JPS63256544A - ガラス切断機用カツタ−ヘツド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば１枚の素板ガラスから取合わせ切断す
るガラス切断機において、その素板ガラスに切断線を入
れるガラス切断機用カッターヘッド装置に関する。

（従来の技術） １枚の素板ガラスを取合わせ切断するガラス切＊ｉとし
ては、例えば特開昭５７−１３５７３４号公報に示され
ているように、１個のカッターヘッド装置を縦横、斜め
および円弧方向に移動させて、素板ガラスの表面に切断
線を入れて取合わせ切断するようにしたものがある。

このガラス切断機に用いられるカッターヘッド装置は、
車輪状のカッターを備え、このカッターを回動自在に軸
支するカッターホルダを、素板ガラスに入れる切断線形
状に応じて移動するとともにカッター進行方向に常に回
動されて向けられるガラス切断機の移動軸に固定してい
る。そして、カッターを素板ガラスの表面に押圧し、移
動軸を移動させることにより、素板ガラスの表面にカッ
ターが回動移動して切断線を切込むようになっている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記のような従来のカッターヘッド装置では、カッター
を回転自在に軸支したカッターホルダをガラス切断機の
移動軸に固定しているため、例えばカッターの加工精度
や軸支精度等によって生じるカッターの振れにより、カ
ッターの回動が不安定になり、素板ガラスへの切断線の
切込み不良が生じやすかった。しかも、移動軸へのカッ
ターホルダの取付精度等によって移動軸の移動方向に対
してカッターの向きが微小でもずれが生じている場合や
、カッター進行方向に対して移動軸の回動角度に微小の
ずれが生じている場合など、カッターによる素板ガラス
への切断線の切込み不良が生じやすかった。

そこで、カッターホルダを移動軸に対して回動自在に設
け、カッターの振れおよびカッター進行方向に対する微
小なずれを吸収するようにすると、例えば半径の小さい
円弧の切断線を入れるには、カッターの移動速度による
カッターホルダの遠心力やカッターの外形の大きさ等に
よって、所定の円弧に沿って切断線を切込むのは困難で
あった。

本発明は上記のような問題点に鑑みなさたもので、カッ
ターの振れやカッター進行方向に対する微小なずれを吸
収して素板ガラスに確実に切断線を入れることができ、
しかも、所定の形状に切断線を入れることができるガラ
ス切断機用カッターヘッド装置を提供することを目的と
するものである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、素板ガラス１に切断線を入れるガラス切断機
用カッターヘッド装置において、素板ガラス１に入れる
切断線形状に応じて移動するガラス切断機の移動軸３１
にカッターブロック３６を固定し、このカッターブロッ
ク３６に移動軸３１の中心に対してカッター進行方向側
に偏心して回動可能にカッターホルダ３８を設け、この
カッターホルダ３８に上記移動軸３１の中心に対応して
回転自在に軸支され素板ガラス１に切断線を入れる円板
状のカッター３９を設け、そして、上記カッターブロッ
ク３６にカッターホルダ３８の微小回動を許容して回動
規制するホルダーガイド４１を設けたものである。

（作用） 本発明は、ガラス切断機の移動軸３１がカッター進行方
向に移動することにより、カッター３９が素板ガラス１
の表面を回動移動してその素板ガラス１の表面に切断線
を切込み、この切込み移動中は、微小回動可能なカッタ
ーホルダ３８にカッター３９が追従して移動し、また、
そのカッターホルダ３８の回動をホルダーガイド４１が
規制するものである。

（実施例） 以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照して説明す
る。

第５図および第６図に１枚の素板ガラス１から取合わせ
切断するようにしたガラス切断機を示し、このガラス切
断機は、素板ガラス１が載置されるテーブル２を上面に
設けたフレーム３と、このテーブル２の上面に臨んで配
置され素板ガラス１に対して切断線を入れるカッターヘ
ッド装置４と、このカッターヘッド装置４をフレーム３
に対してＸ軸方向に移動させるＸ軸移動機構５およびＹ
軸方向に移動させるＹ軸移動機１ｔ６とから構成されて
いる。

上記Ｘ軸移動機構５は、フレーム３のＹ軸方向の両側に
沿ってガイドレール１１およびラック１２を上面に備え
た支持枠１３がそれぞれ設けられ、この両支持枠１３間
にテーブル２の上方をＸ軸方向に移動するＸ軸移動枠１
４が架設されている。このＸ軸移動枠１４は、両端下部
の各脚部１５に設けられたレール受け１６が上記ガイド
レール１１上を摺動移動してＸ軸方向に移動可能であり
、また、各脚部１５に設けられたサーボモータ１７のピ
ニオンギヤ１８が上記ラック１２に噛合し、その各サー
ボモータ１７の同期回動によりＸ軸方向に平行移動する
。

上記Ｙ軸移動機構６は、第３図および第４図にも示すよ
うに、上記Ｘ軸移動枠１４の一側面に沿って上下一対の
ガイドレール１９および下縁部に沿ってラック２０が設
けられ、この両ガイドレール１９間にテーブル２の上方
をＹ軸方向に移動するＹ軸移動枠２１が架設されている
。この移動枠２１は、上下縁部に設けられたレール受け
２２が上記ガイドレール１９を摺動移動してＹ軸方向に
移動可能であり、また、表面−側に設けられたサーボモ
ータ２３のピニオンギヤ２４が上記ラック２０に噛合し
、そのサーボモータ２３の回動によりＹ軸方向に平行移
動する上記カッターヘッド装置４は、第３図および第４
図のように、Ｙ軸移動枠２１の表面中央に下面に開口す
る円筒状のカッターヘッド２５が固定され、このカッタ
ーヘッド２５の内側に押え板２６によって保持されるベ
アリング２７を介して従動ギヤ２８を下部外周に備えた
回動筒体２９が回動自在に設けられ、この回動筒体２９
の内側にボールスプライン軸受３０を介して中空状のボ
ールスプライン軸３１が上下動自在かつ一体回動するよ
うに設けられている。なお、このボールスプライン軸３
１が素板ガラス１に入れる切断線形状に応じて移動する
移動軸として構成される。

このボールスプライン軸３１の上端には、ベアリング３
２を介して円筒状の連結枠３３が回動自在かつ上下方向
に連結されて嵌合され、この連結枠３３にカッターヘッ
ド２５の上部に設けられたエヤーシリンダ３４のピスト
ンロッド３５が連結されている。

また、ボールスプライン軸３１の下端には、第１図およ
び第２図にも示すように、カッターブロック３６が固定
され、このカッターブロック３６の内側にベアリング３
７を介してカッターホルダ３８が回動自在に設けられて
いる。このカッターボルダ３８は、上部にベアリング３
７によって回動自在に軸受される回動軸３８ａが突設さ
れ、この回動軸３８ａの回動中心は上記ボールスプライ
ン軸３１の回動中心に対してカッター進行方向Ｆ側に幅
ぶ１　（例えば１．５ｍ＞だけ偏心して設けられている
。

このカッターホルダ３８の下端には、円板状のダイヤモ
ンドからなるカッター３９が回転自在に軸支され、その
軸支位置はカッターホルダ３８の回動中心よりも幅１１
だけカッター進行方向Ｆとは逆方向に偏心して設けられ
ており、すなわち、ボールスプライン＃１３１の回動中
心に一致する。

また、カッターブロック３６にはねじ４０によって略り
字状のホルダーガイド４１が取付けられ、このホルダー
ガイド４１は、先端部にカッターホルダ３８の前端外側
に嵌合する四部４２を備えた一対の回動規制片４３が設
けられ、この各回動規制片４３とカッターホルダ３８の
外側面との間には、カッターホルダ３８の微小な回動を
許容する幅１ｚ　　（例えば０．１１ＩＩｌｌりの間隙
４４が設けられている。

なお、カッターブロック３６の下面には、カッターホル
ダ３８とは干渉しないように略コ字状の支持板３６ａが
設けられている。

また、Ｙ軸移動枠２１の表面他側にはサーボモータ４５
が固定され、このサーボモータ４５の駆動ギヤ４６は上
記回動筒体２９の従動ギヤ２８に噛合している。

また、カッターヘッド２５の表面に開口された上下方向
に長い長孔２５ａを通じて給油ノズル４７が連結枠３３
に固定され、カッター３９によって素板ガラス１に切断
線を入れる際に注油するための切削油が、注油ノズル４
７、ボールスプライン軸３１内のチューブ４８を通じて
カッターホルダ３８に導かれ、このカッターホルダ３８
の小孔を通じてカッター３９に流れるようになっている
。

また１回動筒体２９のカッター進行方向Ｆ側（カッター
３９の回動力向側）には検出片４９が設けられ、カッタ
ーヘッド２５のＸ軸方向の前面にその検出片４つを検出
する近接スイッチ５０が設けられている。

次に、本実施例の作用を説明する。

まず、カッター３９の向きの原点位置調整が行われ、近
接スイッチ５０が検出片４９を検出した回動位置で、カ
ッター３９の向きはＸ軸方向の一方に合せられる。

入力設定されている素板ガラス１の取合わせ切断形状に
合せ、その最初の切断線の切り角度に応じた電気的パル
ス量をサーボモータ４５に指令して、このサーボモータ
４５によって回動筒体２９およびボールスプライン軸３
１を回動させ、カッター３９の向きを合せる。なお、最
初の切断線の切り角度がカッター３９の原点位置の角度
と同じ場合にはサーボモータ４５は動作されない。

また、切断線の切り初め位置に応じたＸ軸方向の電気的
パルス量をＸ軸移動機構５の勺−ボモータ１７に指令し
、Ｘ軸移動枠１４をＸ軸方向に移動させてカッター３９
のＸ軸方向位置を合せるとともに、切断線の切り初め位
置に応じたＹ軸方向の電気的パルス量をＹ軸移動［Ｆｉ
６のサーボモータ２３に指令し、Ｙ＠移動枠２１をＹ軸
方向に移動させてカッター３９のＹ軸方向位置を合せる
。

そして、このカッター３９の位置決め後、エヤーシリン
ダ３４によってボールスプライン軸３１を介してカッタ
ー３９を下降させ、そのカッター３９をテーブル２上に
供給されている素板ガラス１の表面に当接させるととも
に、素板ガラス１に切断線を入れるのに必要とする所定
の押圧力によって押し付ける。

続いて、入力設定されている取合わせ切断の切断線形状
に応じた電気的パルスをＸ軸移動機構５のサーボモータ
１７およびＹ軸移動機構６のサーボモータ２３に指令し
て、カッター３９を設定切断線形状に合せて素板ガラス
１上をカッター進行方向Ｆに移動させ、そのカッター３
９の移動によりカッター３９が回転して素板ガラス１の
表面に切断線を切込んで行く。なお、この切込み時には
、カッター３９に対して給油ノズル４７から供給される
切削油が注油される。

また、切断線の切り角度が変わる場合あるいは切断線が
円弧の場合には、その切り角度あるいは円弧に応じた電
気的パルスをサーボモータ４５に指令して、カッター３
９の向ぎを切り角度あるいは円弧に合せる。

そして、カッター３９による切断線の切込み中において
は、カッター３９がカッターブロック３６に対して回動
自在のカッターホルダ３８に取付けられているとともに
、そのカッターボルダ３８の回動中心がカッター３９に
対してカッター進行方向Ｆ側にあり、カッター進行方向
Ｆに対して微小回動可能な゛カッターホルダ３８にカッ
ター３９が追従して移動するため、カッター３９の加工
精度および軸支精度等によって生じるカッター３９の振
らつぎ等の不安定回動を吸収して回動の安定化を図れ、
しかも、カッター進行方向Ｆに対してボールスプライン
軸３１の角度が微小にずれていても、カッターホルダ３
８が回動してカッター３９をカッター進行方向Ｆに合せ
ることができる。

また、そのカッターホルダ３８の回動をホルダーガイド
４１によって規制するため、例えば半径の小さい円弧を
切込む場合等に、移動速度によるカッターホルダ３８の
遠心力等によりカッター３９の切込み位置が所定の切込
み位置からずれるのを防止できる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、カッターを移動軸に固定されたカッタ
ーブロックに対して回動自在のカッターホルダに取付け
るとともに、そのカッターホルダの回動中心をカッター
に対してカッター進行方向側に偏心して設け、そして、
切込み移動中は、カッター進行方向に対して微小回動可
能なカッターホルダにカッターが追従して移動するため
、−力ッターの加工精度および軸支精度等によって生じ
るカッターの振らつき等の不安定回動を吸収して回動の
安定化を図れ、しかも、カッター進行方向に対して移動
軸の角度が微小にずれていても、カッターホルダが回動
してカッターをカッター進行方向に合せることができ、
また、そのカッターホルダの回動をホルダーガイドによ
って規制するため、例えば半径の小さい円弧を切込む場
合等に、移動速度によるカッターホルダの遠心力等によ
りカッターの切込み位置が所定の切込み位置からずれる
のを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガラス切断機用カッターヘッド装置の
一実施例を示す一部を切り欠いた側面図、第２図はその
底面図、第３図および第４図はそれぞれその一部を切り
欠いた側面図、第５図はガラス切断機の平面図、第６図
はその側面図である。 １・・素板ガラス、３１・・移動軸としてのボー）レス
プライン軸、３６・・カッターブロック、３８・・カッ
ターホルダ、３９・・カッター、４１・・ホルダーガイ
ド。 昭和６２年４月１３日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）素板ガラスに切断線を入れるガラス切断機用カッ
   ターヘッド装置において、 上記素板ガラスに入れる切断線形状に応じて移動するガ
   ラス切断機の移動軸に固定されたカッターブロックと、 このカッターブロックに移動軸の中心に対してカッター
   進行方向側に偏心して回動可能に設けられたカッターホ
   ルダと、 このカッターホルダに上記移動軸の中心に対応して回転
   自在に軸支され素板ガラスに切断線を入れる円板状のカ
   ッターと、 上記カッターブロックに設けられカッターホルダの微小
   回動を許容して回動規制するホルダーガイドと、 からなることを特徴とするガラス切断機用カッターヘッ
   ド装置。