JPS63281839A - 表面材の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 この発明は、テーブル、カウンター、家具、音響機器ケ
ース等の木製什器や床材、壁材等の木質建材、車内装備
品などの表面材として好適に用いられる木質系複合材を
製造する方法に関し、硬化性樹脂液と充填剤とからなる
混練物を平板状とし、この上に木材小片を散布し、加熱
加圧し、さらに表面研削することにより、木材小片の分
散を均一とし、製造を容易とするようにしたものである
。 （従来の技術） このような木質系複合材を製造する方法として、先に本
出願人が特許［６１−１６１５６４号として提案したも
のがある。この方法は、未硬化樹脂液に木材小片を混合
し、この混合物を型枠等に流して平坦に均らし、加熱加
圧して固化させ、ついで固化物の表面を研削する方法で
ある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、この製法では未硬化８１Ｗｉ液に木材小
片を加えて撹拌混合しているため、樹脂液と木材小片と
の混合が均一に行われず、木材小片を樹脂中に均一に分
散させることが困難である問題があった。これは、木材
小片の寸法が３〜５０ｍと粗大であること、樹脂液と木
材小片との比重差があることなどのためである。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明では、硬化性樹脂液に充填剤を混合した混練物
を平板状となし、この上から木材小片を散布し、ついで
加熱加圧し、表面研削することをその解決手段とした。 この発明で使用される樹脂液としては、不飽和ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂
、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ア
クリル樹脂等の硬化前の状態が液状の熱硬化性樹脂の未
硬化状態の樹脂液が適している。 この樹脂液に充填剤を配合し、混練する。充填剤として
は、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、シリカ、ガ
ラス粉末などが使用される。充填剤の配合けは、樹脂液
１００１准部に対して１００〜４００重量部程度とされ
る。この樹脂液と充填剤とからなる混練物は、したがっ
’ＣＢ粘度となり、大略ペースト状を呈する。この混練
物には、樹脂の硬化剤が添加され、必要に応じて着色剤
、安定剤等の添加剤を加えることができる。 ついで、第１図に示すように、この混練物を浅底の型１
内に流し込み、シリコーンローラやコテなどを用いて平
らに均し、平板状混線、物２とする。 勿論、型１を用いずに平板状としてもよい。この平板状
物の厚さは、約１〜２履、好ましくは１〜１．５ｍ＋ｍ
程度とされる ついで、混練物２が未硬化状態にあるうちに、第２図に
示すように平板状物上に木材小片３・・・を散布する。 木材小片３には、黒タン、ブナ、ナラ、トチ、セン、タ
モ、カエデ、カバ、カシなどの広葉樹、スギ、ヒノキ、
マツ、スブルース、アガチスなどの針葉樹などの木材の
小片であって、その形状は特に限定されないが、板状、
直方体状、立方体状、粒状などの切削加工により形成さ
れた小片、またはこれらの小片を機械的衝撃、ローラ加
圧によって破砕した小片などの様々の形状のものが用い
られる。この小片２の大きさは、その形状を直方体状と
した場合、幅３〜７　ｔａｇ、長さ３〜２０　ａｍ　、
厚さ０．２〜３ｍから幅２０〜２５ｍ１＋１長さ２０〜
１０Ｇ、、厚さ０．２〜３ｍｗ＋までの偏平なものが好
ましく、円柱状であれば径５〜１００履、厚さ０．２〜
５１ｍ程度とされ、破砕片であれば幅１〜４履、長さ３
〜３０履、厚さ０．２〜３膳程度が望ましい。また、こ
の木材小片３は、樹種の異なるもの、色調の異なるもの
などが混入していてもよい。 また、木材小片３には必要に応じて寸法安定化処理を施
したものを用いることもできる。寸法安定化処理は、木
材小片を無水酢酸で処理するアセチル化処理、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコールを含浸する
方法、液状のフェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂
、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、アク
リル樹脂などの先の硬化性樹脂液と同種の樹脂を含浸、
固化させる方法などがある。また、ポリエチレングリコ
ールや液状樹脂中に有機ハロゲン系防腐剤を混入してお
き、寸法安定化処理と防腐処理とを同時に行うこともで
きる。 また、木材小片３には、その一部または全部を１種また
は２種以上の色調に着色処理を施したものを用いること
ができるが、黒ダンなどの黒色、レンガス、バトックな
どの黄色、ナラ、ブナなどの白色等木材の自然色を生か
ずこともまた好ましい。着色処理は、染料、顔料などの
色剤を水、有機溶剤などの溶剤に溶解した色剤濃度０．
１〜１０重量％程度の着色液に多数の木材小片を浸漬す
る方法などが用いられる。着色液を加温して着色液の浸
透を促し、濃色に着色することもできる。また、寸法安
定化処理の際に、種々の液状樹脂中に色剤を溶解してお
き、寸法安定化処理と同時に着色処理を行うこともでき
る。 このような木材小片３・・・の散布は、目の粗い篩など
を用いる方法や直接子′Ｃ散布する方法によって適宜行
われる。木材小片３・・・の散布ｍは、前記平板状物の
表面の約１０〜９０％、好ましくは約７０〜９０％が覆
い隠される程度とすることが望ましい。 木材小片３・・・の散布後、このものを加熱加圧するこ
とになるが、これに先立ら散布後の平板状混練物２を、
温度１５〜３０’Ｃ１時間３〜４時間の条件で静冒し、
硬化性樹脂の硬化を進めて、混練物２の粘度を高め、取
扱いを容易とし、混練物２中の気泡を除去することもで
きる。 加熱加圧は、周知のホットプレスなどの加熱加圧手段を
用いて行われ、散布された木材小片３・・・上に離型フ
ィルム、当板を置き、圧力０．５〜１．５８Ｐａ　、温
度１００〜１３０℃、時間２〜５分程度の条件で行われ
る。この加熱加圧により、平板状混練物上に散布された
木材小片３・・・がこの混練物２に圧入するとともに混
練物２が硬化し、各々の木材小片３・・・の大部分が混
練物２中に埋没した状態の固化物が得られる。 ついで、この固化物の表面を種々の研削手段により研削
して樹脂固化物と埋設木材小片との表面を面一とし、木
材小片を表面に露出させれば、第３図におよび第４図に
示すような目的とする木質系複合材４が得られる。 このような製法によれば、平板状混練物２上に木材小片
３・・・を散布しているので、混練物２上に均一に木材
小片３・・・を配することができ、木材小片３・・・の
均一分散が可能となる。特に、木材小片３・・・を散布
するものであることから、目視によって散布具合を調節
でき、容易に木材小片３・・・の均一分散を計ることが
できる。さらに、散布であるので、木材小片３・・・が
平板状混練物２の中に深く沈むことがなく、その表面に
集中して小片３・・・を配することができ、木材小片３
・・・の吊を少なくしても、表面の美しい好適には薄板
状の木質系複合材４を得ることができる。なお、この複
合材の形状は、平板状が好適に形成されるが、これに限
らず、加熱加圧時の型面の形状を変更することにより、
２次元状ないし３次元状の曲面を有する形状の複合材を
形成することもできる。 このようにして得られた木質系複合材４は、好ましくは
合板、パーヂクルボート等の木質系堰板または、繊維強
化合成樹脂等の樹脂系基板と接着ｆｔａ層して各種の製
品に使用される。また、この木質系複合材４は研削処理
により木材小片３・・・の一部または大部分が露出して
いるので、これの表面にポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の塗料による塗装を施して塗膜を形成しておく
ことが特に望ましい。 〔実施例〕 不飽和ポリエステル樹脂未硬化液１００重石部に炭酸カ
ルシウム３００重量部と黄色顔料１重量部を配合し、混
練して型１に流し込み、ローうで均して厚さ１．５麿の
平板状混練物２とした。 一方、ブナ、ナラなどを幅１０〜２０厘、長さ１０〜２
０ｊｗ、厚さ１〜１．５履の大きさの小片に切新し、こ
れを乾燥したのち不飽和ポリエステル樹脂未硬化液中に
浸漬し、樹脂液を含浸し、常温で放置して半硬化状態と
した木材小片３・・・を平板状混練物２上に手で散布し
た。散布量は混練物２の全表面の８５〜９０％が隠れる
ように均一に配置した。これを室温で３時間静置したの
ち、ホットプレスにて圧力１８Ｐａ　、　温度１００℃
、時間５分加熱加圧で固化物とした。このものをサンダ
ー掛けして固化物とした。このものをサンダー掛けして
研削し、厚さ約１．５ｍｇ＋の木質系複合材を得た。 〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明の木質複合材の製法は、
硬化性樹脂液に充填剤を配合した混練物を平板状となし
、この上に木材小片を散布し、ついで加熱加圧しさらに
表面研削するものであるので、木材小片の分散の均一化
を容易に計ることができ、かつ目視によりその分散ｍを
調節できる。 また、木材小片の混練物への沈み込みが少なく、表面に
集中させることができ、木材小片の使用量を削減できる
などの効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、この発明の製法の一例を工程順
に示した概略断面図、第４図はこの発明の製法によって
得られた木質系複合材を示す平面図である。 １・・・・・・型、 ２・・・・・・平板状混練物、 ３・・・・・・木材小片、 ４・・・・・・木質系複合材。 出願人　　日本楽器製造株式会社 ど 第３図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）硬化性樹脂液に充填剤を混合した混練物を平板状
   となし、この上に木材小片を散布したのち、加熱加圧し
   て固化物とし、ついでこの固化物の表面を研削すること
   を特徴とする木質系複合材の製法。
2. （２）木材小片を散布したのち、静置し、ついで加熱加
   圧することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の木
   質系複合材の製法。