JPS6321097A - 脱水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、洗濯物の脱水を行なう脱水装置に関するもの
である。

（従来の技術） 従来、この種の脱水装置としては遠心脱水方式のものが
広く知られているが、このような方式の脱水装置にあっ
ては多数の孔を有する回転槽が必要で、又脱水動作時に
おける振動、騒音が問題になっているものであった。

然るに、本出願人にあっては、回転槽を使用せず振動、
騒音上の問題を解消できる脱水方式を開発している。こ
の脱水方式は、槽と、該槽の開口部を閉塞する蓋と、該
蓋に上端を支持する筒状で蛇腹形状の伸縮部及びこの下
端に設けた押圧部よりなり上記槽内を上下２つの空間に
仕切る圧力応動体と、該圧力応動体の下方空間内を減圧
して該空間内の負圧化により押圧部を下動させる減圧装
置とを具備し、押圧部の下動により洗濯物を押圧圧縮し
て水分を絞り出す方式であり、この方式によれば、回転
槽を省略でき、この槽の回転に伴う振動、騒音上の間頴
がなくなり、又防振構造を採用する必要もない。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、このような脱水方式を実用化するにあたって
脱水性能の向上が大きな課題となるものであった。

然るに、本発明にあっては、上下空間の圧力差による押
圧力を洗濯物に有効に作用させることにより、脱水性能
の向上を計れるようにしたものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明の内容を、以下実施例に対応する図面を用いて説
明する。

槽２と、原種２の開口部を閉塞する蓋１３と、該蓋１３
に上端を支持する筒状で蛇腹形状の伸縮部１６及びこの
下端に設けた押圧部１７よりなり上記槽２内を上下２つ
の空間１９．２０に仕切る圧力応動体１５と、下方空間
２０内を減圧して該空間２０内の負圧化により押圧部１
７を下動させる減圧装置２１とを具備し、押圧部１７の
下動により洗濯物を押圧圧縮して水分を絞り出す脱水装
置において、圧力応動体１５は伸縮部１６と押圧部１７
とを可撓性材料により成形する。そして、圧力応動体１
５の伸縮部１６の肉厚Ｃを押圧部１７の肉厚りより大き
く設定し、又伸縮部１６の膨脹代を含む外径Ａを槽２の
内径Ｂより小さく設定する。

（作　用） 脱水時、下方空間２０内が減圧され負圧化することによ
り、伸縮部１６が伸張しなから押圧部】７が下動する。

この際、伸縮部１６は膨張するが、槽２の内面に接する
ことがなく、上下空間１９．２０の圧力差は押圧部１７
の押し下げ方向の力として有効に作用する。又、肉厚の
小さい押圧部１７は洗濯物を押圧する際に洗濯物の凹凸
に馴染み密着することにより、洗濯物に均一に押圧力を
作用させることができる。

このように、上下空間１９．２０の圧力差による押圧力
が洗濯物に均一かつ有効に作用し、脱水性能が向上する
。

（実施例） 以下図面に示した本発明の実施例について詳細に説明す
る。図は本発明の実施例における洗濯機の概略縦断面構
成図である。

図において、１は洗濯機外枠、２は上面開口の洗濯槽、
３は洗濯槽２の底部に設けたパルセータ、４はパルセー
タ３をベルト、プーリ等よりなる伝達機構を介して回転
させるモータ、５は洗濯槽２の内面に沿って縦方向に設
けた通路カバー、６は通路カバー５により形成した循環
路で、送水ロアをパルセータ３の近傍に、吐出口８を洗
濯槽２の上部に夫々開口させ、パルセータ３裏面のポン
プ作用により洗濯槽２内の水を循環する。９は洗濯槽２
の底部に形成した排水口、１０は排水フィルター、］Ｉ
は洗濯槽２の側壁上部に形成したオーバーフロー口、１
２はオーバーフローフィルターである。

１３は洗濯機外枠１の上端に軸Ｉ４を以って回動自在に
枢支された蓋で、洗濯槽２の上面開口を開閉する。１５
は円筒状周側壁を蛇腹形状に形成しかつ上端を蓋１３の
内面に取着支持した伸縮部１６、この下端に設けた押圧
部１７及び伸縮部１６の上端に連設したシール部１８を
可撓性材により一体に成形してなる圧力応動体で、洗濯
槽２内を上下２つの空間１９．２０に仕切っている。上
記圧力応動体１５のシール部１８は蓋１３の閉塞状態に
おいて洗濯槽２の上端段部上に密着することにより原種
２の上面開口を密閉する。又、圧力応動体１５は伸縮部
１６の肉厚Ｃを押圧部１７の肉厚りより大きく設定し、
さらに伸縮部１６の膨脹代を含めた外径Ａを洗濯槽２の
内径より小さく設定している。

２Ｉは上部にオーバーフロー口２３を有する貯水タンク
２２、該タンク２２内にあって水中に没する循環パイプ
２４、該パイプ２４に先端を臨ませるベンチュリーノズ
ル２５、循環パイプ２４内に強制的に水を流通させるポ
ンプインペラ２６及びこれを回転するポンプモータ２７
により構成した水循環式減圧装置である。２８は一端を
排水切換弁２９を介してベンチュリーノズル２５に連結
した排水分岐パイプで、その他端は分岐して、その一方
を排水弁３０及び排水ホース３Ｉを介し排水口９に、他
゛方をオーバーフローホース３２を介しオーバーフロー
口１１に夫々連結する。３３は外部排水ホースであり、
その一端は分岐して、−方を排水切換弁２９に、他方を
排水弁３４を介し貯水タンク２２の底部に夫々連結する
。

３５は洗剤を収容するための洗剤ボックス、３６は柔軟
仕上剤を収容するための仕上剤ボックスであり、この両
ボックス３５．３６は洗濯槽２の上部で通路カバー５の
上端により被われる位置に配設、　され、共に給水ボッ
クスを兼ねるものである。３７は一端を水道の蛇口等に
連結する給水ホースで、途中に給水弁３８を介挿し、他
端を分岐してその一方を洗剤ボックス３５に、他方を今
一つの給水弁３９を介して仕上剤ボックス３６に夫々連
結する。４０は貯水タンク２２に給水するための給水ホ
ースで、給水弁４１を介して水道の蛇口等に連結する。

４２は蓋１３に設けた大気制御弁で、開放時に空間１９
を大気に開放させるものである。４３は一端を空間１９
に開口しかつ他端を吸気弁４４を介シてベンチュリーノ
ズル２５に連結する吸気ホースである。

尚、図中４５は貯水タンク２２のオーバーフロー口２３
と外部排水ホース３３との間に設けた逆上弁である。

上記構成において、次にその動作を説明する。

洗濯機は不使用時、排水切換弁２９は外部ホース３３側
を開放した状態にあり、残りの全ての弁が閉じている。

そして、圧力応動体１５は後述する理由により図に実線
で示す如く上方位置に保持されている。

洗濯する場合には、蓋１３を開けて洗濯槽２内に洗濯物
を投入し、洗剤ボックス３５内に洗剤を、仕上剤ボック
ス３６内に柔軟仕上剤を夫々収納した後、蓋１３を閉じ
スタートスイッチを押す。すると、例えば洗濯工程、排
水・中間脱水工程、１回目のすすぎ工程、排水・中間脱
水工程、２回目のすすぎ工程、排水・最終脱水工程を順
次実行するものである。

先ず、洗濯工程が始まると、給水弁３８を開き、給水ホ
ース３７により洗剤ボックス３５内に給水し、該ボック
ス３５を経て洗濯槽２内に給水することになり、この時
洗剤ボックス３５内の洗剤は水によって押し流されて洗
濯槽２内に投入される。

一方、給水弁３９も開いて給水ホース４０により貯水タ
ンク２２に給水する。而して、給水弁３８゜３９は洗濯
槽２及び貯水タンク２２に規定量給水した時点で夫々閉
じられる。洗濯槽２内に規定量給水されると、モータ４
を駆動してパルセータ３を回転させ、洗濯物、水及び洗
剤を攪拌することに、より洗濯作業を実行する。

次段の排水・中間脱水工程は、排水弁３０を開き、大気
制御弁４２を開くと、洗濯槽２内の水は排水口９、排水
ホースａｔ、排水分岐管２８から排水切換弁２９により
外部排水ホース３３を経て機外に排出される。而して、
排水完了後、排水切換弁２９をベンチュリーノズル２５
側開放状態に切換え、ポンプモータ２７を駆動してポン
プインペラ２６を回転させると、貯水タンク２２内の水
は循環パイプ２４内を強制的に循環し、ベンチュリー効
果によってベンチュリーノズル２５から洗濯槽２内の空
気即ち空間２０内の空気を吸い出すことにより空間２０
内の減圧を開始する。すると、空間２０内は大気圧が加
わる空間１９に対して負圧となり、圧力応動体１５の押
圧部１７は二点鎖線で示すように下動し、洗濯物を押圧
する。この際、伸縮部１６は伸張とともに側方に膨むこ
とになるが、洗濯槽２の内面に接するまでは至らず、又
押圧部１７は洗濯物の凹凸に応じて容易に変形しその凹
凸に馴染み密着することになる。従って、雨空間１９．
２０の圧力差による押圧力は洗濯物に均一かつ有効に作
用し、洗濯物の押圧圧縮が効率よく行なわれることにな
り、脱水性能の向上が計れ、脱水むらを招くこともない
。尚、洗濯物より絞り出された水は空気ととも減圧装置
２１により吸い出され、オーバーフロー口２３から逆止
弁４５を経て機外に排出される。

このようにして脱水が終了すると、吸気弁４４を開いた
後、ポンプモータ２７を停止する。すると、大気制御弁
４２、吸気弁４４、排水切換弁２９．３０が開状態にあ
る為、空間２０内には吸気ホース４３、排水分岐管２８
及び排水ホース３１、オーバーフローホース３２を経て
外気が流入し、空間２０内の負圧が解消する。然る後、
排水切換弁２９を外部ホース３３側に切換え、排水弁３
０及び大気制御弁１２を閉じてポンプモータ２７を駆動
し、減圧装置２１によりベンチュリーノズル２５、吸気
ホース４３を経て空間１９内の空気を吸い出すことによ
り空間１９内を減圧する。すると、空間１９内の圧力は
空間２０内の圧力よりも低下して負圧となり、圧力応動
体１５の押圧部１７を引き上げることになる。而して、
圧力応動体１５の押圧部１７が実線位置まで復帰した時
点で吸気弁４４を閉じポンプモータ２７を停止すると、
空間１９内は密閉空間となり、押圧部１７はそのまま上
方位置に保持される。

１回目のすすぎ工程において、給水動作は先の洗濯工程
と同様に行なわれる。しかし、洗濯槽２内に規定量給水
した後も給水を継続させ、モータ４によりパル七−夕３
を回転させることによりオーバー７０−すすぎを行なう
。

排水・中間脱水工程は、洗濯工程後の排水・中間脱水工
程と同様に行なわれる。

２回目のすすぎ工程は、給水弁３８．３９を開き給水ホ
ース３７から洗剤ボックス３５及び仕上剤ボックス３６
を経て洗濯槽２内に給水することにより、柔軟仕上剤を
投入する。そして、規定量給水した後、給水弁３８．３
９を閉じモータ４によりパルセータ３を回転させて、た
めすすぎ作業を実行する。

排水・最終脱水工程は先の排水・中間脱水工程と同様に
行なわれる。但し、圧力応動体１５の押圧部１７を上方
位置に引き上げ保持させた後、排水弁３４を開いて貯水
タンク２２内の水を排出することにより、全工程を終了
する。

尚、本発明は上記しかつ図面に示す実施例のみに限定さ
れるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形
して実施できること勿論である。

（発明の効果） 以上の如く本発明の構成によれば、上下両空間の圧力差
による押圧力を洗濯物に均一かつ有効に作用させること
ができ、脱水性能の向上を計ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例における洗濯機の概略縦断面構成
図である。 ２：洗濯槽、１３：蓋、１５：圧力応動体、１６：伸縮
部、１７：押圧部、１９・２０：空間、２１：減圧装置
、２９・３０：排水弁、４２：大気制御弁、４４：吸気
弁、４５：排水切換弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、槽と、該槽の開口部を閉塞する蓋と、該蓋に上端を
   支持する筒状で蛇腹形状の伸縮部及びこの下端に設けた
   押圧部よりなり上記槽内を上下２つの空間に仕切る圧力
   応動体と、該圧力応動体の下方空間内を減圧して該空間
   内の負圧化により押圧部を下動させる減圧装置とを具備
   し、上記押圧部の下動により洗濯物を押圧圧縮して脱水
   するものにおいて、上記圧力応動体は伸縮部と押圧部と
   を可撓性材料により一体に成形すると共に、上記伸縮部
   の肉厚を押圧部の肉厚より大きく設定し、伸縮部の膨脹
   代を含む外径を上記槽の内径より小さく設定したことを
   特徴とする脱水装置。