JPS6336981A - 抵抗溶接機の電圧調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は被溶接部材に連続して打点溶接を行なうスポッ
ト溶接機などの抵抗溶接機の電圧調整装置に関する。

〔従来の技術〕

スポット溶接やプロジェクション溶接などの重ね抵抗溶
接においては、溶接通電による散りの防止や生成ナゲツ
トの品質改善などのため、１個所の溶接サイクル中に溶
接電流の暫増または暫減を行なっている。このため従来
は配電系の電圧を自動的に調整するための手段として、
自動タップ切替装置付変圧器や、誘導式またはサイリス
タ式電圧調整装置を用いていた。またこの種の従来の提
案としては、特開昭５６−７４３８１号公報により開示
されたように所定の打点数に達しない場合は溶接作業を
終了した状態にしないようにして、打点数不足を防ぐ提
案や、特開昭５７−１５４３７８号公報によって開示さ
れたように、予め溶接電流実効値の初期値と最終値とを
設定し、かつこの初期値から最終値に到達するまでの時
間をサイクル数で設定して、１サイクル毎に前記実効値
を目標値と一致するように溶接電流をフィードバック制
御する方法及び装置が知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら前記自動タップ切替装置付変圧器および誘
導式、またはサイリスタ式電圧調整装置によると、現状
の電圧を測定して与えられた目標電圧になるように調整
するものであるため、同一電源で抵抗溶接機を作動させ
る場合には、数Ｈｚ乃至十数Ｈｚの瞬時的な重なりが発
生し、電圧が降下したときの応答速度が遅いため、十分
な効果が得られず溶接不良が発生するという問題があっ
た。前記特開昭５６−７４３８１号公報及び特開昭５７
−１５４３７８号公報によって開示された提案も、この
点については配慮されていなかった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり。

次のサイクルタイム内に通電する溶接機の打点数及び重
なり台数を計算し、事前に供給電圧を調節する機能を持
たせ電圧降下に対する応答速度がよく、溶接機への供給
電圧を良好に保って溶接不良を減少させることのできる
抵抗溶接機の電圧調整装置を提供することを目的とする
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記の目的を達成するために、被溶接材に連続
して複数個の打点溶接を行なう抵抗溶接機の電圧調整装
置において、前記打点溶接の溶接回数を計測する計測装
置と、予め各溶接回数に適合する電圧を記憶させたメモ
リ装置とを設け、前記計測装置が計測した溶接回数、お
よびその推移によって次のサイクルタイムの打点溶接の
電圧を前記メモリ装置によ゛り設定するように構成した
ものである。

〔作用〕

上記の構成によると、複数台の抵抗溶接機が重なって溶
接を行なうタイミングは、予め各溶接機のサイクルタイ
ムにより確率論的にメモリ装置により設定しておくこと
ができ、打点溶接の直後に次の打点溶接のための供給電
圧を調整することができるので、常に時間遅れなく供給
電圧を適正に保つことができる。

〔実施例〕

以下１本発明に係る抵抗溶接機の電圧調整装置の一実施
例を図面を参照して説明する。

第１図に本発明の一実施例を示す。１は図示せぬ電源に
接続された配電機器の保護遮断器、２は電圧調整装置本
体であり、３はこの電圧調整装置本体２によって調整さ
れた電圧を測定するための図示せぬ計器に接続される変
圧器である。電圧調整装置本体２は変圧器４及び配線用
遮断器５を介して複数台の抵抗溶接機６に接続されてい
る。７はこれらの抵抗溶接機６に接続され、各溶接機６
の溶接回数をカウントする計測装置であり、この計測装
！７によってカウントされた溶接回数の値、およびその
推移により主メモリ装置８によって次のサイクルタイム
の電圧を判定させるようになっている。そしてこのメモ
リ装置８によって決定された電圧信号は制御装置９に入
力され、この制御装置９によって前記電圧調整装置本体
２を制御して、溶接機６に供給する電圧をメモリ装置８
によって決定された電圧になるように調整している。

次に本実施例の作用及び効果を説明する。メモリ８には
予め各抵抗溶接Ｉｌ！！６のサイクルタイムにより決定
される適正電圧が記憶されている。このとき各抵抗溶接
機６が重なって溶接するタイミングも予め計算され記憶
されており、各抵抗溶接機からの打点数の信号およびそ
の推移により重なって溶接する状態を判別して、そのと
きの電圧降下を解消する適正な供給電圧を制御装ｗ９に
指示する。この結果法の打点溶接を行なう前に供給電圧
を適正に調節することができ、抵抗溶接機６の重なりに
より多大な電流が変圧器や幹線ケーブルに流れて、これ
らの配線機器のインピーダンス電圧降下が発生すること
を防止して、常に安定した電圧を各抵抗溶接機６に供給
することができる。

〔発明の効果〕

上述したように本発明によれば、抵抗溶接機の電圧調整
装置に打点数をカウントする計測装置と、予め各溶接回
数に適合する電圧を記憶させたメモリ装置とを設けたの
で、溶接機の動作の推移から事前に供給電圧を調整する
ことが可能となり、溶接機への供給電圧を時間遅れなく
常に適正に保って溶接不良を減少させる効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る抵抗溶接機の電圧調整装置の一実
施例を示す構成図である。 ２・・・電圧調整装置本体、 ６・・・抵抗溶接機、 ７・・・溶接回数計測装置、 ８・・・メモリ装置、 ９・・・制御装置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）被溶接部材に連続して複数個の打点溶接を行なう
   抵抗溶接機の電圧調整装置において、前記打点溶接の溶
   接回数を計測する計測装置と、予め各溶接回数に適合す
   る電圧を記憶させたメモリ装置とを設け、前記計測装置
   が計測した溶接回数、およびその推移によって次の打点
   溶接の電圧を前記メモリ装置により設定することを特徴
   とする抵抗溶接機の電圧調整装置。
2. （２）抵抗溶接機が複数台の場合にメモリ装置に予め打
   点溶接が重複したときに適合する電圧を記憶させたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の抵抗溶接機の
   電圧調整装置。