JPS6339423B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6339423B2 JPS6339423B2 JP23906784A JP23906784A JPS6339423B2 JP S6339423 B2 JPS6339423 B2 JP S6339423B2 JP 23906784 A JP23906784 A JP 23906784A JP 23906784 A JP23906784 A JP 23906784A JP S6339423 B2 JPS6339423 B2 JP S6339423B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- aluminum alloy
- aluminum
- adhesive strength
- composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 claims description 26
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は接着力の高い複合アルミニウム板また
は複合アルミニウム合金板に関し、さらに詳しく
は、接着剤により接着されている接着力の高い複
合アルミニウム板またはアルミニウム合金板に関
する。 [従来技術] 従来から、二枚または複数枚のアルミニウム板
またはアルミニウム合金板を接着剤により貼り合
せた複合アルミニウム板または複合アルミニウム
合金板はよく知られており、そして、使用される
アルミニウム板またはアルミニウム合金板の表面
形状は、ブライト仕上面或いはダル仕上面のもの
が使用されている。 なお、ブライト仕上面は鏡面仕上面ともいわれ
ており、アルミニウムまたはアルミニウム合金で
は通常用いられている表面仕上のことであり、表
面の最大あらさ(Rmax)、山の高さ(PPI、h
=1.5μm以上)について示す。 圧延方向に直角方向に測定 Rmax≒0、PPI≒0 圧延方向に平行方向に測定 Rmax≒0、PPI≒0 ダル仕上面もアルミニウムまたはアルミニウム
合金において従来から用いられている表面仕上面
であり、表面の最大あらさ(Rmax)、山の高さ
(PPI、h=1.5μm以上)について示す。 圧延方向に直角方向に測定 Rmax≒1.3、PPI≒0 圧延方向に平行方向に測定 Rmax≒0、PPI≒0 このような複合アルミニウム板または複合アル
ミニウム合金板は自動車部品、電気機器部品に加
工する際に、上記のように、アルミニウム板また
はアルミニウム合金板の表面が滑らかであるの
で、板と板とが剥離してしまい、製品とはならな
いので製品の歩留りが低下したり、また、目的と
する形状に成形できないということが多々あつ
た。 そのため、接着力の高い接着剤の開発が種々行
なわれているが、接着剤によつては使用される用
途により接着力の改良ができない状態である。 従つて、接着力の高い複合アルミニウム板また
は複合アルミニウム合金板が開発されるならば、
用途がさらに拡大されることは明らかである。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は従来の接着剤により接着された複合ア
ルミニウム板または複合アルミニウム合金板の問
題点に鑑みなされたものであり、即ち、本発明者
は鋭意研究の結果、接着力の高い複合アルミニウ
ム板または複合アルミニウム合金板について接着
剤の改良ではなく、アルミニウム板またはアルミ
ニウム合金板の表面形状を従来のブライト仕上面
やダル仕上面とはせずに、アルミニウム板または
アルミニウム合金板の面を特定の最大あらさおよ
び特定長の中にある特定高さの山の数を特定する
ことにより、接着剤による接着力を高いものとす
ることができることを知見し、接着力の高い複合
アルミニウム板またはアルミニウム合金板を開発
したのである。 [問題点を解決するための手段] 本発明に係る接着力の高い複合アルミニウム板
または複合アルミニウム合金板の特徴とするとこ
ろは、板の表面をいかなる方向から測定しても最
大あらさ(Rmax)が2μm以上であり、かつ、
25.4mmの長さの中に高さが1.5μm以上の山の数を
15個以上有する表面形状のアルミニウム板または
アルミニウム合金板が接着剤により接着されてい
ることにある。 本発明に係る接着力の高い複合アルミニウム板
または複合アルミニウム合金板について以下詳細
に説明する。 板表面の最大あらさ(Rmax)は、接着力を向
上させる効果があり、2μm未満ではこの効果は
小さく、そして、最大あらさ(Rmax)が大きく
なればなる程板の表面の面積が大きくなり接着力
が高くなるが、あまり大きくなり過ぎると設備上
生産性が劣るようになるので、最大あらさの上限
は16μm程度とするのがよい。この最大あらさは
第1図に示す“H”のことである。 板表面の最大あらさが2μm以上において、山
の数は接着力を向上させるのに効果があり、即
ち、が25.4mmの長さの中にある高さが1.5μm以上
の山の数が15個未満では満足な高い接着力が得ら
れない。しかして、このような山の数が多ければ
よいというわけのものではなく、山の数が多くな
つてくると、設備上ロールによる転写能力の限界
または目詰り等により生産性が劣るようになるの
で、上限は150個程度とするのがよい。この山の
数は第2図に示すように、山の高さh=1.5μmの
ものが測定長さl=25.4mm中にある数で示され
る。 [実施例] 次に、本発明に係る接着力の高い複合アルミニ
ウム板またはアルミニウム合金板について実施例
を説明する。 実施例 第1表に示すような、最大あらさ(Rmax)お
よび山の数を有する種々の表面形状のアルミニウ
ム合金板(板厚1.0mm)を作製し、脱脂→接着剤
(例えば、熱融着フイルム)を上記アルミニウム
合金板の間に設置→加熱→加圧→冷却をした後、
第3図に示すように、25W×25Lの試験片を製作
した。 この試験片を剪断によつて接着力を求め、結果
を第1表に示す。 なお、本発明のNo.1〜No.9、比較例3は夫々の
表面形状に合致するように、板表面にロールによ
り圧延転写したものであり、比較例No.1、No.2は
通常のブライト仕上面およびダル仕上面に圧延し
たものである。 第1表から明らかなように、本発明のNo.1〜No.
9の表面形状を有するアルミニウム合金板を使用
した複合アルミニウム合金板は、ブライト仕上面
やダル仕上面の表面形状を有するアルミニウム合
金板を用いた複合アルミニウム合金板よりも優れ
た高い接着力を持つていることがわかる。 なお、アルミニウム板についても同様な効果が
ある。
は複合アルミニウム合金板に関し、さらに詳しく
は、接着剤により接着されている接着力の高い複
合アルミニウム板またはアルミニウム合金板に関
する。 [従来技術] 従来から、二枚または複数枚のアルミニウム板
またはアルミニウム合金板を接着剤により貼り合
せた複合アルミニウム板または複合アルミニウム
合金板はよく知られており、そして、使用される
アルミニウム板またはアルミニウム合金板の表面
形状は、ブライト仕上面或いはダル仕上面のもの
が使用されている。 なお、ブライト仕上面は鏡面仕上面ともいわれ
ており、アルミニウムまたはアルミニウム合金で
は通常用いられている表面仕上のことであり、表
面の最大あらさ(Rmax)、山の高さ(PPI、h
=1.5μm以上)について示す。 圧延方向に直角方向に測定 Rmax≒0、PPI≒0 圧延方向に平行方向に測定 Rmax≒0、PPI≒0 ダル仕上面もアルミニウムまたはアルミニウム
合金において従来から用いられている表面仕上面
であり、表面の最大あらさ(Rmax)、山の高さ
(PPI、h=1.5μm以上)について示す。 圧延方向に直角方向に測定 Rmax≒1.3、PPI≒0 圧延方向に平行方向に測定 Rmax≒0、PPI≒0 このような複合アルミニウム板または複合アル
ミニウム合金板は自動車部品、電気機器部品に加
工する際に、上記のように、アルミニウム板また
はアルミニウム合金板の表面が滑らかであるの
で、板と板とが剥離してしまい、製品とはならな
いので製品の歩留りが低下したり、また、目的と
する形状に成形できないということが多々あつ
た。 そのため、接着力の高い接着剤の開発が種々行
なわれているが、接着剤によつては使用される用
途により接着力の改良ができない状態である。 従つて、接着力の高い複合アルミニウム板また
は複合アルミニウム合金板が開発されるならば、
用途がさらに拡大されることは明らかである。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は従来の接着剤により接着された複合ア
ルミニウム板または複合アルミニウム合金板の問
題点に鑑みなされたものであり、即ち、本発明者
は鋭意研究の結果、接着力の高い複合アルミニウ
ム板または複合アルミニウム合金板について接着
剤の改良ではなく、アルミニウム板またはアルミ
ニウム合金板の表面形状を従来のブライト仕上面
やダル仕上面とはせずに、アルミニウム板または
アルミニウム合金板の面を特定の最大あらさおよ
び特定長の中にある特定高さの山の数を特定する
ことにより、接着剤による接着力を高いものとす
ることができることを知見し、接着力の高い複合
アルミニウム板またはアルミニウム合金板を開発
したのである。 [問題点を解決するための手段] 本発明に係る接着力の高い複合アルミニウム板
または複合アルミニウム合金板の特徴とするとこ
ろは、板の表面をいかなる方向から測定しても最
大あらさ(Rmax)が2μm以上であり、かつ、
25.4mmの長さの中に高さが1.5μm以上の山の数を
15個以上有する表面形状のアルミニウム板または
アルミニウム合金板が接着剤により接着されてい
ることにある。 本発明に係る接着力の高い複合アルミニウム板
または複合アルミニウム合金板について以下詳細
に説明する。 板表面の最大あらさ(Rmax)は、接着力を向
上させる効果があり、2μm未満ではこの効果は
小さく、そして、最大あらさ(Rmax)が大きく
なればなる程板の表面の面積が大きくなり接着力
が高くなるが、あまり大きくなり過ぎると設備上
生産性が劣るようになるので、最大あらさの上限
は16μm程度とするのがよい。この最大あらさは
第1図に示す“H”のことである。 板表面の最大あらさが2μm以上において、山
の数は接着力を向上させるのに効果があり、即
ち、が25.4mmの長さの中にある高さが1.5μm以上
の山の数が15個未満では満足な高い接着力が得ら
れない。しかして、このような山の数が多ければ
よいというわけのものではなく、山の数が多くな
つてくると、設備上ロールによる転写能力の限界
または目詰り等により生産性が劣るようになるの
で、上限は150個程度とするのがよい。この山の
数は第2図に示すように、山の高さh=1.5μmの
ものが測定長さl=25.4mm中にある数で示され
る。 [実施例] 次に、本発明に係る接着力の高い複合アルミニ
ウム板またはアルミニウム合金板について実施例
を説明する。 実施例 第1表に示すような、最大あらさ(Rmax)お
よび山の数を有する種々の表面形状のアルミニウ
ム合金板(板厚1.0mm)を作製し、脱脂→接着剤
(例えば、熱融着フイルム)を上記アルミニウム
合金板の間に設置→加熱→加圧→冷却をした後、
第3図に示すように、25W×25Lの試験片を製作
した。 この試験片を剪断によつて接着力を求め、結果
を第1表に示す。 なお、本発明のNo.1〜No.9、比較例3は夫々の
表面形状に合致するように、板表面にロールによ
り圧延転写したものであり、比較例No.1、No.2は
通常のブライト仕上面およびダル仕上面に圧延し
たものである。 第1表から明らかなように、本発明のNo.1〜No.
9の表面形状を有するアルミニウム合金板を使用
した複合アルミニウム合金板は、ブライト仕上面
やダル仕上面の表面形状を有するアルミニウム合
金板を用いた複合アルミニウム合金板よりも優れ
た高い接着力を持つていることがわかる。 なお、アルミニウム板についても同様な効果が
ある。
【表】
【表】
[発明の効果]
以上説明したように、本発明に係る接着力の高
い複合アルミニウム板またはアルミニウム合金板
は上記の構成を有しているものであるから、成形
加工の際に剥離を生じることがなく、目的とする
形状が容易に得られ、歩留りが非常に向上し、さ
らに、防音性および電磁シールド性を具備し、自
動車部品、電気機器部品および機械部品としても
優れたものであるという効果を有するものであ
る。
い複合アルミニウム板またはアルミニウム合金板
は上記の構成を有しているものであるから、成形
加工の際に剥離を生じることがなく、目的とする
形状が容易に得られ、歩留りが非常に向上し、さ
らに、防音性および電磁シールド性を具備し、自
動車部品、電気機器部品および機械部品としても
優れたものであるという効果を有するものであ
る。
第1図および第2図は本発明に係る接着力の高
い複合アルミニウム板または複合アルミニウム合
金板における最大あらさおよび山の数の説明図、
第3図は接着力の試験片の斜視図である。
い複合アルミニウム板または複合アルミニウム合
金板における最大あらさおよび山の数の説明図、
第3図は接着力の試験片の斜視図である。
Claims (1)
- 1 板の表面をいかなる方向から測定しても最大
あらさ(Rmax)が2μm以上であり、かつ、25.4
mmの長さの中に高さが1.5μm以上の山の数を15個
以上有する表面形状のアルミニウム板またはアル
ミニウム合金板が接着剤により接着されているこ
とを特徴とする接着力の高い複合アルミニウム板
または複合アルミニウム合金板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23906784A JPS61116539A (ja) | 1984-11-13 | 1984-11-13 | 接着力の高い複合アルミニウム板または複合アルミニウム合金板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23906784A JPS61116539A (ja) | 1984-11-13 | 1984-11-13 | 接着力の高い複合アルミニウム板または複合アルミニウム合金板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61116539A JPS61116539A (ja) | 1986-06-04 |
JPS6339423B2 true JPS6339423B2 (ja) | 1988-08-04 |
Family
ID=17039362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23906784A Granted JPS61116539A (ja) | 1984-11-13 | 1984-11-13 | 接着力の高い複合アルミニウム板または複合アルミニウム合金板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61116539A (ja) |
-
1984
- 1984-11-13 JP JP23906784A patent/JPS61116539A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61116539A (ja) | 1986-06-04 |
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