JPS63270795A

JPS63270795A - 低温流動性を改良した原油組成物

Info

Publication number: JPS63270795A
Application number: JP10655487A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Ukai; 鵜飼　正博; Hiroshi Nishiguchi; 宏西口; Hideaki Onishi; 英明大西
Original assignee: Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Current assignee: DKS Co Ltd
Priority date: 1987-04-30
Filing date: 1987-04-30
Publication date: 1988-11-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はワックスリッチな原油にエステル交換により得
られたポリアルキルアクリレート重合物を添加してなる
、著しく低温流動性を改良した原油組成物に関するもの
である。

流動点が高いワックスリッチな原油は、その流動性との
関係において、多くのトラブルが発生する。即ち、油が
加熱装置のないタンクに貯蔵される場合、外気で冷却さ
れて増粘または硬くなり。

油をボンピング輸送する時に、問題が発生する。

また、すなわち、パイプライン中で強い流動抵抗を生じ
、このため非常に大きなポンプ動力を要する。

これ等の問題を解決するためには、一般に低温流動性向
上剤と呼ばれる添加剤が使用される。この種の添加剤は
油中のワックスと共結晶したり、ワックスを吸着したり
して、その結晶の大きさ形状および表面を変化させ、低
温における油の流動特性を著しく改善する。

現在使用されている低温流動性向上剤には、アルキルナ
フタリンポリマー、ポリアルキルアクリレート、ポリア
ルキルメタアクリレート、分枝ポリエチレン、エチレン
−酢酩ビニル共重合体および、これらの混合物等がすで
にあり、アル午ルノ１（の大きさとしては原油中のワッ
クスのアルキルノ、（とほぼ同じものが効果があるとさ
れている。４￥に低温においては、アルキル基の長い方
が効果があり、短いものは、かえって、悪くなることは
充分予想されるところである。

現在ワックスリッチな原油に対してポリアルキルアクリ
レート、ポリアルキルメタアクリレートが主に使用され
ているが、ワックスの炭素原子分４ｊも広く、充分な性
能が得られない場合が多い。

本発明者七、これらの問題点を解消すべく、鋭意研究の
結果、発明に到達したものである。

すなわち、本発明は。

炭素原子数１２〜３０の飽和脂肪族高級アルコールとポ
リメチルアクリレートのエステル交換反応によって、得
られるポリアルキルアクリレート中に、必須成分として
アクリル酸メチル基を１〜４０モル％、好ましくは１〜
３０モル％含有し、数平均分子量が１００００〜３００
０００である重合物を、ワックスリッチな原油中にＬｏ
ｐｐｍ以上、好ましくはｌ　Ｏ〜２０００ｐｐｍ含有す
ることを特徴とする低温流動性を改良した原油組成物を
提供するものである。

本発明において、使用するポリアルキルアクリレートは
、炭素原子数１２〜３０を右する飽和脂肪族炭化水素基
をもつポリアルキルアクリレートに必須成分としてアク
リル酸メチル基を有するものである。その含有量は１〜
４０モル％、好ましくは１〜３０モル％であり、数平均
分子量は１００００〜３０００００である。

上記範囲外の場合、優れた流動点降下作用を発揮するこ
とができない。

また、原油に対する添加硼は１０　ｐ　ｐｍ以」二、好
ましくは１０〜２０００ｐｐｍの範囲である。

本発明におけるポリアルキルアクリレートの製造法は、
低級アルキルアクリレートポリマーのエステル交換反応
で製造する０例えば、まず、アクリル酸メチルを公知の
方法で重合させる。

重合反応は、ルイス酸、固体酸およびラジカル開始剤等
を用いて反応させる０反応温度は５０〜１００°Ｃにお
いて行ない、ルイス酸としては活性白土、酸性白土およ
び塩化アルミニウム等であり、固体酸としては、シリカ
、アルミナ系触媒および、ラジカル開始剤としては、ア
ゾ化合物、パーオキサイド化合物等の中から重合反応温
度に適した分解速度を有するものが選釈される。

反応溶媒は、特に使用しなくても良いが、要すれば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、あるいはクロルベンゼン
等を使用することができる。

また、溶媒を使用する場合、その使用量は反応にあずか
るアルキルアクリレートの重量に対して２０〜８０重量
％が適当である。

次に、直鎖１級アルコールを添加して公知の方法でエス
テル交換反応させる。

直鎖１級アルコールとしては、ドデシルアルコール、ヘ
キサデシルアルコール、エイコシルアルコール、トリコ
シルアルコール、ヘキサデシルアルコール、トルアコン
チルアルコール等を単独、あるいは混合物として用いる
ことができる。

エステル交換反応における触媒は、硫酸、芳香族スルホ
ン酸アルコキシチタネート、アルミニウムアルコラード
、ソジウムアルコラート等が使用される。

このエステル交換反応によって得られたポリアルキルア
クリレートは、多分散度が１．３〜２．０と分子量分布
が狭いという特徴を有している。

すなわち、アクリル酸エステルモノマー重合法の２．５
〜３．５に比較して１分子量分布が、極めて狭くシャー
プであり、このことが１本発明の流動点降下作用として
、優れた効果を発揮するものと考えられる。

また、飽和脂肪族高級アルコールのモル比を、アクリル
酸メチルに対して０．６〜０．９９（モル比）にするこ
とによって、必須成分としてのアクリル酸メチル基を１
〜４０モル％含有させることができる。

本発明の利点は、アルキルアクリレートホモポリマーに
比較して、少騒の添加酸で極めて優れた低流動点を維持
することができるため、大幅なコストダウンがはかれ、
流動点および粘度の低下により、ハンドリングも著しく
改善される。

本発明の原油組成物には、他の添加剤も併用することが
できる。

次に、本発明を実施例により具体的に説明する。

実施例１１１四ツ目フラスコにアクリル酸メチル２５０ｇ、キシ
レン２５０ｇ、アゾビスイソブチロニトリル１ｇを仕込
み、５０〜８０’Ｃ！にて、窒素雰囲気下で３時間重合
反応を行なった。その後ドデシルアルコール４８７ｇを
添加し、エステル交換触媒としてナトリウムメチラート
を用いて８０〜１４０℃で３時間エステル交換反応を行
なった。

この重合体を第１表に示すような性状をもつパラフィン
系原油の２種に、それぞれ３００ｐｐｍ添加したところ
、それぞれ１２℃、８℃の流動点を示し、大幅な流動点
の降下が見られた。〔第２表参照〕実施例２〜８・比較例１〜９実施例１に僧じて、第２表に示した配合組成からなるポ
リアルキルアクリレ−１・を製造し、実施例１で使用し
た原油Ａ、Ｉ３に対する流動点降下作用を観察して、第
２表に、その結果を併記した。第２表から明らかな通り
、実施例１〜同８は、比較例１〜同９に比べて、いずれ
のポリアルキルアクリレートとも、極めて優れた流動点
降下作用を示した。

尚、分子品、の１！１１定はゲル浸透クロマトグラフィ
ーを用い、標準物質にはポリスチレンを用いてＡｌ１定
を行なった。

［比較例８は共重合法によるものである］イＳ１表

Claims

【特許請求の範囲】

炭素原子数１２〜３０の飽和脂肪族高級アルコールとポ
リメチルアクリレートのエステル交換反応によって得ら
れるポリアルキルアクリレート中に、必須成分としてア
クリル酸メチル基を１〜４０モル％、好ましくは１〜３
０モル％含有し、数平均分子量が１００００〜３０００
００である重合物を、ワックスリッチな原油中に１０ｐ
ｐｍ以上、好ましくは１０〜２０００ｐｐｍ含有するこ
とを特徴とする低温流動性を改良した原油組成物。