JPS6339381A

JPS6339381A - 情報記録媒体

Info

Publication number: JPS6339381A
Application number: JP61184539A
Authority: JP
Inventors: Mitsuru Sawano; 充沢野; Masao Yabe; 矢部　雅夫
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1986-08-05
Filing date: 1986-08-05
Publication date: 1988-02-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】７３゜発１５１の詳細な説明［９：ｌＩＩＩの分野］本発明は、高エネルギー密度のレーザービームによる情
報の記録層Ｖ、に用いられる新規な情報記録媒体に関す
る。さらに詳しくは本発明は、相変化にノ、（づいて情
報の記録と消去を行ないうる両面に記録層が設けられた
情報記録媒体に関する。

［発明の技術的背に］１近年において、レーザー光等の高エネルギー密度のビー
ムを用いる情報記録媒体が開発され、実用化されている
。この情報記録媒体は通常は光ディスクとも称され、ビ
デオ争ディスク、オーディオ・ディスク、さらには大容
ｔ１（静１１−画像フアイルおよび大容量コンピュータ
用ディスク・メモリーなどの広範な用途に使用されうる
ものである。

光ディスクは基本的に、プラスチック、ガラス等からな
る円盤状の透明基板と、この１−に、没けられた記録層
とから構成される。記録層の材料としては、Ｂ　ｉ、Ｓ
ｎ、Ｉ　ｎ、Ｔｅ等の金属またはＶ・金属；およびシア
ニン系、金属錯体系、ギノン系等の色素が知られている
。

また、１〕記のような基本構成からなる記録媒体単位の
記録層の表面に光反射層を設けたものを一枚、光反射層
側がｌＩ：いに対面するＪ：うに随着剤によって接合し
てなる貼り合せタイプの情報記録媒体も知られている。

このタイプの情報記録媒体はその両面において情報の記
録とｌｉｆ生が可能な記録媒体である。

尤’Ｆ４スクへの情報の占き込みは、たとえばレーヂー
ヒ−Ｌをこの先ディスクに照射することにより行なわれ
、記録層の照射部分がその光を吸収１、、、−〔局所的
に一度１−シｌする結果、物理的あるいは化学的な変化
を生じてその光学的特性を変えることにより情報が記録
される。

記録層の変化としては、孔（ピット）形成、四部形成お
Ｊ：び層間の気泡（バブル）形成による変形が代表的で
あり、なかでも孔形成による記録は最も盛んに行なわれ
ている方法である。また、他の記録層Ｖ、としては、一
層の記録層間の反応を利用する方Ｖ１、相変化を利用す
る方法および磁化反転を利用する方法などが知られてい
る。相変化を利用して記録する系としては、Ａｓ−Ｔｅ
−Ｇｅ系の非晶質記録層をガラス転移点以トに昇温させ
ることにより結晶化させて記録する系が知られている。

光ディスクからの情報の読み取りもまた、レーザーヒー
Ｊ・を光ディスクに照射することにより行なわれ、記録
層の光学的４￥＋１の変化に応じた反射光または透過光
を検出することにより情報がＩＩｆ生される。

なお、光ディスクとしては、　−回の記録（占き込み）
のみが可能なもの（−１き換え不能タイプ）と、記録と
消去な繰返１７行なうことが可能なタイプ（書き換え可
能タイプ）とがある。

光ディスクに記録された情報の消去は、記録が記録層の
口ｆ逆変化による場合以外には行なうことができず、孔
形成等の外形変化による場合には光ディスクは書き換え
不能タイプとなる。

記録層材料としては従来より１−記のように金属及び゛
ト金属などの無機物質または色素が用いられてきた。一
方、加Ｔ性、安全性およびコストなどの点で優れている
有機高分子物質を記録材才゛１として用いる記録層につ
いて従来仝〈提案されていなかった。しかし、ごく最近
になって、光記録の記録材料として弗化ビニリデン系ポ
リマーとポリメタクリル酸メチルからなるボリマープ１
／ントを用い、該物質の相溶状態−相分離状ｆ！ｉ間の
状１．！ｉ変化を利用して情報を記録する方法が提案さ
れている（宮］丁１、他、　”ポリマーブレンドによる
光記録材おビ第−回東京農工大学先端科学技術展資料集
、Ｐ、３１．１９８６）。しかしながら、」−記ポリマ
ーブレンド自体はレーザービーム等の光に対する吸収が
小さいために、該ポリマーブレンド単独では実際には充
分な情報の記録を行なうことができず、そのまま実用化
することは困難である。

［発明の目的］本発明は、記録材料として有機高分子物質を用いた新規
な貼合せタイプの情報記録媒体を提供することをその目
的とするものである。

［発明の要旨］未発１１５１は、一枚の基板の間に、温度変化により相
溶状１！１と相分離状態間で状態変化を起こしうるポリ
マーブレンドからなる記録層と、この記録層に接して設
けられた光吸収性物質からなる光吸収層を含む積層体が
設けられてなることを特徴とする情報記録媒体を提供す
る。

１−記の情報記録媒体において、記録層と光吸収層とは
互いに接していればよく、その１「１序については特に
制限はない。すなわら、記録層と光吸収層のいずれが基
板側に在ってもよい。

本発明はまた、二枚の基板の間に、温度変化により相溶
状態と相分離状１１１間で状１７！？変化を起こしうる
ポリマーブレンドおよび光吸収性物質を含む記録層が設
けられてなることを特徴とする情報記録媒体をも提供す
る。すなわち、ボリマープ１／ンドと光吸収性物質とは
、混合物として同一層内に存在していてもよい。

本発明の情報記録媒体は、１．記のうちのいずれのタイ
プのものであってム、その光吸収性物質にレーザー光を
照射して吸収さ１！ることにより、該光吸収性物質を発
熱させ、この発熱によって１偵発熱部分に接する部分の
ポリマーブレンドをその相溶状態と相分離状１！１間の
曇点以りにｙ１温ｙせて、そのポリマーブレンドを状態
変化させ１次に急冷することにより、このポリマーブレ
ンドの状態変化を固定する方法を利用することにより情
報の記録を行なうことができる。

ｌ−記の方法により一旦記録された情報を消去して１１
１度記録を行なうための消去操作は、光吸収性物質を含
む層に光を均一に照射して、光吸収性物質を発熱させ、
この発熱によってポリマーブレンドをその相溶状態と相
分離状態間の曇点以−■−に昇温させたのち、これを徐
冷する操作を行なうことにより容易に実施することがで
きる。この操作によって、ポリマーブレンドを元の状態
（未記録状態）に戻すことができる。なお、ポリマーブ
レンドの元の状態（未記録状態）への復帰は、ポリマー
ブレンドを弔に相溶状態と相分離状７ｇ間の曇点以１．
の温度に加熱したのち、これを徐冷する操作によっても
ｉｑ　ｉＱである。また、情報の部分的な書き換えは、
書き換え対象部分のポリマーブレンドに接触Ｉ７ている
光吸収性物質にレーザー光を照射して吸収させることに
より、該光吸収性物質を発熱させ、この発熱によって、
対象部分のポリマーブレンドをその相溶状態と相分離状
ＩＥ間の曇点以にに９１温させて、そのポリマーブレン
ドを状態変化させ、次に徐冷する方法を利用することに
より容易に実現する。

本発明においてｒ曇点１とは、ポリマーブレンドがその
組成において、相溶状７Ｍ）と相分離状態間で状逆）変
化を起こす温１■をいう。この状７Ｍ３変化Ｃ」通常、
外観」−では透１１状虎１から不ｍ　ｌ！ＩＩ状７Ｍ：
　（または半透明状７！ｉ）への変化として現われる。

本発明に用いられるボリマーブＩ／ンドにはＦ限臨界共
溶温度（ＬＣ８Ｔ）型のものと１−限臨界共溶温度（Ｕ
　ＣＳ　Ｔ）型のものとがある。ド限臨界共溶温度型の
ものは、曇点以Ｉ−の温度にて相分離状態を示し、一方
−１−限臨界共溶温１■型のものは、曇点以上の温度に
て相溶状ｆ！Ｈを示す。いずれのポリマーブレンドも、
温１ｍに依存して相溶状態と相分離状態間で状態変化を
生じ、相溶状ｊル１ではブレンドされたポリマーが均一
に混合していて透明であるが、相分離状態では各成分ポ
リマーのＡｌｉ折率が異なるために白濁する。ポリマー
ブレンドは、また、曇点以−１−で−ｊｊ白濁もしくは
透明化したのち徐冷すると元の状ｆハ；に戻るが、　・
方急冷１７た場合には常温でもそのままの白濁＋１ｔ　
（透＋５１１ｆ！Ｌ）を保持する性質を有する。

従って、未発ＩＪ＋の情報記録媒体において、記録材料
であるポリマーブレンドに光吸収性物質を接触させてお
き、その光吸収性物質にレーザービームな照射すること
により、光吸収性物質はビームエネルギーを吸収したの
ち発熱し、この熱を受けてポリマーブレンドが曇点以−
にとなって状態変化を起こし、白濁もしくは透明化する
。そして、そののちポリマーブレンドを急冷することに
より、レーザービームの照射部分はこの白濁もしくは透
明化した状態に固定され、これにより情報の記録が行な
われる。なお、情報の再生は従来のように比較的弱いレ
ーザービームの照射により行なうことができる。すなわ
ち、透明度の差による反射率もしくは透過率の違いに基
づいて情報を読み取ることができる。

さらに、部分的に状態変化を起こしたポリマーブレンド
を再び曇点以−トに昇温させたのち徐冷することにより
、光照射部分（記録部分）を元の状態に戻すことができ
る。この操作によって、ポリマーブレンド全体が元の透
明もしくは白濁した状態に回復して、記録された情報が
消去される。なお、記録の部分的な消去は、消去対象部
分のポリマーブレンドに」−記と同様な操作を施すこと
により容易に実現する。

従って、本発明の情報記録媒体は、随時、情報の記録と
消去が可能なＥ−ＤＲＡＷ　（Ｅｒａｓａｂｌｅ−Ｄｉ
ｒｅｃｔＲｅａｄ　Ａｆｔｅｒ　Ｗｒｉｔｅ）型の記録
媒体として有用である。

なお、本発明の情報記録媒体は、各種の形１ムをとるこ
とができる。すなわち、本発明の情報記録媒体は、ビデ
オ・ディスク、オーディオ・ディスク、フレキシブル・
ディスク、さらには大吉早−静止画像フアイルおよび大
吉１ｊｌコンピュータ用ディスク・メモリーなどの光デ
ィスク、あるいは光記録カード、光記録シート、光記録
テープなどの種々の形態の情報記録媒体として有効に利
用することができる。

そして、木発すｊの情報記録媒体の製造に際しては、記
録層材料がポリマーであることから塗布法によって容易
に記録層を形成することができ、従って、製造操作の簡
略化、製造時間の短縮、および製造コストの低減が容易
に実現する。

［発明の構１ｉｔ１本発明の情報記録媒体の実施態様を第１図乃至第６図を
参照しながら説明する。

ｉ１図〜第６図はそれぞれ、本発明の情報記録媒体の層
構成の例を示す断面図である。

第１図において、記録媒体は、基板１１、光吸収層１２
、およびポリマーブレンドを含む記録層１３が積層され
てなる記録媒体単位（記録部材）の記録層表面に、接着
剤層１５を介して別の基板１６が接合された態様にある
。この基板１６は、記録層１３などの内側の層を物理的
もしくは化学的な劣化から防１１−する機能を有する。

また、基板１６は記録媒体全体の剛性を挙げ、自己支持
性を高める機ｆＥも有する。ノ＾板１１と基板１６とは
同・材料かつ同一１法のものであることが好ましいが、
別の材料、別の寸法のものでもよい。以下に記載する態
様であっても同様である。

第２図には、反射層と保護層が備えられた記録媒体の例
が示されている。

すなわち、第２図において、記録媒体は、基板１１、光
吸収層１２、ポリマーブレンドを含む記録層１３、光反
射層２４、および保護層２７が積層されてなる記録媒体
単位（記録部材）の保護層２７の表面に、接着剤層２５
を介して別の基板２６が接合された態様にある。この基
板２６は、記録層２３、光反射層２４などの内側の層を
物理的もしくは化学的な劣化から防止する機ｔｍ’ｑを
有する。また、基板２６は記録媒体全体の剛性を挙げ、
自己支持性を高める機能もイｉする。なお、光反射層２
４の物理的もしくは化学的な劣化の防止は保護層２７に
よっても＋Ｊケーされる。

第３図では、記録媒体は、基板３１、光吸収層３２、ポ
リマーブレンドを含む記録層３３、および光反射層３４
が積層されてなる記録媒体中位（記録部材）の光反射層
表面に、別の基板３６が接合された態様にある。このよ
うな接合は記録媒体の周縁を固定具などにより物理的に
接合することにより可能である。

第４図では、記録媒体は、基板４１、ポリマーブレンド
を含む記録層４３、光吸収層４２および光反射層４４が
積層されてなる記録媒体単位（記録部材）の光反射層表
面に、別の基板４６が接合された態様にある。

前述のように、ポリマーブレンドと光吸収性物質とは同
一の層内にあってもよい。この態様の例を示したのが第
５図である。

すなわち第５図では、記録媒体は、基板５１、光吸収性
物質とポリマーブレンドとを含む記録層５３および光反
射層５４が積層されてなる記録媒体中位（記録部材）の
光反射層表面に、別の基板５６が接合されたＩＬ様にあ
る。

さらに、記録媒体は、記録層を設けた基板と光反射層を
設けた基板とを接着剤によって接合した構成であっても
よい。

すかわら第６図では、記録媒体は、基板６１、および光
吸収性物質とポリマーブレンドとを含む記録層６３が積
層されてなる記録媒体単位（記録部材）の記録層表面に
、光反射層６４を備えた基板６６が、接着剤層６５によ
り接合された態様にある。

ただし、本発明の記録媒体はに記の態様に限定されるも
のではない。基板上にはド塗層、プレグルーブ層など公
知の各種の中間層が設けられていてもよい。さらに、記
録媒体部材の基板側表面あるいは反射層側表面にｔ」保
護層が設けられていてもよい。

次に、本発明の情報記録媒体の各層およびそれらの製造
方法について述べる。

本発明の情報記録媒体において記録材料として用いられ
るものは、特定の性質を右するポリマーブレンドである
。

本発明において記録材料として用いられるポリマーブレ
ンドは、二種以−１−のポリマーの混合物であって、相
溶状態と相分離状態との間で状態変化を起こしうるちの
である。ただ１７．ポリマーとモノマーとの組合せの場
合でも同様な挙動を示すことがあり、そのような組成の
ものも未発ＩＩのポリマーブレンドに含まれる。

ポリマーブレンドには、大別して、常温では透明な相溶
状態であって曇点以Ｊ−の高温で相分離して白濁する上
限臨界共溶温度（ＬＣ５Ｔ）型のものと、逆に常温では
白濁した相分離状態であって曇点以１−の高温で相溶し
て透明になる上限臨界共溶温１１（ＵＣ３Ｔ）型のもの
とがある。

第６図に、ＬＣ３Ｔ型のポリマーブレンドの相図の例を
示す。横軸は二種のポリマーをブレンドした場合の片方
のポリマーの容積分率を示し、縦軸は温度を示す。

第６図において、曲線」−の各点がその組成における曇
点である。この曇点より低温で領域（第６図の曲線ド側
）が相溶状態（透明）を示し、曇点以にの高温領域（第
６図の曲線上側）が相分離状態（自ｉＱ）を示す。また
ポリマーブレンドは温度Ｔｃ（最も低い曇点の温度）よ
り低い温度では如何なる組成であっても均一に混合して
いるところから、この温度Ｔｃを丁限臨界共溶温度と呼
ぶ。

また、Ｕ　ＣＳ　Ｔ型のポリマーブレンドの場合には反
対に、相図が［−に凸型の曲線となり、同様に上限臨界
共溶温度が決定される。

ポリマーブレンドの曇点は、ポリマーの種類、その組成
、５らに無定形ポリマーの場合にはその分子量分布や分
子量によっても異なるが６０〜４００℃の範囲にあるの
が好ましく、特に＆ｆましいのは８０〜３００℃の範囲
である。

ＬＣ３Ｔ型のポリマーブレンドの例としては、ｌ）無定
形ポリマー同志の組合せ：ポリスチレンとポリビニルメチルエーテル、スチレン・
アクリロニトリル共重合体とポリ−ε−カプロラクトン
、スチレン争アクリロニトリル共重合体とポリメチルメ
タクリレ−Ｉ・、ポリ硝酸ビニルとポリメチルアクリレ
ート、エチレン・耐酸ビニル共重合体と塩素化ゴム、ポ
リ−ε−カプロラクトンとポリカーボネート（ビスフェ
ノールＡｆｆ）、ｐ−クロロスチレン・Ｏ−クロロスチ
ｔ／ン共重合体とポリ（２，６−シメチルー１，４−フ
ェニレンオキサイド）、ポリカーボネート（ビスフェノ
ールＡ型）とエチレン才キザイドブロンク共重合体、ブ
チレンテレフタレート・テトラヒドロフランブロック共
重合体とポリ塩化ビニル、熱６（ｆｆｊ性ポリウレタン
［ポリ−ε−カプロラクトンソフトブロック］とポリ塩
化ビニル；２）結晶性ポリマーと無定形ポリマーの組合せ：ポリ弗化ビニリデンとポリメチルアクリレート、ポリ弗
化ビニリデンとポリエチルアクリレート、ポリ弗化ビニ
リデンとポリメチルメタクリレート、ポリ弗化ビニリデ
ンとポリエチルメタクリレート、ポリ弗化ビニリデンと
ポリビニルメチルケトン：および３）結晶性ポリマーと結晶性七ツマ−の組合せ：ポリエチレンオキサイドとトリオキサン、ポリ−ε−カ
プロラクトンとトリオキサン；を挙げることができる。

ＵＣ３Ｔ型のポリマーブレンドの例としては、ポリスチ
レンとポリインプレン、ポリスチレンとポリイソブチン
、ポリプロピレンオキサイドとポリブタジェン、ポリイ
ソブチンとポリジメチルシロキサンなどの無定形ポリマ
ー同志の組合せを挙げることができる。

なお、これらのポリマーはＬＣ３Ｔ、Ｕ　ＣＳ　Ｔを示
す範囲内で適宜他のモノマーとの共重合体とすることが
できる。

本発明のポリマーブレンドは、１／−グー光などの高エ
ネルギー光を殆ど吸収しないため、それのみであっては
情報記録媒体の記録材料として実際には用いることはで
きない。従って本発明では、高エネルギー光を吸収して
発熱する光吸収性物質をポリマーブレンドと接触トに配
置することにより実用性の高い記録媒体としている。

１２１下金白本発明に用いられる光吸収性物質はレーザー光に対する
吸収率か高く、光吸収により発熱作用を示すものである
。

記録再生用レーザーとして近赤外光を発振する半導体レ
ーザーの利用か実用化されている点から、光吸収性物質
としては７００〜９００ｎｍの近赤外領域の光に対する
吸収率が高い色素か好ましい。その例としては、ｉ）シアニン系色素：［１１（Ｃ１１３）２Ｎ−（ＣＩＩ＝ＣＩｌ）Ｓ−Ｃ１
１＝”Ｎ（ＣＨ３）２　Ｃ文０４−（たたし、１）は２
または３である）以下余白Ｎ（ＣＨ，）２　　　　　　　　　　　　”Ｎ（ＣＩ＋
い。

［３］　　　、　　　　　　　Ｃ＝Ｃｌ１−ＣＩ＝ＣＩ
Ｉ−ＣＲＲ（たたし、Ｒは水素原子またはＮ（（：＋１．）２であ
る）ＲＸ　　　　　　　　Ｒ（たたし、Ｒはアルキル基であり、Ｘはハロゲン原子で
ある）ＲＹ−Ｒ（たたし、Ｒは置換または未置換アルキル基、アルコキ
シ基、アラルキル基、アルケニル基てあり、Ｘは水素原
子またはハロゲン原子であり、Ｙ−はハロゲン、バーク
ロレート、置換または未置換ベンゼンスルホネート、バ
ラトルエンスルボネ−１・、メチルスルフェート、エチ
ルスルフェート、ベンゼンカルボキシレート、メチルカ
ルボキシレートまたは１〜リフルオロメチルカルボキシ
レー１−てあり、ｎはＯ〜３の整数である）１６１　　
　Φ−り二重　（Ｘ　−）、。

（たたし、Φおよび！はそれぞれインドール環残基また
はベンゾインドール環残基てあり、Ｌは千ノカルボシア
ニン、ジカルボシアニン、トリカルボシアニンまたはテ
トラカルボシアニンを形成するだめの連結基であり、Ｘ
−は陰イオンてあり、ｍは０または１である）ｉｉ）スクワリリウム系色素：Ｃ（ＣＬ）！　　　Ｏ−Ｃ（Ｃ！１．）。

１ｉｉ）チオールニッケル錯塩系色素：（たたし、Ｘは
水素原子、塩素原子、臭素原子またはメチル基てあり、
ｎは１〜４の整数てあり、Ａは第四級アンモニウム基で
ある）ｉＶ）ナフトキノン系、アントラキノン系色素：
（たたし、Ｒは水素原子またはＯＣ２Ｈ５である）てあ
り、ここてＸはアルキル基てあり、Ｘ′は水素原子、ア
ルキル基、アリル基、アミノ基または置換アミノ基であ
る）ＯＮＩ＋２０ＮｌＩ２３などを挙げることかできる。これらの色素Ｕ外にトリア
リルメタン系色素、フタロシアニン系色素、インモニウ
ム系色素および二１−ロソ（ヒ合物なども用いることか
できる。

以下余白本発明の情報記録媒体において、光吸収性物質として、
金属または半金属を用いてもよい。これらは単独で使用
してもよく、組成物として併用してもよい。また、金属
または半金属と、それらの酸化物、ハロゲン化物、硫化
物とを併用してもよい。

光吸収性物質として用いられる金属と半金属の例として
はＭｇ、Ｓｅ、Ｙ、Ｔ　ｉ、Ｚｒ、Ｈｆ、Ｖ、Ｎｂ、Ｔ
ａ、Ｃｒ、Ｍｏ、Ｗ、Ｍｎ、Ｒｅ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｎｉ、
Ｒｕ、Ｒｈ、Ｐｄ、Ｉｒ、ＰＬ、Ｃｕ、Ａｇ、Ａｕ、Ｚ
ｎ、Ｃｄ、ＡＩ、Ｇａ、Ｉｎ、Ｓｉ、Ｇｅ、Ｔｅ、Ｐｂ
、Ｐｏ、Ｓｎ、Ｂｉなどの金属および半金属を挙げるこ
とができる。これらのうちでｔＨましいものはＳｎ、Ｂ
ｉおよびＩｎである。これらの物質は単独で用いてもよ
いし、あるいは二種以上の組合せでまたは合金として用
いてもよい。

次に、まず基板、光吸収層、ポリマーブレンドを含む記
録層、光反射層および保護層からなる積層体の構成を有
する記録部材に基板が貼り合されてなる情報記録媒体（
第２図に記載の構成）を例にとって、未発ｌ′Ｊ１の情
報記録媒体の材料と製造方法について説ＩＪＪする。

光吸収層の代表的な態様としては、実質的に光吸収性物
質のみからなる層、光吸収性物質が樹脂などの結合剤中
に分散されてなる層を挙げることができる。

色素型の光吸収性物質を用いた光吸収層の形成は、まず
光吸収性物質（および任意に結合剤）を適当な溶剤に溶
解して塗布液を調製し、この塗布液を基板（または記録
層）表面に塗１１ｉｔ、て塗膜を形成したのち乾燥する
ことにより行なうことができる。

結合剤としては、ゼラチン、セルロース誘導体、デキス
トラン、ロジン、ゴノ・などの天然有機高分子物質；お
よびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リイソブチレン等の炭化水素系樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル
ノ（屯合体等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸メチル、
ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリビニル
アルコール、ｍ素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチ
ラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール―ポルノ、アルデ
ヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機
高分子物質を挙げることができる。

塗布液調製用の溶剤としては、トルエン、キシレン、酢
酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテ−１・、メチ
ルエチルケトン、ジクロルメタン、１．２−ジクロルエ
タン、ジメチルホルムアミド、メチルイソブチルケトン
、シクロヘキサノン、シクロヘキサン、テトラヒドロフ
ラン、エチルエーテル、ジオキサン、エタノール、ｎ−
プロパツール、インプロパツール、ｎ−ブタノールなど
のポリマーブレンドおよび光吸収性物質を溶解もしくは
分散する溶剤およびこれらの混合溶剤を挙げることがで
きる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、ＵＶ吸収剤、可
塑剤、滑剤など各種の添加剤を（ｌ的に応じて添加して
もよい。

塗布方法としては、スプレー法、スピンコード法、デイ
ツプ法、ロールコーＩ・法、ブレードコート法、ドクタ
ーロール法、スクリーン印刷法などを挙げることができ
る。

光吸収層の材料として、色素型光吸収性物質に結合剤を
併用する場合には、光吸収性物質と結合剤との混合比は
、一般には、１００：０．１〜１００：　１００　（重
Ｌｔ比）の範囲にあり、好ましくは１００：１〜Ｚｏｏ
：５０の範囲である。また、形成される光吸収層の層厚
は一般に０．０１〜１０ルｍの範囲にあり、好ましくは
０．０２〜ｌｐｍの範囲である。また、前述のように、
光吸収層は基板の片面のみならず両面に設けられていて
もよい（第２図参照）。

光吸収性物質として前記の金属、半金属などを用いる場
合には、光吸収層は、たとえば金属、半金属を用いて蒸
着、スパッタリング、イオンブレーティングなどの方法
により基板（あるいは記録層）、または基板」−の１塗
層の１−に形成することができる。この場合の光吸収層
の層厚は一般には１００〜３０００Ｘの範囲であり、好
ましくは、３００〜１０００７．の範囲である。

記録層の形成は、まず前記のポリマーブレンドを適当な
溶剤に溶解して塗布液を調製し、この塗布液を、１−記
のようにして形成された光吸収層（あるいは基板表面）
に塗布して塗膜を形成したのち乾燥することにより行な
うことができる。

塗布液調製用の溶剤としては、トルエン、キシレン、酢
酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、メヂル
エチルケトン、ジクロルメタン、１．２−ジクロルエタ
ン、ジメチルホルムアミド、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチルエーテル、ジオキサン、エタノール、ｎ−プ
ロパツール、インプロパツール、ｎ−ブタノールなどの
ポリマーブレンドを溶解もしくは分散する溶剤、および
これらの混合溶剤を挙げることができる。塗４ｉ液中に
は、さらに酸化防止剤、ＵＶ吸収剤、可塑剤、滑剤なと
各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。

塗布方法としては、スプレー法、スピンコード法、デイ
ツプ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクター
ロール法、スクリーン印刷法などを挙げることができる
。

記録層は単層でも重層でもよいが、その層厚は光情報記
録に要求される光学濃度の点から一般に０．０１〜１０
ｇｍの範囲にあり、好ましくは０．０２〜ｌＪＬｍの範
囲である。

本発明において使用する基板は、従来の情報記録媒体の
基板として用いられている各種の材ネ１から任意に選択
することができる。基板の光学的特性、平面性、加工性
、取扱い性、経時安定性および製造コストなどの点から
、基板材料の例としてはソーダ石灰ガラス等のガラス；
セルキャストポリメチルメタクリレート、射出成形ポリ
メチルメタクリレ−１・等のアクリル樹１１ｔｊ　；ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の１１！化ビニル
系樹脂；エポキシ樹脂；およびポリカーボネート樹脂、
アモルファスポリオレフィン、ポリエステルを挙げるこ
とができる。これらのうちでりＪ゛度安定性、透明性お
よび平面性などの点から、好ましいものは、ポリメチル
メタクリレート、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂
、アモルファスポリオレフィン、ポリエステルおよびガ
ラスである。尚、これらの材料はフィルム状として、ま
たは剛性のある基板として使うことができる。

光吸収層と記録層が設けられる側の基板表面には、平面
性の改善、接着力の向上および記録層の変質の防止の目
的で、下塗層が設けられていてもよい。下塗層の材料と
しては、たとえば、ポリメチルメタクリレート、アクリ
ル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン
酸共重合体、ポリビニルアルコール、Ｎ−メチロールア
クリルアミド、スチレン・スルホン酸共重合体、スチレ
ン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエ
チレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル
・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等
の高分子物質ニジランカップリング剤などの有機物質；
および無機酸化物（Ｓｉ０２、ＡｆＬ２０３等）、無機
弗化物（ＭｇＦ２）などの無機物質を挙げることができ
る。

ガラス基板の場合は、基板から遊離するアルカリ金属イ
オンおよびアルカリ土類金属イオンによる記録層への悪
影響を防１１−するために、メチ１／ン・無水マレイン
酸共重合体などの親木性基および／または無水マレイン
酸基を有するポリ１−からなる下塗層が設けられている
のが９！ましい。

下塗層は、たとえば上記物質を適当な溶剤に溶解または
分散したのち、この塗布液をスピンコード、ティップコ
ート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基
板表面に塗布することにより形成することができる。ド
塗層の層厚は−・般にＱ　、００５〜２０　メＬｍの範
囲にあり、好ましくは０．００１−１Ｏ１Ｌの範囲であ
る。

また、基板（またはｔ′塗層）にには、トラッキング用
溝またはアドレス信’ｓ　′Ｓ−の情報を表わす凹凸の
形成の目的で、プレグルーブ層が１没けられてもよい。

プレグルーブ層の材料としては、アクリル酸のモノエス
テル、ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル
のうちの少なくとも一種の千ツマ−（またはオリゴマー
）と光重合開始剤との混合物を用いることができる。

プレグルーブ層の形成は、まずＭ密に作られたＩｔＪ型
（スタンパ−）１−に１−記のアクリル酸エステルおよ
び重合開始剤からなる混合液を塗布し、さらにこの塗布
液層」−に基板を載せたのち、基板またはｔす４１！を
介して紫外線の照射により液層を硬化させて基板と液相
とを固着させる。次いで、基板をｌす型から剥離するこ
とにより、プレグルーブ層の設けられた基板が得られる
。プレグルーブ層の層厚は一般に０．０５〜ｔｏｏｇｍ
の範囲にあり、好ましくは０．１〜５０ｐＬｍの範囲で
ある。

また、ノ、（板材本１がプラスチックの場合は、射出成
形あるいは押出成形などにより直接基板にプレグルーブ
を設けてもよい。

記録層の１−（ただし、光吸収層が記録層の」−１すな
わち〕、（板から遠い側に設けられている場合には、そ
の光吸収層の１−）には、情報の再生時におけるＳ／Ｎ
比の向−１−および記録時における感度の向１−の［１
的で、光反射層が設けられる。ただし、光反射層の設置
は必須ではなく、第１図に示した情報記録媒体のように
、光反射層が設けられていないものも本発明の情報記録
媒体に含まれる。

光反射層は、実質的に光反射性物質からなる層である。

光反射性物質はレーザー光に対する反射率が高い物質で
あり、その例としてはＭｇ、Ｓｅ、Ｙ、Ｔｉ、Ｚｒ、Ｈ
ｆ、■、Ｎｂ、Ｔａ、Ｃｒ、Ｍｏ、Ｗ、Ｍｎ、Ｒｅ、Ｆ
ｅ、Ｃｏ、Ｎｉ、Ｒｕ、Ｒｈ、Ｐｄ、Ｉ　ｒ、ＰＬ、Ｃ
ｕ、Ａｇ、Ａｕ、Ｚｎ、Ｃｄ、ＡＭ、Ｇａ、Ｉｎ、Ｓｔ
、Ｇｅ、Ｔｅ、Ｐｂ、Ｐｏ、Ｓｎ、Ｂｉなどの金属およ
び゛ト金属を挙げることができる。これらのうちで好ま
しいものは、Ａｎ、ＣｒおよびＮｉである。これらの物
質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以１−の組合
せでまたは合金として用いてもよい。なお、光反射層を
金属または半金属から形成する場合には、光反射層の材
料は、その光圧用層を形成する金属または半金属よりも
反射率が高いものが選ばれる。また、この場合には、光
反射層と光吸収層は八に記録層に対して同じ側に設（Ｊ
られる。

光反射層は、たとえば１−配光反射性物質を用いて、Ｉ
ＫＩｉ、スパッタリング、イオンブレーティングなどの
方１〕、によって記録層の１−に形成することができる
。光反射層の層厚は一般には、１００〜３０００Ｘの範
囲にある。

さらに、光反射層の表面には、数層を物理的および化学
的に保護する１］的で保護層が設けられてもよい。また
保護層は、基板の記録層と光吸収層が設けられていない
側にも耐傷性、耐湿性を高める［１的で１没けられてい
てもよい。

保護層に用いられる材料の例としては、５ｉＯ１Ｓｉ０
２、ＭｇＦ２．５ｎ０２等の無機物質；熱ｆｉ）　＋７
ｉｌｊ性樹脂、熱硬化性樹脂、ＵＶ硬化性樹脂等の４１
機物賀を挙げることができる。

保護層は、たとえばプラスチックの押出加工で１１られ
たフィルムを接着層を介して光反射層−１−および／ま
たは基板上にラミネートすることにより形成することが
できる。あるいは真空蒸着、スパッタリング、塗布等の
方法により設けられてもよい。また、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂の場合には、これらを適当な溶剤に溶解して
塗１（ｊ液を調製したのち、この塗布液を塗７１１シ、
乾燥することによっても形成することができる。ＵＶ硬
化性樹脂の場合には、そのまま、もしくは適当な溶剤に
溶解して塗布液を調製したのち、この塗！Ｈ４液を塗布
し、ＵＶ光を照射して硬化させることによっても形成す
ることができる。これらの塗布液中には、更に帯電防１
１−剤、酸化防１１−剤、ＵＶ吸収剤等の各種添加剤を
目的に応じて添加してもよい。

保護層の層厚は−・般には０．１〜１００川ｒｎの範囲
にある。

次に、以１−のような方法によって調製きれた記録部材
の機能層（記録層、光吸収層、光反射層など）の側の表
面に前記と同様の基板を接着剤で貼り合せる。

用い得る接着剤としては特に限定はなく、公知の各種の
接着剤を用いることができる。例えば、ホットメルト型
接着剤、エポキシ接着剤、ウレタン接着剤等の熱硬化性
接着剤、紫外線硬化型接着剤、嫌気性接着剤、ＳＧＡ、
マイクロカプセル型接着剤等を用いることができる。

このうち、生産性の点からホットメルト接着剤が好まし
い。ホットメルト接着剤は一般にベースレジン、粘着旧
与剤、ワックス（可塑剤）、充填剤、抗酸化剤などから
なる。ベースレジンとしては、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ耐酸ビニル、ポリブチラール、スチ
レン・ブタジェン・スチレンブロック共重合体、スチレ
ン・イソプレン・スチレンブロック共ｆｆ１合体、スチ
レン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体
、ポリイソプレンスチレン−ブタジェンゴム、ブチルゴ
ム等が用いらる。粘着付与剤としてはロジンおよびその
誘導体、石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹脂、フェ
ノール樹脂、低分子−ｈ合成ゴム等が用いられる。ワッ
クス類とじてはパラフィンワックス、低分子−縫ポリエ
チレン、塩素化パラフィン、プロセスオイン、パラフィ
ンオイル、ヒマシ油等が用いられる。ｔｆ（塑剤として
はジブチルフタレートが用いられる。充填剤としては炭酸カルシウム、クレー
、タルク、二酸化チタン等が用いられる。

抗酸化剤としては、ビンダー１ζフエノ−・ル等が用い
られる。

未発１５１に供されるポットメルト接着剤としては、用
いられる記録材ネ１、ベース４４　、ｔ’ｌ、光吸収性
物質を考慮して決定する必要があるが、軟化点１４０℃
以下、溶融粘度が１６０℃で１０００ボイズ以下のもの
が好ましい。このような接着剤としては、例えばベース
ポリマーとしてスチレン拳イソプレン・スチレンブロッ
ク共重合体、粘着伺与剤として脂環族石油相１酊、ワッ
クス類と１．てナフテン系プロセスオイル、抗酸化剤と
１７てヒンダードフェノールを用いた組成物を挙げるこ
とができる。なおこの例は・例であって、このＭ１成に
限定されるものではない。

紫外線硬化型接着剤の例としては、（メタ）アクリル酸
、（メタ）アクリル酸エステル、（メタ）アクリルアミ
ド、アクリロニトリル、Ｎ−ビニルピロリドン：多価ア
ルコールの（メタ）アクリル酸エステル：およびこれら
の１成物を挙げることができる。これらの紫外線硬化型
接着剤には・般に増感剤が（Ｊｌ用される接着剤による貼り合わせは公知技術に従って行なうこと
ができる。例えばホットメルト接着剤を用いる場合、接
着剤を溶融させ、ロールコートにより貼り合わせ面に接
着剤を塗布し、二枚を重ねてブ１／スする方法などが利
用される。

なお、接合は前述のような接着剤を用いる以外にも、周
縁部に固定具（接合共）を設置して物理的に接合する方
法などを利用することもできる。

ポリマーブレンドと光吸収性物質が同一の層内に混合さ
れて含まれている記録層を利用した情報記録媒体（第５
図および第６図の構成のもの）の製造法は、ポリマーブ
レンドと光吸収性物質とを含む塗布液を調製して、これ
を基板もしくは基板上の下塗層状に塗布する以外は、１
−記の記録層と光吸収層がそれぞれ設けられる態様の情
報記録媒体の製造方法と同様である。

なお、１；記の塗布液中におけるポリマーブレンドと光
吸収性物質の混合比は、ポリマーブレンドおよび光吸収
性物質の種類によっても異なるが、一般には、１００：
０．１〜１．００：Ｚｏｏ（ｊｌ量比）の範囲にあり、
好ましくは１００：１〜Ｚｏｏ　：　５０の範囲である
。また、記録層は中層でも重層でもよいが、その層厚は
光情報記録に要求される光学濃度の点から一般に（ｌｏ
ｔ−１０ｇｍの範囲にあり、好ましくは０．０２〜Ｉｇ
ｍの範囲である。

次に、本発明の情報記録媒体の記録方法および消去方法
を、前記第１図に示した情報記録媒体を例にとって説明
する。

情報の記録を行なう場合には、Ｇａ−Ａｓレーザー等の
近赤外光を発振する゛ｒ導体レーデーを用いて、公知の
方法に従って集光されたレーザービームな記録媒体の任
意の側の表面にｌに１射する。し−ヂービームが照射さ
れると、光吸収層中のビーム照射部分の近赤外吸収色素
、金属、半金属等の光吸収性物質は直ちにビームエネル
ギーを吸収して発熱する。この光吸収性物質の発熱によ
り、該光吸収性物質と接触している記録層中のポリマー
ブレンドが’ｙＪ温されて、存意以りの温度に高められ
、状１ル変化を起こす。たとえばポリマーブレンドがＬ
Ｃ３Ｔ型である場合には、透明な相溶状態にあったポリ
マーブレンドは昇温により相分離を生じて白濁する。

次に、記録媒体を急冷すると、相分離したポリマーブレ
ンドは常温でも白濁した状態に維持される。従って、レ
ーザービームの照射部分のみが白濁して、情報を記録す
ることができる。なお、ＵＣ３Ｔ型のポリマーブレンド
の場合には、逆にレーザービームの照射部分のみが相溶
状態に維持されて透明となる。

記録媒体からの情報の再生は従来の情報の読み取りと同
様の方法により行なうことができ、再生用のレーザービ
ームな記録層側あるいは基板側に照射してその反射光も
しくは透過光を測定し、記録層の白濁部分と透明部分に
おける光反射率のもしくは透過率の差に基づいて情報を
１４生することができる。

また、情報の消去を行なう場合には、上記と同様の半導
体レーザー等を用いて、記録層の状態変化を生じている
部分（ＬＣ３Ｔ型であれば、白濁部分）に接する光吸収
層に、あるいは光吸収性物質に該光線を照射する。光照
射された光吸収層中の光吸収性物質はその光エネルギー
を吸収して発熱し、この光吸収性物質に接する記録層の
ポリマーブレンドはＡ温されて存意以１−の温度に高め
られる。なお、前述のように消去の際のポリマーブレン
ドの加熱は、赤外線ヒーターなどのような熱源を用いて
ポリマーブレンドに直接熱エネルギーを与えることによ
り行なってもよい。

次に、記録媒体を徐冷すると、相分離状態にあるポリマ
ーブレンドは存意より低温になるにつれて相溶状ＩＬに
変化し、常温で元の透ＩＪＪな状態に回復する。従って
、記録層全体が透ＩＮ＋となり、記録されていた情報を
消去することができる。消去用の光照射パワーは、ポリ
マーブレンドを存意以上にすることができる限りにおい
て記録パワーよりも小さくてよい。

第８図は、情報の記録および消去におけるポリマーブレ
ンドの状ｆｌ）変化を概略的に示すグラフである。横軸
は昨間を示す。

第８図において、最」二部のグラフＰはポリマーブレン
ドに照射される光の照射パワーの変化を表わしており、
Ｐ、および２２部分はそれぞれ情報の記録および消去に
相当する。グラフＴは、ポリマーブレンドの温度変化を
表わしており、Ｔ、および１２部分はそれぞれ急冷およ
び徐冷に相当する。Ｔａはポリマーブレンドのその組成
における存意であり、記録、消去いずれの場合であって
もポリマーブレンドは−［Ｌ存意以上の温度まで高めら
れる。

最下部のグラフＳは、ポリマーブレンドの状態変化を表
わしており、状Ｊｌ　Ａは未記録状態（ＬＣ３Ｔ型であ
れば透明な相溶状態を意味し、ＵＣ５Ｔ型であれば白濁
した相分離状態を意味する）を表わし、状ｍＢは記録状
Ｊ！１（ＬＣ３Ｔ型であれば白濁した相分離状ｊＥを意
味し、ＵＣ３Ｔ型であれば透明な相溶状態を意味する）
を表わす。

以下に、本発明の実施例と比較例を記載する。

［実施例１］シアニン系色素（前記構造式［５］　：をジクロロエタ
ン（溶剤）に溶解して、塗４ｊ液を調製した。

トラッキングガイドが設けられた円盤状のセルキャスト
アクリル樹脂基板（外径：１３０ｍｎｎ、内径：１５ｍ
ｍ、厚さ：１．２ｍｍ、トラックピッチ１　、６　＃１
．ｍ）−ｌ−に、上記塗布液をスピンコード法により塗
布したのち乾燥させて、乾燥膜厚が０．１７ｚｍの光吸
収層を設けた。

次に、ポリスチレンとポリビニルメチルエーテルの組合
せのＬＣ３Ｔ型ポリマーブレンドをトルエンに溶解して
塗布液を調製した。この塗布液をスピンコード法により
光吸収層」二に塗布したのち乾燥させて、乾燥膜厚が０
−ＩＪｊ、ｍの記録層を設けた。

このようにして、順に基板、光吸収層、およびポリマー
ブレンドを含む記録層からなる記録部材を調製し１次い
でその記録層の］二に円盤状のセルキャストアクリル樹
脂基板をホットメルト型接着剤（スチレン・イソプレソ
ースチレンブロック共屯合体、脂環族石油樹脂、ナフテ
ン系プロセスオイルをＩＥ酸成分するもの）を用いて接
着して第１図に示したような構成の情報記録媒体を製造
した。

次に、この情報記録媒体に半導体レーザー光（波長：８
３０ｎｍ、照射パワー：１０ｍＷ、ビーム１￥：１．６
ＪＬｍ）を照射して情報の書き込みを行なったのち、半
導体レーザー（波長＝８３０ｎｍ、照射パワー：０．６
ｍＷ、ビーム径：ｌ。

６ＪＬｍ）を照射して情報の読み取りを行なったところ
、二値情報が得られた。

し実施例２１実施例１の方法に従って、順に基板、光吸収層、および
ポリマーブレンドを含む記録層からなる積層体を調製し
、次にこの積層体の記録層の１ニにアルミニウムを真空
蒸着することにより層厚が１０００Ｘの光反射層を形成
した。なお、光反射層の上には、樹脂塗布液を用いて保
護層を形成した。

このようにして、順に基板、光吸収層、ポリマーブレン
ドを含む記録層、光反射層および保護層からなる記録部
材を調製し、次いでこれに実施例１と同じホットメルト
型接着剤を用いて、実施例１と同様に円盤状のセルキャ
ストアクリル樹１ｆＲ）、に板接着して第２図に示した
ような構成の情報記録媒体を製造した。

次に、この情報記録媒体に実施例１と同様にして半導体
レーザー光を照射して情報の読み取りを行なったところ
、高いＳ／Ｎ比で−（ｔｉ情報が得られた。

［実施例３］実施例２において、ポリマーブレンドとしてポリ弗化ビ
ニリデンとポリメチルメタクリレートの組合せのＬＣ３
Ｔ型ポリマーブレンドをジメチルアセＩ・アミド溶液と
して用いて記録層を設けること以外は実施例１の方法と
同様の処理操作を行なうことにより、同様な構成の情報
記録媒体を製造した。

得られた情報記録媒体に実施例１の方法と同様の操作を
施して情報の書き込みおよび読み取りを行なったところ
、高いＳ／Ｎ比で二値情報が得られた。

［比較例１］実施例１において、基板上に光吸収層を設けないで直接
に記録層を設けること以外は実施例１の方法と同様の処
理を行なうことにより情報記録媒体を製造した。

得られた情報記録媒体に実施例１の方法と同様の操作を
施して情報の書き込みおよび読み取りを行なったところ
、二値情報は得られなかった。

［実施例４］ポリスチレンとポリビニルメチルエーテルの組合せのＬ
Ｃ３Ｔ型ポリマーブレンドのトルエン溶液と、実施例１
と同じシアニン系色素のトリクロルエタン溶液とを充分
に混合して、塗布液を調製した。塗布液中におけるポリ
マーブレンドとシアニン系色素との混合比は１００：１
０（重酸比）であった。

トラッキングガイドが設けられた円盤状のセルキャスト
アクリル樹脂基板（外１￥：１３０ｍｍ。

内径：１５ｍｍ、厚さ：１．２ｍｍ、トラックピッチ＝
１．６ルｍ）−１−に、ｆｘ記塗布液をスピンコード法
により塗布したのち乾燥させて、乾燥膜厚が０．１ｐ−
ｍの記録層を設けた。

このようにして、順に基板、おＪ：び光吸収性物質とポ
リマーブレンドを含む記録層からなる記録部材を調製し
、次いでこれに実施例１と回し接着剤を用いて基板を接
着して情報記録媒体を製造した。

得られた情報記録媒体に実施例１の方法と同様の操作を
施して情報の書き込みおよび読み取りを行なったところ
、−値情報が得られた。

［実施例５］実施例４の方法に従って、順に基板、および光吸収性物
質とポリマーブレンドを含む記録層からなる積層体を調
製し、次にこの積層体の記録層の−１−にアルミニウム
を真空蒸着することにより層厚が１００ＯＸの光反射層
を形成した。

このようにして、順に基板、光吸収層、ポリマーブレン
ドを含む記録層、光反射層からなる記録部材を一二枚調
製し、次いでそれらを実施例１と同じホラＩ・メルト型
接着剤を用いて両部材の光反射層が内側となるように接
着して第６図に示したような構成の情報記録媒体（ただ
し、第５図には接着剤層は示されていない）を製造した
。

次に、この情報記録媒体に実施例１と同様にして半導体
レーザー光を照射して情報の読み取りを行なったところ
、高いＳ／Ｎ比で二値情報が得られた。

［比較例２］実施例４において、光吸収性物質（シアニン系色素）を
用いないこと以外は実施例４の方法と同様の処理を行な
うことにより情報記録媒体を製造した。

得られた情報記録媒体に実施例１の方法と同様の操作を
施して情報の書き込み、および読み取りを行なったとこ
ろ、Ｉ−ｆＩｌ′ｉ情報は得られなかった。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図はそれぞれ、未発ＩＪＪの情報記録媒体
の構成例を示す断面図である。第７図は、ＬＣ３Ｔ型のポリマーブレンドの相図を示す
。第８図は、情報の記録および消去におけるポリマーブレ
ンドの経時状態変化を示すグラフである。１１．２１，３１，４１，５１，６１：　　ノ人板１２
．２２，３２，４２：光吸収層１３．２３，３３，４３，５３，６３：記録層２４．３
４．４４，５４，６４：光反射層１５　、２５　、６５
　：接着剤層２７：保護層１６．２６，３６，４６，５６，６６：基板特許出願人
　富士写真フィルム株式会社代　　押　　入　　弁理］
二　　　柳　　川　　泰　　男第１図第２図第３図第４図第５図第６図第７図容積分率

Claims

【特許請求の範囲】１、二枚の基板の間に、温度変化により相溶状態と相分
離状態間で状態変化を起こしうるポリマーブレンドから
なる記録層と、この記録層に接して設けられた光吸収性
物質からなる光吸収層を含む積層体が設けられてなるこ
とを特徴とする情報記録媒体。２、上記ポリマーブレンドが、６０乃至４００℃の範囲
に、相溶状態と相分離状態間の曇点を有するものである
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の情報記録
媒体。３、上記ポリマーブレンドが下限臨界共溶温度型ポリマ
ーブレンドであることを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の情報記録媒体。４、上記ポリマーブレンドが上限臨界共溶温度型ポリマ
ーブレンドであることを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の情報記録媒体。５、上記光吸収性物質が近赤外領域の光を吸収する色素
であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の情
報記録媒体。６、一方の基板の記録層と光吸収層に面する側の表面に
プレグルーブが設けられていることを特徴とする特許請
求の範囲第１項記載の情報記録媒体。７、一方の基板の表面に反射層が設けられていることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の情報記録媒体。８、二枚の基板の間に、温度変化により相溶状態と相分
離状態間で状態変化を起こしうるポリマーブレンドおよ
び光吸収性物質を含む記録層が設けられてなることを特
徴とする情報記録媒体。９、上記ポリマーブレンドが、６０乃至４００℃の範囲
に、相溶状態と相分離状態間の曇点を有するものである
ことを特徴とする特許請求の範囲第８項記載の情報記録
媒体。１０、上記ポリマーブレンドが下限臨界共溶温度型ポリ
マーブレンドであることを特徴とする特許請求の範囲第
８項記載の情報記録媒体。１１、上記ポリマーブレンドが上限臨界共溶温度型ポリ
マーブレンドであることを特徴とする特許請求の範囲第
８項記載の情報記録媒体。１２、上記光吸収性物質が近赤外領域の光を吸収する色
素であることを特徴とする特許請求の範囲第８項記載の
情報記録媒体。１３、一方の基板の記録層に面する側の表面にプレグル
ーブが設けられていることを特徴とする特許請求の範囲
第８項記載の情報記録媒体。１４、一方の基板の表面に反射層が設けられていること
を特徴とする特許請求の範囲第８項記載の情報記録媒体
。