JPS6339408Y2 - - Google Patents

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JPS6339408Y2
JPS6339408Y2 JP1983092747U JP9274783U JPS6339408Y2 JP S6339408 Y2 JPS6339408 Y2 JP S6339408Y2 JP 1983092747 U JP1983092747 U JP 1983092747U JP 9274783 U JP9274783 U JP 9274783U JP S6339408 Y2 JPS6339408 Y2 JP S6339408Y2
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carburetor
shaped plate
intake manifold
bolt
vibration
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの気化器と吸気マニホルド
との間に設けられるインシユレータに関するもの
で、特に、気化器を防振支持できるようにしたイ
ンシユレータに関するものである。
(従来の技術) 近年、車両の高速化が要望されるようになり、
それに伴つてエンジンの高回転化が必要となつて
きている。しかしながら、エンジンを高回転させ
ると、エンジンから吸気マニホルドを通して気化
器に伝えられる振動は、その回転数の上昇に伴つ
て加速度的に大きくなる。一方、気化器はエミツ
シヨン対策のために一層精密化されている。その
ために、気化器に大きな振動が加えられると、そ
の機能に悪影響が及ぼされる。また、気化器に
は、その高振動に耐えられるだけの剛性が求めら
れることになり、その軽量化を図ることも困難と
なる。
このようなことから、気化器を防振支持するこ
とが必要となつてきている。そこで、従来、例え
ば実公昭47−14017号公報に示されているものの
ように、二枚の金属プレートの間にゴム等の弾性
材を介在させ、これらのプレートを気化器及び吸
気マニホルドにそれぞれ取り付けることにより、
吸気マニホルドから気化器への振動の伝達を防止
するようにした防振インシユレータが用いられて
きた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような防振インシユレータ
は、弾性材の圧縮伸長変形によつて振動を吸収し
ようとするものであるので、比較的小さな振動を
吸収するためには適しているが、エンジンの高回
転時に伝えられるような高振動に対しては、この
吸収性は十分とは言えない。
このような高振動に対する振動吸収性を良くす
るためには、その防振インシユレータを、弾性材
の剪断方向の変形によつて振動を吸収する剪断型
のものとすることが望まれる。
ところで、このような防振インシユレータは、
二枚のプレート間の弾性材が変形することによつ
て振動を吸収しようとするものであるから、一般
のインシユレータのように、吸気マニホルドに設
けられたスタツドボルトによつて、その防振イン
シユレータ及び気化器を同時に組み付けるような
ことはできず、一方のプレートを気化器に、他方
のプレートを吸気マニホルドに、それぞれ別個に
固着するようにしなければならない。一方、この
ような防振インシユレータと気化器及び吸気マニ
ホルドとの組み付けには、ボルト及びナツトを用
いるのが普通である。そこで、各プレートにボル
ト穴を設けておき、そのボルト穴にボルトを挿通
してナツトで締め付けるようにすることが考えら
れる。しかしながら、そのためには、二枚のプレ
ートの間に、ボルトを挿通することができるだけ
の、あるいはナツトを締め付けることができだけ
のスペースを設ける必要がある。したがつて、こ
れらのプレートのボルト穴を同軸線上に配置する
場合には、その防振インシユレータは非常に厚い
ものとしなければならない。
このようなことから、前掲の実公昭47−14017
号公報に記載されたものでは、その第3図に示さ
れているように、各プレート向きを異ならせ、ボ
ルト穴の位置がそれぞれずれるようにしている。
しかしながら、そのようにすると、防振インシユ
レータが横方向に大きくなることは避けられな
い。そして、各プレートにおけるボトル穴のスパ
ンが大きくなるので、その中間部では締付圧力が
小さくなり、中央部に設けられる混合気通路のシ
ール性が低下する。
また、特に防振インシユレータが剪断型のもの
である場合には、二枚のプレートが相対的に大き
く変位するので、気化器側のプレートを固定する
ボルトが吸気マニホルド側のプレートに向かつて
突出し、吸気マニホルド側のプレートを固定する
ボルトが気化器側のプレートに向かつて突出して
いると、それらのボルトが互いに干渉して、打音
が生じたり、弾性材の変形が妨げられたりするこ
とがある。
一方、このような防振インシユレータにおいて
は、気化器によつて制御された混合気に外気が漏
れ入ることのないようにするために、気化器との
間及び吸気マニホルドとの間は確実にシールされ
る必要がある。そのようなシール手段としては、
一般にOリングやガスケツト等が用いられるが、
そのような他部材を用いると、部品点数が増加
し、組立工数もそれだけ増加することになる。
防振インシユレータの場合には、ゴム等の弾性
材と金属プレートとを一体成形したものとされる
ので、その弾性材によつて気化器組付面及び吸気
マニホルド組付面が形成されるようにすれば、そ
の弾性材がシール部材を兼ねることになり、他部
材を用いる必要がなくなる。しかしながら、単に
そのようにすると、気化器側の付プレートを気化
器に締め付け、吸気マニホルド側のプレートを吸
気マニホルドに締めけたとき、それらの間の薄肉
の弾性材がその締付力によつて強く圧縮されるこ
とになり、その弾性材が短期間で劣化してしま
う。そして、そのように弾性材が劣化すると、一
定の締付力が得られなくなり、シール性が低下し
てしまう。
本考案は、このような問題に鑑みてなされたも
のであつて、その目的は、気化器と吸気マニホル
ドとの間の振動吸収性を高めることができるとと
もに、小形化することができ、しかも耐久性にも
優れた防振インシユレータを得ることである。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために、本考案では、気化
器に固定されるプレート及び吸気マニホルドに固
定されるプレートを、それぞれ平板部及びそれに
垂直な垂直部を有するL字形のプレートとして構
成し、それらのプレートを、各垂直部が互いに間
隔を置いて対向するとともに、各平板部の気化器
及び吸気マニホルド側の面上にそれぞれ弾性材の
薄肉部が形成される状態で、弾性材内に埋設する
ようにしている。各垂直部の先端側には、各プレ
ートの相対的な変位が許容されるようにするため
の空隙が設けられている。
そして、吸気マニホルドに固定されるL字形プ
レートの平板部の外端部近傍にボルト穴を設ける
とともに、そのボルト穴の周囲の吸気マニホルド
に面する部分を露出させて金属露出面の締付座面
を形成し、気化器に固定されるL字形プレートに
は、吸気マニホルド側のプレートのボルト穴より
中央部寄りの位置に、気化器側に向かつて突出す
るボルトを一体的に固着するようにしている。そ
のボルトには、気化器側に面する締付座面が設け
られており、その締付座面が、気化器側に向かつ
て露出する金属露出面とされている。
(作用) このように構成することにより、エンジン振動
に伴つて吸気マニホルドが振動したときには、そ
の吸気マニホルドに固定されたL字形プレートが
振動し、気化器に固定されたL字形プレートに対
して相対的に変位する。その場合、各L字形プレ
ートの垂直部間を連結する弾性材が剪断方向に変
形する。したがつて、エンジンから伝えられる高
い振動も確実に吸収される。
また、気化器に固定するためのボルトの位置
を、吸気マニホルドに固定するためのボルト穴の
位置よりも中央部寄りとすることにより、各ボル
トの軸線位置が互いに相違することになる。した
がつて、各プレートが相対的に大きく変位した場
合にも、各ボルトが干渉する恐れはなくなり、十
分な振動吸収を図ることが可能となる。しかも、
中央部寄りに設けられるボルトがL字形プレート
に一体的に固着されるので、防振インシユレータ
にはその組み付けのためのスペースを設ける必要
がない。その結果、防振インシユレータの厚さを
小さくすることができる。
更に、気化器に面する気化器組付面及び吸気マ
ニホルドに面する吸気マニホルド組付面がそれぞ
れ弾性材の薄肉部によつて形成されるようになる
ので、この防振インシユレータを気化器と吸気マ
ニホルドとの間に組み付けたときには、その弾性
材の薄肉部によつてそれらの間のシールがなされ
ることになる。したがつて、他のシール部材を用
いる必要がなくなる。そして、気化器に締め付け
るためのボルトの締付座面、及び吸気マニホルド
に締め付けるためのボルト穴の周囲の締付座面が
それぞれ金属露出面とされているので、その防振
インシユレータを気化器及び吸気マニホルドに組
み付けたときには、それらの締付座面と気化器及
び吸気マニホルドとがそれぞれ金属接触すること
になる。したがつて、確実な締付力が得られると
ともに、弾性材の薄肉部が過度に圧縮されること
がなくなり、弾性材の劣化が防止され、長期にわ
たつてのシール性が確保される。
(実施例) 以下、図面を用いて本考案の実施例を説明す
る。
第1〜3図は本考案による防振インシユレータ
の一実施例を示すもので、第1図はその平面図で
あり、第2図はその縦断面図、第3図は一部切欠
き側面図である。
これらの図から明らかなように、防振インシユ
レータIには、その上下に、ほぼ水平な気化器組
付面1と吸気マニホルド組付面2とが設けられて
いる。そして、その中央部には、これら組付面
1,2間を貫通する一次側混合気通路3及び二次
側混合気通路4が設けられ、更にその近傍にサブ
混合気通路5が設けられている。また、その一側
部には、吸気マニホルドのライザから気化器に温
水を通す温水通路6が設けられている。
この防振インシユレータIは、そのほぼ全体
が、耐ガソリン性のゴム状弾性材7によつて形成
されている。このような弾性材としては、例えば
アクリロニトリルブタジエンゴムとポリ塩ビニル
との混物を用いることができる。
この弾性材7中には、気化器組付面1側に、金
属製の第一のL字形プレート8が埋設され、ま
た、吸気マニホルド組付面2側に、同じく金属製
の第二のL字形プレート9が埋設されている。こ
の第一のL字形プレート8は、混合気通路3,
4,5及び温水通路6の部分を除いて、気化器組
付面1のほぼ全面にわたつて設けられた平板部8
aと、混合気通路3,4を取り囲むようにして平
板部8aに垂直にプロジエクシヨン溶接された垂
直部8bとにより構成されている。また、第二の
L字形プレート9は、吸気マニホルド組付面2に
沿つて設けられた平板部9aと、この平板部9a
から垂直に立ち上がる垂直部9bとを有してい
る。この第二のL字形プレート9の垂直部9b
は、第一のL字形プレート8の垂直部8bの外方
に間隔を置いて、互いに対向するように配置され
ている。
第二のL字形プレート9の垂直部9bの先端側
には、第一のL字形プレート8の平板部8aとの
間に位置する弾性材7部分に、水平方向の横溝1
0が形成されており、また、第一のL字形プレー
ト8の垂直部8bの先端側にあたる吸気マニホル
ド組付面2の部分には、凹部11が形成されてい
て、これら横溝10及び凹部11によつて、第一
のL字形プレート8を第二のL字形プレート9に
対して相対的に上下動し得るようにするための空
隙が構成されている。そして、これによつて、第
一のL字形プレート8と第二のL字形プレート9
とは、その各垂直部8b,9b間に位置する弾性
材7のみを介して連結されるようになつている。
第一及び第二のL字形プレート8,9の各平板
部8a,9a上には、気化器組付面1側及び吸気
マニホルド組付面2側にそれぞれ弾性材7の薄肉
部7a,7bが形成され、その薄肉部7a,7b
と一体に、混合気通路3,4及び5、温水通路6
をそれぞれ取り囲むシールリツプ12,13が形
成されていて、気化器あるいは吸気マニホルドに
密着して、各通路3〜6をシールするようになつ
ている。
第一のL字形プレート8の平板部8aには、そ
の四隅に、気化器組付面1から気化器側に向かつ
て突出するボルト14が一体的に取り付けられて
いる。このボルト14は、頭部14aと嵌合部1
4bとを備えており、その嵌合部14bが、第一
のL字形プレート8の平板部8aに設けられた嵌
合穴15に嵌合されるようになつている。第4図
に拡大して示すように、このボルト14の嵌合部
14b上面の締付座面14cは、薄肉部7aの表
面からわずかに突出している。この突出量は、シ
ールリツプ12の高さよりtだけ小さい。
この防振インシユレータIと気化器とを組み付
けるときには、これらのボルト14を、気化器の
これに対応する位置に設けたボルト穴に挿通し
て、ナツトにより締め付ける。このときボルト1
4が回転しないようにするために、その頭部14
aあるいは嵌合部14bをプレート8の平板部8
aにプロジエクシヨン溶接して、一体に固着して
おく。このような溶接が困難な場合には、ボルト
14の嵌合部14bをプレート8の嵌合穴15に
圧入するようにし、それによつてこれらを一体化
させてもよい。その場合、ボルト14の回転を更
に確実に防止するために、ボルト14の嵌合部1
4b及びプレート8の嵌合穴15のそれぞれを、
第5図aに示すように長形の断面形状となるよう
にしたり、第5図bに示すように円の一側部に平
坦部15aを有する断面形成としたりして、互い
に係合するようにすることが望ましい。また、第
5図Cに示すように、これらがセレーシヨン部1
5bによつて係合するようにして、ボルト14を
圧入することもできる。
第一のL字形プレート8の平板部8aは、比較
的幅が狭く形成されている。これに対して第二の
L字形プレート9の平板部9bは通常のインシユ
レータと同程度の幅を有しており、その両側部
(第1図の上下部)は、第一のL字形プレート8
の平板部8aより外方に位置している。この第二
のL字形プレート9の平板部9aには、その四隅
にボルト穴16が設けられている。このボルト穴
16の周辺部においては、その平板部9aの吸気
マニホルド組付面2側の面が、薄肉部7bの表面
からわずかに突出して、締付座面16aを形成す
るようになつている。また、このボルト穴16部
分の上方には、第一のL字形プレート8も位置し
ないようにして、十分な空間が設けられている。
更に、このボルト穴16の周辺は、締付座面16
aの背面側も金属面が露出するようにされてい
る。
この防振インシユレータIを吸気マニホルドに
組み付けるときには、これらのボルト穴16に通
常のボルトを挿通し、吸気マニホルドに設けられ
たねじ穴によつて締め付ける。あるいは、吸気マ
ニホルドに短いスタツドボルトを設けておき、そ
のスタツドボルトをこの穴16に挿通して、ナツ
トで締め付けるようにすることもできる。
このような防振インシユレータIにおいては、
吸気マニホルドから上下方向の振動が伝えられた
場合には、第一のL字形プレート8と第二のL字
形プレート9とが相対的に上下動する。そして、
各L字形プレート8,9の垂直部8b,9b間に
位置する弾性材7の部分が剪断方向に運動して、
これらの間の振動を吸収する。したがつて、伝え
られる振動が高振動であつても、確実にそれを吸
収することができる。
このような防振インシユレータIを組み付ける
際には、まず、吸気マニホルド上に、そのねじ穴
あるいはスタツドボルトに第二のL字形プレート
9のボルト穴16を合わせて防振インシユレータ
Iを載せ、上述のようにボルトあるいはナツトに
より締め付ける。このとき、ボルト穴16の上方
には十分な空間が設けられているので、その作業
は容易に行うことができる。次に、この防振イン
シユレータIの上に、その第一のL字形プレート
8に固着されたボルト14にボルト穴の位置を合
わせて気化器を載せ、ナツトにより締め付ける。
このときは、防振インシユレータI側では何らの
作業も要しない。したがつて、そのためのスペー
スも不要となる。
そして、上記実施例のように、ボルト14の締
付座面14c及びボルト穴16の周辺の締付座面
16aを、各薄肉部7a,7bの表面から、シー
ルリツプ12,13の高さより小さい範囲内で所
定量だけ突出させておくことによつて、各締付座
面14c,16aと気化器あるいは吸気マニホル
ドとが金属接触することになり、シールリツプ1
2,13に対する圧力を最適の大きさに保つこと
ができる。
なお、上記実施例においては、第一のL字形プ
レート8と第二のL字形プレート9とが長さ方向
(第1図で左右方向)にはほぼ等しい長さを有す
るものとしているが、その防振インシユレータI
が温水通路6を有していない場合、あるいは混合
気通路3,4が単一のものとされている場合など
には、第一のL字形プレート8を第二のL字形プ
レート9よりも短いものとし、それによつてボル
ト14をボルト穴16よりも中央部寄りに位置さ
せるようにすることもできる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、気化器に固定されるプレートと吸気マニホル
ドに固定されるプレートとを、それぞれL字形断
面を有するものとするとともに、各プレートの垂
直部間を弾性材によつて連結するようにしている
ので、吸気マニホルドから振動が伝えられたとき
には、その垂直部間の弾性材が剪断方向に変形す
ることになる。したがつて、その振動吸収性が著
しく向上し、エンジンの高回転時に伝えられるよ
うな高振動をも確実に吸収し得る防振インシユレ
ータとすることができる。
また、気化器に固定するためのボルトの位置と
吸気マニホルドに固定するためのボルトの位置と
を互いにずらせるようにしているので、気化器と
吸気マニホルドとが相対的に大きく変位したとき
にも、それらのボルトが互いに干渉するようなこ
とはなくなる。したがつて、防振インシユレータ
を剪断型としたことによる効果を確実に発揮させ
ることができる。
更に、気化器に固定するためのボルトを第一の
L字形プレートに一体的に固着するようにしてい
るので、その防振インシユレータを気化器に組み
付けるときには、気化器側でナツトを締め付ける
だけでよくなり、防振インシユレータにその組み
付けのためのスペースを設ける必要がなく、防振
インシユレータの厚さを小さくすることができ
る。また、その気化器に締め付けられるボルトを
中央部寄りに位置させるようにしているので、気
化器組付面の中央部における締付圧も十分に大き
くなり、中央部の混合気通路のシールも確実なも
のとすることができる。
そして、気化器に固定される第一のL字形プレ
ートの平板部及び吸気マニホルドに固定される第
二のL字形プレートの平板部の気化器側あるいは
吸気マニホルド側の面上に、それぞれ弾性材の薄
肉部が形成されるようにしているので、この防振
インシユレータを気化器及び吸気マニホルドに組
み付けたときには、その薄肉部が気化器あるいは
吸気マニホルドに接することになり、その薄肉部
によつてそれらの間のシールがなされるようにな
る。したがつて、他のシール部材を用いることな
く、混合気通路の確実なシールを図ることができ
る。しかも、気化器に締め付けるためのボルトの
締付座面及び吸気マニホルドに締め付けるための
ボルト穴の周囲の締付座面をともに金属露出面と
し、ボルトによつて締め付けたとき、それらの締
付座面と気化器あるいは吸気マニホルドとが金属
接触するようにしているので、その締付力を一定
の確実なものとすることができるとともに、弾性
材の薄肉部に過度の圧縮力が加えられることを防
止することができる。したがつて、弾性材が早期
に劣化することがなくなり、長期にわたつてシー
ル性を確保することのできる防振インシユレータ
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による防振インシユレータの
一実施例を示す平面図、第2図は、第1図の−
線による縦断面図、第3図は、第1図の矢印
方向から見た一部切欠き側面図、第4図は、その
要部のボルト取付部分を示す拡大断面図、第5図
a,b,cは、そのボルト取付部分のそれぞれ異
なる実施例を示す要部の平面図である。 1……気化器組付面、2……吸気マニホルド組
付面、7……弾性材、7a,7b……薄肉部、8
……第一のL字形プレート、8a……平板部、8
b……垂直部、9……第二のL字形プレート、9
a……平板部、9b……垂直部、10……横溝
(空隙)、11……凹部(空隙)、12,13……
シールリツプ、14……ボルト、14a……頭
部、14b……嵌合部、14c……締付座面、1
5……嵌合穴、15a……平坦部、15b……セ
レーシヨン部、16……ボルト穴、16a……締
付座面、I……防振インシユレータ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下の面がそれぞれ気化器組付面1及び吸気
    マニホルド組付面2とされ、これらの組付面
    1,2間を貫通する混合気通路3,4が設けら
    れた、弾性材7からなる防振インシユレータに
    おいて; 前記気化器組付面1に沿つて設けられる平板
    部8aと、これに垂直な垂直部8bとを有し、
    気化器に固定される金属製の第一のL字形プレ
    ート8と、 前記吸気マニホルド組付面2に沿つて設けら
    れる平板部9aと、これに垂直な垂直部9bと
    を有し、吸気マニホルドに固定される金属製の
    第二のL字形プレート9とが、 それらの各垂直部8b,9bが互いに間隔を
    置いて対向し、各平板部8a,9aの前記気化
    器組付面1及び吸気マニホルド組付面2側の面
    上にそれぞれ弾性材の薄肉部7a,7bが形成
    されるようにして、前記弾性材7内に埋設さ
    れ、 前記各垂直部8b,9bの先端側に、前記第
    一及び第二のL字形プレート8,9の相対的な
    上下変位が許容されるようにする空隙10,1
    1が設けられていて、 前記第二のL字形プレート9の平板部9aの
    外端部近傍に、吸気マニホルドに組み付けるた
    めのボルトが挿通されるボルト穴16が設けら
    れ、そのボルト穴の16の周囲の吸気マニホル
    ド側に面する締付座面16aが、前記吸気マニ
    ホルド組付面2に露出する金属露出面とされて
    いるとともに、 前記第一のL字形プレート8の平板部8a
    の、前記第二のL字形プレート9のボルト穴1
    6より中央部寄りの位置に、気化器に締め付け
    られるボルト14が一体的に固着され、そのボ
    ルト14の気化器側に面する締付座面14c
    が、前記気化器組付面1に露出する金属露出面
    とされている、 気化器と吸気マニホルド間の防振インシユレ
    ータ。 (2) 前記ボルト14が、前記第一のL字形プレー
    ト8に溶接により固着されていることを特徴と
    する、 実用新案登録請求の範囲第1項記載の防振イ
    ンシユレータ。 (3) 前記ボルト14が、前記第一のL字形プレー
    ト8に圧入により固着されていることを特徴と
    する、 実用新案登録請求の範囲第1項記載の防振イ
    ンシユレータ。 (4) 前記ボルト14が、前記第一のL字形プレー
    ト8に形成された嵌合穴15に、互いにセレー
    シヨン部15bにより係合するようにして圧入
    されていることを特徴とする、 実用新案登録請求の範囲第3項記載の防振イ
    ンシユレータ。 (5) 前記ボルト14の、前記第一のL字形プレー
    ト8に形成された嵌合穴15に圧入される嵌合
    部14bと、そのL字形プレート8の嵌合穴1
    5とに、それぞれ互いに係合する平坦部15a
    が形成されていることを特徴とする、 実用新案登録請求の範囲第3項記載の防振イ
    ンシユレータ。 (6) 前記ボルト14の、前記第一のL字形プレー
    ト8に形成された嵌合穴15に圧入される嵌合
    部14bと、そのL字形プレート8の嵌合穴1
    5とが、互いに係合する長形の断面形状を有す
    ることを特徴とする、 実用新案登録請求の範囲第3項記載の防振イ
    ンシユレータ。 (7) 前記ボルト14の気化器側に面する締付座面
    14cを、前記気化器組付面1を形成する弾性
    材の薄肉部7aに一体成形されたシールリツプ
    12の高さより小さい所定の量だけ前記気化器
    組付面1から突出させたことを特徴とする、 実用新案登録請求の範囲第1項記載の防振イ
    ンシユレータ。
JP9274783U 1983-06-16 1983-06-16 気化器と吸気マニホルド間の防振インシユレ−タ Granted JPS59196565U (ja)

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