JPS6324843B2 - - Google Patents

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JPS6324843B2
JPS6324843B2 JP55183289A JP18328980A JPS6324843B2 JP S6324843 B2 JPS6324843 B2 JP S6324843B2 JP 55183289 A JP55183289 A JP 55183289A JP 18328980 A JP18328980 A JP 18328980A JP S6324843 B2 JPS6324843 B2 JP S6324843B2
Authority
JP
Japan
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temperature
air
seat
deviation
passenger
Prior art date
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Expired
Application number
JP55183289A
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English (en)
Other versions
JPS57107912A (en
Inventor
Kyoshi Hara
Yasushi Kojima
Sadaichi Nabeta
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, NipponDenso Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP55183289A priority Critical patent/JPS57107912A/ja
Publication of JPS57107912A publication Critical patent/JPS57107912A/ja
Publication of JPS6324843B2 publication Critical patent/JPS6324843B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00007Combined heating, ventilating, or cooling devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車の車室内への温調空気吹出の方
向を変更させて車室内の空調を制御する自動車用
空調制御装置に関するものである。
従来、車室内が高温状態であるような急冷要求
時には、自動車に搭乗した搭乗者が急冷感を得る
ため自身で中央、左右等に設けた吹出口を切替調
整して自分の方向に冷風を吹出させ、この後に車
室内温度が暫時低下してくると過冷感を除くため
直接当たる冷気を少なくするため中央、左右に設
けた吹出口を適度に切替調整して車室内全体を空
調するようにしている。
このような手動操作では、搭乗者が寒い、暑い
と感じてから、中央、左右の吹出口を切替えてい
るために、搭乗者にとつては安定した空調状態を
得るまでに時間がかかり、またそのために度々吹
出口切替を行なわなければならないという問題が
ある。
本発明は上記に鑑みて、車室内空調における過
渡時の空気吹出方向を空調制御の過程における車
室内温度と目標温度との偏差に応じて制御可能な
制御装置を提供し、システムが過渡時から定常時
に至る間に乗員が受ける空調フイーリングを好ま
しい状態に調節することを目的する。
そこで本発明ではこの目的を達成するために車
室内の現実の温度を検出する室温センサ、車室内
の目標温度を設定する温度設定手段、および前記
車室内の現実の温度を前記目標温度に接近せしめ
る温度調節を行なう温度調節手段とを有し、この
温度調節手段にて調節された空気を車室内に送出
するようにした自動車用空調制御装置において、
車室内へ送出する調節空気の吹出方向を、対象搭
乗者の方向を含む第1の吹出方向と対象搭乗者の
方向を含まない第2の吹出方向との間で、変更す
る吹出方向変更手段と、 前記温度設定手段にて設定された目標温度と前
記室温センサにて検出された車室温度との偏差を
演算し、この偏差が大きい時は、前記吹出方向変
更手段を前記第1の方向に変更せしめるととも
に、前記偏差が小さくなると前記吹出方向変更手
段を前記第2の方向に変更せしめる制御信号を出
力する吹出方向制御手段と を備えるという技術手段を採用する。
以下、特に全ての座席に着座する対象搭乗者に
対して有効に作動するようにした本発明自動車用
空調制御装置の一実施例について説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す全体構成図で
ある。
この第1図において、1は空調ユニツトで公知
の空気導入装置より車室内または車室外よりの空
気を選択的に導入して送風するブロワモータ1a
と、このブロワモータ1aによる送風空気を冷却
通過させるエバポレータ1bと、エンジン冷却水
を導入してその熱により送風空気を加熱通過させ
るヒータコア1cと、エバポレータ1bの通過空
気に対しヒータコア1c側に導入する割合を調整
して温度調整を行なうエアミツクスダンパ1dな
どより構成されている。2B,2Cは前中央吹出
口、2A,2Dは前横吹出口で、風向変更板群2
a,2b,2c,2dを備えて車室内前側の吹出
方向を切替えるものである。3B,3Cは後中央
吹出口、3A,3Dは後横吹出口で、風向変更板
群3a,3b,3c,3dを備えて車室内後側の
吹出方向を切替えるものである。これら吹出口に
は公知のものと同様に吹出方向を手動調節し得る
変更グリルを設けてある。そして、前中央吹出口
2および後中央吹出口3における風向変更板群は
それぞれ実線で示す開度から破線で示す開度まで
連続的に位置決めし得るように回転自在に支持さ
れ、吹出方向変更手段を構成している。4はリヤ
クーラユニツトで、ブロワモータ4aとエバポレ
ータ4bなどより構成されている。5,6,7は
座席スイツチで、それぞれ助手席、後左席、後右
席に搭乗者が着座した時に閉成して座席信号を発
生するものである。8はリヤクーラスイツチで、
運転席前面の計器パネルまたは後席乗員が操作で
きる位置に配設してあり、リヤクーラを作動させ
る時に投入されてリヤクーラ信号を発生するもの
である。9は目標温度を定める温度設定器で、前
記計器パネル等に配設され乗員がマニユアルにて
希望の温度を定めるものである。10は室温セン
サで、たとえば車室内の前記パネルに設けられた
車室内の代表温度を検出するものである。11は
アナログ信号をデイジタル信号に変換するA/D
変換器で、室温センサ9よりの室温信号、温度設
定器11よりの設定信号を順次デイジタル信号に
変換するものである。
12は予め定めた制御プログラムに従つてソフ
トウエアによるデイジタル演算処理を実行するデ
イジタルコンピユータで、マイクロコンピユータ
を使用している。このコンピユータは数メガヘル
ツ(MHz)の水晶振動子13を接続するととも
に、車載バツテリより電源供給を受けて5ボルト
(V)の安定化電圧を発生する安定化電源回路
(図示せず)よりの安定化電圧の供給を受けて作
動状態になるものである。そして、このマイクロ
コンピユータ12は、演算手順を定めた制御プロ
グラムを記憶している読出専用メモリ(ROM)
と、このROMの制御プログラムを順次読出して
それに対応する演算処理を実行する中央処理部
(CPU)と、このCPUの演算処理に関連する各種
データを一時記憶するとともにそのデータの
CPUによる読出しが可能なメモリ(RAM)と、
水晶振動子13を伴つて上記各種演算のための基
準クロツクパルスを発生するクロツク発生部と、
各種信号の入出力(I/O)回路部とを主要部に
構成したものである。このマイクロコンピユータ
12の演算処理によつて、ブロワモータ1a,4
aの回転速度制御の指令信号、前中央吹出口2に
おける風向変更板群2a,2b,2c,2d、お
よび後中央吹出口3における風向変更板群3a,
3b,3c,3dの方向変更の指令信号を発生す
る。
14,15はブロワモータ1a,4aの回転速
度をそれぞれ制御するモータ駆動回路で、第2図
に示すように、マイクロコンピユータ12よりの
回転速度を示すデイジタルの指令信号12aをラ
ツチ指令パルス信号12bに応答してラツチする
ラツチ回路20と、ラツチされたデイジタル信号
をアナログ信号に変換するD/A変換器21と、
このアナログ信号を増幅する増幅回路22とから
構成され、ブロワモータの回転速度を制御するも
のである。16,17,18,19は駆動手段と
しての変更アクチユエータで、それぞれ前中央吹
出口2の風向変更板群2a,2b,2c,2d、
後中央吹出口3の風向変更板群3a,3b,3
c,3dを変更駆動するものである。
これらの変更アクチユエータは、それぞれ2つ
の変更板をコンピユータ12の指令により同時に
駆動するようになつており、例えばアクチユエー
タ16は変更板2aと2bを連動して駆動する。
そして、変更板2a,2bが破線位置にあると
き、空調ユニツト1からの空気の前中央吹出口2
Bから前左席に向つてつまり搭乗者に向つて吹出
され、また横吹出口2Aからも前左席に向つて吹
出される。変更アクチユエータ16が作動する
と、その作動量に応じて変更板2a,2bは破線
位置から実線位置への間の位置が規定され、実線
位置では横吹出口2Aからの吹出方向を座席側か
らウインド側に変更させると同時に、中央吹出口
2Bからも前左席に向う吹出量をほぼなくし乗員
のいない中央方向へ吹出させる。他の変更アクチ
ユエータ17,18,19も同様に作動し、その
作動量が小さい(実線位置)と直接座席搭乗者に
向う吹出量がほとんどなく、作動量が大きくなる
(破線位置方向)に比例して座席に向う吹出量が
増加する。
第3図は変更アクチユエータの構成を示すもの
で、マイクロコンピユータ12よりの作動量を示
すデイジタルの指令信号12cをラツチする指令
パルス12dに応答してラツチするラツチ回路2
5と、ラツチされたデイジタル信号をアナログ信
号に変換するD/A変換器26と、誤差増幅器2
7と、この誤差増幅器27に作動量を帰還しつつ
誤差増幅器27の出力信号によつて駆動されるサ
ーボモータ28とから構成され、サーボモータ2
8の出力作動量により前記風向変更板2a,2b
(2c,2d,3a,3b,3c,3dも同じ)
の変更量を制御する。
次に、上記構成においてその作動を第4乃至第
6図に示す演算流れ図とともに説明する。
この第4図は制御プログラムによるマイクロコ
ンピユータ12の全体の演算処理を示す演算流れ
図、第5図は第4図中のブロワ速度制御演算ルー
チンの詳細な演算処理を示す演算流れ図、第6図
は第4図中の吹出方向制御演算ルーチンの詳細な
演算処理を示す演算流れ図である。まず、演算処
理について説明する。
今、この装置を備えた自動車において、エアコ
ンスイツチ(図示せず)を投入すると、マイクロ
コンピユータ12はイグニツシヨンスイツチ(図
示せず)を介して車載バツテリより電源供給され
る安定化電源回路よりの安定化電圧の供給を受け
て作動状態となり、数百ミリ秒(msec)程度の
周期にて制御プログラムの演算処理を実行する。
すなわち、第4図のスタートステツプ100より
演算処理を開始し、初期設定ルーチン200に進ん
でマイクロコンピユータ12内のレジスタ、カウ
ンタ、ラツチなどを演算処理の開始に必要な初期
状態にセツトするとともに、マイクロコンピユー
タ12により制御される回路に初期設定信号を発
してその回路を初期状態にセツトする。そして、
この初期設定後にブロワ速度制御演算ルーチン
300に進む。
このブロワ速度制御演算ルーチン300では、室
温センサ10よりの室温信号および温度設定器9
よりの設定信号に基づき、室温と設定温の偏差に
対する風量を求め、この風量に対応させてブロワ
モータ1aおよびリヤクーラスイツチ8の投入時
にはブロワモータ4aの回転速度を制御するため
の演算処理を実行し、次の温度制御演算ルーチン
400に進む。
この温度制御演算ルーチン400では、室温と設
定温との偏差に基づき、エアミツクスダンパ1d
の開閉角度制御、図示しないコンプレツサのオ
ン、オフ制御、および内外気切替ダンパの切替制
御など温度を調整するための各種演算処理を実行
し、吹出方向制御演算ルーチン500に進む。
この吹出方向制御演算ルーチン500では、室温
と設定温との偏差、座席スイツチ5,6,7、リ
ヤクーラスイツチ8よりの信号状態に基づき、前
中央吹出口2の風向変更板群2a,2b,2c,
2dおよび後中央吹出口3の風向変更板群3a,
3b,3c,3dの駆動装置制御のための演算処
理を実行し、ブロワ速度制御演算ルーチン300に
もどる。以後このブロワ速度制御演算ルーチン
300から吹出方向制御演算ルーチン500への演算処
理を数百msecの周期にて繰返す。
次に、上記繰返演算におけるブロワ速度制御演
算ルーチン300の詳細な演算処理を第5図の演算
流れ図とともに説明する。
このブロワ速度演算ルーチン300では、温度入
力ステツプ301よりその演算処理を開始し、室温
センサ10よりの室温信号および温度設定器9よ
りの設定信号をA/D変換器11を介して順次デ
イジタルの信号として入力し、偏差計算ステツプ
302に進む。この偏差計算ステツプ302では、温度
入力ステツプ301にて入力した室温Tr、設定温
Tsにより偏差△Tを△T=Tr−Tsの計算式にて
求め、次の風量設定ステツプ303に進む。なお、
偏差計算ステツプ302にて求めた偏差△Tはマイ
クロコンピユータ12のRAMにおける所定番地
に記憶される。そして、風量設定ステツプ303で
は、偏差△Tにより図に示す特性関係により風量
Wを求める。その特性関係は予めマイクロコンピ
ユータ12のROMに記憶されており、偏差△T
の数値範囲を探索し、その数値範囲に対する直線
関数の係数を読出し、偏差△Tに対する風量Wを
算出して求める。そして、次のリヤクーラ判定ス
テツプ304に進み、リヤクーラスイツチ8よりリ
ヤクーラ信号が発生しているか否かを判定し、リ
ヤクーラ信号が発生している時にその判定がイエ
ス(YES)になるが、リヤクーラ信号が発生し
ていない時にはその判定がノー(NO)になつて
出力ステツプ305に進む。この出力ステツプ305で
は、風量設定ステツプ303にて求めた風量Wに対
応する指令信号をモータ駆動回路14のみに発
し、ブロワ速度制御演算ルーチン300の演算処理
を終了する。
他方、前記リヤクーラ判定ステツプ304の判定
がYESの時には出力ステツプ306に進み、風量設
定ステツプ303にて求めた風量Wに対応する指令
信号をモータ駆動回路14,15の両方に発し、
ブロワ速度制御演算ルーチン300の演算処理を終
了する。
次に、吹出方向制御演算ルーチン500の詳細な
演算処理を第6図の演算流れ図とともに設明す
る。
この吹出方向制御演算ルーチン500では、偏差
△Tに応じて風向変更板群2a,2b,2c,2
d,3a,3b,3c,3dの位置を設定する。
まず変更板群位置設定ステツプ501において、図
に示す特性関係より前記変更アクチユエータ16
〜19の作動量Sを求める。この特性関係は、風
量Wと相似曲線であり、風量データWを流用し
て、S=K(W−C)の計算によつて算出する。
ただし、Kは比例定数、Cは最小送風量Woに相
当する定数である。
ここで、△Tが大きい時作動量Sも最大値とな
り、風向変更板はその吹出方向を前述の破線位置
のごとく座席方向に集中した吹出方向となり、△
Tが小さい時作動量Sは最小値S0(o)となり吹
出方向は前述の実線位置のごとく座席方向をほぼ
避けた吹出方向となる。
各アクチユエータ16,17,18,19の作
動は、まず助手席方向吹出判定ステツプ502にお
いて、助手席に設けた座席スイツチ5より座席信
号が発生しているか否かを判定し、座席信号が発
生していない時にその判定がNOとなり、運転席
吹出指令ステツプ504に進み、偏差△Tに応じて
上記ステツプ501で求めたストロークSを得るべ
く運転席アクチユエータ17に指令信号を発しそ
れを駆動し、左後席方向吹出判定ステツプ505へ
進む。一方助手席方向吹出判定ステツプ502の判
定がYESの時には、運転席及び助手席吹出指令
ステツプ503へ進み、運転席及び助手席のアクチ
ユエータ16,17に指令信号を発し、偏差△T
に応じた作動量Sを生じるようアクチユエータ1
6,17を駆動し、左後席方向吹出判定ステツプ
505へ進む。
この左後席方向吹出判定ステツプ505では座席
スイツチ6より座席信号が発生しているか否かを
判定し、座席信号が発生していない時にその判定
がNOになり、ステツプ506で左後席アクチユエ
ータ18には最小値Soを出力し、右後席方向吹
出判定ステツプ508へ進む。一方、判定がYESの
時は、左後席吹出指令ステツプ507へ進み、左後
席のアクチユエータ18に指令信号を発し、偏差
△Tに応じた作動量Sを生じるようアクチユエー
タ18を駆動し、右後席方向吹出判定ステツプ
508へ進む。
この右後席方向吹出判定ステツプ508では、座
席スイツチ7により座席信号が発生しているか否
かを判定し、座席信号が発生していない時にはそ
の判定がNOとなり、右後席方向吹出指令ステツ
プ509へ進み、右後席のアクチユエータ19に共
に最小作動量Soを生じさせるよう指令信号を発
し、アクチユエータ19を駆動し吹出方向制御演
算ルーチン500の演算処理を終了する。右後席座
席信号が発生している時には、判定はYESとな
り右後席吹出指令ステツプ510へ進み、アクチユ
エータ19に指令信号を発し偏差△Tに応じた作
動量Sを生じるようアクチユエータ19を駆動
し、吹出方向制御演算ルーチン500の演算処理を
終了する。
次に、種々の状態における空調制御の全体作動
を順次説明する。
まず、車室内温度が設定温度よりも5℃以上高
いような車室内高温状態時に2人の乗員がこの車
両の前席に搭乗した時について説明する。このと
き、車室内高温状態であるために運転開始と同時
にエアコンスイツチを投入すると、安定化電源回
路より安定化電圧が供給されるマイクロコンピユ
ータ12が作動状態となる。そして、第3図のス
タートステツプ100よりその演算処理を開始し、
初期設定ルーチン200に進んで各種初期設定を行
なつた後にブロワ速度制御演算ルーチン300に進
む。
このブロワ速度制御演算ルーチン300では、温
度入力ステツプ301にて室温Tr、設定温Tsを入
力し、偏差計算ステツプ302に進んで偏差△Tを
求める。このとき、車室内が高温状態であるため
にその偏差△Tは5℃以上の値になる。従つて、
次の風量設定ステツプ303にて求める風量Wは最
大の約370m3/hになる。そして、次のリヤクー
ラ判定ステツプ304に進むが、この時リヤクーラ
スイツチ8を投入しているとその判定がYESに
なり、出力ステツプ306に進んで前記求めた風量
W、すなわち約370m3/hに対応する指令信号を
モータ駆動回路14,15に発し、ブロワ速度制
御演算ルーチン300の1回の演算処理を終了する。
従つて、ブロワモータ1aは高速回転される。
そして、次の温度制御演算ルーチン400に進み、
その時の偏差△Tに対応してエアミツクスダンパ
1dの開閉角度を制御し、コンプレツサをオンし
て冷風を吹出させるための演算処理を実行し、次
の吹出方向制御演算ルーチン500に進む。この吹
出方向制御演算ルーチン500では、まず風向変更
板群位置設定ステツプ501にて求められる作動量
は、偏差△Tが5℃以上の値であるため、最大の
20mmになる。
そして、次の助手席方向吹出判定ステツプ502
に進むが助手席に乗員が着席しているためにその
判定がYESになり、運転席及び助手席吹出指令
ステツプ503に進んで、アクチユエータ16,1
7に指令信号を発し、各々20mmのストロークにな
るようアクチユエータを駆動させ、運転席及び助
手席に集中的に吹出させる。
次に左後席方向吹出判定ステツプ505へ進むが
乗員が前席2人であるため、判定はNOとなり、
次の右後席方向吹出判定ステツプ508へ進むが同
じく判定はNOとなり、各々左・右後席方向吹出
一定指令ステツプ506、509へ進んで、アクチユエ
ータ18,19に最小作動量Soの指令信号を送
り、リヤクーラの作動にかかわらずリヤクーラの
吹出の後席を避けた方向とするようにアクチユエ
ータを駆動させ、吹出方向制御演算ルーチン500
の1回の演算処理を終了してブロワ速度制御演算
ルーチン300にもどる。
以後、このブロワ速度制御演算ルーチン300か
ら吹出方向制御演算ルーチン500への演算処理を
数百msecの周期にて繰返すことにより、前中央
吹出口2Bにおける風向変更板群2bを運転席方
向に、風向変更板群2aを助手席方向にし、ブロ
ワモータ1aの最大回転による最大冷風を運転席
と助手席方向に吹出して集中吹出による冷房を行
なう。なお、リヤクーラからの吹出は零である。
その後、車室内温度が順次低下して設定温との
偏差が5℃よりも低くなると、ブロワ速度制御演
算ルーチン300における風量設定ステツプ303にて
求める風量Wが順次小さくなる。従つて、車室内
への冷風吹出量は順次少なくなつていく。それと
共に風向変更板群位置の作動量Sも最大値から順
次小さくなることによつて、集中吹出から、その
吹出方向を徐々に乗員を避けるように変化させて
いく。そして、車室内温度Tsと設定温Trとの偏
差△Tが2℃以内になると風量Wは最小のWo、
約180m3/hとなり、また風向変更板群位置の作
動量も最小値So(約4mm)となり、乗員に直接風
をほとんど与えることなく車室内全体の空調を行
なう。
なお、3人あるいは4人の搭乗時には、リヤク
ーラスイツチ8の投入により座席位置に応じ、後
席吹出方向を風向変更板群3a,3b,3c,3
dにより、前席と同様に調節がなされる。
さらに、温調空気吹出を対象搭乗者の方向にさ
せる集中吹出は車室内高温時のみでなく、車室内
低温時にも行なわれる。すなわち、ステツプ501
に示される特性関係により車室内温度が設定温よ
りも所定温度差以上低い時には、暖風が対象搭乗
者の方向に集中して吹出される。
なお、本発明は上述の実施例に限られるもので
はなく次のような変形を付加して実施することも
できる。
(1) 上記実施例のように搭乗している全ての搭乗
者に対して集中吹出と全体吹出との間で吹出方
向を連続調節するほか、特定の搭乗者、例えば
運転者に対する吹出のみ本発明を適用し、他の
吹出に関しては搭乗者の手動調節が可能なよう
に公知の手動切替機構を採用してもよい。
(2) 空調ユニツト1は上記実施例のようにいわゆ
るエアミツクス型のものを使用するほか、エバ
ポレータとその下流に配置したヒータコアと、
そのヒータコアを通るエンジン冷却水の量を調
節する弁機構とからなる、いわゆるリヒート型
のものを使用してもよい。
(3) 搭乗者方向への吹出量が安定化とともに比例
して減少する場合について述べたが、これを段
階的に行つてもよく、ステツプ変化させてもよ
い。また室温が所定の安定領域に到達したと
き、変更アクチユエータ16〜19に徐々に変
化する作動量Sを示す指令信号を作り出して与
え、変更板2a〜2d,3a〜3dを動かすよ
うにしてもよい。
以上のごとく本発明によれば、車室温度と目標
温度との偏差が大きい時には、対象乗員には温度
調節された風が直接当たるため、平均的な車室温
度が目標温度と大きく違つていても乗員は快適な
冷房あるいは暖房感を得ることができる。
また、上記偏差が小さい安定状態では、乗員の
周囲空気温度も目標値付近になつているため、乗
員に対する風の吹出し状態を直接的なものから間
接的吹出し状態にするため、長時間にわたつて直
接風が当たることによる不快感を防止している。
このように本発明では、室温が設定温に近づい
てゆく過渡時から、温度制御により室温が設定温
に維持される定常時にわたつて、吹出方向を搭乗
者方向から搭乗者以外の方向へと変化させること
により、搭乗者に対して急冷感または急暖感およ
び安定した空調感を自動的に選択して与え得ると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体構成図、
第2図は第1図中のモータ駆動回路図14,15
の詳細構成図、第3図は第1図中の変更アクチユ
エータ16,17,18,19の詳細構成図、第
4図は第1図中のマイクロコンピユータの制御プ
ログラムによる全体の演算処理を示す演算流れ
図、第5図は第4図中のブロワ速度制御演算ルー
チンの詳細な演算処理を示す演算流れ図、第6図
は第4図中の吹出方向制御演算ルーチンの詳細な
演算処理を示す演算流れ図である。 1……空調ユニツト、2a,2b,2c,2
d,3a,3b,3c,3d……変更手段を構成
する風向変更板群、4……リヤクーラユニツト、
9……温度設定器、10……室温センサ、12,
16,17,18,19……制御手段をなすマイ
クロコンピユータ12と変更アクチユエータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車室内の現実の温度を検出する室温センサ、
    車室内の目標温度を設定する温度設定手段、およ
    び前記車室内の現実の温度を前記目標温度に接近
    せしめる温度調節を行なう温度調節手段とを有
    し、この温度調節手段にて調節された空気を車室
    内に送出するようにした自動車用空調制御装置に
    おいて、 車室内へ送出する調節空気の吹出方向を、対象
    搭乗者の方向を含む第1の吹出方向と対象搭乗者
    の方向を含まない第2の吹出方向との間で、変更
    する吹出方向変更手段と、 前記温度設定手段にて設定された目標温度と前
    記室温センサにて検出された車室温度との偏差を
    演算し、この偏差が大きい時は、前記吹出方向変
    更手段を前記第1の方向に変更せしめるととも
    に、 前記偏差が小さくなると前記吹出方向変更手段
    を前記第2の方向に変更せしめる制御信号を出力
    する吹出方向制御手段と を備えることを特徴とする自動車用空調制御装
    置。
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