JPS633663Y2 - - Google Patents

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JPS633663Y2
JPS633663Y2 JP1983129560U JP12956083U JPS633663Y2 JP S633663 Y2 JPS633663 Y2 JP S633663Y2 JP 1983129560 U JP1983129560 U JP 1983129560U JP 12956083 U JP12956083 U JP 12956083U JP S633663 Y2 JPS633663 Y2 JP S633663Y2
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cloth
ruler
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hem
hemming
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はミシンにおいて、下着等の裾を折返
して縫製するための裾引き縫装置に関するもので
ある。
従来技術 第1図及び第2図に示すように、通常下着等の
裾は内側に折返されてオーバーロツク縫目により
縫付けられる。これがいわゆる裾引き縫である。
この裾引き縫は第3図に示すように加工布Cの右
端部を第一及び第二折曲部A,Bが形成されるよ
うに2度折曲して、その加工布Cの右端縁Dを第
一折曲部A上に重ね、この状態で右端縁D、第一
折曲部A上にオーバーロツク縫を施すものであ
り、その縫製終了後、第4図に示すように第一折
曲部Aを元の状態に返す。
そして、以上のような裾引き縫を能率よく行う
ために、従来第5図に示すような案内装置が使用
されている。この案内装置はミシンのフレームに
取付けられる案内台121と、その案内台121
に支持された定規122とよりなり、案内台12
1には加工布Cの第一折曲部Aの外面と係合する
案内面121aが形成されるとともに、定規12
2内には第二折曲部Bを収容するようななつてい
る。縫製時には第6図に示すように加工布Cが前
記案内面121aにより案内されながら布送り方
向に沿つて針通過点方向へ移送されて、その右端
縁に縫目Eが形成される。
ところが、第1図及び第6図に示すように、例
えば脇合わせ部分Fにおいては、2枚の布が重ね
合わせられるため、厚くなつて段部Gが形成され
る。そして、この段部Gの部分が案内面121a
により案内されるときには段部Gは前方又は後方
へ倒され、その段部Gの前側及び後側に段部Gに
続く凹部Hが形成される。従つて、加工布Cがこ
の状態で案内されて縫製が行われた場合、第6図
から明らかなように、凹部Hの部分には布が存在
しないために縫外れが生じる。そして、この縫外
れ部分から糸が解け、縫製製品としての商品価値
を著しく損うものであつた。
考案の目的 この考案の目的は上記した従来の問題を解消し
て縫外れを確実に防止でき、しかも、針通過点に
対して加工布を折曲状態にて円滑に移送すること
ができて加工布の所要の位置に正確に縫目を形成
することができるとともに、そのための構成を簡
素化できるミシンにおける裾引き縫装置を提供す
ることにある。
考案の構成 以上の目的を達成するために、この考案におい
ては、加工布送り手段の布押え足の布送り込み側
より針通過点に至る裏面に布送り方向に沿つて延
びる溝部を切欠形成し、前記加工布送り手段の布
送り込み側には、加工布支持面に対し布通過間隙
を隔てて位置し且つ裾引きのために2度折曲され
る加工布の第一折曲部の内面と係合してその加工
布の案内をなすため前記針通過点を通る布送り方
向に沿つて延びる案内面が形成された下方案内板
と、その下方案内板に対し加工布の第二折曲部を
収容し得る間隙を隔てて位置する上方案内板とに
より断面U字状をなす裾引き定規を配置し、その
裾引き定規の前記下方案内板には布押え足の溝部
中を通り前記針通過点近傍まで延び加工布の案内
をなす案内舌片を形成している。
実施例 以下、この考案を具体化した一実施例を第7図
以下の図面に基づいて説明する。第7図におい
て、1はミシンフレーム、2は布板、3は針板、
4は送り歯、5は下端にミシン針6を有する針
棒、7は下端に布押え足8を軸支した押え腕、9
は前記布押え足8を布押え方向へ付勢する線ばね
である。そして、前記布板2および針板3上の加
工布Cが布押え足8と公知の四運動送りを行なう
送り歯4との共働によりミシン針6の針通過点に
向う布送り方向線に沿つて一方向へ移送される。
従つて、布板2および針板3の上面により加工布
支持面10が構成されるとともに、前記送り歯4
と布押え足8とにより加工布送り手段が構成され
ている。又、布押え足8の裏面には前記布送り方
向線上においてその布送り方向線に沿つて布送り
込み側より針通過点に至る溝部11が形成されて
いる。
第8図に示すように、前記ミシンフレーム1の
前面右側には裾引き案内装置21が取付けられて
いる。そこで、以下にこの裾引き案内装置21の
構成を詳細に説明する。ミシンフレーム1の前面
右側部にはねじ22により取付台23が固定され
ている。その取付台23には段ねじ24により装
置フレーム25が水平回動可能に支持されてお
り、その装置フレーム25は取付台23の前面に
沿う使用位置(第8図の位置)と、第9図に示す
ように、そこから右側へ90度離れた不使用位置と
の間を回動される。なお、取付台23と装置フレ
ーム25とにより支持部体が構成されている。ま
た、取付台23にはストツパ26が、装置フレー
ム25には弾性片27がそれぞれ取付けられお
り、装置フレーム25が前記使用位置に配置され
たときにその装置フレーム25はストツパ26に
よりそれ以上のミシンフレーム1方向への回動が
期制されるとともに、弾性片27に形成した孔2
7aに取付台23上の突起28が係合されて、装
置フレーム25がその使用位置において弾性的に
保持される。
装置フレーム25の上面には線ばね31により
一方向へ回動付勢された解除レバー30が中間部
において段ねじ29により回動可能に支持されて
いて、その解除レバー30の一方の腕部30aを
操作して解除レバー30を線ばね31のばね力に
抗して第8図の時計方向に回動することにより、
解除レバー30の他方の腕部30bが取付台23
の前面を押圧し、その反力で結果的に装置フレー
ム25が前記弾性片27のばね力に抗して不使用
位置側へ回動される。
装置フレーム25の左右の腕部25a,25b
の二つの孔41には水平方向に延びる支持軸42
がその軸線方向に移動可能に挿通支持されてい
る。第10図に示すように、この支持軸42のほ
ぼ中間部には回動阻止部材43が固定され、その
先端に形成した二叉部43aが装置フレーム25
上の固定ピン44に嵌合されていて、支持軸42
の回動が阻止されている。第8図および第11図
に示すように、支持軸42の基端軸心部にはねじ
孔45が形成されており、そのねじ孔45にはつ
まみ46aとフランジ部46bとを有する調節ね
じ46が螺入されている。そして、このフランジ
部46bが装置フレーム25に形成した規制溝4
7内に嵌入されていて、この調節ねじ46はその
軸心方向への移動が阻止され回動のみが許容され
る。従つて、調節ねじ46が回動操作されると、
ねじの作用により支持軸42がその軸線方向に沿
つて左方向または右方向へ移動される。
装置フレーム25の両腕部25a,25b間に
おいて、支持軸42にはそれぞれねじ48により
ブラケツト49,50が固定されている。その両
ブラケツト49,50にはそれぞれ第一、第二の
ロータリーソレノイド51,52が固定され、第
12図に示すように、それらの出力軸には回動ア
ーム53,54がそれぞれ固定されている。又、
第二のロータリーソレノイド52の回動アーム5
4は第8図及び第9図に示すばね55により第1
2図の時計方向へ付勢されている。
支持軸42の先端には案内支持体61が固定さ
れ、第13図に示すようにその左端面には段ねじ
62により裾引き補助体63が水平面内において
回動可能に支持されている。前記案内支持体61
および裾引き補助体63に貫設した孔65,66
には検出軸68がその軸心方向への摺動可能に挿
通されていて、その一端には前記裾引き補助体6
3の左側面63a側に形成した凹所69内に位置
する検出片70が固定されている。また、案内支
持体61の右側面側において検出軸68の他端に
は永久磁石71が固定されており、その永久磁石
71は、第8図に示すように案内支持体61にブ
ラケツト72を介して取付けられたリードスイツ
チ73と対向している。さらに、第13図に示す
ように案内支持体61の孔65の部分には凹所7
4が形成され、その凹所74内において検出軸6
8にはストツパ75が固定されるとともに、検出
軸68を左方向へ付勢するコイルばね76が嵌挿
されている。そして、前記コイルばね76のばね
力により検出軸68が左方向へ移動されてストツ
パ75と凹所74との内側面とが係合されたとき
には検出片70の左端面が前記裾引き補助体63
の左側面63aから若干外方へ突出する。また、
検出軸68がコイルばね76のばね力に抗して右
方向へ移動されたときには検出片70が凹所74
の奥部側へ移動する。そして、この検出軸68と
ともに永久磁石71が左右動されることによりリ
ードスイツチ73が所定の電気信号を出力する。
この永久磁石71とリードスイツチ73とにより
検出手段が構成されている。
又、第13図に示すように前記案内支持体61
には少なくとも右端部に雌ねじを形成した挿入孔
77が貫設され、その内部には裾引き補助体63
の右側面に対向する押圧片78と、その押圧片7
8に対して裾引き補助体63方向へのばね力を付
与するばね79と、そのばね79のばね力を調節
するために前記雌ねじに螺合するねじ80とが挿
入されている。そして、常にはばね79のばね力
による押圧片78の押圧作用により裾引き補助体
63が一方向へ回動されて、裾引き補助体63の
布送り込み側端部のストツパ部63bと案内支持
体61の左側面との係合とにより、裾引き補助体
63が第13図の位置に保持される。67は裾引
き補助体63の他方向への回動を阻止するストツ
パである。
第7図及び第14図に示すように、前記案内支
持体61の上面には前後両側を案内壁82とした
案内凹所81が形成され、その内部には定規支持
体83が左右動可能に嵌入されている。前記両案
内壁82上にはそれぞれ規制部材85,86が固
定され、それらの右端および左端には前記定規支
持体83の前後に形成した壁部83a,83bの
右端面及び左端面に対向する規制片85a,86
aが形成されていて、それらの規制片85a,8
6aにより定規支持体83の左右動範囲が規制さ
れる。又、両規制部材85,86の上端には定規
支持体83の壁部83a,83bのそれぞれ上面
に接して定規支持体83の浮上がりを防止する浮
上がり防止片85a,85bが形成されている。
前記両壁部83a,83b間には定規案内軸8
7が布送り方向と平行に架設固定されており、そ
の定規案内軸87上には移動体88が前後動可能
に支持されている。また、前記定規支持体83の
左側面には案内片83cが突出形成されている。
前記移動体88の左端二叉部には軸89により裾
引き定規90が垂直面内において回動可能に支持
されている。その裾引き定規90は、基部91
と、その基部91に固定され上方案内板93と下
方案内板94とにより断面U字状をなすように形
成された案内部92とにより構成されている。こ
の下方案内板94の右端には前方へ延びる案内舌
片94aが一体形成され、その案内舌片94aの
右側面に形成した案内面94bが裾引きのために
2度折曲される加工布Cの第一折曲部Aの内面と
係合してその加工布Cを案内する。又、上方案内
板93と下方案内板94との間には加工布Cの第
二折曲部Bを収容し得る間隙が形成されるととも
に、両案内板93,94間にはねじ95aを緩め
ることにより左右位置を調節可能な布受体95が
配置されており、この布受体95は前記加工布C
の第二折曲部Bと係合してそれを案内する。
そして、第8図に示すように、この裾引き定規
90が移動体88とともに定規案内軸87に沿つ
て布送り出し側へ移動されたときには、前記基部
91が定規支持体83の案内片83cの上面に係
合してこの裾引き定規90がほぼ水平状態に配置
保持されるようになつており、この状態において
は前記下方案内板94が加工布支持面10に対し
布通過間隙を隔てて配置されるとともに、下方案
内板94の案内舌片94aが布押え足8の下面側
に位置してその布押え足8の溝部11内に進入
し、その案内舌片94aの案内面94bが針通過
点近傍まで布送り方向線に沿つて延びる。又、第
12図に2点鎖線で示すように裾引き定規90が
定規案内軸87に沿つて布送り込み側へ移動され
たときには、その裾引き定規90の基部91が前
記案内片83cの上面から外れて裾引き定規90
の上昇回動が許容され、このように裾引き定規9
0が上方へ回動されたときには案内片83cの側
面と基部91の側面とが対向して裾引き定規90
の布送り込み側への移動が阻止される。
前記装置フレーム25と案内支持体61との間
において前記支持軸42にはねじ97によりブラ
ケツト96が固定されており、そのブラケツト9
6上には段ねじ98により連動レバー99が中間
部において回動可能に支持され、その連動レバー
99の一方の腕部99aと前記第一のロータリー
ソレノイド51の回動アーム53との間には連結
リンク100が介在されるとともに、他方の腕部
99bは軸101により前記移動体88に形成し
た長孔88aに嵌合連結されている。そして、第
一のロータリーソレノイド51が励磁されると回
動アーム53が第12図の時計方向へ回動され、
これにより連動レバー99が第14図に示すよう
に反時計方向に回動されて移動体88が布送り込
み側へ移動される。なお段ねじ98上には連動レ
バー99を時計方向へ回動付勢するためのコイル
ばね102が嵌挿されている。
又、定規支持体83の一方の壁部83bと前記
第二のロータリーソレノイド52の回動アーム5
4との間には連結リンク103が介在されてお
り、第二のロータリーソレノイド52が励磁され
ると回動アーム54が第12図の時計方向へ回動
され、連結リンク103を介して裾引き定規90
を有する定規支持体83が布送り方向と直交する
右方へ僅かに移動される。この第二のロータリー
ソレノイド52、連結リンク103等により裾引
き定規90を移動させるための作動手段が構成さ
れている。
第16図はこの実施例の裾引き縫装置の電気的
構成を示すブロツク回路図であり、前記リードス
イツチ73、針数設定装置111、針数カウント
装置112および前後動スイツチ113からの信
号が入力ポート114に対して出力され、その入
力ポート114からのデータ信号が中央演算処理
装置(以下CPUという)に対して出力されて、
それに応じてCPU115が演算を行い、その処
理結果が出力ポート116に出力され、その出力
ポート116からの出力により前記第一、第二の
ロータリーソレノイド51,52が適宜に作動さ
れる。
次に、以上のように構成された裾引き縫装置の
作用を説明する。さて、裾引き縫を開始する前の
状態においては、第一及び第二のロータリーソレ
ノイド51,52が消磁されている。このため、
第8図に示すように、連動レバー99に作用する
段ねじ98上のばね102のばね力により、その
連動レバー99が一方の回動位置に配置されて裾
引き定規90を有する移動体88が布送り込み側
に配置され、その裾引き定規90の下方案内板9
4の案内舌片94aが布押え足8の下面の溝部1
1内に進入している。また、ばね55の作用によ
り、同アーム54および連結リンク103を介し
て定規支持体83が右方位置に配置され、裾引き
定規90が移動体88とともにその右方位置に配
置されて、裾引き定規90の下方案内板94の案
内面94bと裾引き補助体63の左側面63aに
近接している。なお、このとき案内面94bが布
送り方向線上にほぼ位置するうよに、予めつまみ
46aにより調節ねじ46を右又は左に回動操作
することにより、支持軸42を右又は左に移動調
節して裾引き定規90を有する案内支持体61の
左右位置を調整しておく。
この状態において裾引き縫を開始するには、ま
ずミシンフレーム1の一部に設けられた第16図
に示す前後動スイツチ113を閉路操作する。こ
のようにすれば、その操作に基づく信号が入力ポ
ート114を介してCPU115に入力され、そ
のCPU115から出力ポート116に対して所
定の信号が出力されて、その出力ポート116か
ら第一のロータリーソレノイド51に対して励磁
電流が出力される。そのため、第一のロータリー
ソレノイド51が励磁されて回動アーム53が段
ねじ98上のばね102のばね力に抗して第12
図の時計方向へ回動される。従つて、連結リンク
100が引かれて連動レバー99が第14図の位
置へ回動され、裾引き定規90を有する移動体8
8が定規案内軸87に沿つて定規支持体83の布
送り込み側の壁部83bに当接する不作用位置ま
で水平に移動され、その裾引き定規90の案内舌
片94bが布押え足8の溝部11の位置から前方
へ移動する。又、これと相前後して図示しない足
踏みペダルにより布押え足8を下方作用位置から
上方不作用位置へ上昇させる。
前記移動体88が不作用位置に配置されると、
裾引き定規90の基部91が定規支持体83の案
内片83cから外れてその裾引き定規90の上昇
回動が可能な状態になるので、第12図に二点鎖
線で示すように裾引き定規90を上方位置に回動
して、第3図に示すように加工布Cの裾部分を折
曲げて第一折曲部Aの内面を下方案内板94の案
内面94bに沿わせるとともに、第二折曲部Bを
下方案内板94と上方案内板93との間に収容し
てその第二折曲部Bの外面を布受体95に沿わせ
る。なお、布受体95は所要の裾引き幅(第2図
のW)に合わせて適当な位置に予め移動調節され
る。
以上のようにして加工布Cをセツトしたら、裾
引き定規90を下方水平位置に戻す。
このとき、第一のロータリーソレノイド51は
すでに消磁されているので、段ねじ98上のばね
102のばね力により連動レバー99が時計方向
へ回動されて、裾引き定規90が移動体88とと
もに定規支持体83の壁部83aに規制される作
用位置まで水平移動される。そして、裾引き定規
90の案内舌片94aが布押え足8の溝部11内
に進入する。
この状態で、ミシンの稼動を開始すると、送り
歯4と布押え足8との共働により、第15図に示
すように裾引き定規90にセツトされた加工布C
が布送り方向線に沿う下方案内板94の案内面9
4bに沿つてミシン針9による縫製点に向つて移
送され、その縫製点において加工布の右端縁Dと
第一折曲部Aに対してオーバーロツク縫目による
裾引き縫が行なわれる。なお、第15図において
は、理解を容易にするために加工布Cの厚さ、裾
引き定規90の案内面94bと裾引き補助体63
の左側面63aとの間の間隔等を誇張して描いて
ある。
このようして、第15図に示すように脇合わせ
部分Fが裾引き定規90に案内される位置まで送
られてくると、その脇合わせ部分Fが布送り込み
側へ倒されて段部Gが形成されるとともに、その
段部Gの布送り出し側内面に凹部Iが形成され
る。そして、その段部Gが検出片70の位置に達
すると、その段部Gによりその検出片70がコイ
ルばね76のばね力に抗して凹所69内に没入さ
れ、検出軸68が永久磁石とともに右方へ移動さ
れる。これにより、リードスイツチ73から所定
の信号が出力されて、針数カウント装置112が
針数のカウントを開始するとともに、凹部I及び
段部Gの部分が案内面94bに沿つて針通過点方
向へ送られる。そして、針数が針数設定装置11
1によつて予め設定された数に達すると、すなわ
ち加工布Cが所定長さ送られて凹部Iの部分が針
通過点に達すると、CPU115が所定の信号を
出力して第二のロータリーソレノイド52が励磁
される。なお、第15図に示すように裾引き補助
体63の左側面63aと段部Gとの係合により裾
引き補助体63が押圧片78を沿入させながら回
動される。
第二のロータリーソレノイド52の励磁により
回動アーム54が第12図の反時計方向へ回動さ
れ、連結リンク103を介して定規支持体83が
規制部材85の規制片85aに当接規制されるま
で左方へ若干移動される。このため、裾引き定規
90の案内面94bが第15図に二点鎖線で示す
ように左方へ僅かに移行し凹部Iの部分が加工布
C自身の弾性復帰力により他の部分とほぼ同一の
直線上に位置するように復元し、その凹部I、段
部Gの部分が針通過点上に位置する。したがつ
て、その凹部Iの部分を縫製することができる。
その後、針数カウント装置112が所定数の針
数をさらにカウントしたら、すなわち凹部I及び
段部Gの部分の縫製が終了したら、第二のロータ
リーソレノイド56が再び消磁されてばね55の
ばね力により裾引き定規90の案内面94bが右
方へ移動する。
以上のように、この裾引縫装置においては、加
工布Cの第一折曲部Aを案内する案内面94bが
その第一折曲部Aの内面と係合するものであるか
ら、第一折曲部A部分の左方への移動が規制さ
れ、第6図に示すような第一折曲部Aの外面に位
置する凹部Hが形成されることはあり得ない。従
つて、凹部Hの存在に基づく縫外れの発生を確実
に阻止することができる。
又、この裾引縫装置においては、第15図に示
す凹部Iとそれに続く段部Gの部分の縫製が行わ
れるときに、裾引き定規90が左方へ移動するの
で、加工布Cの第一折曲部Aが加工布C自身の弾
性により直線状になり、このため、凹部Iの部分
が針通過点の右方へ移行することはなくなり、か
かりすぎのおそれも確実に阻止することができ
る。つまり、裾引き定規90が左方移動せずに、
第5図の実線の状態で布送りが行われると、凹部
I内に針が落ち、加工布Cを第4図の状態にした
ときにその加工布Cの表面に縫目が大きく表われ
ることになる。
さらに、この裾引き縫装置においては、加工布
Cの布送りがなされる場合、その加工布Cは針通
過点方向へ向かつてその針通過点近傍まで伸びる
案内舌片94bと布押え足8の溝部11内周面と
による内外から案内されるので、加工布Cを針通
過点まで折曲状態にて円滑に移送することができ
て加工布C上の所要の位置に正確に縫目を形成す
ることができる。しかもそのための構成は裾引き
定規90の下方案内板94に案内舌片94bを突
設するとともに、布押え足8の裏面に溝部11を
形成しただけであるからきわめて簡単である。
考案の効果 以上実施例において例示したように、この考案
は加工布送り手段の布押え足の布送り込み側より
針通過点に至る裏面に布送り方向に沿つて伸びる
溝部を切欠形成し、前記加工布送り手段の布送り
込み側には、加工布支持面に対し布通過間隙を隔
てて位置し且つ裾引きのために2度折曲される加
工布の第一折曲部の内面と係合してその加工布の
案内をなすため前記針通過点を通る布送り方向に
沿つて伸びる案内面が形成された下方案内板と、
その下方案内板に対し加工布の第二折曲部を収容
しうる間隙を隔てて位置する上方案内板とにより
断面U字状をなす裾引き定規を配置し、その裾引
き定規の前記下方案内板には布押え足の溝部中を
通り前記針通過点近傍まで伸び加工布の案内をな
す案内舌片を形成したことにより、縫外れを確実
に防止でき、しかも針通過点に対して加工布を折
曲状態にて円滑に移送することができて加工布の
所要の位置に正確に縫目を形成することができる
とともに、そのための構成を簡素化できる優れた
効果を発輝する。
【図面の簡単な説明】
第1図は裾引き縫が施された縫製製品の一部斜
視図、第2図は同じく一部拡大斜視図、第3図は
裾引き縫状態を示す断面図、第4図は裾引き縫が
終了した状態を示す断面図、第5図は従来の裾引
き縫案内装置を示す正面図、第6図は従来の裾引
き縫案内状態を示す拡大断面図である。第7図以
下はこの考案を具体化した一実施例を示すもので
あつて、第7図は裾引き案内装置を取付けたミシ
ンの一部切断側面図、第8図は裾引き案内装置の
使用状態を示す平面図、第9図は同じく不使用状
態を示す平面図、第10図は支持軸の回動を阻止
するための構成を示す断面図、第11図は支持軸
の左右位置を調節するための構成を示す断面図、
第12図は裾引き案内装置の正面図、第13図は
裾引き補助体の部分を示す底面図、第14図は裾
引き定規が布送り込み側へ移動された状態を示す
断面図、第15図は加工布の案内状態を示す拡大
断面図、第16図はこの実施例の裾引き縫装置の
電気的構成を示すブロツク回路図である。 送り歯4、布押え足8、加工布支持面10、溝
部11、裾引き定規90、上方案内板93、下方
案内板94、案内舌片94a、案内面94b、第
一折曲部A、第二折曲部B、加工布C。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 針通過点を通り加工布Cを加工布支持面10上
    において一方向へ移送するための布押え足8と送
    り歯4とを含む加工布送り手段と、 その加工布送り手段4,8の布押え足8の布送
    り込み側より針通過点に至る裏面には、布送り方
    向に延びる溝部11が切欠形成されていること
    と、 前記加工布送り手段4,8の布送り込み側に配
    置され、前記加工布支持面10に対し布通過間隙
    を隔てて位置し、且つ裾引きのために2度折曲さ
    れる加工布Cの第一折曲部Aの内面と係合してそ
    の加工布Cの案内をなすため前記針通過点を通る
    布送り方向線に沿つて延びる案内面94bが形成
    された下方案内板94と、その下方案内板94に
    対し加工布Cの第二折曲部Bを収容し得る間隙を
    隔てて位置する上方案内板93とを含み、断面U
    字状をなすように形成された裾引き定規90と、 その裾引き定規90の前記下方案内板94に
    は、前記布押え足8の溝部11中を通り前記針通
    過点近傍まで延び前記加工布Cの案内をなす案内
    舌片94aが形成されていることと よりなるミシンにおける裾引き縫装置。
JP12956083U 1983-08-22 1983-08-22 ミシンにおける裾引き縫装置 Granted JPS6036879U (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2952227A (en) * 1957-04-17 1960-09-13 Union Special Machine Co Hem folder and edge guide attachment for sewing machines
US4055127A (en) * 1976-03-12 1977-10-25 Union Special Corporation Hem folding attachment
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JPS5713010U (ja) * 1980-06-30 1982-01-23

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