JPS6340169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、マスカラ等の化粧料容器に係る。

従来、マスカラ容器は、容器本体の口頸部にキ
ヤツプを着脱自在に装着し、該キヤツプから筆を
垂設して、該筆を容器本体内へ挿入させており、
その容器本体内に液状のマスカラ用化粧料が収容
される。而して、化粧に供する際は、キヤツプを
外して筆を引き抜き、該筆の穂に含まれている化
粧料を睫毛へ塗布する。

しかし、実際上は、マスカラ用化粧料にかなり
の粘性もあることから、筆の穂や軸に多量の化粧
料が付着するため、余分を容器本体の口頸部で掻
き落す手間がかかり、不便である。また、掻き落
す際に周辺を汚す等の不都合が生ずる。

そこで、本案は、斯る従来の欠点を除去しよう
とするものである。

以下、本案を図示の実施例により詳細に説明す
る。

図示のものは、マスカラ容器に係り、図におい
て、１は、びん、２は、該びんの口頸部１１に着
脱自在に螺合したキヤツプ、３は、該キヤツプの
中央から垂設してびん内へ挿入した筆、４は、上
記口頸部１１の内側に嵌合した下端が窄んだスカ
ート部材、５は、該スカート部材内上部に設けた
しごき板である。

びん１は、細身の円筒形に形成し、口頸部１１
の外周に螺条１２を周設している。

キヤツプ２は、周壁２１の内面下部に螺条２２
を周設して、上記口頸部１１へ着脱自在に螺合し
ている。

筆３は、キヤツプ２の中央から軸３１を垂設
し、該軸の先端に穂３２を設けており、びん１内
へ挿入している。

スカート部材４は、ゴム、軟質合成樹脂等の弾
性材により筒状に形成し、外周を上記口頸部１１
の内周に適合させてその口頸部内に嵌合し、下端
部を内側へ窄つて先端内径が筆３の軸３１に適合
するスカート４１に形成し、上端外縁にフランジ
４２を周設して、上記口頸部１１の頂面に当接
し、内周上部をやや大径にして、該部をしごき板
嵌合部４３としている。

しごき板５は、上記しごき板嵌着部４３に対応
するリング５１を設けて、該リングをそのしごき
板嵌着部４３へ嵌合し、該リング５１の内側で一
側から内方へ板体５２を突設し、該板体にＶ字状
凹縁５３を形成している。

而して、スカート部材４及びしごき板５内に筆
３を挿通させている。

如上の構成であり、びん１に液状のマスカラ用
化粧料を収容して使用するが、化粧に供するとき
は、まず、キヤツプ２を螺脱して、筆３を引き抜
く。そうすると、筆３の軸３１がスカート部材４
のスカート４１に嵌合していることからそのスカ
ート４１でしごかれ、該軸３１に付着していた化
粧料が掻き落される。

第２図に示すように、穂３２がしごき板５の位
置に来たなら、穂３２を該しごき板５のＶ字状凹
縁５３でしごき、穂３２に付着する余分の化粧料
を搾り出し、更に引き抜いて睫毛へ塗布する。

その後は、筆３を単に差し戻して、キヤツプ２
を再び口頸部１１へ螺合すればよい。

なお、上記実施例は、マスカラ容器であるが、
同様にしてマニキア容器等としてもよい。

本案によれば、筆３を引き抜けば、該筆の軸３
１に付着する化粧料がスカート部材４で自動的に
掻き落され、また、穂３２に付着する余分の化粧
料は、しごき板５のＶ字状凹縁５３に穂３２を挟
んで搾り出すことができ、よつて、穂３２の化粧
料含有量を任意に調整することができて、頗る便
利重宝である。そして、余分の化粧料をそのよう
に搾り出すことができるから、外部へこぼれ出る
ことがなく、周辺を汚すことがない。

構造並びに製作が簡単で、安価に提供でき、実
用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、截断側面
図、第２図は、使用状態を示す要部の截断側面
図、第３図は、要部部材の拡大截断分解斜視図で
ある。 １……びん、２……キヤツプ、３……筆、４…
…スカート部材、５……しごき板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. びん１の口頚部１１にキヤツプ２を着脱自在に
   装着し、該キヤツプから筆３を垂設して、該筆を
   びん１内へ挿入して成るマスカラ等の化粧料容器
   において、上記口頚部１１の内側に、ゴム、軟質
   合成樹脂等の弾性材によるスカート部材４を嵌合
   し、該スカート部材には、下部に筆３の軸３１に
   対応させて内側へ窄つたスカート４１を形成し
   て、その軸３１を嵌挿させ、また、スカート部材
   ４内にＶ字状の凹縁５３を備えたしごき板５を設
   けたことを特徴とするマスカラ等の化粧料容器。