JPS6332356Y2 - - Google Patents

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JPS6332356Y2
JPS6332356Y2 JP1981156471U JP15647181U JPS6332356Y2 JP S6332356 Y2 JPS6332356 Y2 JP S6332356Y2 JP 1981156471 U JP1981156471 U JP 1981156471U JP 15647181 U JP15647181 U JP 15647181U JP S6332356 Y2 JPS6332356 Y2 JP S6332356Y2
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JP
Japan
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cylinder block
wall
water jacket
piston ring
end position
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JP1981156471U
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JPS5862140U (ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、燃焼が行われるシリンダを複数個直
列に並べてなるエンジンのシリンダブロツク構
造、特に、そのシリンダ冷却構造に関するもので
ある。
従来より、エンジンのシリンダブロツクにおけ
るシリンダ冷却構造として、例えば53年10月本出
願人発行の「カペラ構造と整備」29ページ等に示
すように、シリンダブロツクに形成した複数個の
シリンダの周壁部分、すなわちシリンダブロツク
外壁およびクランク軸心方向で隣接するライナ間
にそれぞれウオータジヤケツトを各シリンダの下
端位置にまで形成し、該各ウオータジヤケツトに
エンジン冷却水を流通せしめて各シリンダを冷却
するようにしたものは周知である。
ところで、エンジンの燃費性能の向上化を図る
ことが強く要求されている昨今、この要求に応え
る一つの手段としてエンジン冷却水を可及的に少
なくして車重の軽量化を図ることが考えられる。
そこで、本考案者は、上記要求に応えるべく、
エンジン作動時におけるシリンダブロツクの各部
位の温度を計測して、燃焼室からシリンダブロツ
クへの熱の伝達状況を調べてみると、この熱の伝
達は主に各シリンダに摺動自在に嵌挿されたピス
トンのピストンリングを介して行われていること
を見い出した。このことにより、エンジン冷却水
により冷却すべき部位は、シリンダブロツク外壁
についてはピストン下死点位置におけるピストン
リング位置付近より上側の部分のみで足り、また
クランク軸心方向で隣接するライナ間について
は、該ライナ間の両側に位置する燃焼室からの双
方の熱が伝達される関係上、ピストンリングを介
して伝達される熱量が多く、ピストン下死点位置
におけるピストンリングの位置付近より下側の部
分にも伝達されるため、このピストン下死点位置
におけるピストンリング位置付近より下側の部分
まで冷却する必要があることを知悉した。
それ故、上記従来のものでは、シリンダブロツ
ク外壁のウオータジヤケツトがピストン下死点位
置におけるピストンリング位置付近より下側の部
分にまで設けられているために、エンジン冷却水
量が無用に多くて、シリンダが過冷却され、ま
た、それに伴いシリンダブロツク外壁のピストン
下死点位置におけるピストンリング位置付近より
も下側の部分がウオータジヤケツト形成の関係上
厚肉部で構成されているために、その分だけシリ
ンダブロツク自体の重量が増大しているという問
題があることが判明した。
そのため、本考案では、燃焼が行われるシリン
ダを複数個直列に並べてなるエンジンにおいて、
シリンダブロツク外壁を、厚肉部と該厚肉部の下
部に連続する薄肉部とで構成し、該厚肉部にウオ
ータジヤケツトを形成し、該ウオータジヤケツト
の下端位置をピストン下死点位置におけるピスト
ンリング位置付近に設定する一方、クランク軸心
方向で隣接するライナ間に設けたウオータジヤケ
ツトの下端位置を上記シリンダブロツク外壁にお
けるウオータジヤケツトの下端位置より下方部に
設定することにより、可及的に少ないエンジン冷
却水でもつて各シリンダを均等に適温に冷却でき
るとともに、軽量化を図り得るようにしたエンジ
ンのシリンダブロツク構造を提供せんとするもの
である。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図および第2図は3気筒エンジン用のシリ
ンダブロツクに本考案を適用した実施例を示し、
1aないし1cは直列に形成された3個のシリン
ダであつて、該シリンダ1a〜1cにはそれぞれ
ピストン(図示せず)が摺動自在に嵌挿されて、
該各ピストン(図示せず)上部に形成される燃焼
室2内で混合気の燃焼を行わせるようにしてい
る。
また、3はシリンダブロツク外壁であつて、該
シリンダブロツク外壁3は上部が厚肉部4によ
り、また下部が薄肉部5により構成されている。
上記厚肉部4にはウオータジヤケツト6が形成さ
れ、該ウオータジヤケツト6の下端位置は、第2
図中仮想線で示す如くピストン7下死点位置にお
けるピストンリング8の位置(ピストンリング下
端位置P)付近に設定されており、該ウオータジ
ヤケツト6にエンジン冷却水を流通せしめること
により、シリンダブロツク外壁3の上記ピストン
リング下端位置Pより上部を主に冷却するように
している。
さらに、9,9はクランク軸心方向で隣接する
ライナ間10,10に設けられたウオータジヤケ
ツトであつて、該各ウオータジヤケツト9,9の
下端位置は、上記シリンダブロツク外壁3におけ
るウオータジヤケツト6の下端位置(すなわち、
ピストンリング下端位置P)より下方部に設定さ
れており、該各ウオータジヤケツト9,9にエン
ジン冷却水を流通せしめることにより、クランク
軸心方向で隣接するライナ間10,10のピスト
ンリング下端位置Pより下部をも冷却するように
している。
次に、上記実施例の作用について述べると、エ
ンジン作動時、燃焼室2…内の燃焼による熱は主
にピストンリング8を介してシリンダブロツク外
壁3およびクランク軸心方向で隣接するライナ間
10,10に伝達される。そのため、シリンダブ
ロツク外壁3ではピストンリング下端位置Pより
上部のみが冷却を必要とするが、クランク軸心方
向で隣接するライナ間10,10では両側に位置
する燃焼室2,2からの双方の熱を受ける関係
上、ピストンリング下端位置Pより下部をも冷却
が必要である。
この状態において、シリンダブロツク外壁3に
設けたウオータジヤケツト6の下端位置がピスト
ンリング下端位置Pに設定されていることによ
り、該ウオータジヤケツト6を流通するエンジン
冷却水により、冷却を必要とするシリンダブロツ
ク外壁3のピストンリング下端位置Pより上部が
効果的に適温に冷却されることになり、他の冷却
を要しない部分を過冷却することはない。一方、
クランク軸心方向で隣接するライナ間10,10
に設けたウオータジヤケツト9,9の下端位置が
ピストンリング下端位置Pより下方部に設定され
ていることにより、該各ウオータジヤケツト9,
9を流通するエンジン冷却水により、冷却を必要
とするピストンリング下端位置Pより上部および
下部が効果的に適温に冷却されることになる。
したがつて、このように冷却を必要とする部位
のみを重点的に冷却することができるので、エン
ジン冷却水量を可及的に減少させて、最小限のエ
ンジン冷却水量でもつて各シリンダ1a〜1cを
均等に冷却することができる。
しかも、シリンダブロツク外壁3に設けたウオ
ータジヤケツト6の下端位置がピストンリング下
端位置Pに設定されているのに伴い、シリンダブ
ロツク外壁3のピストンリング下端位置Pより下
部は薄肉部5で形成することができるので、その
分だけシリンダブロツクの軽量化を図ることがで
きる。
尚、上記実施例では、3つのシリンダ1a〜1
cを直列に配列した直列型のシリンダブロツクに
本考案を適用した場合について説明したが、その
他直列型の他の多気筒エンジンやV型エンジン
等、燃焼が行われるシリンダを複数個直列に並べ
てなるエンジンにおけるシリンダブロツクに対し
ても同様に適用することができるのは勿論であ
る。
以上説明したように、本考案によれば、燃焼が
行われるシリンダを複数個直列に並べてなるエン
ジンにおいて、シリンダブロツク外壁を、厚肉部
と該厚肉部の下部に連続する薄肉部とで構成し、
該厚肉部にウオータジヤケツトを形成し、該ウオ
ータジヤケツトの下端位置をピストン下死点位置
におけるピストンリング位置付近に設定する一
方、クランク軸心方向で隣接するライナ間に設け
たウオータジヤケツトの下端位置を上記シリンダ
ブロツク外壁におけるウオータジヤケツトの下端
位置より下方部に設定したことにより、最小限の
エンジン冷却水量でもつて各シリンダを均等に冷
却することができるとともに、軽量化を図ること
ができるシリンダブロツクを提供することがで
き、よつて、エンジンの燃費性能の向上に寄与す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は縦断側
面図、第2図は第1図の−線断面図である。 3……シリンダブロツク外壁、4……厚肉部、
5……薄肉部、6,9……ウオータジヤケツト、
7……ピストン、8……ピストンリング、10…
…隣接するライナ間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 燃焼が行われるシリンダを複数個直列に並べて
    なるエンジンにおいて、シリンダブロツク外壁
    を、厚肉部と該厚肉部の下部に連続する薄肉部と
    で構成し、該厚肉部にウオータジヤケツトを形成
    し、該ウオータジヤケツトの下端位置をピストン
    下死点位置におけるピストンリング位置付近に設
    定する一方、クランク軸心方向で隣接するライナ
    間に設けたウオータジヤケツトの下端位置を上記
    シリンダブロツク外壁におけるウオータジヤケツ
    トの下端位置より下方部に設定したことを特徴と
    するエンジンのシリンダブロツク構造。
JP15647181U 1981-10-20 1981-10-20 エンジンのシリンダブロツク構造 Granted JPS5862140U (ja)

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JP15647181U JPS5862140U (ja) 1981-10-20 1981-10-20 エンジンのシリンダブロツク構造

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JP15647181U JPS5862140U (ja) 1981-10-20 1981-10-20 エンジンのシリンダブロツク構造

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Publication Number Publication Date
JPS5862140U JPS5862140U (ja) 1983-04-26
JPS6332356Y2 true JPS6332356Y2 (ja) 1988-08-29

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ID=29949007

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JP15647181U Granted JPS5862140U (ja) 1981-10-20 1981-10-20 エンジンのシリンダブロツク構造

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60152042U (ja) * 1984-03-19 1985-10-09 マツダ株式会社 エンジンのシリンダブロツク構造
JPS611641U (ja) * 1984-06-09 1986-01-08 マツダ株式会社 V型エンジンのシリンダブロツク構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919722A (ja) * 1972-02-28 1974-02-21
JPS5277915A (en) * 1975-12-23 1977-06-30 Ito Takashi Internal combustion engine

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919722A (ja) * 1972-02-28 1974-02-21
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