JPS63247519A - 灰溶融炉の燃焼及び溶融制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は都市ゴミ等の焼却灰を溶融処理する灰溶融炉
の燃焼及溶融制御装置に関する。

［従来の後衛］ 都市ゴミ（都市から排出されたゴミ）の焼却灰を溶融さ
せてスラグを付る装置として従来にあっては焼却灰を加
熱して溶融処理する灰溶融炉が知られている。

ところが、この種の灰溶融炉にあっては、焼却灰の溶融
源に油や電気を使用するために灰溶融炉のランニングコ
ストが増加し、経済的なものでなかった。

そこで、近来にあっては焼却炉の排出口より下方の炉体
に、その排出口から投下された焼却灰を下流へ移送する
通路を形成し、その通路の上流に通路に開口させて焼却
灰中に空気を供給し、その焼却灰中の残留カーボン（焼
却灰の重量に対して１０〜１５％）と空気とを混合させ
て燃焼発熱反応を生じさせる空気供給手段を設（ブ、こ
の反応により残留カーボンを燃焼させ、この反応熱く燃
焼熱）を焼却灰の溶融熱として利用する灰溶融類が開発
されている。

［発明が解決しようとする問題点］ ところが、燃焼発熱反応により溶融炉内の焼却灰が高温
になり溶融温度を超えると、空気供給手段の間口端が溶
融された溶湯によって閉塞される不具合が発生する。開
口端の閉塞は即ち、焼却灰の再焼１１を不能にする。ま
た、逆に、低温になりすぎると溶融された溶湯が凝固し
て固着し、炉内閉塞をＩＧき、運転不能に陥るため解決
すべき問題点に挙げられている。

［問題点を解決するための手段］ この発明は上記問題点を解決することを目的とし、この
発明は主燃焼炉より投下された焼却灰を、下流へ移送さ
せる通路を接続し、この通路の上流部にその通路に開口
させて上記焼却灰中の残留カーボンに空気を供給し焼却
灰の燃焼発熱反応を励起する空気供給手段を配設した灰
溶融類の燃焼及び溶融制御装置において、上記上流部に
焼却灰を下流へ移送するプッシャーを出没自在に設ける
と共にその上流部もしくは下流部雰囲気温度を連続して
検出する湿度検出手段を設け、該検出手段の検出した温
度δを測値、温度上昇、下降、停滞パターン、所要時間
等の諸情報から上記プッシャーを焼却灰の移送方向へ動
作するタイミングおよびプッシャーストロークを決定す
るコントローラを設けて灰溶融類の燃焼及び溶融制御Ｉ
装置を構成したものである。

［作　用］ 主燃焼炉より投下された焼却灰は、上流部内に開口され
た空気供給手段からの空気によって焼却灰中の残留カー
ボンが燃焼発熱反応を起こす。これによって焼却灰が溶
融される。一方温度検出手段は灰溶融炉内の上流部また
は下流部の雰囲気温度を連続的に検出し、その検出温度
をコントローラに入力する。コントローラは計測温度、
温度上昇、下降、停滞パターン、所要時間等の諸情報を
把握することにより、プッシャーの押しタイミングやブ
ツシャ−ストロークを判断、決定し、上流部の焼却灰を
下流部へ移送する。これより空気供給手段の開口端を溶
湯で閉塞させることなく、がっ、溶湯の冷却固着による
炉内閉塞に至らしめることなく、安定した溶融運転が行
なえる。

［実施例］ 以下この発明の好適一実施例を添付図面に基づいて説明
する。

第１図には灰溶融類のシステム図が示しである。

排出口６より下方の炉体１には、下方に傾斜させて通路
７が接続されており、この通路７の先端部はさらに重力
方向に屈曲されて図示しないスラグ生成室に接続される
。主燃焼室５より下方の炉体１には、主燃焼室５側と上
記通路７側とに仕切る開閉自在な開閉扉８が設けてあり
、この実施例にあっては開閉扉８は水平方向にスライド
させて開閉できるように構成されている。

一方、通路７にはその上流部７ａに開閉扉８の開時に主
燃焼室５から投下された一定量の焼却灰を上流部７ａか
ら下流部７ｂへ移動させるプッシャー９が設りられる。

プッシャー９は実施例にあっては油圧または空圧の流体
シリンダが採用され、その先端部９ａが斜め下方に傾斜
されて焼却灰を移送しやすくなっている。通路７の炉床
７Ｃ内には、その通路方向に沿って炉床７Ｃ及び通路７
内を加熱するヒータ１０が順次配設され、上流部７ａの
ヒータは約８００℃に、下流部７ｂのヒータ１０は約１
３００℃に加熱される。即ち上流部７ａのヒータ１０の
温度は、焼却物の焼却温度に、下流部７ｂの湿度は焼却
物の溶融温度に調整される。

また通路７の上流部７ａには、この上流部７ａの通路７
内に開口されて通路７内に空気を噴出する空気供給手段
１１が配設されており、この空気供給手段１１は通路方
向に順次間隔をおいて複数設けられている。下流部７ｂ
には、この下流部７ｂの炉床７Ｃを臨ませて火炎バーナ
等の加熱手段１２が配設されている。

一方、開１３Ｊ］ｌ７ｉ８より下方で且つ上流部７ａの
炉床７Ｃより上方の炉床１内には、上流部内雰囲気温度
を連続して計測する温度検出手段１３が配設されており
、この温度検出手段１３はコントローラ１４に接続され
る。コントローラ１４は例えば第２図に示すさるように
、検出温度、即ち燃焼ガス温度（上流部内雰囲気温度）
が所定時間焼却灰の初期溶融温度に至ったときに（例え
ば９５０℃〜１１００℃）、上記ブツシャ−９に出力し
て上流部７ａの焼却灰を下流部７ｂへ移送するように構
成される。コントローラ１４としては具体的にＣＰＵ、
ＰＩＤ等が採用される。

次に作用を説明する。

通路７の上流部７ａに投下された焼却灰はこの上流部７
ａにて加熱され空気供給手段１１からの空気を供給され
て燃焼発熱反応を起し、焼用灰中の残留カーボンが焼却
される。これと同時に、このとき発生した燃焼熱は下流
部７ｂの燃焼後の焼却灰の溶融を促進する。温度検出手
段１３により；１測された上流部７ａの燃焼ガス熱が所
定時間焼却、灰の初期溶融温度に達すると、コントロー
ラ１４はプッシャー９を動作して上流部７ａの焼却灰を
下流部７ｂに移送する。移送された焼却灰は下流部７ｂ
で溶融される。ここで下流部で溶融された焼却灰は落下
し、スラブ生成室で固化される。即ち、無公害で減容化
したスラグが得られる。

［発明の効果］ 以上説明したことから明らかなようにこの発明によれば
次のごとき優れた効果を発揮する。

（１）　　通路内に開口させて空気を噴出する流体供給
手段の開口の閉塞や、固着スラブ（タリン力）発生によ
る通路閉塞が防止され、通路の上流部での焼却灰の燃焼
、通路の下流部での焼却灰の溶融が確実になされ信頼性
が大幅に向上する。

（２）　　炉のランニングコストを低下させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の好適一実施例を示すシステム図、第
２図は制御パターンの一例を示す図である。 図中、１は炉体、４は扉、５は主燃焼室、６は排出口、
７は通路、８は開閉扉、９はブツシャ−１１０はヒータ
、１１は空気供給手段、１２は加熱手段、１３は温度検
出手段、１４はコントローラである。 特許出願人　　石川島播磨重工業株式会社代理人弁理士
　　絹　　谷　　信　　雄宥覇（ｓｅｃ） 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 主燃焼炉より投下された焼却灰に空気を供給して上記焼
   却灰中の残留カーボンの燃焼発熱反応を励起させ、この
   燃焼発生熱を溶融熱源として、上記焼却灰を溶融させる
   灰溶融炉の燃焼及び溶融制御装置において、上記灰溶融
   炉内上流部に焼却灰を下流に移送するプッシャーを出没
   自在に設けると共に、その上流部もしくは下流部雰囲気
   温度または溶融排ガス温度を連続して検出する温度検出
   手段を設け、該検出手段の検出した温度計測値、温度上
   昇、下降、停滞のパターン、所要時間等の諸情報から上
   記プッシャーを焼却灰の移送方向へ動作するタイミング
   およびプッシャストロークを決定するコントローラを設
   けたことを特徴とする灰溶融炉の燃焼及び溶融制御装置
   。