JPS63286232A - ドライブプレ−トの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は薄鋼板をプレス成形して、薄くて大径の歯車を
製造する方法に関するもので、自動車用トルクコンバー
タに使用されるドライブプレートの製造方法として利用
されるものである。

（従来の技術） 本発明に係る従来技術としては、第５図に示すように、
従来のドライブプレートＡはリング状の厚肉部１４に円
板状のプレート部１５を溶接により一体化したもので、
プレート部１５はプレス加工にて成形され、厚肉部１４
は矩形棒をコイルリング後リング状とし、外周面に歯形
を形成し、前記プレートとリング形状の歯車を溶接１６
にて接合し一体化されている。

更に前記関連技術として第６〜７図に示すように円形状
の薄い鋼板の外周部をプレス加工により折り曲げてカッ
プ状とし、カップ状の周壁部を曲げ工程により折り曲げ
て底壁部に密着させて外周を厚肉化し、前記外周肉厚部
に歯形を形成してドライブプレートを製造する方法があ
る（特願昭６１−２０４３２４号）。

（発明が解決しようとする問題点） 然し前記カップ状カンの周壁部を折り曲げてドライブプ
レートを製造する場合には第６図に示すようにカップ状
カンｌの周壁部２の外周曲げ工程に於いて、薄鋼板の持
つ自由な曲げ位置により折り曲げているために、カップ
状の周壁部の厚さ。

加工硬化等のバラツキにより実線で示すＢ又は一点鎖＆
ｉＣで示すように曲げ位置が変化し易く、密着後の外径
寸法のバラツキが第７図に示すようにＰ、及びＰ２の外
径寸法に差異が生じ、後工程の歯車転造成形に於いて厚
肉外周部に割切不良とが炎内が発生し易いという問題点
がある。

本発明は円板素材をプレス加工によりカップ状カンを形
成し、カップ状カンの周壁部を折り曲げて厚肉部を形成
し、歯部を成形する場合に外周の厚肉部が割切不良とか
、欠肉が発生しないドライブプレートの製造寸法を技術
的課題とするものである。

〔発明の構成〕

Ｃ問題点を解決するための手段） 前記問題点を解決するために講じた技術的手段は次のと
おりである。すなわち、円板素材よりドライブプレート
の製造方法に於いて、 （１）絞り工具にて円板の外周を折り曲げてカップ状と
し、 （２）曲げ工程を゛前記カップ状の周壁部の上側と下側
の曲げ工程に分け、上側曲げ工程としてカップ状周壁部
の下側外径を適正寸法の拘束リングで拘束して周壁部上
側を曲げ、 （３）下側曲げ工程として、周壁部の下側を曲げてカッ
プ状の底面部に密着させて４重の折り曲げ部を有する肉
厚部とし、 （４）歯車転造装置により前記肉厚部に歯部を塑性成形
する、 以上の方法にてドライブプレートを製造するものである
。

（作用） 前記技術的手段は次のように作用する。すなわち、カッ
プ状カンの下側周壁部を拘束リングで拘束して上側周壁
部を折り曲げるために、折り曲げ位置の寸法のバラツキ
が少なくなり、次に下側周壁部を折り曲げるために４重
の折り曲げ部である厚肉形成部の大径寸法のベラツキが
極めて少なくなり、塑性加工により歯部な形成する場合
に外周厚肉部に割切不良とか欠肉等の発生はまったくな
いものである。　　　　　・ （実施例） 以下実施例について説明する。

円板素材をプレスの絞り加工により第１図に示すように
カップ状カン１を形成する。２は周壁部、３は底壁部で
ある。

第２図は本発明によるカップ状カンの周壁部の折り曲げ
工程で、上側折り曲げ工程と下側折り曲げ工程の２工程
とし、上側折り曲げ工程を示すもので、力゛ンプ状カン
の周壁部２の下側部２ａを一定の高さを有する拘束リン
グ４にて拘束しパンチ５、マンドレル６及びダイス７に
より折り曲げるものである。

第３図はダイス７、拘束リング４とパンチ５により上側
周壁部２ｂが折り曲がり密着したものを示す。

次に拘束リング４！ｉ−除去して周壁部下部２ａを前記
と同様に曲げ加工を行えば第４図に示すように周壁部は
４重に折り曲げられて厚肉部８を形成するものである。

周壁部の上側の曲げ工程に於いて、一定の寸法を有害る
拘束リングにて周壁部の下側を拘束してプレス加工する
ことにより、上側周壁部を折り曲げるために折り曲がり
位置が一定しバラツキが少なくなり、同様に拘束リング
を取り去って周壁部の下側を折り曲げても、下側折り曲
げ部のバラツキが少なくなり、従って厚肉大径部の寸法
のバラツキが無（なるもので、塑性加工による歯形の形
成に於いて割切不良とか欠肉の発生がない、ものである
。

第２図の拘束リングを使用する場合に拘束リングの高さ
をＨとし、上側曲げ位置寸法をＨｕとし、第６図に示す
従来の拘束リングを使用しない場合に自然に曲がる上側
曲げ位置寸法をＨｗ４すればＨｕ　＝　Ｈｗ　Ｘ　１．
　Ｏ〜０．６が適合している。

第８図は前記Ｈｕ　／　Ｈｗと厚肉太径部のバラツキと
の関係を示すグラフであり、Ｈｕ　／　Ｈｗ　＝　６０
％が最もバラツキが少ないことを示すものであり、１０
０％を超えるとバラツキは大きくなる。

〔発明の効果〕

本発明は次の効果を有する。すなわち、拘束リングにて
周壁部の下側を拘束して上側部を折り曲げ、次工程で下
側部を折り曲げることにより、カップ状の周癖部の厚さ
、材料の加工硬化等に無関係に一定位置で折り曲げられ
るために４重の折り曲げた厚肉部を形成しても厚肉部の
厚さ方向の寸法のバラツキも少なくなり、高精度な歯部
の形成が出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部省略したカップ状カンの断面図、第２図は
拘束リングを使用して折り曲げ中の断面図、第３図は周
壁部上側の折り曲げ完了の断面図、第４図は周壁部を４
重に折り曲げた断面図、第５図は従来例の断面図、第６
図はカップ状カンより形成する従来例の断面図、第７図
は第６図の工程にて大径部の差異が発生する説明図、第
８図はＨｕ　／　Ｈｗの比と大径寸法のバラツキを示す
グラフである。 ■・・・カップ状カン。 ２．２ａ、２ｂ・・・周壁部。 ４・・・拘束リング

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 外周部が厚肉で中央部が薄肉の大径歯車であるドライブ
   プレートを円板より曲げ工程にて製造する方法に於いて
   、 （１）絞り工程にて円板の外周を折り曲げてカップ状と
   し、 （２）曲げ工程に於いて前記カップ状の側壁の上側と下
   側の曲げ工程を分けて、上側まげ工程として、カップ状
   周壁部の下側外径を適正寸法の拘束リングで拘束して周
   壁部上側を曲げ、 （３）下側曲げ工程として周壁部の下側を曲げて、カッ
   プ状の底面部に密着させて４重の肉厚部とし、 （４）転造工程により前記円板の肉厚部分に歯車転造装
   置により歯部を塑性成形する。 以上の方法にてドライブプレートを製造する方法。