JPS6340899B2 - - Google Patents
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- JPS6340899B2 JPS6340899B2 JP59162417A JP16241784A JPS6340899B2 JP S6340899 B2 JPS6340899 B2 JP S6340899B2 JP 59162417 A JP59162417 A JP 59162417A JP 16241784 A JP16241784 A JP 16241784A JP S6340899 B2 JPS6340899 B2 JP S6340899B2
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Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は水槽付き天板用部材の製造方法に関す
るものであり、例えば流し台、洗面台などの水槽
を熱硬化性樹脂化粧板を木質系基材に貼着してな
る複合部材に取付けるに際し、新規な製造方法を
提供するものである。本発明の効果は意匠性に優
れ、水仕舞いが良く、製造方法が容易で経済性に
優れた水槽付き天板が得られることであり第１図
は後示するように本発明の製造方法によつて得ら
れる水槽付き天板用部材の部分拡大断面図を示す
ものである。
るものであり、例えば流し台、洗面台などの水槽
を熱硬化性樹脂化粧板を木質系基材に貼着してな
る複合部材に取付けるに際し、新規な製造方法を
提供するものである。本発明の効果は意匠性に優
れ、水仕舞いが良く、製造方法が容易で経済性に
優れた水槽付き天板が得られることであり第１図
は後示するように本発明の製造方法によつて得ら
れる水槽付き天板用部材の部分拡大断面図を示す
ものである。
水槽付き天板の製造方法に関する従来技術とし
ては、例えば特公昭57−34413号公報の発明があ
る。この出願においては、まず第２図の斜視図に
示すように水槽の嵌め込み用穴イを形成した芯材
ロを化粧板ハに貼着する。次いで第３図のａから
ｅは部分拡大断面図に示すように嵌め込み用穴イ
の化粧板裏面ニに補強用ウレタン樹脂層ホを注入
形成し、硬化後該樹脂層ホと化粧板ハとを水槽ヘ
のフランジ形状に合せて同時切削し天板開口端面
トを形成する。更に補強用ウレタン樹脂層の裏面
部チを平滑に仕上げた後水槽のフランジ部リを当
接させ、更に取付け金具ヌによりフランジ部を該
補強樹脂層に圧着させた状態で水槽の裏面側と芯
材の開口端面ルとで囲まれる凹部ヲに充填接着用
ウレタン樹脂層ワを注入硬化させて水槽を天板に
取りつけるものであつた。
ては、例えば特公昭57−34413号公報の発明があ
る。この出願においては、まず第２図の斜視図に
示すように水槽の嵌め込み用穴イを形成した芯材
ロを化粧板ハに貼着する。次いで第３図のａから
ｅは部分拡大断面図に示すように嵌め込み用穴イ
の化粧板裏面ニに補強用ウレタン樹脂層ホを注入
形成し、硬化後該樹脂層ホと化粧板ハとを水槽ヘ
のフランジ形状に合せて同時切削し天板開口端面
トを形成する。更に補強用ウレタン樹脂層の裏面
部チを平滑に仕上げた後水槽のフランジ部リを当
接させ、更に取付け金具ヌによりフランジ部を該
補強樹脂層に圧着させた状態で水槽の裏面側と芯
材の開口端面ルとで囲まれる凹部ヲに充填接着用
ウレタン樹脂層ワを注入硬化させて水槽を天板に
取りつけるものであつた。
従来技術による製造方法によれば、化粧板裏面
ニに形成する補強用ウレタン樹脂層ホはその硬化
後に刃物による切削工程が必要なことと、切削仕
上げ後水槽ヘを当接させて裏面側から取付け金具
ヌにより圧着させるものであるためこの圧着強さ
に充分耐えるだけの強度を必要とするものであつ
た。そこで該補強樹脂層の厚みはおよそ５mmから
10mmとなり外観を著しく低下させる原因となつて
いた。また製造上においては芯材ロに水槽の嵌め
込み用穴イを形成する時と、補強用ウレタン樹脂
の注入硬化後に天板開口部カを形成する時の最低
２回の切削工程を要するものであり製造工程が繁
雑となり経済性も低くなるという欠点を有するも
のであつた。また補強用ウレタン樹脂層ホの硬化
後に２回目の切削工程を行なうことになるため流
れ作業的な連続生産には不向きな製造方法である
ばかりでなく、水槽の取付け位置は製造工程の最
初の芯材ロに水槽の嵌め込み用穴イを切削形成す
る時点で決定されてしまうものであるため、水槽
の位置の自在性がなく不都合なものであつた。
ニに形成する補強用ウレタン樹脂層ホはその硬化
後に刃物による切削工程が必要なことと、切削仕
上げ後水槽ヘを当接させて裏面側から取付け金具
ヌにより圧着させるものであるためこの圧着強さ
に充分耐えるだけの強度を必要とするものであつ
た。そこで該補強樹脂層の厚みはおよそ５mmから
10mmとなり外観を著しく低下させる原因となつて
いた。また製造上においては芯材ロに水槽の嵌め
込み用穴イを形成する時と、補強用ウレタン樹脂
の注入硬化後に天板開口部カを形成する時の最低
２回の切削工程を要するものであり製造工程が繁
雑となり経済性も低くなるという欠点を有するも
のであつた。また補強用ウレタン樹脂層ホの硬化
後に２回目の切削工程を行なうことになるため流
れ作業的な連続生産には不向きな製造方法である
ばかりでなく、水槽の取付け位置は製造工程の最
初の芯材ロに水槽の嵌め込み用穴イを切削形成す
る時点で決定されてしまうものであるため、水槽
の位置の自在性がなく不都合なものであつた。
本発明は上記従来の欠点を解決させるものであ
り、要約すれば厚みが２mm以上の熱硬化性樹脂化
粧板を木質系基材に貼着してなる複合部材に開口
部を形成するにあたり、前記木質系基材の開口端
は水槽フランジ部の外周端よりも大きく、かつ前
記化粧板の開口端は水槽フランジ部の外周端より
も小さくなるように水槽の大きさに合せて前記複
合部材の木質系基材と熱硬化性樹脂化粧板とを切
削し、熱硬化性樹脂化粧板突出部裏面に防水性と
接着性とを有するシーリング剤を塗り付けて水槽
フランジ部を当接させ、水槽取付け具を木質系基
材の開口端裏面から螺着して水槽を取付けて成る
ことを特徴とする水槽付き天用部材の新規な製造
方法を提供するものである。
り、要約すれば厚みが２mm以上の熱硬化性樹脂化
粧板を木質系基材に貼着してなる複合部材に開口
部を形成するにあたり、前記木質系基材の開口端
は水槽フランジ部の外周端よりも大きく、かつ前
記化粧板の開口端は水槽フランジ部の外周端より
も小さくなるように水槽の大きさに合せて前記複
合部材の木質系基材と熱硬化性樹脂化粧板とを切
削し、熱硬化性樹脂化粧板突出部裏面に防水性と
接着性とを有するシーリング剤を塗り付けて水槽
フランジ部を当接させ、水槽取付け具を木質系基
材の開口端裏面から螺着して水槽を取付けて成る
ことを特徴とする水槽付き天用部材の新規な製造
方法を提供するものである。
以下本発明の実施例を図面に基づいて具体的に
説明する。まず第１図は本発明の製造方法による
水槽付き天板用部材の部分拡大断面図を示すもの
である。この図における水槽付き天板用部材は厚
みが２mm以上の熱硬化性樹脂化粧板１を木質系基
材２に貼着してなる複合部材の開口部３に切削形
成された熱硬化性樹脂化粧板突出部４の裏面に防
水性と接着性とを有するシーリング剤５を介して
水槽フランジ部６を圧着させ、水槽取付け具７を
螺着することにより水槽８を取付けて成るもので
ある。
説明する。まず第１図は本発明の製造方法による
水槽付き天板用部材の部分拡大断面図を示すもの
である。この図における水槽付き天板用部材は厚
みが２mm以上の熱硬化性樹脂化粧板１を木質系基
材２に貼着してなる複合部材の開口部３に切削形
成された熱硬化性樹脂化粧板突出部４の裏面に防
水性と接着性とを有するシーリング剤５を介して
水槽フランジ部６を圧着させ、水槽取付け具７を
螺着することにより水槽８を取付けて成るもので
ある。
次に第４図のａからｅは本発明の水槽付き天板
用部材の製造方法の実施例を示す工程図の部分拡
大断面図であり、第５図のａからｅは第４図の工
程図の一部の裏面側斜視図を示すものである。こ
の製造方法ではまず３mm厚のメラミン樹脂化粧板
９を合板基材１０に貼着した後、例えばルーター
の如き回転刃物を使つて水槽１１のフランジ部１
２の大きさに合せて、合板基材の開口端１３は水
槽フランジ部の外周端１４よりも大きく、かつ前
記メラミン樹脂化粧板の開口端１５は水槽フラン
ジ部の外周端１４よりも小さくなるように該基材
と化粧板とを環状に切削してメラミン樹脂化粧板
突出部１６を有する水槽取付け用の開口部１７を
形成する。次いで該化粧板突出部１６の裏面にシ
リコン樹脂シーリング剤１８を塗り付けて水槽の
フランジ部１２を当接させた後、Ｌ字型の水槽取
付け金具１９を使つて合板基材の開口端裏面２０
から木ネジ２１により螺着させ水槽１１を取付け
る。次に前記化粧板の開口端１５側のシリコン樹
脂シーリング剤はみ出し部２２を布で拭き取るこ
とにより本発明の製造方法による水槽付き天板用
部材が得られるものである。次に第６図のａおよ
びｂは本発明による他の製造方法の実施例である
工程図の一部を示す部分拡大断面図であり、第４
図により説明したように水槽１１をＬ字型の水槽
取付け金具１９で木ネジ２１により取付けた後、
水槽１１の裏面側と合板基材１０の開口端１３と
で囲まれる凹部２３にウレタン樹脂２４を注入し
硬化させることを特徴としている。次に第７図は
本発明の製造方法によつて得られる水槽付き天板
用部材の実施例の斜視図を示すものであり、外観
的には合板基材１０に貼着した３mm厚のメラミン
樹脂化粧板の開口端１５の直下にシリコン樹脂シ
ーリング剤１８の薄層を介して水槽１１が取着さ
れていることを特徴としているものである。
用部材の製造方法の実施例を示す工程図の部分拡
大断面図であり、第５図のａからｅは第４図の工
程図の一部の裏面側斜視図を示すものである。こ
の製造方法ではまず３mm厚のメラミン樹脂化粧板
９を合板基材１０に貼着した後、例えばルーター
の如き回転刃物を使つて水槽１１のフランジ部１
２の大きさに合せて、合板基材の開口端１３は水
槽フランジ部の外周端１４よりも大きく、かつ前
記メラミン樹脂化粧板の開口端１５は水槽フラン
ジ部の外周端１４よりも小さくなるように該基材
と化粧板とを環状に切削してメラミン樹脂化粧板
突出部１６を有する水槽取付け用の開口部１７を
形成する。次いで該化粧板突出部１６の裏面にシ
リコン樹脂シーリング剤１８を塗り付けて水槽の
フランジ部１２を当接させた後、Ｌ字型の水槽取
付け金具１９を使つて合板基材の開口端裏面２０
から木ネジ２１により螺着させ水槽１１を取付け
る。次に前記化粧板の開口端１５側のシリコン樹
脂シーリング剤はみ出し部２２を布で拭き取るこ
とにより本発明の製造方法による水槽付き天板用
部材が得られるものである。次に第６図のａおよ
びｂは本発明による他の製造方法の実施例である
工程図の一部を示す部分拡大断面図であり、第４
図により説明したように水槽１１をＬ字型の水槽
取付け金具１９で木ネジ２１により取付けた後、
水槽１１の裏面側と合板基材１０の開口端１３と
で囲まれる凹部２３にウレタン樹脂２４を注入し
硬化させることを特徴としている。次に第７図は
本発明の製造方法によつて得られる水槽付き天板
用部材の実施例の斜視図を示すものであり、外観
的には合板基材１０に貼着した３mm厚のメラミン
樹脂化粧板の開口端１５の直下にシリコン樹脂シ
ーリング剤１８の薄層を介して水槽１１が取着さ
れていることを特徴としているものである。
以上示したように本発明の水槽付き天板用部材
の製造方法によれば、まず水槽の取付け位置につ
いては従来例の如く前もつて芯材の所定の位置に
開口部を形成しておくものではなく、３mm厚のメ
ラミン樹脂化粧板９と合板基材１０とを貼着して
なる複合部材の任意の位置に水槽１１取付け用の
開口部１７を形成するものであるため水槽の取付
け位置が自由に設定できるという利点を有してい
る。次に本発明の製造方法の最大の特徴は、前記
複合部材に開口部を形成するに際し化粧板と合板
基材とを貼着後切削することにある。そのため切
削工程が１回のセツトでよく従来の製造方法に比
べて生産性がきわめて向上し経済性に優れるとい
う利点がある。また本発明の製造方法に従えば天
板部材の開口端面は殆んど化粧板の厚みのみが露
出するものであり、従来品が５mmから10mmの厚み
であつたのに比べてきわめて薄く意匠性に優れた
ものになるという利点を有する。更に本発明の製
造方法では厚みが２mm以上の熱硬化性樹脂化粧板
を表面化粧材料として使用することを特徴として
いるので、曲げ強度に優れるため従来品の如く化
粧板裏面に補強用ウレタン樹脂層を形成する必要
がない。そのため製造工程が簡略化できるという
大きな効果を有するものとなる。また熱硬化性樹
脂化粧板と水槽のフランジ部との間には防水性と
接着性とを有するシーリング剤が介在しているう
え、天板表面の下面に水槽が位置するものである
ため水仕舞いに優れたものとなるという利点を有
するものである。
の製造方法によれば、まず水槽の取付け位置につ
いては従来例の如く前もつて芯材の所定の位置に
開口部を形成しておくものではなく、３mm厚のメ
ラミン樹脂化粧板９と合板基材１０とを貼着して
なる複合部材の任意の位置に水槽１１取付け用の
開口部１７を形成するものであるため水槽の取付
け位置が自由に設定できるという利点を有してい
る。次に本発明の製造方法の最大の特徴は、前記
複合部材に開口部を形成するに際し化粧板と合板
基材とを貼着後切削することにある。そのため切
削工程が１回のセツトでよく従来の製造方法に比
べて生産性がきわめて向上し経済性に優れるとい
う利点がある。また本発明の製造方法に従えば天
板部材の開口端面は殆んど化粧板の厚みのみが露
出するものであり、従来品が５mmから10mmの厚み
であつたのに比べてきわめて薄く意匠性に優れた
ものになるという利点を有する。更に本発明の製
造方法では厚みが２mm以上の熱硬化性樹脂化粧板
を表面化粧材料として使用することを特徴として
いるので、曲げ強度に優れるため従来品の如く化
粧板裏面に補強用ウレタン樹脂層を形成する必要
がない。そのため製造工程が簡略化できるという
大きな効果を有するものとなる。また熱硬化性樹
脂化粧板と水槽のフランジ部との間には防水性と
接着性とを有するシーリング剤が介在しているう
え、天板表面の下面に水槽が位置するものである
ため水仕舞いに優れたものとなるという利点を有
するものである。
なお、本発明にいう熱硬化性樹脂化粧板とはメ
ラミン樹脂化粧板、ダツプ樹脂化粧板、ポリエス
テル樹脂化粧板等の他、ステンレス箔、アルミニ
ウム箔等の金属箔と熱硬化性樹脂含浸プレプリグ
とを熱圧成型した金属箔化粧板を含むものとす
る。また熱硬化性樹脂化粧板の厚みを２mm以上と
しているのは本発明の製造方法によれば複合部材
に開口部を形成し前記化粧板突出部裏面に水槽の
フランジ部を当接し水槽取付け具により該フラン
ジ部裏面から水槽を化粧板突出部裏面に圧着させ
るものであるため化粧板の曲げ強度が必要なため
である。すなわち、熱硬化性樹脂化粧板の厚みが
薄いと水槽取付け具により水槽を取付ける際、木
ネジの締付け力に耐えきれず化粧板突出部が天板
の上方に持ち上つてしまう。従つて熱硬化性樹脂
化粧板は２mm以上の厚みを必要とし2.5mmから５
mm位であることが望ましい。次に木質系基材とは
合板、パーチクルボード、フアイバーボード等を
いう。また前記化粧板と木質系基材とを貼着して
なる複合部材を切削して開口部を形成するに際し
熱硬化性樹脂化粧板の開口部寸法は水槽フランジ
部の外周端よりも小さく、かつ木質系基材の開口
部寸法は水槽フランジ部の外周端よりも大きくな
るように切削するものである。第８図は本発明の
製造方法による他の水槽付き天板用部材の部分拡
大断面図を示すものであり、５mm厚のメラミン樹
脂化粧板２５と合板基材１０とからなる複合部材
に該化粧板の開口端１５が水槽フランジ部の外周
端１４よりも小さく、かつ水槽フランジ部の内周
端２６よりも小さく、合板基材の開口端１３が水
槽フランジ部の外周端１４よりも大きくなるよう
に切削形成してなるものである。次に化粧板と合
板基材とを切削する手段については限定するもの
ではないが、望ましくはルーター盤の如き回転刃
物を使用し、一回で切削するのがよい。第９図は
本発明に使用する回転刃物の実施態様を示す斜視
図であり直径の大きな台部２７と直径の小さな台
部２８とからなりこの台部の端部に刃物チツプ２
９を有し中心に回転軸３０を有してなるものであ
る。また、本発明にいう水槽とは例えば流し台や
洗面台等に取付けられる流し台用シンクや洗面ボ
ール等を示すものであり、その形状、材質は何ら
限定するものではなく、ステンレス製、鉄板ホー
ロー製、ステンレスホーロー製等の金属製水槽の
ほか、陶器製水槽あるいは合成樹脂製水槽等も含
まれるものである。次に防水性と接着性とを有す
るシーリン剤とは例えばシリコン樹脂充填剤が最
適である。また水槽取付け具の材質、形状は特に
限定するものではなく例えば第１０図に示すよう
にＬ字型の金属製の水槽取付け具３１でもよい
し、第１１図に示すように金属製の平板３２と木
材３３とを組合せたものであつてもよい。そして
本発明で使用するる注入用の熱硬化性樹脂とは例
えばポリウレタン、ポリエステル、エポキシ等の
合成樹脂を示すものである。
ラミン樹脂化粧板、ダツプ樹脂化粧板、ポリエス
テル樹脂化粧板等の他、ステンレス箔、アルミニ
ウム箔等の金属箔と熱硬化性樹脂含浸プレプリグ
とを熱圧成型した金属箔化粧板を含むものとす
る。また熱硬化性樹脂化粧板の厚みを２mm以上と
しているのは本発明の製造方法によれば複合部材
に開口部を形成し前記化粧板突出部裏面に水槽の
フランジ部を当接し水槽取付け具により該フラン
ジ部裏面から水槽を化粧板突出部裏面に圧着させ
るものであるため化粧板の曲げ強度が必要なため
である。すなわち、熱硬化性樹脂化粧板の厚みが
薄いと水槽取付け具により水槽を取付ける際、木
ネジの締付け力に耐えきれず化粧板突出部が天板
の上方に持ち上つてしまう。従つて熱硬化性樹脂
化粧板は２mm以上の厚みを必要とし2.5mmから５
mm位であることが望ましい。次に木質系基材とは
合板、パーチクルボード、フアイバーボード等を
いう。また前記化粧板と木質系基材とを貼着して
なる複合部材を切削して開口部を形成するに際し
熱硬化性樹脂化粧板の開口部寸法は水槽フランジ
部の外周端よりも小さく、かつ木質系基材の開口
部寸法は水槽フランジ部の外周端よりも大きくな
るように切削するものである。第８図は本発明の
製造方法による他の水槽付き天板用部材の部分拡
大断面図を示すものであり、５mm厚のメラミン樹
脂化粧板２５と合板基材１０とからなる複合部材
に該化粧板の開口端１５が水槽フランジ部の外周
端１４よりも小さく、かつ水槽フランジ部の内周
端２６よりも小さく、合板基材の開口端１３が水
槽フランジ部の外周端１４よりも大きくなるよう
に切削形成してなるものである。次に化粧板と合
板基材とを切削する手段については限定するもの
ではないが、望ましくはルーター盤の如き回転刃
物を使用し、一回で切削するのがよい。第９図は
本発明に使用する回転刃物の実施態様を示す斜視
図であり直径の大きな台部２７と直径の小さな台
部２８とからなりこの台部の端部に刃物チツプ２
９を有し中心に回転軸３０を有してなるものであ
る。また、本発明にいう水槽とは例えば流し台や
洗面台等に取付けられる流し台用シンクや洗面ボ
ール等を示すものであり、その形状、材質は何ら
限定するものではなく、ステンレス製、鉄板ホー
ロー製、ステンレスホーロー製等の金属製水槽の
ほか、陶器製水槽あるいは合成樹脂製水槽等も含
まれるものである。次に防水性と接着性とを有す
るシーリン剤とは例えばシリコン樹脂充填剤が最
適である。また水槽取付け具の材質、形状は特に
限定するものではなく例えば第１０図に示すよう
にＬ字型の金属製の水槽取付け具３１でもよい
し、第１１図に示すように金属製の平板３２と木
材３３とを組合せたものであつてもよい。そして
本発明で使用するる注入用の熱硬化性樹脂とは例
えばポリウレタン、ポリエステル、エポキシ等の
合成樹脂を示すものである。
以上説明したように、本発明の水槽付き天板用
部材の製造方法によれば、熱硬化性樹脂化粧板と
木質系基材とを貼着してなる複合部材の任意の位
置に開口部を１回のセツトで切削形成するもので
あるため、水槽の取付け位置の自在性が高いうえ
生産性がよく経済性に優れるという利点を有す
る。また天板部材の開口端面は殆んど前記化粧板
の厚みのみが露出するだけなので薄く仕上がり外
観の意匠性に優れたものとなるという利点を有す
る。更に本発明の製造方法では開口部の熱硬化性
樹脂化粧板突出部裏面に防水性と接着性とを有す
るシーリング剤を塗り付けて水槽のフランジ部を
当接させたうえ水槽取付け具により水槽を圧着固
定するものであるため水仕舞いに優れるという利
点の他従来の如く補強樹脂層を形成する必要がな
いので製造が容易となり実用上きわめて有用なも
のである。
部材の製造方法によれば、熱硬化性樹脂化粧板と
木質系基材とを貼着してなる複合部材の任意の位
置に開口部を１回のセツトで切削形成するもので
あるため、水槽の取付け位置の自在性が高いうえ
生産性がよく経済性に優れるという利点を有す
る。また天板部材の開口端面は殆んど前記化粧板
の厚みのみが露出するだけなので薄く仕上がり外
観の意匠性に優れたものとなるという利点を有す
る。更に本発明の製造方法では開口部の熱硬化性
樹脂化粧板突出部裏面に防水性と接着性とを有す
るシーリング剤を塗り付けて水槽のフランジ部を
当接させたうえ水槽取付け具により水槽を圧着固
定するものであるため水仕舞いに優れるという利
点の他従来の如く補強樹脂層を形成する必要がな
いので製造が容易となり実用上きわめて有用なも
のである。
第１図は本発明の製造方法によつて得られる水
槽付き天板用部材の部分拡大断面図を示すもので
ある。 この図において、１……熱硬化性樹脂化粧板、
２……木質系基材、３……開口部、４……熱硬化
性樹脂化粧板突出部、５……防水性と接着性とを
有するシーリング剤、６……水槽フランジ部、７
……水槽取付け具、８……水槽である。 次に第２図は従来の製造方法を示す斜視図であ
り第３図のａからｅはその部分拡大断面図を示す
ものである。 これらの図において、イ……水槽の嵌め込み用
穴、ロ……芯材、ハ……化粧板、ニ……化粧板裏
面、ホ……補強用ウレタン樹脂層、ヘ……水槽、
ト……天板開口端面、チ……補強用ウレタン樹脂
層の裏面部、リ……水槽のフランジ部、ヌ……取
付け金具、ル……芯材の開口端面、ヲ……凹部、
ワ……充填接着用ウレタン樹脂層である。 次に第４図のａからｅは本発明の水槽付き天板
用部材の製造方法の実施例を示す工程図の部分拡
大断面図であり、第５図のａからｃは第４図の工
程図の一部の裏面側斜視図を示すものである。ま
た第６図のａおよびｂは本発明による他の製造方
法の実施例である工程図の一部を示す部分拡大断
面図であり、第７図は本発明の製造方法によつて
得られる水槽付き天板用部材の実施例の斜視図を
示すものである。また第８図は本発明の他の実施
例による水槽付き天板用部材の部分拡大断面図を
示すものである。 これらの図面において、９……３mm厚のメラミ
ン樹脂化粧板、１０……合板基材、１１……水
槽、１２……水槽のフランジ部、１３……合板基
材の開口端、１４……水槽のフランジ部の外周
端、１５……メラミン樹脂化粧板の開口端、１６
……メラミン樹脂化粧板突出部、１７……水槽取
付け用の開口部、１８……シリコン樹脂シーリン
グ剤、１９……Ｌ字型の水槽取付け金具、２０…
…合板基材の開口端裏面、２１……木ネジ、２２
……シリコン樹脂シーリング剤はみ出し部、２３
……凹部、２４……ウレタン樹脂、２５……５mm
厚のメラミン樹脂化粧板、２６……水槽フランジ
部の内周端である。 次に第９図は本発明に使用する回転刃物の実施
態様を示す斜視図である。 この図において、２７……直径の大きな台部、
２８……直径の小さな台部、２９……刃物チツ
プ、３０……回転軸である。 また、第１０図及び第１１図は本発明で使用す
る水槽取付け具の実施態様を示す斜視図である。 これらの図において、３１……Ｌ字型の金属製
の水槽取付け具、３２……金属製の平板、３３…
…木材である。
槽付き天板用部材の部分拡大断面図を示すもので
ある。 この図において、１……熱硬化性樹脂化粧板、
２……木質系基材、３……開口部、４……熱硬化
性樹脂化粧板突出部、５……防水性と接着性とを
有するシーリング剤、６……水槽フランジ部、７
……水槽取付け具、８……水槽である。 次に第２図は従来の製造方法を示す斜視図であ
り第３図のａからｅはその部分拡大断面図を示す
ものである。 これらの図において、イ……水槽の嵌め込み用
穴、ロ……芯材、ハ……化粧板、ニ……化粧板裏
面、ホ……補強用ウレタン樹脂層、ヘ……水槽、
ト……天板開口端面、チ……補強用ウレタン樹脂
層の裏面部、リ……水槽のフランジ部、ヌ……取
付け金具、ル……芯材の開口端面、ヲ……凹部、
ワ……充填接着用ウレタン樹脂層である。 次に第４図のａからｅは本発明の水槽付き天板
用部材の製造方法の実施例を示す工程図の部分拡
大断面図であり、第５図のａからｃは第４図の工
程図の一部の裏面側斜視図を示すものである。ま
た第６図のａおよびｂは本発明による他の製造方
法の実施例である工程図の一部を示す部分拡大断
面図であり、第７図は本発明の製造方法によつて
得られる水槽付き天板用部材の実施例の斜視図を
示すものである。また第８図は本発明の他の実施
例による水槽付き天板用部材の部分拡大断面図を
示すものである。 これらの図面において、９……３mm厚のメラミ
ン樹脂化粧板、１０……合板基材、１１……水
槽、１２……水槽のフランジ部、１３……合板基
材の開口端、１４……水槽のフランジ部の外周
端、１５……メラミン樹脂化粧板の開口端、１６
……メラミン樹脂化粧板突出部、１７……水槽取
付け用の開口部、１８……シリコン樹脂シーリン
グ剤、１９……Ｌ字型の水槽取付け金具、２０…
…合板基材の開口端裏面、２１……木ネジ、２２
……シリコン樹脂シーリング剤はみ出し部、２３
……凹部、２４……ウレタン樹脂、２５……５mm
厚のメラミン樹脂化粧板、２６……水槽フランジ
部の内周端である。 次に第９図は本発明に使用する回転刃物の実施
態様を示す斜視図である。 この図において、２７……直径の大きな台部、
２８……直径の小さな台部、２９……刃物チツ
プ、３０……回転軸である。 また、第１０図及び第１１図は本発明で使用す
る水槽取付け具の実施態様を示す斜視図である。 これらの図において、３１……Ｌ字型の金属製
の水槽取付け具、３２……金属製の平板、３３…
…木材である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 厚みが２mm以上の熱硬化性樹脂化粧板を木質
系基材に貼着してなる複合部材に開口部を形成す
るにあたり、前記木質系基材の開口端は水槽フラ
ンジ部の外周端よりも大きく、かつ前記化粧板の
開口端は水槽フランジ部の外周端よりも小さくな
るように水槽の大きさに合わせて前記複合部材の
木質系基材と熱硬化性樹脂化粧板とを切削し、熱
硬化性樹脂化粧板突出部裏面に防水性と接着性と
を有するシーリング剤を塗り付けて水槽フランジ
部を当接させ、水槽取付け具を木質系基材の開口
端裏面から螺着して水槽を取付けて成る水槽付き
天板用部材の製造方法。 ２ 水槽取付け具により水槽を取付けた後、水槽
の裏面側と木質系基材の開口端面とで囲まれる凹
部に熱硬化性樹脂を注入し硬化させることを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の水槽付き天板
用部材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16241784A JPS6140932A (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 水槽付き天板用部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16241784A JPS6140932A (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 水槽付き天板用部材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6140932A JPS6140932A (ja) | 1986-02-27 |
| JPS6340899B2 true JPS6340899B2 (ja) | 1988-08-15 |
Family
ID=15754199
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16241784A Granted JPS6140932A (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 水槽付き天板用部材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6140932A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02202720A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-10 | Nec Corp | サンプルホールド回路 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4641657B2 (ja) * | 2001-05-11 | 2011-03-02 | アイカ工業株式会社 | 樹脂製洗面ボールの取り付け方法 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4312289Y1 (ja) * | 1964-10-07 | 1968-05-27 | ||
| JPS4316700Y1 (ja) * | 1964-10-08 | 1968-07-11 | ||
| JPS4317420Y1 (ja) * | 1964-10-13 | 1968-07-19 | ||
| JPS56125546A (en) * | 1980-03-06 | 1981-10-01 | Toshiba Jutaku Sangyo Kk | Mounting of water tank |
| JPS56135639A (en) * | 1980-03-27 | 1981-10-23 | Toshiba Jutaku Sangyo Kk | Production of sink top for cosmetic lavatory table |
| JPS57178045A (en) * | 1981-04-25 | 1982-11-02 | Nitsutou Stainless Kogyo Kk | Table with sink |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6020707Y2 (ja) * | 1980-12-10 | 1985-06-20 | 日東ステンレス工業株式会社 | シンク付きテ−ブル |
-
1984
- 1984-07-31 JP JP16241784A patent/JPS6140932A/ja active Granted
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4312289Y1 (ja) * | 1964-10-07 | 1968-05-27 | ||
| JPS4316700Y1 (ja) * | 1964-10-08 | 1968-07-11 | ||
| JPS4317420Y1 (ja) * | 1964-10-13 | 1968-07-19 | ||
| JPS56125546A (en) * | 1980-03-06 | 1981-10-01 | Toshiba Jutaku Sangyo Kk | Mounting of water tank |
| JPS56135639A (en) * | 1980-03-27 | 1981-10-23 | Toshiba Jutaku Sangyo Kk | Production of sink top for cosmetic lavatory table |
| JPS57178045A (en) * | 1981-04-25 | 1982-11-02 | Nitsutou Stainless Kogyo Kk | Table with sink |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02202720A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-10 | Nec Corp | サンプルホールド回路 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6140932A (ja) | 1986-02-27 |
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