JPS63227605A - 粒状熱可塑性エラストマ−の製造法 - Google Patents

粒状熱可塑性エラストマ−の製造法

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JPS63227605A
JPS63227605A JP62063094A JP6309487A JPS63227605A JP S63227605 A JPS63227605 A JP S63227605A JP 62063094 A JP62063094 A JP 62063094A JP 6309487 A JP6309487 A JP 6309487A JP S63227605 A JPS63227605 A JP S63227605A
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俊夫 佐々木
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健 江原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、粒状熱可塑性エラストマーの製造法に関する
。更に詳しくは、粒状のオレフィン系熱可塑性エラスト
マーの新規な製造法に関するものである。熱可塑性エラ
ストマーは、ポリマー中にゴム状の性質を示すソフトセ
グメントと疑似架橋点と見なされるハードセグメントを
含有し、使用温度においては架橋ゴムと同様な挙動を示
す。
各種の熱可塑性エラストマーのなかでもオレフィン系熱
可塑性エラストマーは、耐候性が特に優れており、また
適度の耐熱性を有する為、樹脂改質材として自動車分野
、家電分野等に主として用いられている。
〈従来の技術〉 従来技術によるオレフィン系熱可塑性エラストマーの製
造法は、一般にはオレフィン系樹脂と、エチレン−プロ
ピレンゴム等のオレフィン系共重合体ゴムをあらかじめ
別々に製造し、これらをブレンドして製造されている。
しかし、かかる方法ではオレフィン系共重合体ゴムは一
般に溶液重合法で製造される為にコスト的に不利である
こと、またオレフィン樹脂とのブレンドには強度の混線
を加える必要があり、その為多大なエネルギーを要する
ことから製造コスト下でスラリー二段重合方法により直
接製造する方法も特開昭55−80418号あるいは特
開昭57−61012号公報等で提案されている。
かかる方法においてはエチレンとプロピレンとのランダ
ム共重合体が溶剤に多量に溶解するため系の粘度が上昇
し、重合熱の除去が困難になるとともに、重合体粒子の
付着が著しく増大し、安定な製造が困難となる。かかる
問題を解決する方法としてエチレンとプロピレンとのラ
ンダム共重合を80′C以下の非常に低温で実施するこ
とも提案されているが、触媒活性が低下する問題、重合
熱除去のために大型の冷凍設備を必要とする等経済的に
不利益を招く。
さらに、熱可塑性エラストマーを気相重合方法により直
接製造する方法が特開昭59−280011号公報にお
いて提案されているが、かかる方法においても、重合体
粒子の付着を防止し安定に気相重合を行なう為に、重合
温度を低温とし、さらに非常に多量のチッ素等の不活性
ガスでモノマーを希釈して重合を行なう事が必要である
このような方法は、生産性を低下せしめ、工業生産上不
利益を招く。
〈発明が解決しようとする問題点〉 かかる現状において、本発明の解決すべき問題点、即ち
本発明の目的は、オレフィン系樹脂とエチレン−プロピ
レンゴム等のオレフィン系共重合体ゴムをあらかじめ別
々に製造し、これらをブレンドする従来の技術、あるい
は低温でのスラリー二段重合方法による熱可塑性エラス
トマーの製造方法、さらには低温、低モノマー濃度での
気相重合方法による熱可塑性エラストマーの製造方法を
改良し、より性能を優れた粒状のオレフィン系熱可塑性
エラストマーを経済的に製造する方法を提供するもので
ある。すなわち、本発明に従って第1工程でエチレンを
少量重合させたのち、第2工程でエチレンとα−オレフ
ィンとのランダム共重合を行なうことにより、著しくパ
ウダー性状の改良された熱可塑性エラストマーが得られ
る。
エチレン−プロピレンゴム等の低結晶性重合体を多く含
む重合体は、一般に重合体粒子の付着性が著しく大きく
、安定に気相重合を行なうことが困難である。
即ち、a−オレフィンの気相重合反応器としては、攪拌
混合槽型反応器、流動床型反応器、攪拌機付き流動床型
反応器等が提案されているが、重合体粒子の付着力が増
大すると攪拌を行う反応器においては一定の攪拌回転数
を達成するために極めて大きい動力が必要となり、設備
の設計には多大な困難を伴なう。また該状況においては
均一な混合を達成することが困難となることから高温域
が局在することになり、重合体の一部が塊化し、塊化物
のために反応器内部で攪拌機、温度計を損傷したり、配
管を使って重合体粒子を反応器から抜き出すことが困難
となる。
一方、未反応モノマーにより流動化状態で重合を行う反
応器においてはスラッギング現象が発生しやすくなり、
ガス怖環ラインへの飛散重合体粒子の量が著るルく増大
し、ラインへの付着及び閉塞が発生する。
また該状況下においては均一な混合が困難であり重合体
の一部が塊化する問題が生ずる。
更に重合体粒子の付着力が大きい場合には粒子を移送す
る配管での閉塞が発生しやすくなる。
またサイクロン下部あるいはホッパー内でブリッジング
が発生し、安定に抜き出すことが困難となる問題がある
従って、気相重合法は、低結晶性重合体を溶解する液状
媒体を使用しない利点を有するにもかかわらず、現実的
には低結晶性重合体を多く含む重合体を製造することは
極めて困難となりていた。
更に改良された気相重合法においては、実質的に触媒残
渣の除去を行なわないことから、使用する触媒系として
は高度に重合活性が改良されたものを使用する必要があ
る。
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究した結
果、特定の触媒系と気相重合方法を組み合せることによ
り、性能の優れた粒状のオレフィン系熱可塑性エラスト
マーが効率的に得られることを見出し本発明を達成した
く問題点を解決するための手段〉 本発明は、 A)少なくともチタン、マグネシウムおよび塩素からな
る触媒成分を多孔質担体に含侵させた固体触媒成分と、 B)有機アルミニウム化合物を少なくとも含む触媒系を
用い、 第1工程でエチレンをプロパンおよび/また中でエチレ
ンとa−オレフィンのランダム共重合を、該工程で生成
する共重合体中のエチレン含量が15〜90モル%、テ
トラリン186℃における極限粘度が0.3〜1oであ
って且つ該工程で生成する共重合体が全重合体量に対し
て60〜97重量%になるように重合することを特徴と
する粒状熱可塑性エラストマーの製造法に係るものであ
る。
以下本発明について具体的に説明する。
(a)  固体触媒成分 本発明で使用する固体触媒成分A)は、少なくともチタ
ン、マグネシウムおよび塩素からなる触媒成分を多孔質
担体に含侵させたものである。
本発明の触媒に要求される性能としては、第1工程のポ
リエチレンを製造する際に、高い活性を有すること、さ
らに第2工程のエチレン−aオレフィンのランダム共重
合において十分な活性と良好な物性を持った共重合体ゴ
ムを生成すること、および粒子性状の良好な重合体粒子
を形成すること等を挙げることができる。
粒子性状の良好な熱可塑性エラストマーを製造する為に
は、固体触媒成分の細孔容量が重要な因子である。すな
わち、細孔半径75〜5.000Aの範囲の細孔容量が
0.20 ctJ1以上、好ましくは0.25工/1以
上、特に好ましくはo、aoνf以上である。
固体触媒成分の細孔容量が小さいと、得られた重合体は
著しく粘着性を帯び、粒子同志が凝集し、粒子性状の良
好な粒子熱可塑性エラストマーを安定的に製造すること
ができない。
また、固体触媒成分の平均粒子径は5〜500μ、好ま
しくは10〜400μ特に好ましくは16〜800μで
ある。
平均粒子径がこの範囲より小さい場合には、重合体粒子
の付着力が増大し、また流動床型気相反応器においては
、触媒および重合体粒子の飛散等の問題が発生する。一
方、平均粒子径がこの範囲より大きい場合には、流動床
型気相反応器においては最小流動化速度が著しく増大す
るだめに安定な流動状態を得ることが困難となり、重合
体粒子が塊化する問題が発生する。
かかる固体触媒成分をさらに具体的に説明する。本発明
で使用できる多孔質担体としては公知のものでよい。例
えば、Sing 、 Altos、 Mg0Tie!、
 Zr0t 、 Sing−Altos 、 MgO−
AItos 。
MgO・S iog・Al *Os  等に代表される
多孔質酸化物、あるいはポリスチレン系、ポリアクリル
酸エステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニ
ル系の多孔質ポリマービーズが使用できる。多孔質ポリ
マービーズの具体例としては、スチレン・ジビニルベン
ゼン共重合体、アクリル酸・ジビニルベンゼン共重合体
、p−ビニルフェノール・ジビニルベンゼン共重合体、
架橋ポリスチレン、架橋アクリル酸エステル等が挙げら
れる。また活性炭、カーボンブラック等も使用できる。
多孔質担体の平均粒径は5〜500μ、好ま員くは10
〜400μ特に好ましくは15〜800μであり、細孔
半径75〜5.00 OAの範囲の細孔容量が0.25
 crJg以上、好ましく10) くは0.80 f/cc以上、特に好ましくは0.85
C14//9以上である均一形状の粒子形で、粒度分布
の狭いものが好ましい。上記多孔質担体のうち特に、S
ingおよびスチレン・ジビニルベンゼン等に代表され
る多孔質ポリマービーズが好ましい結果を与える。
次に多孔質担体に含浸させる少なくともチタン、マグネ
シウムおよび塩素からなる触媒成分について具体的に説
明する。
本発明の触媒成分において、チタン/マグネシウムの原
子比は0.01〜0.8、好ましくは0.02〜0,2
であ、る。
また、塩素/マグネシウムの原子比は、1.3〜10、
好ましくは2.0〜5.0である。
かかる触媒成分を製造する方法としては、例えば特公昭
85−495号、特開昭46−4898号、特公昭46
−81880号、特開昭47−42288号、特開昭4
9−86488号、特公昭57−24861号、特願昭
60−189951号、特公昭89−12105号、特
公昭48−18050号、特公昭46−84092号、
特公昭46−84098号、特公昭47−41676号
、特公昭55−28561号公報等に開示された方法を
挙げることができる。
次に、触媒成分を多孔質担体に含浸させる方法としては
、粉砕等の機械的方法あるいはスラリー状態での化学的
方法が用いられるが、粒子性状の点から後者の方法が好
ましい。
かかる方法の具体例としては、例えば特開昭52−42
585号、特開昭54−148098号、特開昭56−
47407号、特開昭69−280006号、特開昭6
1−87808号、特願昭61−228968号公報等
に開示された方法を挙げることができる。
これらの方法の数例について以下に簡単に説明する。
(1)  多孔質担体をグリニヤール試薬等の有機マグ
ネシウム化合物で処理したのちTiC/4等で処理する
方法。
(2)多孔質担体をグリニヤール試薬等の有機マグネシ
ウム化合物で処理したのちハロゲン化剤および/または
アルコール類と反応させ、Ti C14等のチタン化合
物で処理する方法。
(8)  ハロゲン化マグネシウム化合物および/また
はアルコキシマグネシウム化合物をアルコール類、エー
テル類等の各穏ドナーで溶解させたのちTiC1t等と
錯化させ、これを多孔質担体に含浸させる方法。
(4) ハロゲン化マグネシウム化合物および/または
アルコキシマグネシウム化合物をアルコール類、エーテ
ル類等の各種ドナーで溶解させたのち、多孔質担体に含
浸させ、さらにTiC1a等のチタン化合物で処理する
方法。
(5)多孔質担体の共存下、アルコキシチタン化合物を
グリニヤ・−ル試薬等の有機マグネシウム化合物で還元
したのち、エーテル化合物とTiCl4との混合物で処
理する方法。
また、多孔質担体に含浸させる触媒成分の量は固体触媒
成分中の含有ゑとして1〜70重量%、好ましくは3〜
60ffiffi%、特に好ましくは5〜55重量%で
ある。多孔質担体に含浸させる触媒成分の量が多過ぎる
と重合体の粒子性状が悪化する。また逆に少な過ぎると
固体触媒当りの活性が低下する。
本発明において使用される触媒成分の合成に用いられる
チタン化合物は一般式Ti(OR′)aXb(R’は炭
素数が1〜20の炭化水素基、Xはハロゲン原子、aお
よびbは0≦a≦4.0≦b≦4で且つa十り=8また
は4で表わされる数字である。) で表わされる。具体的には三塩化チタン、エトキシチタ
ンジクロライド、ブトキシチタンジクロライド、四塩化
チタン、エトキシチタントリクロライド、ブトキシチタ
ントリクロライド、フェノキシチタントリクロライド、
ジブトキシチタンジクロライド、ジフェノキシチタンジ
クロライド、トリブトキシチタンクロライド、テトラエ
トキシチタン、テトラブトキシチタン、テトラフェノキ
シチタン等が好適に使用できる。
次にマグネシウム化合物としては次のものが用いられる
マグネシウム−炭素結合やマグネシウム−水素結合を持
った還元能を有する化合物としては、例えばジエチルマ
グネシウム、ジブチルマグネシウム、ジェキシマグネシ
ウム、エチルマグネシウムクロライド、ブチルマグネシ
ウムクロライド、ヘキシルマグネシウムクロライド、ブ
チルエトキシマグネシウム、ブチルマグネシウムハイド
ライド等が好適に用いられる。これらマグネシウム化合
物は、有機アルミニウム化合物等との錯化合物の形態で
用いてもよい。一方、還元能を持たないマグネシウム化
合物としては、マグネシウムジクロライド、マグネシウ
ムジクロライド等のジハロゲン化マグネシウム、メトキ
シマグネシウムクロライド、エトキシマグネシウムクロ
ライド、ブトキシマグネシウムクロライド、フェノキシ
マグネシウムクロライド、ジェトキシマグネシウム、ジ
ブトキシマグネシウム、ジフェノキシマグネシウム等の
アルコキシマグネシウム化合物、ラウリル酸マグネシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム等のマグネシウムのカル
ボン酸塩等が好適に用いられる。
これら還元能を持たないマグネシウム化合物は、あらか
じめあるいは固体触媒の調製時に還元能を持ったマグネ
シウム化合物から公知の方法で合成したものでもよい。
また固体触媒成分中に公知のエステル化合物を添加して
もよい。かかるエステル化合物はモノおよび多価のカル
ボン酸エステルであす、具体的には脂肪族カルボン酸エ
ステル、オレフィンカルボン酸エステル、脂環式カルボ
ン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等である。
具体例としては、イタクリル酸メチル、安息香酸エチル
、安息香酸ブチル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチ
ル、アニス酸エチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブ
チル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジブチル、マレイン
酸ジメチル、マレイン酸ジブチル、イタコン酸ジエチル
、イタコン酸ジブチル、フタル酸モノエチル、フタル酸
ジメチル、フタル酸メチルエチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸ジn−プロピル、フタル酸ジイソプロピル、フ
タル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジイソブチル、フタル
酸ジn−ヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル
酸ジフェニル等を挙げることができる。
(b)Kmアルミニウム化合物 本発明において、上述した固体触媒成分A)と組合せて
使用する有機アルミニウム化合物B)は、少なくとも分
子内に1個のAl−炭素結合を有するものである。代表
的なものを一般式で下記に示す。
R;AIY8−f/ R’R6Al−0−AIRR ここで、R,R,R,RおよびRは炭素数が1〜8の炭
化水素基、Yはハロゲン、水素またはアルコキシ基を表
わす。Vは2≦f≦8で表わされる数字である。
有機アルミニウム化合物の具体例としては、トリエチル
アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキ
シルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニ
ウムハイドライド等のジアルキルアルミニウムハイドラ
イド、トリアルキルアルミニウムとジアルキルアルミニ
ウムハライドの混合物、テトラエチルジアルモキサン、
テトラブチルジアルモキサン等のアルキルアルモキサン
が例示できる。
これらW機アルミニウム化合物のうち、トリアルキルア
ルミニウム、トリアルキルアルミニウムとジアルキルア
ルミニウムハライドの混合物、アルキルアルモキサンが
好ましく、とりわけ、トリエチルアルミニウム、トリイ
ソブチルアルミニウム、トリエチルアルミニウムとジエ
チルアルミニウムクロリドの混合物およびテトラエチル
ジアルモキサンが好ましい。
有機アル更ニウム化合物の使用量は、固体触媒中のチタ
ン原子1モル当り1〜1000モルのごとく広範囲に選
ぶことができるが、特に5〜600モルの範囲が好まし
い。
また重合に際しては重合体の分子量を調節する目的で公
知の電子供与性化合物を共存させておいてもよい。かか
る電子供与性化合物としては、5i−OR’結合< R
9は炭素数が1〜20の炭化水素基を表わす。)または
5i−N−C結合を有する有機ケイ素化合物、芳香族の
カルボン酸エステル化合物および立体障害アミン類等が
挙げられる。
有機ケイ素化合物としては、一般式Rh5i(OR’)
4−h (R’およびR10は炭素数が1〜20の炭化
水素、基、hは0≦h≦8の数字を表わす。)で表わさ
れるアルコキシシラン化合物が好適に使用される。
かかるアルコキシシラン化合物の具体例としては、テト
ラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジメト
キシシラン、ジフェニルジェトキシシラン、ブチルトリ
エトキシシラン、テトラブトキシシラン、ビニルトリブ
トキシシラン、ジエチルジェトキシシラン等を例示する
ことができる。
芳香族のカルボン酸エステル化合物としては安息香酸メ
チル、安息香酸エチル、安息香酸n−プロピル、安息香
酸イソプロピル、安息香酸n−ブチル、安息香酸フェニ
ル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、アニス酸メ
チル、アニス酸エチル、フタル酸モノエチル、フタル酸
ジメチル、フタル酸メチルエチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸ジn−プロピル、フタル酸ジイソプロピル、フ
タル酸ジn−ブチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸
ジn−ヘプチル、フタル酸ジn−オクチル、フタル酸ジ
フェニル等を挙げることができる。
また立体障害アミン類としては、2.6−置換ピペリジ
ン類、2,5−置換ピロリジン類、あるいはN 、 N
 、 N’ 、 N’−テトラメチルメチレンジアミン
等の置換メチレンジアミン化合物を挙げることができる
。これらの電子供与性化合物のうち、有機ケイ素化合物
が好ましく用いられ、そのうちアルコキシシラン化合物
が特に好ましく用いられる。
(d)  重合方法 本発明は、上記触媒系を用いて実質的に二段階の工程か
らなる粒状熱可塑性エラストマーの製造方法を提案する
ものである。
本発明の重合法の第1工程は上記触媒系の存在下にプロ
パンおよび/またはブタン溶媒いずれでも本発明の効果
を達成することができる。
更に具体的な第1工程の重合の態様を以下に示す。
この第1工程の重合は、エチレンを単独に重合すること
のみならず、エチレンと少量のコモノマーとして炭素数
が8ないし6のα−オレフィンを添加して共重合するこ
とも包含する。この場合コモノマーは該工程で生成する
重合体中の含量が6モル%以下にするのが好ましく4モ
ル%以下にするのがより好ましい。
プロパンおよび/またはブタン溶媒中で重合する場合に
は40″C〜95℃の温度範囲、17〜50kg/cd
の圧力の範囲で実施するのが好ましく、一方、気相中で
重合する場合には重合体が溶融する温度以下、好ましく
は40℃〜110℃の温度範囲、常圧〜5(1!/−の
圧力の範囲で重合槽内でモノマーが液化しない条件で実
施するのが好ましい。更に該工程では、最終製品の溶融
流動性を改良する目的で水素等の分子量調節剤を添加し
て重合するのが好ましい。
重合の第2工程は第1工程の重合に引き続いて実施する
。すなわち、気相中でエチレンとa−オレフィンとのラ
ンダム共重合を行なう。
エチレンと共重合するα−オレフィンとしては、プロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1,4−
メチルペンテン−1,8−メチルブテン−1等をあげる
ことができる。特にプロピレンおよびブテン−1が好ま
しい。
本発明の共重合においては、エチレンとα−オレフィン
と更にポリエンを共重合させることができる。かかるポ
リエンの具体例としては、ブタジェン、ジシクロペンタ
ジェン、1.4−へキサジエン、1,8.7−オクタト
リエン、ビニルシクロヘキサン、5−エチリデン−2−
ノルボルネン、6−インブロペニルー2−ノルボルネン
等が挙げられる。
これらのうち、特に非共役ジエンガ好ましい。
熱可塑性エラストマーの物性上、エチレンとα−オレフ
ィンとの共重合体中のエチレン含量は15〜90モル%
、好ましくは20〜85モル%である。生成する共重合
体中のエチレン含量が上記範囲を越えると、ゴム的性質
が損なわれるので好ましくない。また少ない場合にも、
低温特性やゴム的性質が損なわれるため好ましくない。
更に本発明では該工程をエチレン濃度を変えて二段階以
上で実施することができる。重合の条件は重合体が溶融
する温度以下、好ましくは20〜85℃、特に好ましく
は40〜75℃の温度範囲、常圧〜40#/−の圧力の
範囲で重合槽内でモノマーが液化しない条件で実施する
のが好ましい。更に該工程では最終製品の溶融流動性を
調節する目的で、水素等の分子量調節剤を添加して重合
するのが好ましい。
第2工程で生成するエチレンとα−オレフィンとのラン
ダム共重合体の分子量は、テトラリン135℃における
極限粘度[η]で0.3〜10、好ましくは0.5〜8
、特に好ましくは1〜5である。[η]が小さすぎると
、十分な引張り強度が得られない。逆に[η〕が大きす
ぎると成形加工性が著しく悪化する。
本発明の第2工程で生成する共重合体は全重合体量の6
0〜97重量%、好ましくは70〜95重量%、特に好
ましくは75〜90重量%である。$2工程での生成量
が多いほどゴム的な性質に富み、逆に少ない場合には硬
くプラスチックの挙動を示す。
本発明の重合法を実施することにより、通常付着力が1
0f/l:II以下の粒子性状の良好な粒状熱可塑性エ
ラストマーが得られる。
本発明を実施する気相重合反応器としては特に限定され
ることはなく、公知の攪拌混合槽型反応器、流動床型反
応器、攪拌機付き流動床型反応器などを使用することが
できる。
本発明の重合は、2槽以上の反応器を直列に結合して連
続的に実施する方法、1槽以上の反応器で回分的に重合
する方法或は両者の組み合わせによる方法のいずれによ
っても実施することができる。
〈実施例〉 本発明の方法を以下に実施例をあげて、更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例によってのみ限定される
ものではない。
なお、実施例における物性値は下記の方法で測定したも
のである。
極限粘度(以下[η]と略す。):テトラリン溶媒で1
35℃で測定した。
[η]E・・・・・・・・第1工程で生成した重合体の
極限粘度を示す。
[η〕T・・・・・・・・全重合体の極限粘度を示す。
[ηIEP・・・・・・第2工程で生成した重合体の極
限粘度を示す。 費]E?17.ン″に入t= Jul
 75 ’bし1−6(E)・・・・・・第1工程の重
合量の割り合い(重量分率)(EP)・・・・・・第2
工程の重合量の割り合い(重量分率)エチレン含量測定
:赤外吸収スペクトルを使って公知の吸収バンドを利用
して定量した。
求めたエチレン含量は物質収支から得た値とほぼ一致し
た。
重合体粒子付着カニ巾80m、長さ58mm。
高さ12mのアルミニウム板製剪断試験セfのもとて8
0秒間予圧した後に垂直荷重として5011100f、
 200F、800y、4ooyを印加シテ常温下テ1
00m/minの引取速度のもとに一面剪断試験を行な
い各垂直荷重に対する剪断応力を測定する。垂直荷重と
剪断応力の測定値を最小2乗法にて直線近似し、垂直荷
重Ofに外挿した時の剪断応力をもって付着力とした。
細孔容量:測定機種としてマイクロメリティックス社ボ
アサイザ9810(ポロシメーター)を使用し水銀圧入
法で、細孔半径40〜75000λの範囲の細孔容量を
測定した。
固体触媒の平均粒径:光学顕微鏡観察より求めた。
実施例1 (ハ)有機マグネシウム化合物の自戒 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備えた内容
積11のフラスコをアルゴンで置換したのち、グリニヤ
ール月割状マグネシウム82.Ofを投入した。
滴下ロートにn−ブチルクロリド120yとジ−n−ブ
チルエーテル500−を仕込み、フラスコ中のマグネシ
ウムに約80−滴下し、反応を開始させた。反応開始後
、50℃で4時間かけて滴下を続け、滴下終了後、60
℃でさらに1時間反応を続けた。
その後、反応溶液を室温に冷却し、固形分を戸別した。
ジ−n−ブチルエーテル中のn−ブチルマグネシウムク
ロリドを1!!定硫酸で加水分解し、1規定水酸化ナト
リウム水溶液で逆滴定して濃度を決定したところ(指示
薬としてはフェノールフタレインを使用)、濃度は2.
0モル/lであった。
(ハ)固体生成物の合成 攪拌機、滴下ロートを備えた内容積200−のフラスコ
をアルゴンで置換した後、富士デビソン化学■製952
グレードシリカゲル(ポロシメーター測定の結果細孔半
径75〜5sOooA間における細孔容量(以後dVp
(*/f)と略す。)がctvp = 0.88Cty
’f/であった。)を窒素雰囲気下700°Cで8時間
か焼したもの7.09 fとn−ヘプタン85.5+w
j、テトラブトキシチタン0.49F(1,4ミリモル
)、テトラエトキシシラン5.1F(25ミリモル)を
投入し80℃で45分間攪拌した。
次に(ハ)で合成した有機マグネシウム化合物12.9
−をフラスコ内の温度を5℃に保ちながら滴下ロートか
ら45分かけて滴下した。滴下終了後5 ”Cで45分
間、さらに80℃で45分間攪拌したのちn−へブタン
85.511tで2回洗浄を繰り返し減圧乾燥して茶色
の固体生成物11.1Fを得た。
((1)  固体触媒成分の合成 内容[100gItのフラスコをアルゴンで置換した後
、上記(ハ)で調製した固体生成物6.16N、)ルエ
ンl 7.2 wj、n−ブチルエーテル1.1sd(
6,6Fリモル)および四塩化チタン20.1m(18
8ミリモル)を加え、96℃で8時間反応を行なった。
反応終了後、95℃で固液分離したのち、同温度でトル
エン17.2 mで2回洗浄を行なった。上述したn−
ブチルエーテルと四塩化チタンとの混合物による処理を
もう一度1時間行ない、さらにn−ヘプタン17.2−
で2回洗浄を繰り返した後減圧乾燥して茶色の固体触媒
成分4.85Fを得た。
固体触媒成分にはチタン原子が2.6重量%、マグネシ
ウム原子が5.0重量%含まれていた。この固体触媒成
分の平均粒径は60μであり細孔容量はcivp= o
、a 2 Cr、/f!であった。
0重 合 内容積51の攪拌機付オートクレーブを使用して第1工
程でエチレンのホモ重合、第2工程でエチレンとプロピ
レンのランダム共重合を実施した。
オートクレーブを80”Cで1時間乾燥したのち、ブタ
ン800fを供給し温度を60℃に昇温した。ついで8
 紳/iGの分圧に相当する水素を加えさらにエチレン
で20 kg/cdGまで昇圧し、さらにトリエチルア
ルミニウム0.51とフェニルトリメトキシシラン0.
181及び上記0で調製した固体触媒成分485.8w
vを少量のn−へブタンと共にアルゴンによりオートク
レーブ内に圧入した。そして全圧を20 kg7alG
、温度を60“Cに保つようにして85分間エチレンの
ホモ重合を行なったのち、未反応モノマーとブタンをパ
ージし、[η]E を測定するために少量のポリマーを
サンプリングした。ついで水素を0.075 kg/c
dG供給し、プロピレンで8#/a(Gまで昇圧したの
ちに、更にエチレンで10 /cIj/aIGまで昇圧
し、温度を70“Cに調節して第2工程の重合を開始し
た。
その後、全圧を10φ−Gに保つように/プロピレン共
重合を気相で行なった。
重合終了後未反応モノマーをパージし、微粉および粗大
粒子のないパウダー性状の良好な粒状熱可塑性エラスト
マー194Fを得た。また、オートクレーブを開放点検
した結果、オートクレーブの内壁および攪拌機に全く重
合体は付着していなかった。
固体触媒1y当りの全重量体の生成量 (以下P/cat (17g)と略す。)はP/cat
=400であった。
また第1工程のエチレンホモポリマー (以下Eと略す。)の極限粘度は[η〕。=2.4であ
った。また全重合体中には第2工程のエチレン/プロピ
レン共重合体(以下EPと略す。)が77wt%含有さ
れていた。
EP中のエチレン含有員は47wt%であり全重合体お
よびEP部の極限粘度はそれぞれ[η]T=2.9、[
η]EP = 8.1であった。また得られた重合体粒
子の付着力は6.9g/aiであった。
実施例2 (ハ)固体生成物の合成 攪拌機、滴下ロートを備えた内容積200−のフラスコ
をアルゴンで置換した後、Johns−Manvi l
 le社製Chromosorb 101(スチレンと
ジビニルベンゼンとの共重合体からなる多孔質ポリマー
ビーズ、dvp=0.52νg)を80℃で1時間真空
乾燥したもの7.Ofとn−ブチルエーテル28−を投
入し、攪拌を行ないながら実施例1の(ハ)で合成した
有機マグネシウム化合物20.0−をフラスコ内の温度
を80℃に保ちながら滴下ロートから80分かけて滴下
し、さらに同温で1時間処理を行なった。そしてn−ブ
チルエーテル20wtで2回、n−へブタン20mで2
回洗浄を繰り返したのち、減圧乾燥して有機マグネシウ
ム処理物7.Ofを得た。次に攪拌機、滴下ロートを備
えた内容積100mgのフラスコをアルゴンで置換した
のち、先に合成した有機マグネシウム処理物7.Ofと
n−へブタン85W1t。
テトラブトキシチタン0.62F(1,8ミリモル)、
テトラエトキシシラン6.81F(80,2ミリモル)
を投入し80℃で80分間攪拌した。
次に実施例1の(ハ)で合成した有機マグネシウム化合
物16.Owtをフラスコ内の温度を5℃に保ちながら
滴下ロートから1時間かけて滴下した。滴下終了後5℃
で1時間1さらに室温で1時間攪拌したのちn−ヘプタ
ン80−で8回洗浄を繰り返し減圧乾燥して茶色の固体
生成物11.6Fを得た。
(ハ)固体触媒成分の合成 内容積1001117!のフラスコをアルゴンで置換し
た後、固体生成物4.14F、トルエン1B、8II/
、n−ブチルエーテル0.91sd(5,4Eリモル)
および四塩化チタン16.1m(146ミリモル)を加
え、95”Cで8時間反応を行なった。反応終了後、9
5℃で固液分離したのち、同温度でトルエン20.0ば
で2回洗浄を行なった。上述したn−ブチルエーテルと
四塩化チタンとの混合物による処、理をもう一度1時間
行ない、さらにn−へブタン20,0−で2回洗浄を繰
り返した後減圧乾燥して茶色の固体触媒成分8.58F
を得た。
固体触媒成分にはチタン原子が1.6型皿%、マグネシ
ウム原子が6.8重量%含まれていた。この固体触媒成
分の平均粒径は200μであり細孔容量はaVp = 
0.58νfであった。
Ω 重   合         −゛上記◎で調製し
た固体触媒成分818.2■を用い、実施例1の0と同
様な条件で、E−EPのブロック共重合を行なった。
重合条件および重合結果をそれぞれ第1表および第2表
に示す。
EP含量がg5Wt96と非常に多いにもかかわらず重
合体粒子の付着力は4.2f/−と、非常に粒子性状が
良好であった。
比較例1 (ハ)固体生成物の合成 攪拌機、滴下ロートを備えた内容積600―のフラスコ
をアルゴンで置換したのち、n−へブタン150mg、
テトラブトキシチタン7.6jF(22,4i:リモル
)およびテトラエトキシシラン78y(878ミリモル
)を投入し、均一溶液とした。次に、実施例1の(6)
で合成した有機マグネシウム化合物1827!(400
ミリモル)を、フラスコ内の温度を5℃に保ちながら、
滴下ロートから8時間かけて徐々に滴下した。滴下終了
後、室温でさらに1時間攪拌したのち室温で固液分離し
、n−ヘプタン800−で8回洗浄を繰り返したのち減
圧乾燥して、茶褐色の固体生成物62.Ofを得た。
(ハ)固体触媒成分の合成 内容積100−のフラスコをアルゴンで置換した上記(
6)で合成した固体生成物10.7y、 トルエン85
.6fnt1n−ブチルエーテル2.86(18,9<
リモル)および四塩化チタン4t、6−(878ミリモ
ル)を加え、95°Cで8時間反応を一行なった。反応
終了後、95℃で固液分離したのち、同温度でトルエン
85−で2回洗浄を行なった。
上述したn−ブチルエーテルと四塩化チタンとの混合物
による処理をもう一度1時間行ない、さらにTI−へブ
タン85−で2回洗浄を繰り返したのち減圧乾燥して黄
土色の固体触媒成分9.8ノを得た。
この固体触媒成分中にはチタン原子が 7.6重量%、マグネシウム原子が18.5重量%含有
されていた。また、この固体触媒成分の平均粒子径は8
5μ、細孔容量はavp = 0.17 CI:、/f
であった。
(ロ)重 合 上記(ハ)で1ilfRシた固体触媒成分127.0■
を用い、実施例1の0と同様な条件で、E−EPのブロ
ック共重合を行なった。重合条件および重合結果をそれ
ぞれ第1表および第2表に示す。
この場合は、固体触媒成分が多孔質担体に含浸されてい
ない為、粒子性状は著しく悪かった。すなわちオートク
レーブを開放点検した結果、オートクレーブの内壁に重
合体粒子が層状に付着し、半ば固化していた。
比較例2 (ホ)固体触媒成分の合成 実施例1の(ハ)の固体生成物の合成において、シリカ
ゲルとして富士デビソン化学■製スーパーマイクロビー
ズシリカゲル4Bタイプ(dip = 0.15 cc
、/f ) ヲ用イ、該シリカゲルに含量させる触媒成
分の量を2/8に減らした以外は実施例1と同様な条件
で固体触媒成分を合成した。固体触媒成分には、チタン
原子が2.1重量%、マグネシウム原子が8.5重量%
含まれていた。またこの固体触媒成分の平均粒径は40
μ、ただしこの場合には固体触媒成分中に相当量の微粉
が含まれていた。また細孔容量dVp =0.07αし
′fと著しく小さかった。
(ハ)重 合 上記(6)で合成した固体触媒酸859.0119を用
い実施例1の0と同様な条件でE−EPのブロック共重
合を行なった。
重合条件および重合結果をそれぞれ第1表および第2表
に示すが、この場合は固体触媒成分の細孔容量が著しく
小さいため得られた重合体の粒子性状は著しく悪かった
すなわちオートクレーブを開放点検したところ、オート
クレーブの内壁に重合体粒子が層状に持着し、半ば固化
していた。
実施例8 (ハ)固体生成物の合成 攪拌機、滴下ロートを備えた内容積200−のフラスコ
をアルゴンで置換した後、富士デビソン化学■製952
グレードシリカゲル(avp = 0.88 )を窒素
雰囲気下700”Cで8時間か焼したもの7.80 f
とn−へブタン89.0mg、テトラブトキシチタン1
.06 f (8,1ミリモル)、テトラエトキシシラ
ン11.2F(58ミリモル)を投入し80℃で45分
間攪拌した。
次に実施例1の(ハ)で合成した有機マグネシウム化合
物28.4−をフラスコ内の温度をb″Cに保ちながら
滴下ロートから45分かけて滴下した。滴下終了後5℃
で45分間、さらに80℃で45分間攪拌したのちn−
へブタン89.0−で2回洗浄を繰り返し減圧乾燥して
茶色の固体生成物16.5fを得た。
(ハ)固体触媒成分の合成 内容1[10o−のフラスコをアルゴンで置換した後、
上記(ハ)の還元反応により合成した固体生成物4.5
5y、トルエン16.2−およびフタル酸ジイソブチル
1.68d(6,2Fリモル)を加え、95℃で1時間
反応を行なった。
反応後置液分離し、トルエン15.2−で2回洗浄を行
なった。
洗浄終了後、フラスコにトルエン15.2−1n−ブチ
ルエーテル1.0d(6,0ミリのち、同温度でトルエ
ン15.2−で2回洗浄を行なった。上述したn−ブチ
ルエーテルと四塩化チタンとの混合物による処理をもう
一度1時間行ない、さらにn−へブタン16.2−で2
回洗浄を繰り返した後減圧乾燥して茶色の固体触媒成分
s、soyを得た。
固体触媒成分にはチタン原子が2.2重量%、マグネシ
ウム原子が8.8重量%、フタル酸エステルが2.yz
H%含まれてイタ。
この固体触媒成分の平均粒径は60μであり、細孔容量
はdVp = 0.84 a:、/f テあった。
9重 合 上記(ハ)で合成した固体触媒成分447.4■を用い
、実施例1の0と同様な条件でE−EPのブロック共重
合を行なった。重合条件および重合結果をそれぞれ第1
表および第2表に示す。
実施例4 (8)固体触媒成分の合成 内容積100−のフラスコをアルゴンで置換した後、実
施例2の(9)の還元反応により合成した固体生成物4
.96F、)ルエン16.5−およびフタル酸ジイソブ
チル1.26m(4,7ミリモル)を加え、95”Cで
1時間反応を行なった。
反応後置液分離し、トルエン16.5stで2回洗浄を
行なった。
洗浄終了後、フラスコにトルエン16.5−1n−ブチ
ルエーテル1.1m(6,4ミリモル)および四塩化チ
タン19.8m(1フロミリモル)を加え、95℃で8
時間反応を行なった。反応終了後、95℃で固液分離し
たのち、同温度でトルエン16.5−で2回洗浄を行な
った。上述したn−ブチルエーテルと四塩化チタンとの
混合物による処理をもう一度1時間行ない、さらにn−
へブタン16.5−で2回洗浄を繰り返した後減圧乾燥
して茶色の固体触媒成分8.9Ofを得た。
固体触媒成分にはチタン原子が0.5重量%、マグネシ
ウム原子が4.8重量%、フタル酸エステルが0.7重
置%含まれていた。
この固体触媒成分の平均粒径は200μであり、細孔容
量はdip = 0.75 (Xlfであつた。
(ト)重 合 上記(ハ)で合成した固体触媒成分474.6■を用い
、実施例1の0と同様な条件でE−EPのブロック共重
合を行なった。重合条件および重合結果をそれぞれ第1
表および第2表に示す。
実施例5 (6)重 合 内容積51の攪拌機付オートクレーブを使用して第1工
程でエチレンのホモ重合、第2工程でエチレンとプロピ
レンのランダム共重合を実施した。
オートクレーブを80℃で1時間乾燥したのち、ブタン
8ooyを供給し温度60℃に昇温した。ついで8#/
ajGの分圧に相当する水素を加えさらにエチレンで2
0に97aAGまで昇圧し、さらにトリエチルアルミニ
ウム0.51および実施例2の(ト)で調製した固体触
媒成分878.51119を少量のn−へブタンと共に
アルゴンによりオートクレーブ内に圧入した。そして全
圧を20に9/−G温度を60℃に保つようにして40
分間エチレンのホモ重合を行なったのち、未反応モノマ
ーとブタンをパージし、〔η〕Eを測定するために少量
のポリマーをサンプリングした。ついで水素を0.05
却15jG供給し、プロピレンで8kQ/aiGまで昇
圧したのちに、エチレンで10#/cjGまで昇圧し、
温度を40℃に調節して第2工程の重合を開始した。
その後、全圧を10#/mGに保つようン/プロピレン
共重合を気相で行なった。
重合終了後未反応モノマーをパージし、微粉および粗大
粒子のないパウダー性状の良好な粒状熱可塑性エラスト
マー4509を得た。また、オートクレーブを開放点検
した結果、オートクレーブの内壁および攪拌機に全く重
合体は付着していなかった。
触媒1f当りの全重合体の生成量P/c a t=11
90であった。また[ηIE = 2.4、〔η1T−
2,0、[η)Bp=1.9であり、全重合体中にEP
部は9Qwt%含有されており、EP中のエチレン含有
量は4gwt%であった。また得られた重合体粒子の付
着力は8.2f/aiであった。
実施例6 実施例4の(ハ)で調製した固体触媒成分418.7岬
を用い、実施例5の(6)と同様な条件でE−EPのブ
ロック共重合を行なった。重合条件および重合結果をそ
れぞれ第1表および第2表に示す。
比較例8 比較例2の(8)で調製した固体触媒成分144.0■
を用い、EP部の重合温度を80”Cに下げた以外は実
施例5の(6)と同様な条件でE−E Pのブロック共
重合を行なった。重合条件および重合結果をそれぞれ第
1表および第2表に示すが、この場合は固体触媒成分の
細孔容量が著しく小さいため、低温で重合しても得られ
た重合体の粒子性状が悪かった。
実施例γ 実施例2の(財)のエチレンとプロピレンのランダム共
重合の工程で、エチレン/プロピレン=85/15vo
1%の混合ガスをフィードした以外は実施例2と同様な
条件で固体触媒成分を調製し、重合を行なった。重合条
件および血合結果をそれぞれ第1表および第2表に示す
実施例8 実施例2で調製した固体触媒成分を用い第1工程でエチ
レンのホモ重合、第2工程でエチレンとブテン−1のラ
ンダム共重合を実施した。
内容積5Ilの攪拌機付オートクレーブを80℃で1時
間乾燥したのち、ブタン800gを供給し温度を60”
Cに昇温した。ついて8 kg/dGの分圧に相当する
水素を加えさらにエチレンで20#/e14Gまで昇圧
し、さらにトリエチルアルミニウム0,5fとフェニル
トリメトキシシラン0.18 fおよび実施例2の@で
調製した固体触媒成分870.5岬を少量のn−へブタ
ンと共にアルゴンによりオートクレーブ内に圧入した。
そして全圧を20)C9/−G1温度を60℃に保つよ
うにして45分間エチレンのホモ重合を行なったのち、
未反応のモノマーとブタンをパージし、[η]Eを測定
するために少量のポリマーをサンプリングした。ついで
水素を0.075#/eli供給し、全圧は4 kQ/
al Gに保つようにエチレン/ジン−1共重合を気相
で行なった。
重合終了後未反応モノマーをパージし、粒子性状の良好
な熱可塑性エラストマー456gを得た。
オートクレーブを開放点検した結果、オートクレーブの
内壁および攪拌機に全く重合体は付着していなかった。
触媒1f!当りの全重合体の生成量P / cat=1
280であった。
全重合体中には@2工程のエチレン/ブテン−1 共重合体(以下EBと略す。)が95wt%含有されて
いた。また、EB中のエチレン含有量は80 wt96
であった。分子量はLη]E=1.8、〔ηEBB =
 8.0、[η]T = 2.8であった。
また得られた重合体粒子の付着力は4.417cdであ
った。
〈発明の効果〉 以上の如く、本発明の特定の触媒系と気相重合法を組み
合せる仁とにより下記のような効果が得られる。
(1)粒状のオレフィン系熱可塑性エラストマーが、経
済的にかつ安定的に製造でき、従来の方法と比較して製
造コストの大巾な引き下げが可能となる。
(2)  チタン原子当りの触媒活性が非常に高いため
、なんら特別の触媒残渣除去操作をしなくても、重合体
の着色、安定性および腐蝕性に密接に関係するハロゲン
原子、チタン原子の含有量が極めて少ない。すなわち、
触媒残渣除去のための設備が不要となり、生産コストの
引き下げが可能となる。
(8)熱可塑性エラストマーが粒状で得られるため、取
扱い、成形加工等が容易である。
(52完) 6、補正の対象 手続補正書(自発) 昭和62年12月15日 1、事件の表示 昭和62年 特許願第   68094  万2、発明
の名称 粒状熱可塑性エラストマーの製造法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  大阪市東区北浜5丁目15番地名称 (20
9)住友化学工業株式会社代表者   森    英 
雄 4、代理人 住 所  大阪市東区北浜5丁目15番地6、補正の内
容 (1)明細書第88頁第17行のrO,52JをrO,
92Jに補正する。
以上 (2完)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 A)少なくともチタン、マグネシウムおよび塩素からな
    る触媒成分を多孔質担体に含侵させた固体触媒成分と、 B)有機アルミニウム化合物を少なくとも含む触媒系を
    用い、 第1工程でエチレンをプロパンおよび/またはブタン溶
    媒中でスラリー重合するか、またはエチレンを気相中で
    重合した後、第2工程で気相中でエチレンとα−オレフ
    ィンのランダム共重合を、該工程で生成する共重合体中
    のエチレン含量が15〜90モル%、テトラリン135
    ℃における極限粘度が0.3〜10であって且つ該工程
    で生成する共重合体が全重合体量に対して60〜97重
    量%になるように重合することを特徴とする粒状熱可塑
    性エラストマーの製造法。
JP62063094A 1987-03-17 1987-03-17 粒状熱可塑性エラストマ−の製造法 Granted JPS63227605A (ja)

Priority Applications (13)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62063094A JPS63227605A (ja) 1987-03-17 1987-03-17 粒状熱可塑性エラストマ−の製造法
US07/167,003 US4900706A (en) 1987-03-17 1988-03-11 Process for producing olefin polymers and catalyst used therein
CA000561421A CA1299807C (en) 1987-03-17 1988-03-14 Process for producing olefin polymers and catalyst used therein
NO881162A NO170490C (no) 1987-03-17 1988-03-16 Katalysatorsystem og fast katalysatorkomponent for alfa-olefinpolymerisasjon
EP88104256A EP0283011B1 (en) 1987-03-17 1988-03-17 Process for producing olefin polymers and catalyst used therein
ES88104256T ES2056845T3 (es) 1987-03-17 1988-03-17 Procedimiento para producir polimeros de olefinas y catalizador usado en el.
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