JPS619457A - 耐光性を有するポリアミド成形体 - Google Patents

耐光性を有するポリアミド成形体

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JPS619457A
JPS619457A JP12988284A JP12988284A JPS619457A JP S619457 A JPS619457 A JP S619457A JP 12988284 A JP12988284 A JP 12988284A JP 12988284 A JP12988284 A JP 12988284A JP S619457 A JPS619457 A JP S619457A
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邦夫 市橋
Taro Murata
村田 太郎
Saburo Nohara
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐光性を有するポリアミド成形体に関する。
更に詳しくは、銅イオンを保持するゼオライト固体粒子
とビヒクル及びポリアミドとよりなるポリアミド成形体
に崗するものである。
銅が、ポリアミドの耐熱酸化及び耐光酸化に効果を有す
ることは古くから知られる所である。ポリアミドに少量
の銅化合物を添加することによりポリアミドの耐熱性、
耐光性を向上する方法として、フランス国特許9068
98号明細書、英国特許652947号明細書、ドイツ
国特許883644号明細書などに示されている。
しかし、銅化合物単独では、満足すべき効果を挙げるこ
とが出来ないと同時に、紡糸や成型等の治融加1時にW
i量添加の場合でさえも、金属銅が析出するという欠点
がある。そこで、銅化合物の安定化効果を高める為に、
特公昭48−30956号公報、同48−7700号公
報に提案されている如く銅化合物に、ヨウ素やヨウ素化
合物を併用する方法や、特公昭49−10987号公報
、同49−28661号公報に提案されている如くメル
カプト化合物を併用する方法が知られる。
前者の方法は、m化合物のポリアミド中での安定化効果
は旨いが、次の如き欠点を有する。例えばヨウ素や金−
ヨウ化物を用いる場合、水の存在下では金fp4を著し
く腐蝕するので、ヨウ素の保存や供給に用いる容器、配
管類及び重合反応用容器の内部に持株な加工を施してヨ
ウ素による腐蝕を防がねばならないという装置上の煩鞄
さがある。又核置換芳香族ヨウ素化合物やヨウ系に換脂
肪族炭化水素はそn自体が不安定な化合物で、その工業
的使用に難がある。
後者の方法では、ポリアミドの強度保持に関して耐熱、
耐光性は高いが、紡糸及び成型時に着色するという欠点
を有している。
本発明者らは、上記の欠点を改良すべく鋭意研究の結果
、本発明を完成するに到った。本発明の目的は、耐光性
を自するポリアミド成形体を提供するにあり、更に詳し
くは、銅イオンを保持するゼオライト系固体粒子とビヒ
クルを含有してなる“ 耐光性を有するポリアミド成形
体を提供するにある。
即ち、本発明は、ゼオライト系固体粒子とビヒクル及び
ポリアミドとからなり、該ゼオライト系固体粒子は銅イ
オンを保持していることを特徴とする耐光性を有するポ
リアミド成形体である。
本発明に於て、銅イオンを保持しているゼオライト系固
体粒子とは、アルミノシリケートよりなる天然又は合成
ゼオライトのイオン交換可能な部分に銅の水溶性塩類の
溶液で処理することにより銅イオンを保持しているもの
である。銅イオンはCu中及びCu”があり、どちらで
も良いが、イオンとして安定で、易水溶性のCu中の方
が有利である。
又、Ou (HHHfの如き錯イオンでも良い。
ゼオライトは一般に三次元的に発達した骨格構造を有す
るアルミノシリケートであって、一般にはAlx O3
に基準にしテ、 XM! 0−A40j−YSiO* 
・ZH,Oで表わされる。Mはイオン交換可能な金属イ
オンを表わし1通常は1価〜2価の金属であり、nはこ
の原子価に対応する。一方、X、Yはそnぞれ金属酸化
物、シリカの係数、2は結晶水の数を表わしている。ゼ
オライトは、その組成比及び細孔径、比表面積なとの異
なる多くの種類のものが知られている。
しかし本発明で使用するゼオライト系固体粒子の比表面
積は150frI/f(無水ゼオラ ト基準)以上であ
って、ゼオライト構成成分のbi02/A/(201モ
ル比は14以下、好ましくは11以下でなければならな
い。
使用する銅の水溶性塩類の亀欣は、本発明で限定してい
るゼオライトとは容易にイオン交換するので、かかる現
象を利用して、蝙イオンをゼオライトの固定相に保持さ
せることが可能であるが、金属イオンを保持しているゼ
オライト系粒子は、比表面積が150m/f以上且つ、
5i02/A40sモル比が14以下であるという二つ
の条件を満たさなければならない。もしそうでなけnば
効果的な耐光性の目的物が得られないことが判った。こ
れは効果を発揮できる状態で、ゼオライトに一定された
銅イオンの絶対量が不足する為であると考° えられる
。つまり、ゼオライトの交換基の量、交換速度、アクセ
シビリティなどの物理化学的性質に帰因するものと考え
られる。
従って、モレキュラーシーブとして知られている510
2 /A40sモル比の大きなゼオライトは、本願発明
には全く不適当である。又、5i02/A40sモル比
が14以下のゼオライトに於ては、銅イオンを均一に保
持させることが可能であり、仁の為に、かかるゼオライ
トを用いることにより、初めて十分な耐光性効果が得ら
れることが判った。
加えて、ゼオライトの5i02/Al2O5モル比が1
4を越えるシリカ比率の高いゼオライトの耐酸、耐アル
カリ性は5102の増加−と共に増大するが、一方こn
の合成にも長時間を要し、経済的にみても、かかる高シ
リカ比率のゼオライトの使用は得策でない。前述した5
i02/A40s≦14の天然又は合成ゼオライトは本
ポリアミド組成物の通常考えられる利用分野では、耐酸
性、耐アルカリ性の点よりみても充分に使用可能であり
、又、経済的にみても安価であり、得策である。この意
味からも。
5i02/Ag2O3モル比は14以丁でなければなら
ない。
本発明で使用する5i02 /An2’gのモル比が1
4以下のゼオライト素材としては天然または合成品の伺
れのゼオライトも使用可能である。例えば天然のゼオラ
イトとしてはアナルシン(Analcime :8i0
./A#203= 8.6〜5.6 ) 、チャバサイ
ト(Chabazite : 850g/A看203=
 88〜6.0および6.4〜7.6Lクリノフチロラ
イト(C1inoptilolite : 5i02/
AA’20.= 8.5〜10−5 )、エリオナイト
(Erionite: sio、 /A120g = 
5.8〜7.4)、フオジャ、イト(Faujasit
e : sio、/Az、o、、 = 4.2〜4.6
 )、モルデナイト(mordenite : SiO
,B/A/103= 8.84〜10.0 )、フイリ
ッフサイト(Phillipsite : 810g/
AA’tOs 〜2.6〜4,4)等が挙げられる。こ
れらの典型的な天然ゼオライトは本発明に好適である。
−万合成ゼオライドの典型的なものとしてはA−型ゼオ
ライド(Si02/A40s= 1.4〜2.4 )、
X−型ゼオライ) (Si02/A403= 2〜B 
) 、 Y−型ゼオライド(5i02 /1203 =
 B〜6)、モルデナイト(SxO,/A/、03= 
9〜10)等が挙げられるが、これらの合成ゼオライト
は本発明のゼオライト素材として好適である。特に好ま
しいものは、合成のA−型ゼオライド、x−型ゼオライ
ド、Y−型ゼオライド及び合成又は天然のモルデナイト
である。
ゼオライトの形状は、粉末粒子状が好ましく、粒子径は
用途に応じて適宜選べば良いが20μ以下が好ましい。
平均粒子径が20μを越えると、分散状態のキメが荒く
なり易く、耐光性の効果が低下する。厚みのある成形体
、例えば各種容器、パイプ、粒状体あるいは太デニール
のJilS等へ適用する場合は数μ〜20μで良く、−
万、細デニールの繊維やフィルムに成型する場合は粒子
径が小さい力が望ましく、特に衣料用繊維の場合は5μ
以上、更に望ましくは2μ以Fで、ある。
次に本発明に用いられるビヒクルとは、ゼオライト系固
体粒子と混練してスラリーとなすもので粘稠でポリアミ
ドとの反応性の乏しい液体が良い。
例えばポリエチレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、ポリオキシエチレントリグリセライド、ポリ
ブチレンアジペート、ジエチレングリコールアジペート
などが挙げられ、75°Cの粘度が500〜900 c
ps程度が好ましい。ゼオライト系固体粒子を該ビヒク
ルと混練する方法は特に限定するものでなく、自動乳鉢
、あるいは三本ロール混線ニーダ−等スラリー化出来る
ものであれば伺でも良い、スラリーのゼオライト系固体
粒子濃度は50車量%以トが好ましい。50承承%を越
えるとチクソトロピー性が発現し、スラリーとはなり難
くなるのである。
該スラリーを浴融ポリアミドに添加混合するのであるが
1例えば紡糸の場合では、スクリューで溶融され、紡糸
ヘッドに送り込まれたポリアミドへ、該スラリーをギヤ
ポンプで圧入する方法等がある。これに対して、スラリ
ー化せずゼオライト系固体粒子を粉末状態で、例えばポ
リアミドとチップブレンドで溶融紡糸する様な場合、ゼ
オライト系固体粒子の2次凝集の発生等により、ポリア
ミドへの微細粒子状態のままの混合が困難となる場合が
あり、又、均一分散性も困難である。−万、ゼオライト
系固体粒子をビヒワンと混練してスラリーとなし、これ
を溶融ポリアミドに添加する方法では、ゼオライト系固
体粒子の2次凝集を防ぎ、微細粒子状態が維持出来ると
共に、均一分散性を向上させることが出来るのである。
該スラリーを溶融ポリマーに添加した後、静止混線素子
等により混練させることにより、より一層均−分散が可
能である。ゼオライト系固体粒子を微細状態のままで維
持出来るということは、例えば紡糸口並パック内の濾過
材の7iliを通過する際の濾過圧力の上昇を小さくす
ることが出来、又、均一分散性を向上させる事は、即ち
、銅イオンの分散性も向上するという事であり、耐光性
に極めて有効なのである。
本発明に用いられるポリアミドへは、ナ・fロン6、ナ
イロン66、ナイロン11.ナイロン12及びそれらの
共重合ポリアミド等である。
本発明のゼオライト系固体粒子及びビヒクル含有ポリア
ミド成形体は、かかるゼオライト系固体粒子とビヒクル
及びポリアミドとからなるものであ−て、該ゼオライト
系固体粒子の少くとも一部を;銅イオンを保持17てい
る。ゼオライト系固体粒子が全体中に占める割合は、0
.01〜10重量%(無水ゼオライト基準)である。0
.01!j1%未満の場合は、耐光性効果を有するに足
る銅イオンを保持させるのが内作であり、又、lO市量
%を越えても、耐光性効果は(3ぽ不変である上に、ポ
リアミドの物性貧化が大きくなり、ポリアミド成J1〉
俸としての用逆が限定さfl、る。かかる観点から、よ
り好ましい含自母範I11」は001〜6車b%、更に
本発明の粒子含nポリアミド成形体を繊維化して用いる
場合には001〜4車4%の範囲が好適である。
銅イオンは、ゼオライト系固体粒子にイオン交換反応に
より保持されなけi’Lはならない。イオン交換によら
ず、単に吸看あるいは付看したものでは、耐光性の効果
及びその持続性が不充分である。
銅イオンを保持させる方法は二つの方法が可能である。
第1の方法は、銅−ゼオライドとビヒクルのスラリーを
ポリアミドに添加混合する方法であり、第2の方法は、
ゼオライトとビヒクルのスラリーをポリアミドに添加混
合し成型した后、ポリアミド成形体をイオン交換処理し
て銅イオンをポリアミド組成物内のゼオライトに保持せ
しめる方法である。
先ず第1の方法について説明する。この方法は釦−ゼオ
ライドを利用するものであって、該銅−ゼオライドは前
述の如く、イオン交換反応を利用して調整することが可
能である。本発明で定義した各柚のゼオライトを、銅−
ゼオライドに転換する場合、通常硫酸銅の様な水溶性銅
塩の溶液が使用されるが、これの濃度は過大にならない
様、留意する必要がある。例えば、AN又はX型ゼオラ
イト(ナトリウム型)をイオン交換反応により、Cu−
ゼオライトに転換する際に、i M −CuSO4使用
時はCu”i、を固相のNa+と置換するが、これと同
時にゼオライト同相中にCua(SO4)(OR)4の
如き塩基性沈殿が析出する為に、ゼオライトの多孔性は
燻少し、比表面積は著しく減少する欠点がある。かかる
過剰な銅のゼオライト相への析出を防止する為には、使
用する水溶性調液の濃度をより希釈状態、例えば0.0
5M以Fに保つことが望ましい。
かかる濃度のCuSO4溶液の使用時には得られるCu
−ゼオライトの比表面積も転換素材のゼオライトとほぼ
同等であり、耐光性効果が最通な状態で発揮できる。
上記の銅−ゼオライド(無水ゼオライト基準)中に占め
るCu什の量は理論的には最大値はA型ゼオライトでは
約221量%、X型ゼオライトでは約20本量%、Y型
ゼオライトでは約16恵坦%、モルデナイトでは約s嶽
m%であるが、好ましい範囲は0.01〜15重量%に
ある。
又、銅以外の金属イオン、例えばナトリウム。
カリウム、カルシウム、あるいに他の金島イオンが共存
しても耐光性効果をさまたげることはないので、これら
のイオンの残存、又は共存は伺らさしつかえない。
次いでかかる銅ゼオライトをビヒクルと混線、スラリー
化しポリアミドへ前述の含有番となる如く添加混合して
、本発明の組成物を得る。銅−ゼオライドに対する銅の
fft、(A m、KL%とする)及びポリアミド組成
物に対する銅−ゼオライドの量(B重1;%とする)は
いすfi、も耐光性効果に関係ル、Aが多ければBは少
なくてよく、Aが少ないとBを多くする必要がある。耐
光性効果を有効に発揮せしめる為にはAXBxIAI)
の値(即ち、ゼオライト固体粒子に保持された銅イオン
のポリアミド組成物全体に対する重41%)が0.00
1〜0.1となる様調整しなければならない。0001
未綱では耐光性効果が乏しく、又0.671:mえる範
囲では耐光性効果はほぼ不変であり、しかも成型時ある
いは溶融紡糸時に、温度条件によっては、わずかではあ
るが、金鵬銅の析出の為と思わコ]、る看色が発生する
添加混合の時期および方法は特に限定されるものではな
い。例えば原料モノマーに添加混合層重合する方法、反
応中間体に添加混合する方法、重合終了時のポリマーに
添加沖合する方法、成型用ドープ例えば紡糸原液へ添加
混合する方法などがある。以下では簡単の為にこわらの
方法を単に、「ポリアミドに添加混合する」と占う。要
は用いるポリアミドの性質、工程上の特徴などに応じて
最適の方法を採用ずればよい。通常、成型直前に添加混
合する方法が好適である。また該銅−ゼオライドはスラ
リー化する罰に要すれば乾燥処理を行う。乾燥条件は常
圧又は減圧ト10(ly500℃の範囲で遍宜選べばよ
い。好ましい乾燥条件は減圧ト100〜850℃である
。、 次に、本発明方法の第2の方法について説明する。第2
の方法はイオン交換処理の時期が異なるものの、基本的
には第1の方法に準するところが多い。ます、上述で定
義したゼオライトをイオン交換せずにビヒクルと混線、
スラリー化しポリアミドへ添加混合する。ゼオライトの
含有量範囲は第1の方法と同じである。添加混合の時期
および方法は特に限定されるものではない。第1の方法
と同様にポリアミドの原料調製から成型迄の任意の段階
で添加混合すればよい。また、ゼオライトを乾燥する必
要があるならば、前述の方法に準ずればよい。第2の方
法ではこうして得たゼオライト含有成型体をイオン交換
効率する。成型体の種類・形状は特に限定されるもので
はなく、例えばペレットなどの中間成型体でもよく、ま
た最終製品の形となってもよい。イオン交換効率を高め
る為には比表面積の大きい成型体が好適である。従って
直径や厚みの小なる成型体が好ましく、例えば粒状体、
フィルムあるいは繊維なとが好適である。イオン交換処
理の方法は基本的には前述したゼオライトのイオン交換
処理の方法に準するものであって、ゼオライト含有ポリ
アミド成形体を、銅の水溶性塩類の溶液で処理する。こ
の場合、銅塩の濃度範囲は0u304の場合で0.05
M以下が望ましい。Cu塩の濃度があまりに過大である
と、銅の塩基性沈殿が析出し、耐光性効果が低減する。
処理方式としてはバッチ式、連続式のいずnもが可能で
ある。金属イオンの保持量を高めるためにはバッチ処理
の回数を増大するか連続式の場合は処理時間を長くとれ
ばよい。
第2の方法は烏分子体内に閉じこめら0たゼオライトが
なおイオン交換能力を保持していること、そして適切な
イオン交換処理によれば該ゼオライトに銅イオンを保持
せしめ得ることを示している。
ポリアミド内のゼオライトのどの程度の割合が、イオン
交換さnるかはポリアミドの性質に左右される。しかし
、はとんどのポリアミドは親水性がある為、水の浸透に
伴ない、銅イオンが内部まで浸透するのでポリアミド円
部のゼオライトもイオン交換される。第2の方法に於て
も、ゼオライト系固体粒子に保持される銅イオンは、ポ
リアミド組成物全体に対しても0.001〜0.5本量
%が望ましい。第2の方法では、鉛の割合が極端に増加
しても金属銅の析出はあり得ないか、時間がかかり過ぎ
ることになり、上限は0.5本量%が最適である。又、
他の金属イオンの残存、共存もさしつかえない。
本発明のゼオライト粒子及びビヒクル含有ポリアミド成
形体は銅ゼオライト及びビヒクル以外の第4成分を含有
していても町い。例えば重合触媒、安定剤、艶消剤、増
白剤、有機又は無機の顔料、無機フィラー及び各種可塑
剤などである。さらに、第4成分として液体や有機溶剤
を含有していてもよい。また本発明のゼオライト粒子及
びビヒクル含有成型体の形状・大きさ等は特に限定する
ものではない。銅−ゼオライドの成型体内での分布の・
させ方も適宜工夫すればよい。例えば多層構造としてそ
の外層に本発明にゼオライト及びビヒクルを含有せしめ
る方法がある。細維の場合には公知のコンジュゲート紡
糸技術を利用して芯−さや型断面糸のさや成分にゼオラ
イト及びビヒクルを含有させる方法がある。
本発明で定義したゼオライトと銅イオンとの結合力は、
活性炭やアルミナ等の吸着物質に単に物理吸着により保
持させる方法と異なり、極めて大きい。従ってかかる銅
ゼオライトを含有するポリアミド組成物の耐光性効果と
、それ、の技時間持続性は本発明の特徴的利点として特
記ずべきものである。本発明の如く限定したゼオライト
は、Cuとの反応性が大きい利点がある。例えばA−型
ゼオライド、X−21ゼオライト、Y−?ゼオライト、
チャバサイト中のイオン交換勇能な金属イオン(Na+
)は%1易にCu”とイオン交換を行な−で、ゼオライ
1−の母体中に銅イオンFf−保持し、且つそれの保持
能が高い。また本発明の如く限定したゼオライトは、C
u”+に対する選択吸着性が大きい利点がある。かかる
事実は本発明のゼオライト粒子含有ポリアミド成形体を
耐光性目的で柚々の金属イオンを含有する液体や、水中
で使用する時でもCu”+がゼオライト母体中に安定に
長期rIi体持さn、耐光性が長期間持続されることを
意味している。
加たて、本発明の如く限定したゼオライトは、その父換
谷Bが大きく、Ouの保持組を大きくしうる利点かある
。また本発明のゼオライト粒子含有尚分子俸の使用目的
に応じて、ゼオライト固体粒子に含イ」させるCu聞の
調節が@易にイオン交換で行なえる利点かある。
また本発明で定収したゼオライトは^分子体の物性を劣
化させることが少く、高力子体の種類を広く朝択できる
っ そして本% 1tjjのゼオライト粒子及O・ビヒヮル
含有ポリアミド成形体はポリアミドを主体としているた
め、様々な形状、大きさに成型することが可能である。
例えば粒状体、フィルム、絨維、各種容器、パイプその
他任意の成型体が可能であって、耐光性を必要とする用
途に極めて広範囲に利用する仁とができる。
また、本発明のゼオライト粒子及びビヒワル含有ポリア
ミド成形体はゼオライト本来の機能をも合わせ持ってい
るので、帽光性とゼオライト本来機能とを合わせて利用
することが可能である。例えばゼオライトの本来機能の
吸湿・吸着効果と耐光性効果の複合効果を利用すること
ができる。
さらには他の機能性物質を含有させて、上記効果と他の
機能との複合機能を発揮せしめることも可能である。他
の機能性物質としては活性炭、シリカゲルなどがある。
活性炭の場合は脱臭・吸着効果が、シリカゲルの場合は
吸着効果が増強される。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はその
要旨を越えぬ限り本実施例に限定されるものではない。
参名例】 本発明の実施例で便用する未転換の天然及び合IJkゼ
オライト粒子を第1表に示した。各ゼオライトは和原料
を粉砕・分級して所望の粒子径を得た。
第1表のA−型ゼオライドを27、X−型ゼオライド’
e Z2、Y−型ゼオライドをz3、天然モルデナイト
lを2い天然モルデナイト“2をzli、天然チャバサ
イトをz6と略記する。これらゼオライトの粒子径、含
水率、比表面積は第1表の通りであまた。
次いで第1表の各柚ゼオライトの微粉末乾燥品各25O
fを採取し、各々に1/20M硫酸銅水溶液leを加え
て得らnた混合物を室温で5時間攪拌トに保持してイオ
ン交換を行なった。かかるイオン交換法により得られた
銅−ゼオライドを濾過した後、水洗して過剰の銅イオン
を除去したつ次に水洗済みの銅−ゼオライドを100〜
105°Cで乾燥してから粉砕し、銅−ゼオライドの微
粉末を得た。得られた銅−ゼオライド乾燥品の銅含有紙
及び比表面積は第2表の如くであ−た。(K、27〜2
1.) 参考例2 第1表のY型ゼオライト(2,)の乾燥粉末2502を
採取し、これに1/200M硫酸銅溶液llを加えて、
得られた混合物を室温で5時間攪拌した。
かかるイオン交換法により得られた銅−ゼオライドを濾
過し、水洗した。(Zrs ) 別個に第1表のY型ゼオライト(2,)の乾燥粉末25
02を採取し、こnに1/20M硫酸銅溶液14を加え
て室温で5時間攪拌し、得らnた銅−ゼオライドを遠心
分離により分離した。次に前記同様の処理を8回繰り返
した。最終的に得られた転換品を水洗して過剰の銅イオ
ンを除去した。(z14 )上記2試料の銅−ゼオライ
ドを100〜105℃で乾燥後粉砕して微粉末鋼−ゼオ
ライドを得た。
こnの銅含有量、比表面積を第8表に示す。
実施例1 第2表に示した銅−ゼオライド(Zy、〜z1.)を各
々減圧下200°Cで7時間乾燥した。次いで、こOら
を各々50fずつ採り、各々に75°Cでの粘度が80
0 cpsのジエチレングリコールアジペート100f
を混合し、自動乳鉢で24時間混練しスラリーとした。
この時赤外線ランプで照射しながらスラリーが60〜7
0’Cになる様に保った。
通常の溶融紡糸機を用いて、95%硫酸中、05V15
0CIaa濃度、25℃で測定した相対粘度2.3の6
ナイロン乾燥チツプをスクリューで溶融し、紡糸ヘッド
に送り込まれた溶融6ナイロンポリマー中で、上記の銅
−ゼオライド含有スラリーを、ギヤポンプで圧入した。
この時、混合ポリマー全体に対してスラリーが8重量%
となる様にした。紡糸ヘッド内の静止混線素子20ケに
通した後、口金から押し出し捲き取り、得られた未延伸
糸を延伸し50デニール/12フイラメントの6楠類の
延伸糸を得た。
これとは別に、第2表の銅−ゼオライドの減圧乾燥粉末
を各々50を採り、銅−ゼオライドが全体として1事量
%となる様、6ナイロン乾燥チツプに添加混合し、常法
に従い溶融紡糸した。この時も紡糸へ・ノド内の静止混
線素子20ケに通した得ら第1た未延伸糸を延伸して5
0デニール/12フィラメントの6種類の延伸糸を得た
更に、6ナイロンのみでも対照糸として5oデニール/
12フイラメントの延伸糸も採取した。
これらの13柚類の延伸糸に紫外線フェードメーターで
200時間照射を与Aた後1強度を測定した結果を第4
表に示す。
上表の如くスラリー化して圧入するノニ・法の方がチッ
プブレンドにより添加混合する方法より紫外線随躬後の
強度保持性が良好であった。又、ゼオライトの種類につ
いては、上表のものはスラリ一方式であれはいずれも良
好であるが、特にA型、X型、YIMゼオライト及びモ
ルデナイト1が良好であ−た。
実施例2 第2表の南−Y型ゼオライト(2,)及び泥3表の山−
Y型ゼオライト(z、3、z14)を各々減肚トに2C
)0°Cで7時間乾燥した。次いでこれを各々1 (+
 OVずつ採り、75°Cで600 cps のポリオ
キシエチレントリグリセライド15(1’に混合し各々
80°Cに加熱した混線8本ロールで混練しスラリー化
したー 常法の紡糸機を用いて、95%硫酸で測定しナコ相対粘
度が2. d O’) 6ナイロンチツプをスクリュー
で溶融し、紡糸ヘッドに送り込まれた溶融6ナイロンポ
リマー中に上記の銅−ゼオライドのスラリーをギヤポン
プで圧入し、静止混練素子15ケを通した後、口金から
押し出し捲き取り、延伸して120デニール/4フィラ
メントの延伸糸とした。
この時の各々のスラリーの全体に対する圧入量は第5表
の通りであり、かかる方法で得られた延伸糸を紫外線フ
ェードメーターで照射、120時間、400時間后の強
度結果をも併せて示した。
第5表の結果より、延伸糸中の銅の含有域は、1)、 
0 (,11市NL ’h前屑より多くなければ耐光性
Gζ乏しいことが判った。又、ポリマー中に銅を05本
量胞削后より多くすると、ポリマー中に着色が微かに見
られたが、耐光性は良好であった。
又、タル細糸中の銅−ゼオライド粒子が10重量%を/
l看えた場合、延伸糸の強度は少ないものよりかなり低
(なることも判った。
手続補正書 昭和59年7月−2S日 特許庁長官 志 賀   学 殿   週1、事件の表
示 昭和59年特許願第129882号 2、発明の名称 耐光性を有するポリアミド成形体 8、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  東京都墨田区墨田五丁@17番4号連絡先 〒684 大阪市部島区友淵町1丁目゛6番90号鐘紡
株式会社特許部 6、補正の内容 明細書の記載紮次の通り補正する。
以  上 手続補正書 昭和59年10月8 日 昭和59年特許願第129882号 2、発明の名称 耐光性を有するポリアミド成形体 8、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  東京都墨田区墨田五丁目17番4号〒584
 大阪市部島区友淵町1丁目5番90号鐘紡株式会社特
許部 電話(06) 921−125−1 4、補正命令の日付 昭和59年9月5日(発送日) 7、補正の内容 +11明細書第22頁第1表を別紙の通り補正する。
以上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゼオライト系固体粒子とビヒクル及びポリアミド
    とからなり、且つ該ゼオライト系固体粒子は銅イオンを
    保持するポリアミド成形体。
  2. (2)ゼオライト系固体粒子が150m^2/g以上の
    比表面積及び14以下のSiO_2/Al_2O_3モ
    ル比を有する特許請求の範囲第1項記載の成形体。
  3. (3)ゼオライト系固体粒子がA型ゼオライト、X型ゼ
    オライト、Y型ゼオライト、又はモルデナイトから構成
    されている特許請求の範囲第1項記載の成形体。
  4. (4)ゼオライト系固体粒子の含有量が0.005〜1
    0重量%で、且つ該ゼオライト系固体粒子が含有する銅
    イオンが成形体全体に対して0.001〜0.5重量%
    である特許請求の範囲第1項記載の成形体。
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