JPS6339581A - アルギン酸リア−ゼの製造法 - Google Patents

アルギン酸リア−ゼの製造法

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JPS6339581A
JPS6339581A JP18468686A JP18468686A JPS6339581A JP S6339581 A JPS6339581 A JP S6339581A JP 18468686 A JP18468686 A JP 18468686A JP 18468686 A JP18468686 A JP 18468686A JP S6339581 A JPS6339581 A JP S6339581A
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JP
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alginate lyase
alginic acid
xanthomonas
salt
acid
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Application number
JP18468686A
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English (en)
Inventor
Yukinori Nozaki
野崎 幸則
Yoshitaka Maki
牧 吉孝
Takenari Ooiwa
大岩 建成
Takefumi Kobayashi
小林 健文
Suehiro Honda
本田 末広
Kiyoshi Kusai
草井 清
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NAGASE SEIKAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
NAGASE SEIKAGAKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルギン酸リアーゼの製造法、更に詳しくは微
生物を培養して、その培養物からアルギン酸リアーゼを
製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
アルギン酸リアーゼは、アルギン酸およびその塩に作用
してそれらを低分子化させる酵素である。
アルギン酸およびその塩は多くの用途に使用されている
。例えば経糸剤、食品加工、塗料、歯科印象材等にその
用途が開かれている。そしてこれらの用途においてはア
ルギン酸および/またはその塩は使用後これを除去する
必要があることがある。例えば歯科印象材としてアルギ
ン酸カルシウムゲルを使用した時、形成した義歯等から
これらを除去しなければならない。
かかる場合従来はエチレンジアミン四酢酸(EDTA)
または酸を主成分とする溶解液を用い、化学的にアルギ
ン酸および/またはその塩を可溶化させ【いる。しかし
ながらEDTAは金属を腐蝕する作用があり、基材を損
傷することがあるので、好ましくない。またクエン酸ま
たはリン酸の如き酸を用いてアルギン酸および/または
その塩のゲル除去をする方法もあるが、これらはその溶
解作用が弱いため効率的でない。
また繊維産業において経糸剤または糊剤としてアルギン
酸およびその塩を使用した時、後に染色その他の処理を
するに当っては、上記アルギン酸および/またはその塩
を予め除去する必要がある。しかもそれを除去する際、
普通に使用される方法である加温抽出は時間がかかり非
能率的であった。
上述した化学的方法に代るものとしてアルギン酸リアー
ゼを使用した力価測定方法が知られている〔例えばメン
ツズ・イン・エンジモロジー第8巻第641頁〜第64
4頁(1966年)、参照〕。
アルギン酸リアーゼは上述した化学的方法と異なり、ア
ルギン酸および/またはその塩にのみ作用して、これを
分解し、低分子化して除去を容易にすると共に、アルギ
ン酸および/またはその塩が適用された他の材料を損う
ことがないので非常に有利である。
かかるアルギン酸リアーゼを生産する微生物としてはシ
ュウトモナス属(ジャーナル・オブ・バイオケミストリ
ー、第66巻、1969年、第503頁〜第512頁)
、エーロモナス属(科学と工業、第43巻1969年第
213頁〜第218頁)、タレプシエラ属(カルボハイ
ドレイト・リサーチ、1977年、第163頁〜第17
1頁)、およびバシラス属(アプライドΦアンド・エン
ピロメンタル・マイクロハイオロジイ、第47巻、19
84年、第704頁〜第709頁)等の微生物が知られ
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来より知られている微生物からアルギン酸リ
アーゼを製造する方法は何れも酵素生産能が低く、この
ため工業的な規模での酵素生産は行なわれていない。
従って本発明の目的はアルギン酸リアーゼを工業的に容
易に製造することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はアルギン酸リアーゼな製造する方法に関するも
のであって、キサントモナス属(Xanthomona
s )に属するアルギン酸リアーゼ生産菌を培養し、こ
の培養物よりアルギン酸リアーゼを採取することにある
本発明で用いられるキサントモナス属に属する微生物は
アルギン酸リアーゼを培養物中に著量生産することが可
能で、また後述する如く非常に精製が容易である。
以下本発明について詳細に説咀する。
本発明で使用される菌株としては、キサントモナス属に
属するアルギン酸リアーゼ生産能を有する菌株であれば
いかなる菌株でもよく、またこれらの変異株でもよい。
そして、キサントモナス属に屈し、アルギン酸リアーゼ
生産能を有する菌株の具体例としては、例えばキサント
モナスaエスピー N −26(Xanthomona
s 5pN−26)を挙げることができる。本菌株は京
都府福知山市内の畑地の土壌より分離された。
本菌株の菌学的性質は次のとおりである。
&形態的性質 顕微鏡的観察(肉汁液体培地で30℃で培養)(1)細
胞の形および大きさ: 通常細胞の大きさは4〜5μmX0.6〜0.7μ悔。
(2)細胞の多形性の有無:なし、単独である。
(3)運動性の有無:有、極雫毛を有する。
(4)胞子の有無:なし。
(5)ダラム染色性:陰性。
b、各培地における生育状態 (1)肉汁寒天平板培養: 30℃、48時間の培養で、直径2〜5罰の凸円形コロ
ニーを形成する。表面は滑らかでやや黄色。
(2)肉汁寒天斜面培養: 30℃の培養で、糸状、周縁は滑らかで光沢が有り、生
育は普通。
(3)肉汁液体培養: 30℃の培養で24時間で生育し、生育は普通。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養: 30℃の培養で24時間で生育し、生育は普通。液化は
漏斗状。
(5)リドマスミルク培養: 30℃の培養で凝固せず色調は青紫色で変化なし。
巳生理学的性質 (1)硝酸塩の還元:陰性 (2)脱窒反応:陰性 (3)MRテスト:陽性 (4)VPテスト:陰性 (5)インドールの生成:陰性 (6)硫化水素の生成:陽性 (7)二つの加水分解:陽性 (8)栄養要求性:メチオニン (9)クエン酸の利用:陽性 (10撫機窒素源の利用:陽性 (11)ウレアーゼ:陰性 (12)オキシダーゼ:陰性 (13)カタラーゼ:陽性 (14)生育pH:5〜10 (15)生育温度:15〜40℃ (16)酸素に対する態度:好気的 (17)O−Fテスト二酸化的 (18)糖類からのガスの生成:陽性 (19)糖類からの酸の生成: 陽性;マルトース、レブロース、ラクトース、グルコー
ス、セロビオース、フ ラクトース、シュクロース、サリシ ン 陰性;ソルビトール、キシロース、アラビノース、アン
ドール、ガラクトース、 ラムノース、ラフィノース、イノシ トール 以上の諸性質を「バーシーズ・マニュアル・オブ・デタ
ミネイティブ・バクテリオロジイ」第8版(1974年
)より検索するとキサントモナス・キャンペストリスと
類似していることが分ったが糖類からの酸の生成などに
おいて異なっているのでキサントモナス属の新種と判断
しキサントモナス・エスピー N−26と命名した。な
お本菌株は工業技術院微生物工業技術研究所に微生物受
託番号微工研菌寄第8800号として寄託されている。
本菌株は微生物の培養に通常用いられる栄養物例えば肉
エキス、ペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、コーンス
チープリカー、カザミノ酸などにアルギン酸およびアル
ギン酸の塩を0.01〜2%、好ましくは0.1%〜1
%を加えた培地で20℃〜40℃、好ましくは27℃〜
36℃の好気的条件で良好に増殖し、培養5〜40時間
でアルギン9 リアーゼを生産する。
本発明の菌によって生産されたアルギン酸リアーゼは菌
体内に存在するので菌体からのアルギン酸リアーゼの抽
出はビーズや超音波を用いた細胞破砕、有機溶媒抽出な
どが使用できるが好ましくは以下の方法で行なう。アル
ギン酸リアーゼを生産し菌体内に蓄積した菌体を遠心等
によって集め緩衝液に分散させた液、あるいは菌体を含
んだ培養液に、界面活性剤例えばトリトンX−100を
0.01%〜5%好ましくは0.05%〜2%を加える
。この時リゾチームを0.001〜10ダ/IILl好
ましくは0.01〜1■/ゴ加えると抽出効果が良くな
る。処理後、添加量や菌体濃度によっても異なるが、1
分〜5時間放置したのち凝集剤による凝集、遠心などに
より菌体残渣を除去すると粗酵素液を得ることができる
。本発明で製造されるアルギン酸す7−ゼは上記の粗酵
素液に限定するものではなく粗酵素液の処理物例えば有
機溶媒沈澱、塩析、クロマトグラフィーなどの公知の方
法で精製した酵素液およびそれらの乾燥物、固定化物さ
らには細胞懸濁液でもよい。
本発明により得られるアルギン酸リアーゼの酵素化学的
および理化学的性質は次のとおりである。
(1)作用ニアルギン酸を基質として反応させた時、7
/I/ギン酸リアーゼの反応生成物である二重結合に由
来する235nmの特異吸収の増加が確認された。
(3)至適pHおよび安定pH範囲: pH6,1付近に至適pHを示す(第1図参照)pH5
,5〜6.5にて安定(第2図り照)(4)至適温度お
よび熱安定性: 至適温度は50°C付近である(第3図参照)熱安定性
は40°C付近まで安定(第4図参照) (7)分子量ニゲル濾過法により約70000(8)酵
素活性測定法ニアルギン酸との反応によって生成した二
重結合出来の235nmの吸光度をplJ定することに
よりアルギン酸リアーゼの酵素活性を測定することがで
きろ。
1)反応液の組成 酵素液             0.3m2)反応条
件 37℃にて反応させ235nmの吸光度変化を経時的に
測定する。
3)酵素活性 アルギン酸リアーゼ1単位はpH6,3,37℃の条件
で1分間に基質1ゴの235nmの吸光度を1上昇させ
る酵素量とする。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例 1 培地組成 0.5%アルギン酸ナトリウム、0.5%ペプトン、0
.5%肉エキス、0.3%N as HP O4” 1
28t O%0.1%Na*HPO4*2HtO10,
5%NaC/、 0.1%プロ ナール ST  −1 上記の培地10mjを50プの試験管に入れ120℃で
20分間オートクレブ殺菌する。キサントモナス・エス
ピー N−26(微工研菌寄第8800号)の1白金耳
を上記培地に接種し30℃で20時間振どう培養し種培
養液とする。同条件で殺菌した培地11を含む21容ミ
ニジヤーフアメンターへ上記種培養液10mを接種し5
00rpm、通気量1vvm、33℃で11時間培養す
る。集菌した菌体を超音波破砕機にて水冷下3分間処理
した。その時のアルギン酸リアーゼの活性は培養液1m
l当り0.73単位であった。
実施例 2 実施例1で得た培養液11を遠心分離し湿菌体14.3
.9を得た。これを5On+H即so、を含む20mM
りん酸ナトリウム緩衝液に懸濁し100づとする。この
液にトリトンX−1000,75Iとリゾチーム15m
9を含む50mの20mMりん酸ナトリウム緩衝液を加
え撹拌した後20℃で1時間放置する。この液に0.6
%ポリエチレンイミン水溶液50m7を加え撹拌した後
遠心分離し菌体残渣を取り除き粗酵素液181ゴを得た
。この粗酵素液のアルギン酸リアーゼの活性は3.92
単位/祷であった。
〔発明の効果〕
本発明により、アルギン酸リアーゼが工業的に生産可能
となった。このことをこより現在非酵素的に行なわれて
いるアルギン酸およびその塩の分解あるいは除去が、こ
の酵素を用いることにより、より早く、効率的に行なう
ことか可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法で得られたアルギン酸リアーゼの
各pHにおけろ活性を表わすグラフであり、第2図は各
pHにおける30°C,1時間処理によるpH安定性を
表わすグラフであり、第3図は各温度における活性を表
わすグラフであり、第4図は各温度における10分間処
理による熱安定性を示すグラフである。 特許出願人  ナガセ生化学工業株式会社第1図 第2図 第3v!J 第4図 手続補正書(自発) 昭和61年9 月12日 特許庁長官熱 1)明雄殿  で 1、事件の表示  昭和61年特許願第184686号
2、発明の名称 アルギン酸リアーゼの製造法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 へへ\に 4、代理人 5、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 −J 鴫J! 6、補正の内容 (1)明何11書第2頁第3行〜第4行「使用した時、
形成した義山等から」を「使用後、トレイ等から」と訂
正する。 (2)同第13頁第4行「オートクレプ」を「オートク
レーブ」と訂正する。 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、キサントモナス属に属するアルギン酸リアーゼ生産
    菌を培養し、培養物よりアルギン酸リアーゼを採取する
    ことを特徴とするアルギン酸リアーゼの製造法。
JP18468686A 1986-08-06 1986-08-06 アルギン酸リア−ゼの製造法 Pending JPS6339581A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18468686A JPS6339581A (ja) 1986-08-06 1986-08-06 アルギン酸リア−ゼの製造法

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JP18468686A JPS6339581A (ja) 1986-08-06 1986-08-06 アルギン酸リア−ゼの製造法

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JPS6339581A true JPS6339581A (ja) 1988-02-20

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ID=16157596

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JP18468686A Pending JPS6339581A (ja) 1986-08-06 1986-08-06 アルギン酸リア−ゼの製造法

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