JPS63245310A

JPS63245310A - ドリル

Info

Publication number: JPS63245310A
Application number: JP62075197A
Authority: JP
Inventors: Kojiro Imanaga; 今永　浩二郎; Hideji Hosono; 細野　秀司
Original assignee: Mitsubishi Metal Corp
Current assignee: Mitsubishi Metal Corp
Priority date: 1987-03-28
Filing date: 1987-03-28
Publication date: 1988-10-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」この発明は、円柱状の工具本体にその先端部から後方に
向って２つの切屑排出溝が設けられたドリルに関するも
のである。

「従来の技術」従来、上記のようなドリルとしては、第７図および第８
図に示すようなドリル１１が知られている。このドリル
１１は、台金１２の先端に超硬合金からなるむくチップ
１３がろう付けされている。

前記台金１２および前記むくチップ１３は、断面略円形
状の台金本体１４およびむくチップ本体１５を有してい
る。この台金本体１４およびむくチップ本体１５の外周
には、周方向に等間隔に２つの切屑排出′ｆＰｔｌ　６
．１６が前記むくチップ本体１５の先端から台金本体１
４の後部に向って形成されている。この切屑排出溝１６
は、回転方向を向く第１の平面１７と回転方向と反対の
方向を向く第２の平面Ｉ８とによって画成されている。

そして、前記むくチップ１３の前記第１の平面１７の先
端部には、切刃１９が設けられている。また、前記台金
本体１４の軸心部には、断面円形状の給油孔２０が形成
されており、前記むくチップ１３の先端面には、前記給
油孔２０に連通した袖穴２１が形成されている。そして
、前記切刃１９に対して、前記給油孔２０を通して前記
袖穴２１から切削曲を供給するようになっている。

「発明が解決しようとする問題点」ところで、上記ドリルＩＩにあっては、切屑排出性を向
上させようとして、切屑排出溝の断面積を増加させると
、軸心部の肉厚が薄（なり剛性が低下する。また、剛性
を向上させようとして、軸心部の肉厚を厚くすると、切
屑排出溝の断面積が減少してしまい切屑排出性が低下す
る。さらに、切屑排出溝の内壁が研削されおらず仕上げ
面が荒いため、切屑が引っ掛かり、切屑の排出性が悪い
。

このため、高い切屑排出性と高いドリル剛性とがともに
要求される高送り加工を行うことができないという問題
点があった。

「問題点を解決するための手段」この発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、切屑排出溝を画成する壁面が、回転方向を向く第
１の平面と、回転方向と反対の方向を向く第２の平面と
、前記第１の平面と前記第２の平面との間に設けられた
第３の面とを備え、前記第３の面は、前記第１の平面の
内周側端縁と前記第２の平面の内周側端縁との間に設け
られ、かつ前記第３の面の曲率が、前記第１の平面と前
記第２の平面とにそれぞれの内周側端縁で接する断面円
弧状の曲面の曲率と同等もしくはそれ以下になるように
設けられ、前記切屑排出溝を画成する壁面の表面荒さが
０．８−Ｓ以下になされた構成とされている。

「作用」この発明は、切屑排出溝を画成する壁面が、回転方向を
向く第１の平面と、回転方向と反対の方向を向く第２の
平面と、前記第１の平面と前記第２の平面との間に設け
られた第３の面とを備え、前記第３の面は、前記第１の
平面の内周側端縁と前記第２の平面の内周側端縁との間
に設けられ、かつ前記第３の面の曲率か、前記第１の平
面と前記第２の平面とにそれぞれの内周側端縁で接する
断面円弧状の曲面の曲率と同等もしくはそれ以下になる
ように設けられ、前記切屑排出溝を画成する壁面の表面
荒さが０．８−Ｓ以下になされているから、切屑排出溝
の断面積を増加し切屑排出性を向上させつつ、ドリルの
断面係数を増加し剛性を向上させることができる。また
、切屑が切屑排出溝の壁面に引っ掛かるのを防止し、切
屑の排出をスムーズに行うことができる。したがって、
切屑排出性能とドリルの剛性とを共に向上させることが
でき、その結果、高送り加工、ブツシュレス加工、深穴
加工を行うことができ、高精度穴明は加工を行うことが
できる。

「実施例」以下、この発明の一実施例について第１図ないし第６図
を参照して説明する。

第１図ないし第３図は、この発明に係るドリル３１を示
す図である。このドリル３■は、台金３２の先端に超硬
合金からなるむくチップ３３がろう付けされている。前
記台金３２および前記むくチップ３３は、断面略円形状
の台金本体（工具本体）３４およびむくチップ本体（工
具本体）３５を有している。この台金本体３４およびむ
くチップ本体３５の外周には、周方向に等間隔に２つの
切屑排出１Ｍ３６．３６が前記むくチップ本体３５の先
端から台金本体３４の後部に向って形成されている。こ
の切屑排出溝３６を画成する壁面３７は、回転方向を向
く第１の平面３８と、回転方向と反対の方向を向く第２
の平面３９と、前記第１の平面３８と前記第２の平面３
９との間に形成された第３の平面（第３の面）４０とを
備えている。前記第３の平面４０は、前記第１の平面３
８の内周側端縁と前記第２の平面３９の内周側端縁との
間に設けられ、半径方向外方を向いて配設されている。

また、前記第３の平面４０と前記第１の平面３８との交
差部および前記第３の平面４０と前記第２の平面３９と
の交差部には、両平面を滑らかに接続するアール面４１
，４１が形成されており、応力の集中を防止できるよう
になっている。

ここで、前記第１の平面３８、第２の平面３９、第３の
平面４０、アール面４１等の切屑排出溝３６を画成する
壁面３７は、切屑の排出をスムーズに行うため、研削に
より表面荒さが０．８−Ｓ以下になされている。これは
、表面荒さを０．８−８以上にすると、切屑が切屑排出
溝３６を画成する壁面３７に引っ掛かり、スムーズな切
屑排出ができないからである。

一方、前記台金本体３４およびむくチップ本体３５のラ
ンド部４２のうち前記切屑排出溝３６に隣接する端部に
は、マージン４３，４３が設けられており、これらマー
ジン４３．４３の間には内周側へ後退した二番取り面４
４が形成されている。

また、前記マージン４３の外周面と前記第２の平面３９
との交差部には、面取り而４５が形成されており、応力
集中を防ぎ、割・れの発生を防止するようになっている
。

前記むくチップ本体３５の前記第１の平面３８の先端部
には、切刃４６が設けられている。また、前記台金本体
３４の軸心部には、断面円形状の給油孔４７が形成され
ており、前記むくチップ本体３５の先端面には、前記給
油孔４７に連通した袖穴、１８．４８が形成されている
。そして、前記切刃４６に対して、前記給油孔４７を通
して前記浦穴４８から切削油を供給するようになってい
る。

このように、このドリル３１にあっては、切屑排出溝３
６を画成する壁面３７が、回転方向を向く第１の平面３
８と、回転方向と反対の方向を向く第２の平面３９と、
前記第１の平面３８と前記第２の平面３９との間に設け
られ半径方向外方を向く第３の平面４０とを備え、前記
切屑排出溝３６を画成する壁面３７の表面荒さが０．８
−Ｓ以下になされているから、切屑排出溝３６の断面積
を増加し切屑排出性を向上させつつ、ドリルの断面係数
を増加しドリルの剛性を向上させることができる。また
、切屑が切屑排出溝３６の壁面３７に引っ掛かるのを防
止し、切屑の排出をスムーズに行、うことかできる。し
たがって、ドリルの切屑排出性とドリルの剛性とを共に
向上させることができ、その結果、高送り加工、ブツシ
ュレス加工、深穴加工を行うことができ、高精度穴明は
加工を行うことができる。

なお、上記実施例においては、第３の面として平面状の
第３の平面４０を採用しているが、これに限る必要はな
く、第４図および第５図に示すように、前記第１の平面
３８の内周側端縁と前記第２の平面３９の内周側端縁と
の間に設けられ、かつ前記第１の平面３８と前記第２の
平面３９とにそれぞれの内周側端縁で接する断面円弧状
の曲面５１でもよい。また、第６図に示すように、前記
第１の平面３８の内周側端縁と前記第２の平面３９の内
周側端縁との間に設けられ、その曲率が、前記断面円弧
状の曲面５１より小さい曲面５２ないしは５３でもよい
。

「発明の効果」以上に説明したように、この発明によれば、切屑排出溝
を画成する壁面が、回転方向を向く第１の平面と、回転
方向と反対の方向を向く第２の平面と、前記第１の平面
と前記第２の平面との間に設けられた第３の而とを備え
、前記第３の面は、前記第１の平面の内周側端縁と前記
第２の平面の内周側端縁との間に設けられ、かつ前記第
３の面の曲率が、前記第１の平面と前記第２の平面とに
それぞれの内周側端縁で接する断面円弧状の曲面の曲率
と同等らしくはそれ以下になるように設けられ、前記切
屑排出溝を画成する壁面の表面荒さが０．８−Ｓ以下に
なされているから、切屑排出溝の断面積を増加し切屑排
出性を向上させつつ、ドリルの断面係数を増加しドリル
の剛性を向上させることができ、さらに切屑が切屑排出
溝の壁面に引っ掛かるのを防止し、切屑の排出をスムー
ズに行うことができ、したがって切屑排出性能とドリル
の剛性とを共に向上させることができ、その結果、高送
り加工、ブツシュレス加工、深穴加工を行うことができ
、高精度穴明は加工を行うことができるという効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図は第３図中矢印！−１線に沿う矢視断面図、
第２図は軸線方向先端挽回、第３図は側面図、第４図お
よび第５図は本発明の他の実施例を示す図であって、第
４図は第１図と同様の位置の断面図、第５図は軸線方向
先端挽回、第６図はドリルの第３の面のさらに他の実施
例を示す図、第７図および第８図は従来のドリルの一例
を示す図であって、第７図はその側面図、第８図は第７
図中■−■線に沿う矢視断面図である。３Ｉ・・・・・・ドリル、３４・・・・・台金本体（工
具本体）、３５・・・・・・むくチップ本体（工具本体
）、３６・・・・・切屑排出溝、３７・・・・・・壁面
、３８・・・・・・第１の平面、３９・・・・・・第２
の平面、４０・・・・・・第３の平面（第３の面）、５
１，５２．５３・・・・・・曲面（第３の而）。

Claims

【特許請求の範囲】

円柱状の工具本体が設けられ、この工具本体の先端から
後方に向って２つの切屑排出溝が設けられたドリルにお
いて、前記切屑排出溝を画成する壁面が、回転方向を向
く第１の平面と、回転方向と反対の方向を向く第２の平
面と、前記第１の平面と前記第２の平面との間に設けら
れた第３の面とを備え、前記第３の面は、前記第１の平
面の内周側端縁と前記第２の平面の内周側端縁との間に
設けられ、かつ前記第３の面の曲率が、前記第１の平面
と前記第２の平面とにそれぞれの内周側端縁で接する断
面円弧状の曲面の曲率と同等もしくはそれ以下になるよ
うに設けられ、前記切屑排出溝を画成する壁面の表面荒
さが０．８−Ｓ以下になされたことを特徴とするドリル
。