JPS63252648A - 薄鋳片連続鋳造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Ｍ鋳片連続鋳造機に係り、特に鋳型近傍の冷
却剤回収に好適な連続鋳造機に関する。

〔従来の技術Ｊ 先細状短辺用側板と長辺面用循環帯を用いて薄板を連続
鋳造する方法は、特公昭６１−９９０２号公報明細書に
記載されている。この明ＭＩＦは、先細状短辺用側板の
材質、構成について述べており、鋳造に際して消費され
る冷却剤の供給１回収については何等言及していない。

長辺面用循環帯の背面へ冷却剤を供給し、その圧力で循
環帯を微小！浮上させつつ溶融金属を冷却凝固させる方
法においては、鋳型冷却後の冷却剤は従来の銅製鋳型連
鋳機と異なり、循環帯端部又は背面よりその圧力によっ
て、鋳造機外へ流出させている。冷却剤回収率の一例を
示すと、幼片厚３０＋ｍ、ｕ片幅１０００■。

鋳造速度１０ｍ／ｓｉｎの場合で約２０ｒｄ／ＱＩｉｎ
にも達する。

以下に従来の循環帯式連続鋳造機の冷却方式を。

第８〜１０図により説明する。タンディツシュ１４に注
がれた溶鋼は、ノズル１５を経て、長辺面用循環′４！
Ｆ　Ｌ及び短辺面用側板１２で囲まれた鋳型へ注入され
る。注入された溶鋼は循環帯１および側板１２に接して
いる部分で凝固を開始し、循環帯の回転に伴って下方へ
移動し、下側のガイドロール２ａに挾まれる位置で凝固
を完了する。一方循環帯を冷却する冷却剤は、給水管９
を経てパット１９に設けられた給水チャネル６に注入さ
れ、更にパット］９の給水孔７を通って、循環ＪｉＦ　
、１とパット１９の間隙へ注入されてｗＩ環帯を冷却す
る。

冷却を終えた冷却材は、パットのｈド左右の周縁部の循
環帯との隙間から放出されるものと、パットに設けられ
た排水孔８を通ってパット１９の給水管９のがわに流出
するものがあるが、いずれも空気中を落下するかパット
もしくは循環帯１に沿って下方へ流れ落ち、回収４１Ｉ
＋！２０へ集まる。回収槽に回収された冷却剤は必要な
温度に冷却された後、循環再使用される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前述のような方法で冷却剤を回収しているため、冷却剤
の回収過程で冷却剤が飛散しやすく、冷却剤回収率の低
下、鋳片への冷却剤飛散に起因する冷却アンバランスの
発生、鋳片端部の保温条件の確保がむずかしい等の問題
を生じてきた。鋳片が薄厚であるがゆえに熱容量が低い
ので、冷却剤の飛散によって飛散個所が著しく冷却バラ
ンスを崩し易く、反り変形、鋳片割れ、鋳片温度降下の
原因となるからである。

又、長辺面用循環帯の幅方向端部ではパット給水孔より
流入した冷却剤を、再び排水孔を通して回収する過程で
、給水孔より流入した冷却剤が、排水孔を経て排出され
るときの流れ抵抗より、循環帯端部から大気側へ流出す
る流れ抵抗の方が低い範囲が存在する（循環帯端部が大
気開放されているため）、従って給水孔から排水孔へ正
常な流れが確保されず、循環帯端部領域での循環帯冷却
性能に悪影響を及ぼして来た。

本発明の課題は、長辺面用循環帯イデ面に供給する冷却
剤の回収に好適な鋳造機本体の構造を提供するにある。

〔問題点を解決する手段〕

前記の課題は、長辺面用循環帯の背面にあってこれを支
持するパットと、該パットの更に背面にあってパットと
一体に結合されて前記パットを支持すると共にパットの
背面に閉じた空間を構成する鋳造機フレームとを有し、
循環帯冷却用の冷却剤を、前記パットと前記鋳造機フレ
ームで囲まれた空間を経由して鋳造機外へ回収する冷却
剤回収流路を設けると共に、循環帯の幅方向端部とパッ
トとの間隙からの冷却剤の流出を防ぐ手段を設けた構造
とすることにより達成される。

〔作用〕

パットと鋳造機フレームを結合して、パットの背面に閉
じた空間を設けることにより、パットの排水孔からパッ
ト背面に流出してくる冷却剤を周囲に飛散させることな
く回収することが可能であり、循環帯の幅方向端部とパ
ットとの間隙からの冷却剤の流出を防ぐ手段を設けるこ
とにより、循環帯の幅方向端部から飛散する冷却削成を
少なくし、循環帯幅方向端部の冷却のアンバランスを防
ぐことが可能となる。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を第１〜７図により説明する。

一対の長辺面用循環帯１は、複数のガイドロール２の周
囲を循環しており、パワーシリンダ３により所要の張力
を与えられている。鋳造機フレーム４は前記ガイドロー
ル２を支持固定すると共に。

長辺面循環帯１の背面を支持するパット１９と結゛倉し
てパット背面全面に閉じた一つの空間であるパット背面
回収流路２１を構成している。パット１９はその背面に
、給水管９によって供給される冷却剤を受は入れる給水
チャネル６を有し、該給水チャネルには、前記循環帯１
とパット１９の間隙に冷却剤を供給する給水孔が設けら
れている。

更にパット１９の給水チャネルのない部分に、循環帯１
とパット１９の間隙に供給された冷却剤を、パット背面
側に回収する排水孔８を設けである。

本実施例では、給水チャネルを水平に設け、給水孔が一
例に水平に並んだ下に排水孔を水平に一列に配置し、こ
れを操返しているが、給水孔と排水孔の配置のバランス
がとれていれば、他の配置法としても差支えない、又本
実施例の場合、各給水チャネルに接続されている給水管
９は、それぞれ単独に流量制御可能となっている。鋳造
機フレーム４とパット１９で構成される閉じた空間であ
るパット背面回収流路２１はガイドロール２の軸方向と
平行な方向の両端に、鋳造機フレーム４から突出した放
出樋１０を有し、更に放出４ｉ１１ＬＯの下方で、放出
樋から放出された冷却剤が落下する位置に、回収樋１１
が設置されている。

前記長辺面用循環帯１の幅方向端部のガイドロール２ｃ
付近に前記循環帯に挾持させて、Ｕ型の短辺面を構成す
る一対の短辺面用側板１２が設けられ、その下方に弾性
体から成る一対の仕切ブロック１３が、前記側板１２の
下面から下部ガイドロール２ａの軸芯高さまでの範囲に
配置され、それぞれ外部から強固に保持されている。

タンディツシュ１４は、対向する一対の前記長辺面用循
環；！Ｆ　１および短辺面用側板で構成される鋳型の上
方に配置され、タンディツシュ１４の底面に設けられた
注入ノズル１５は前記鋳型内に開口している。

タンディツシュ１４に注がれた溶鋼は、注入ノズル１５
を経て、前記長辺面用循環帯１および短辺面用側板１２
で構成される鋳型へ流しこまれる。

流しこまれた溶鋼は前記鋳型内で凝固を開始し。

循環帯１の下降に同期して下方へ移動しつつ凝固を継続
する。一方、給水管９から給水チャネル６へ供給された
冷却剤は、パット１９に設けられた給水孔７から循環帯
１の背面に噴出して該循環帯を冷却すると共に、その圧
力で前記循環帯とパット１９の間に冷却剤の通路となる
微少な隙間を作り出す。循環帯１を冷却した冷却剤は前
記の隙間を通って、排水孔８を経てパット背面回収流路
２１へ流入する。パット背面回収流路２１へ流入した冷
却剤は１次いで放出樋１０より外部の回収樋１１へ流出
し、図示しない冷却剤再循環装置へ回収される。

又、長辺面用循環帯１の幅方向両端部分では、仕切ブロ
ック１３の弾性により循環帯１がパット１９面側へ押付
けられているので、循環帯１とパット１９の隙間が減少
し、流出抵抗が増加するため、冷却剤の大部分は、循環
帯の幅方向端部のパットとの隙間から外部へ流出するこ
となく、排水孔８およびパット背面回収流路２１を経て
回収される。

かくて、循環帯１の幅方向端部から外部へ流出していた
冷却剤は仕切ブロックにより大半が流出を阻止され、パ
ット排水孔よりパットイテ面側に飛散していた冷却剤は
、鋳造機フレーム４とパット１９で構成するパット背面
回収流路に封じこめられて外部に飛散することがなく、
更に前記パット背面回収流路から外部に冷却剤を排出す
る際も、前述の如く放出樋および回収樋を通して回収さ
れるので、鋳片への冷却剤の飛散や外部への漏出を大巾
に抑制できる。

仕切ブロック１３は内側を高温鋳片が通過するため耐熱
性を有するバネ鋼等から成る板バネで構成することが好
ましく、この仕切ブロックの存在により冷却剤が鋳片へ
飛散するのを防ぐほかに、鋳片の保温にも有効である。

前記仕切ブロック１３を弾性を有しない単なる耐熱ブロ
ックとし、第６，７図に示す如く、パット１９とＷ４環
帯１との間に配設する弾性体１７で、長辺面用循環帯１
とパット１９の間をシールしても同様の効果が得られる
。

〔発明の効果〕

本発明によれば、パット背面に閉じた空間を設けて冷却
剤回収流路としてパット背面からの冷却剤の外部への漏
出と鋳片への飛散を防ぐことを可能とし、又、対向する
長辺面用循環帯の幅方向端部に挾持させて弾性を有する
仕切ブロックを設けることにより、前記幅方向端部から
の冷却剤の外部への漏出と鋳片への飛散を防ぐことを可
能としたので、冷却剤の回収再使用率の向上と、鋳片割
れ、ｕＪ片の反り変形、ａ８片温度降下等の不具合の発
生を低減させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す側面図、第２図は第１
図の１−１線に沿う縦断面図、第３図は第１図の■−■
線に沿う横断面図、第４図は第１図のｍ　−ｍ線に沿う
縦断面図、第５図は本発明の一実施例の部分を示す斜視
図、第６図は本発明の他の実施例の部分を示す斜視図、
第７図は第６図に示す実施例の横断面を示す図、第８図
は従来技術の実施例を示す側面図、第９図は第８図のＶ
−■線に沿う縦断面図であり、第１０図は第８図のＩＶ
−ＩＶ線に沿う横断面図である。 １・・・長辺面用循環帯、４・・・鋳造機フレーム、１
２・・・短辺面用側板、１３・・・循環帯の幅方向端部
とパットとの間隙からの冷却材流出を防ぐ手段（仕切ブ
ロック）、１９・・・パット、２１・・・冷却材回収流
路（パット背面回収流路）。 □−と

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一定の距離にわたつて溶鋼を保持するための間隔を
   維持しつつ循環する一対の対向配置にかかる鋳片の長辺
   面用循環帯と、該両循環帯の両側縁近傍で前記両循環帯
   間に挾持される一対の鋳片の短辺面用側板とで、鋳造空
   間を構成する薄鋳片連続鋳造機において、前記長辺面用
   循環帯の背面にあつてこれを支持するパットと、該パッ
   トの更に背面にあつてこれと一体に結合されて前記パッ
   トを支持すると共に、パットの背面全面に閉じた一つの
   空間を構成する鋳造機フレームとを有し、循環帯冷却用
   の冷却剤を、前記パットと前記鋳造機フレームで囲まれ
   た空間を経由して鋳造機外へ回収する冷却剤回収流路を
   設けると共に、循環帯の幅方向端部とパットとの間隙か
   らの冷却剤流出を防ぐ手段を設けたことを特徴とする薄
   鋳片連続鋳造機。 ２、パットと鋳造機フレームで囲まれた空間を経由する
   冷却剤回収流路が、パットの最下部と鋳造機フレームの
   最下部を水密に連結してなり、ガイドロールの軸方向に
   平向に延びている流路を有することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載の薄鋳片連続鋳造機。 ３、パットと鋳造機フレームで囲まれた空間を経由する
   冷却剤回収流路が、パットの循環帯側と鋳造機フレーム
   側を連通する排水孔を有することを特徴とする特許請求
   の範囲第１〜２項のいずれかの項に記載の薄鋳片連続鋳
   造機。 ４、パットと鋳造機フレームで囲まれた空間を経由する
   冷却剤回収流路が、鋳造機フレーム最下部とパット最下
   部とを水密に連結してなる流路の両端部に設けた冷却剤
   排出用の放出樋を有し、該放出樋は鋳造機フレーム本体
   より突出していることを特徴とする特許請求の範囲第１
   〜３項のいずれかの項に記載の薄鋳片連続鋳造機。 ５、冷却剤回収流路が、鋳造機の短辺用側板を設けたが
   わに回収樋を有し、該回収樋は、放出樋の下部の、放出
   樋から放出された冷却剤が落下する位置に設置されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第４項に記載の薄鋳
   片連続鋳造機。 ６、循環帯の幅方向端部とパットとの間隙からの冷却剤
   の流出を防ぐ手段が、短辺用側板の下方に、対面する循
   環帯に挾持されて設けられた弾性を有する仕切ブロック
   であり、該仕切ブロックが少なくとも前記短辺用側板の
   下面から、パットが循環帯に接している面の下端までの
   びていることを特徴とする特許請求の範囲第１〜５項の
   いずれかの項に記載の薄鋳片連続鋳造機。 ７、循環帯の幅方向端部とパットとの間隙からの冷却剤
   流出を防ぐ手段が、短辺用側板の下方に循環帯幅方向端
   部とパットとの間に挾持して設けられた弾性を有するシ
   ール材と、短辺用側板の下方に対面する循環帯の巾方向
   端部に挾持された仕切ブロックとから成り、前記シール
   材および前記仕切ブロックはいずれも少なくとも短辺用
   側板の下面から、パットが循環帯と接する面の下端まで
   のびていることを特徴とする特許請求の範囲第１〜５項
   のいずれかの項に記載の薄鋳片連続鋳造機。