JPS6317382Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、マスカラ等の化粧料容器に係る。

従来、マスカラ容器は、容器本体の口頸部にキ
ヤツプを着脱自在に装着し、該キヤツプから筆を
垂設して、該筆を容器本体内へ挿入させており、
その容器本体内に液状のマスカラ用化粧料が収容
される。而して、化粧に供する際は、キヤツプを
外して筆を引き抜き、該筆の穂に含まれている化
粧料を睫毛へ塗布する。

しかし、実際上は、マスカラ用化粧料にかなり
の粘性もあることから、筆の穂や軸に多量の化粧
料が付着するため、余分を容器本体の口頸部で掻
き落す手間がかかり、不便である。また、掻き落
す際に周辺を汚す等の不都合が生ずる。

そこで、本案は、斯る従来の欠点を除去しよう
とするものである。

以下、本案を図示の実施例により詳細に説明す
る。

図示のものは、マスカラ容器に係り、図におい
て、１は、びん、２は、該びんの口頸部１１に着
脱自在に螺合したキヤツプ、３は、該キヤツプの
中央から垂設してびん内へ挿入した筆、４は、上
記口頸部１１の内側に嵌合した下端が窄んだスカ
ート部材、５は、該スカート部材の内側に嵌合し
た環状ブラシである。

びん１は、細身の円筒形に形成し、口頸部１１
の外周に螺条１２を周設している。

キヤツプ２は、周壁２１の下部内面に螺条２２
を設けて、上記口頸部１１へ着脱自在に螺合して
いる。

筆３は、キヤツプ２の中央部から軸３１を垂設
し、該軸の先端に穂３２を設けており、びん１内
へ挿入している。

スカート部材４は、ゴム、軟質合成樹脂等の弾
性材により筒状に形成し、下部に先端内径が上記
軸３１に適合するスカート４１を設け、上端外周
にフランジ４２を周設して、上記口頸部１１内に
嵌着固定している。

環状ブラシ５は、リング５１の下端面に斜め内
方へ向けて多数の毛５２を環状に植毛し、該毛が
なす円形内空の径を筆３の穂３２に適合させてお
り、リング５１を以てスカート部材４の内側中途
部に嵌合固定している。

而して、スカート部材４及び環状ブラシ５の内
側に筆３を挿通させている。

如上の構成であり、びん１に液状のマスカラ用
化粧料を収容して使用するが、化粧に供するとき
は、キヤツプ２を螺脱して、筆３を引き抜く。す
ると、第２図に示すように、筆３の軸３１がスカ
ート部材４のスカート４１でしごかれて、軸３１
に付着する化粧料が掻き落され、次いで、第３図
に示すように、穂３２が環状ブラシ５の毛５２で
しごかれて、穂３２に付着する余分の化粧料が掻
き落され、従つて、引き抜き後直ちに睫毛へ塗布
できる。

筆３をびん１へ戻すときは、筆３を短に差し込
めばよく、この際、環状ブラシ５の毛５２及びス
カート部材４のスカート４１が斜め下方に向つて
おり、且つ、穂３２に対応する環状ブラシ５の毛
５２が柔かいことから、何等の支障も生じない。

なお、上記実施例は、マスカラ容器ではある
が、同様にしてマニキア容器等としてもよい。

本案によれば、筆３を引き抜けば、これに付着
する余分な化粧料がスカート部材４と環状ブラシ
５で自動的に掻き落されて、塗布に最適となり、
頗る便利重宝である。また、そのように余分な化
粧料が掻き落されるので、周辺を汚すこともな
い。しかも、操作は筆３を単に出し入れするだけ
でよく、他に一切の操作を要しない。

構造並びに製作簡単で安価に提供できることと
相俟つて実用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、截断側面
図、第２図、第３図は、それぞれ使用状態を示す
要部の截断側面図である。 １……びん、２……キヤツプ、３……筆、４…
…スカート部材、５……環状ブラシ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. びん１の口頚部１１にキヤツプ２を着脱自在に
   装着し、該キヤツプから筆３を垂設して、該筆を
   びん１内へ挿入して成るマスカラ等の化粧料容器
   において、上記口頸部１１の内側に、ゴム、軟質
   合成樹脂等の弾性材によるスカート部材４を嵌着
   し、また、該スカート部材の内側に、環状ブラシ
   ５を嵌着し、そのスカート部材４には、下部にて
   筆３の軸３１に対応するスカート４１を形成し、
   その環状ブラシ５には、筆３の穂３２に対応する
   毛５２を設けたことを特徴とするマスカラ等の化
   粧料容器。