JPS63298944A - 偏向ヨ−ク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、たとえばカラーテレビジョン受像機などに
使用されるカラーブラウン管に装着して用いられる偏向
ヨークに関するものである。

［従来の技術］ 第８図は従来の偏向ヨークをカラーブラウン管に装着し
た状態の断面図であり、同図において、（５１）は画像
の映し出されるパネルで、その内面には蛍光膜（５５）
が付着され、内面有効部（１００）を形成している。こ
の内面有効部（１００）は視者に向って凸の球面とされ
ている。　（５２）はファンネルで、はぼ錐体形で上記
パネル（５１）に接続されている。

（５３）は管状のネック部で、その内部に電子銃（５４
）がとり付けられている。　（５１３）はシャドウマス
クで、上記内面有効部（１００）に対してほぼ平行に所
定間隔を隔てて配置されているとともに、薄い金属板か
ら凸の球面に形成され、無数の小孔か規則正しく設けら
れている。（５７）はフレームで、上記シャドウマスク
（５６）の外周に一体に接続され、図示省略の保持機構
によってシャドウマスク（５６）を上記パネル（５１）
の内面に位置決めしている。

（１）は偏向ヨークで、上記のごとく構成されたカラー
ブラウン管（５０）のファンネル（５２）と管状のネヅ
ク部（５３）との接続部付近の外周に配置されている。

上記構成のカラーブラウン管（５０）において、電子銃
（５４）から放射された電子ビーム（７０）は上記偏向
ヨーク（１）により発生される磁界の中を通過する際、
その有効磁界の実効中心である第８図中の（Ｄ）点付近
で偏向され、上記シャドウマスク（５６）の小孔を通っ
て゛蛍光膜（５５）の所定の部分に射突して発光される
。

第９図は上記偏向ヨーク（１）の構造を示す外観創視図
であり、同図において、（２）はフェライトなどの強い
磁性体から筒形に形成されたコア、（３）は水平偏向コ
イルで、互いに対称形状をなす一対の鞍形コイルからな
り、電子ビームを第１の方向に偏向させるための磁界を
発生する。（４）は垂直偏向コイルで、上記コア（２）
にトロイダル形に巻回された互いに対称形状をなす一対
のコイルからなり、上記の第１方向と直角の第２の方向
に電子ビームを偏向させるための磁界を発生する。

上記のような構成のカラーブラウン管における問題点の
１つに、シャドウマスク（５６）の局部ドーミングと称
する現象が発生することである。この局部ドーミングと
は、凸の球面になっているシャドウマスク（５６）が電
子ビームの射突にともない局部的に昇温し膨張して、そ
の部分が凸状にふくれあがるように変形し、その結果、
電子ビームの蛍光膜（５５）への射突点か本来の位置か
らずれて、好ましくない色ずれを発生する現象をいう。

このような現象を避ける対策の１つとして、学会誌「テ
レビジョン」第３１巻第６号第４６〜５２頁において、
シャドウマスクの曲率半径をできるたけ小さく選定する
ことが報告されている。

ところで、シャドウマスク（５６）の局面はパネル（５
１）の内面有効部（１ｏｏ）の曲面と関連して決定され
るもので、このパネル（５］）の内面有効部（１００）
の曲率半径を小さく定めることかシャドウマスク（５６
）の曲率半径を小さくする上で有力な手段である。

しかしながら、この手段は視者に向かって凸の曲面とな
っているパネル（５１）の内面有効部（１００）および
シャドウマスク（５６）を一層凸にすることになるため
、できるたけ平坦に近くして見やすい画像を得ようとす
ることからみて、好ましくない。

この問題の有効な解決手段として、内面有効部（１００
）を特殊な非球面としたパネル（以下、ＳＰ形パネルと
称す）か提案されている。

このＳＰ形パネルの特長と、これを使用することによっ
て生ずる独特な画像の歪について以下、説明する。

第１０図は内面有効部（１００）の座標関係を説明する
ための図であり、内面有効部（１００）は通常はぼ長方
形をなし、この長方形の内面有効部（１００）の中央部
、つまりカラーブラウン管（５０）の管軸との交点０を
原点とし、その凸方向を２軸、これに垂直な長方形の長
辺方向をｙ軸、短辺方向をｙ軸として以下、説明する。

Ｘ方向は第９図で説明した偏向ヨーク（１）の第１の水
平偏向方向に対応し、Ｘ方向は第２の垂直偏向方向に対
応している。

第１１図は上記偏向ヨーク（１）と内面有効部（１００
）との相対位置関係を示す図であり、また第１２図は内
面有効部（１００）をｘｙ平面で断面した図である０通
常、第１２図で示すような曲面は左右対称の一方であり
、この断面なｚ　＝　ｆ　（ｘ）て表わすとき、任意の
Ｘにおける曲率半径Ｐｘは、Ｐｘ＝　−（、＋（４）”
　、３′２／」土、ｌ×２ で表わされ、Ｐｘが正のとき、＋２方向に凸である。

いま、内面有効部（１００）のＸ軸端をＸ１ａｘ、とす
ると、ＳＰ形パネルは、２／：１Ｘｉａｘ、と３／４Ｘ
ｍａｘ−とのあいたにＸｙｌｔＩｉ面の曲率半径で比較
して、Ｐｏより曲率半径の小さい部分か存在するといえ
る。

このような構成のパネルを使用することにより画面の平
坦度をあまり損なうことなく、局部ドーミングを減少で
きるか、これは以下の理由による。

つまり、局部ドーミングは偏向角の小さい、すなわち内
面有効部（１００）の中心に近い部分において大きく変
形していても、電子ビームの射突点からの位置ずれは小
さくて実害が少なく、またｘ＝ｏ付近の平坦度は画面全
体を平坦に見せる上で重要であり、Ｐｏを大きくするこ
とか好ましい。

つぎに、画面の最岡辺であるＸｍａｘ、においては、シ
ャドウマスク（５６）の周辺をフレーム（５７）に固定
しているから、局部ドーミングによる変形が起りにくく
、また仮りに変形があっても視者への影響は少なくて、
Ｐｏの大小はあまり重要でない。

以上のことから総合してみて、局部ドーミングおよびそ
れにともなう色ずれなどの現象を減少するには、ｘ＝０
とｘ−Ｘｍａｘ、とのあいだの部分て、とくにｘ　＝　
２／３Ｘｍａｘ、とＸ　＝　３／４Ｘｗａｘ、とのあい
たにおいて曲率半径Ｐｘをできるだけ小さくすることが
望ましいとの結論に達し、これを実践したのがＳＰ形パ
ネルである。

ところで、内面有効部（１００）が従来から用いられて
いる球面であるパネルに横線のみからなる画像を映し出
してみると、第１３図に示すようになる。同図において
、画像である横線（１１０）は点線のごとく、Ｘ軸に平
行に映し出されるのか望ましいか、Ｘの大きい所では、
第８図に示すごとく、偏向ヨーク（１）の有効磁界の実
効的中心である点りと内面有効部（１００）との距離か
大となるためｘ−０からＸｗａｘ、にゆくにしたがって
次第にＸ軸からはなれるように曲ってしまう。

この曲り程度を各横線のｘ＝０におけるｙ座標からのず
れ△ｙであられすと、△ｙは内面有効部（１００）の問
題にしている点の座標を（ｘ、ｙ）とするとき、はぼｘ
ｙに比例する。△ｙの値は内面有効部（１００）か球面
であるため、その曲率半径を小さくすればある程度小さ
くなる。また、偏向ヨークの磁界分布に特長をもたせる
ことによってもある程度補正できる。これらを考慮して
も横線（１１０）の曲りは残るものの、△ｙがｘｙに比
例することに変りがなく、偏向回路に簡単な歪補正回路
を付加することによって容易に除去することができる。

次に、上記詳述したＳＰ形パネルを用いた時の横線画像
の曲り具合をみてみると、第１４図に示すようになる。

ＳＰ形パネルにあっては、内面有効部（１００）のｘｚ
断面の曲率半径が既述のような特長を有しているため、
偏向ヨーク（１）の有効磁界の実効的中心である点りと
内面有効部（１００）の距離の変化の程度かｘ　ｓ　２
／３Ｘｍａｘ、付近から外側とそれより内側とで異なり
、結局、△ｙがｘｙに比例するだけでなく、ｘ　＝　２
／３Ｘ■ａｘ、付近から横線が急速にＸ軸に近づくよう
に曲る傾向を有する。

さらに、ＳＰ形パネルにあって、内面有効部（１００）
の長辺部、すなわち３／＝ｙ１ａＸ、付近でのｘｚｐＪ
ｉ面に平行な面ての断面形状において、画面全体をでき
るたけ平坦に見せるための手段の１つとして、２方向の
変化幅をおさえることも考えられ、これによって、ｙ　
＝　ｙｓａｘ、付近において上記横線がＸ軸に近づく方
向に曲る現象か軽減され、結局、第１５図のような曲り
現象のみか残ることになる。この現象はシーガル歪と呼
ばれ、このようなシーガル歪を除去する手段として、偏
向回路に歪補正回路を付加することが考えられるが、こ
れによると、歪△ｙがＸおよびｙの高次の関数となるた
め構成面で非常に困難で、実現し得るとしても非常に高
価なものとなってしまう。

第５図は、上記のようなシーガル歪を解消するためにな
された従来の偏向ヨーク（１）の外観斜視図を示し、同
図において、（１０）は２極性マグネットで、コア（２
）の大口径側で、電子ビームの出口付近の端面フランジ
部（８ａ）に互いに相対向させて２つとり付けられてい
る。なお、第５図において、（８ｂ）は電子銃側の端面
フランジ部で、その他の構成は第８図、第９図で示すも
のと同一であるため、同一符号を付して、その説明を省
略する。

つぎに、上記構成の動作について説明すると、第６図で
示すように、上記マグネット（１０）の形状、寸法を適
宜選定することにより、マグネット（１０）により形成
されるループ状の磁力線（１１）のうち、主として水平
方向の磁力線成分が、画面のＸ軸端から対角方向に偏向
される電子ビーム（７０ａ）、（７０ｂ）、（７０ｃ）
、（７０ｄ）にｙ軸方向の偏向力（１２）を作用させる
こととなり、画面のＸ軸端から対角方向のコーナ部にお
けるシーガル歪が改善されることになる。

一方、上記のループ状磁力線（１１）のうち、主として
垂直方向の磁力線成分を考察してみると、主に、水平方
向に偏向されるビーム（７０ｅ）　、（７０ｆ）はＸ軸
方向に沿い、画面の内側方向への力（１３）をうけ、る
こととなり、その結果として、第７図に示すごとく、全
体的に左右にビンクッション型に歪み、かつ局所的に（
１４）で示すように凹んだ歪となる。このようなビンク
ッション型の歪はマグネツ）−（１０）に近ずくにした
がつい、２乗的に大きくなるため、これをビンクッショ
ン歪補正回路を用いて画面の両端で補正した場合、画面
中央よりの縦線か逆にバレル型に歪むと同時に、局所的
な凹み歪（１４）については、歪補正回路で十分に補正
できず、結果的に満足のゆく歪補正をおこなえないとい
う欠点を有している。

［発明が解決しようとする問題点コ 従来のシーガル歪の解消用偏向ヨークは以上のように構
成されていたので、上下歪におけるシーガル歪を解消す
ることに反して、左右歪におけるピン歪が助長される上
に、局所的な凹みを発生し、さらにはピン歪が不均一に
発生するという副作用をともなう問題があった。

この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、上下歪におけるシーガル歪を、左右歪に悪影
響を及ぼすことなく、解消することができる偏向ヨーク
を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明にかかる偏向ヨークは、コアの大径側で、かつ
電子ビーム出口付近の第１の偏向方向の軸上に、２つの
コ字形磁性体を、それらの２つの脚部が互いに対向する
ように配置し、上記各コ字形磁性体の２つの脚部の両端
の極性が異極となり、かつ２つのコ字形磁性体の互いに
対向する極か異極となるように、各コ字形磁性体に２極
性マグネットをとりつけたことを特徴とする。

［作用］ この発明によれば、コ字形磁性体と２極性マグネットと
の組合せにより、マグネットの発生する磁力線の方向が
コ字形磁性体により成形されて、上記磁力線の方向が主
として水平方向となるため、電子ビームに主として垂直
方向の偏向力か与えられることとなり、上下歪における
シーガル歪が選択的に解消されることとなる。

［発明の実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第１図はこの発明の一実施例による偏向ヨーク（１）の
外観斜視図であり、同図において、第５図で示す従来例
と同一の構成には同一の符号を付して、それらの詳しい
説明を省略する。

ｗＳ１図において、（９）はコ字形磁性体で、このコ字
形磁性体（９）の２つを、水平偏向コイル（３）、垂直
偏向コイル（４）を保持するためのセパレータ（８）の
大径側端面フランジ部（８ａ）に、それらの脚部（９ａ
）、（９ａ）が互いに対向するように配置してとりつけ
ている。（１０）は棒状の２極性マグネットて、上記コ
字形磁性体（９）の脚繋ぎ部（９ｂ）よりも長くて、各
コ字形磁性体（９）の脚繋ぎ部（９ｂ）の外面にそれぞ
れ固定されている。これら２つのマグネット（１０）の
極性（Ｓ、Ｎ）は第２図で示すように、２つのコ字形磁
性体（９）それぞれの２つの脚部（９ａ）、（９ａ）両
端の極性が異様となり、かつ２つのコ字形磁性体（９）
の互いに対向する極が異極となるような関係に設定され
ている。

つぎに、上記構成の動作について説明する。

第２図は第１図に示す偏向ヨーク（１）のコ字形磁性体
（９）とマグネット（１０）とを含む面のｘｙｌｔｔｒ
面図て、コ字形磁性体（９）とマグネット（１０）とに
より発生する磁力線（１１）およびその磁力線（１１）
による電子ビーム（７０ａ）　、（７０ｂ）　、（７０
ｃ）　、（７０ｄ）　、（７（ｌｅ）　。

（７０ｆ）かうける偏向力を示す図であり、同図で明ら
かなように、Ａ、Ｂ点において電子ビーム（７０ａ）、
（７０ｂ）は上向きの力（１２ａ）をうけ、またＣ、Ｄ
点において電子ビーム（７０ｃ）　、（７０ｄ）は下向
きの力（１２ｂ）　、（１２ｂ）をうける。すなわち、
電子ビーム（７０ａ）〜（７０ｄ）かＸ軸端から対角方
向に偏向されたときに、上述のシーガル歪の補正がなさ
れると同時に、この補正力は、上記コ字形磁性体（９）
に近づくにつれて２乗的に増加するので、第１４図、第
１５図に示す両端の横線の歪が選択的に解消されて第３
図に示すような横線パターンとなる。

一方、画面のＸ軸上に偏向されるＥ、Ｆ点の電子ビーム
をみてみると、Ｅ、Ｆ点を通る磁力線（図示せず）はコ
字形磁性体（９）の存在によって大幅に減少され、その
ためピンクジョン型歪を増大させる力は大幅に小さくな
り、前述のピンクジョン型歪ならびに局部的な凹み歪が
大幅に減少されることになる。

なお、上述実施例では、第１図のように、セパレータ（
８）の大径側端面フランジ部（８ａ）にコ字形磁性体（
９）、マグネット（１０）をとりつけたが、第４図のご
とく、上記セパレータ（８）の大径側の周端面にとり付
けても上記実施例と同様の効果か得られる。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、コ字形磁性体と２極
性マグネットとの組合せ使用により画面上の横線の曲り
現象である上下型におけるシーガル歪を解消することか
でき、しかも、このとき、ビンクッション型歪や局部的
な凹み歪といった左右型の助長、不均一な発生を極力抑
えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による偏向ヨークの外観斜
視図、第２図は第１図で示す偏向ヨークのｘｙ断面図、
第３図は画像歪の解消効果を示す図、第４図はこの発明
の他の実施例による偏向ヨークの外観斜視図、第５図は
従来の偏向ヨークの外観斜視図、第６図は第５図て示す
偏向ヨークのｘｙ断面図、第７図は従来例による画像歪
解消動作の説明図、第８図は従来のカラーブラウン管の
断面図、第９図は偏向ヨークの外観斜視図、第１Ｏ図は
座標関係の説明図、第１１図はカラーブラウン管の偏向
ヨークとの相対位置の説明図、第１２図はカラーブラウ
ン管の有効画面のｘｙ断面図、第１３図は球面形パネル
の画像の歪を示す図、第１４図はＳＰ形パネルの画像の
歪を示す図、第１５図は改良ＳＰ形パネルの画像の歪を
示す図である。 （１）・・・偏向ヨーク、（２）−・・コア、（３）−
・・水平偏向コイル、（４）・・・垂直偏向コイル、（
９）・・・コ字形磁性体、（１０）・・・２極性マグネ
ット、（５０）・・・カラーブラウン管、（５１）・・
・パネル、　（５２）−・・ファンネル、（５３）・・
・ネック部、（５６）−・・シャドウマスク、（７０ａ
）　〜（７０ｆ）　・・・電子ビーム、（１００）　−
・・内面有効部。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）蛍光面が形成された内面有効部を有するパネル、
   このパネルに接続されたファンネル、このファンネルの
   上記パネル側とは反対側に接続され、内部に電子銃を有
   する管状のネック部からなるカラーブラウン管の上記フ
   ァンネルと上記ネック部との接続部付近に配置される偏
   向ヨークであって、環状の強磁性体からなるコアと、こ
   のコアに巻回されて互いに対称に配置されて電子ビーム
   を第１の方向に偏向させるための磁界を発生させる水平
   偏向コイルと、上記電子ビームを上記第１の方向に対し
   直角の第２の方向に偏向させるための磁界を発生させる
   垂直偏向コイルとを備えた偏向ヨークにおいて、上記コ
   アの大径側でかつ電子ビーム出口付近の第１の偏向方向
   の軸上に２つのコ字形磁性体を、それらの２つの脚部が
   互いに対向するように配置し、上記各コ字形磁性体の２
   つの脚部の両端の極性が異極となり、かつ、２つのコ字
   形磁性体の互いに対向する極性が異極となるように、２
   つのコ字形磁性体のそれぞれに２極性マグネットをとり
   つけたことを特徴とする偏向ヨーク。