JPS63209929A - 導電性構造物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は導電性フロック加工製品に関する。更に詳細に
は静電気によるｆ埃の付着のない編・織布にフロック加
工をした繊維製品に関する。

〔従来の技術〕

近年、織布又は編布にあらかじめ接着剤を塗布し、静電
気を利用してパイル（Ｐｉｌｅ）又はフロック（ｆｌｏ
ｃｋ　）と呼ばれる短繊維を植毛固定さゼる、いわゆる
フロック加工製品が衣類、履物、カーペット、家具、雑
貨関係に広く利用されるようになった。

フロック加工を施した商品の持ち味は暖かく柔らか味の
ある毛皮の様な外観、肉厚でしつとりした感触にあり、
需要家に喜ばれている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このようなフロック加工製品は、静電気による塵埃が非
常に付着し易いという欠点を有している。

本発明はこの問題を解決する事を目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

未発町名等は前記問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた
結果、基材である織布又は編布に導電性を右する繊維を
配合すると共に、該編・織布に植設される知謀Ｉｆｆ　
（以下パイルと称する）にも導電性繊維を用い、編・織
布に直接接着させる事により、静電気の帯電を抑え、昨
埃の付着を防止できることを見出し、本発明を完成した
。

本発明は熱溶融性繊維と導電性ｔｉ維とを主構成繊維と
した導電性織布又は編布の片面に接着層を設け、法面に
導電性１！維を１小■％以上含む短繊維を植設し、固定
ざＶてなる導電性構造物である。

本発明においては、熱溶融性繊維と導電Ｐ繊維との繊Ｈ
混合物を主構成繊維として形成された織布又は編布（以
下導電性編・織布と呼ぶ）を基材として用いる。

導電性繊維としては銅吸着繊維、金属メッキ繊維、炭素
複合繊維、金ぶ蒸ｉｔ＆Ｉ維、金属繊維等が挙げられる
。

又熱溶融性繊維としてはポリオレフィン系繊維、ポリア
ミド系Ｉ）ｌＩｆｌ、ポリエステル系ｔａＩＩＬ１アク
リル系繊維笠、或いはこれらの複合繊維から選ばれる１
種又は２種以上の混合繊維が使用できる。

前記導電性繊維と熱溶融性繊維以外に他の高融点の繊維
又は溶融性を示さない繊維を含んでいてしよい。この繊
維は紡績時または製織時、編布装造時或いは本発明の導
電性Ｍｌｈ造物において補強材その他の役割を果ｌこす
。

導電性編・織布は前記導電性繊維及び熱溶融性繊維のカ
ッ［・繊維を混紡して紡績糸を作り、この紡績糸を経糸
又は緯糸の少なくとも一部に用いて製織し、織布を得る
方法、導電性繊維のフィラメント糸及び熱溶融性繊維の
フィラメント系を用いて製織し、織布を得る方法、導電
性１！ＩｉＭと熱溶融性繊維とを撚り合わせた糸を用い
て製織し、織布を得る方法、また前記のような紡績糸、
フィラメント糸、交撚糸を編んで編布やレースを（９る
方法等任意の方法が採用できる。

該導電性編・織布の厚みは特に制限は４ｉ：り、厚手の
ものから極刑のものまで用いることができる。

導電性編・織布中の導電性繊維の割合は１〜９０重Ｒ％
、望ましくは５〜６０工且％の範囲である。導電性！！
雑の混合口が１重量％より少ないと導電性が得られず、
９０重量％を超えると編・織布の製造が困難となるので
好ましくない。

本発明で接着層に用いる接着剤としては特に制限はない
が、加熱時にすみやかに溶融する性質を右し、しかも水
および／又は溶剤に溶解又は分散して溶液又は分散液と
なる熱溶融性樹脂が好適である。このような性質を有す
る熱溶融性樹脂の例としては、アクリル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリオレフィン樹脂、エヂレン・酢酸ビニル八
重合体をはじめ種々のホットメルトタイプの樹脂を挙げ
ることができる。

これらの樹脂は単独で、あるいは公知のホットメルト接
着用配合剤、例えば天然ゴム又は合成ゴム系ラテックス
等の弾性付与剤、無機物粒子等の展延剤、増粘剤、着色
剤、揺変性（ヂクソトロビー）付与剤等の他、必要に応
じてカーボンブラック、金属粒子等の導電性付与剤等と
の混合物の形態で使用できる。

導電性編・織布に１ｌＩｌｉ設するパイルは長さ０．３
〜３０ｍ、太さ１〜２０デニ一ル程度の短繊維であり、
導電性繊維と非導電性繊維のｔｌ維混合物である。

該パイルに用いる導電性繊維としては銅吸着謀維、金属
メッキ繊維、炭素複合繊維、金属蒸着繊維、金ｌ１１ｔ
Ｉ紺等が使用できるが、柔軟性があって、しかし着色し
可能な銅吸着繊維が好ましい。

非導電性繊維としてはポリオレフィン系ＩＷ　６［１、
ポリアミド系繊維、ポリエステル系１！維、アクリル系
！１組、アクリロニトリル系ｍ帷、ポリビニルアルコー
ル系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維等の各種合成１１ｉ維
の他、セルロースアセテート等の半合成繊維、レーヨン
等の再生繊維、木綿、麻、羊毛等の天然繊維、或いはこ
れらの複合繊維から選ばれる１種又は２種以上の混合繊
維が使用できる。

該パイルに用いる導電性ｗ！維の混合口は、￥′ＩＴＸ
性を発現さぼるためには１車名％以上必要である。

ただし導電性繊維の混合口を必要以上に多くづると柔軟
性が失われるばかりでなく、製品コストし２７１高とな
るので好ましくない。

本発明の￥［性構造物は例えば次のようにして！ｌ造さ
れる。

まず前記の方法で得られた導電性編・織布の片面に水又
は溶剤により溶液又は分散液状とした接着性層を設け、
この樹脂の接着層がまだ湿潤状態にある間にパイルを静
電方式もしくは静電・振動併用方式等公知の植毛手段を
用いて植設し、ついｒ乾燥して固定させ、ブラッシング
工程に供する。

熱溶融性樹脂の接着層の形成は前記手段に限られる事な
く、編・織布、パイル用繊維の軟化点以下で接着性を発
現するホットメルト接着剤組成物を用いてもかまわない
。

本発明の導電性構造物は、このように導電性編・織布に
直接接着層を形成させ、パイルを植設、乾燥、固定させ
たもので、このような手段を経ることにより、Ｎａ　ｎ
物としての柔軟性を保持し、且つ全体としての導電性、
従って静電気放散性をもたせることができる。

〔作　用〕

本発明では織布又は編布を導電性とし、又短繊維パイル
も導電性とし、更にこの導電性編・織布に直接接着層を
設け、４電性パイルを植設、固定させだので、パイル面
に発生した静′Ｆｉ気の電荷は直らに全ｍ逸物を通じて
放散され、従って１が埃の付着が起らないものと考えら
れる。

〔実施例〕

以下に実施例及び比較例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明は、この実施例によって何ら限定きれる
ｂのではない。

（実施例１） カットした銅板着繊維１０重量％及びカットしたポリプ
ロピレン繊維９０重量％よりなる繊Ｈ混合物より作られ
た紡績糸を編んで、薄手の編イｊ＋を製造した。この編
布の片面に熱溶融性アクリル系樹脂、増粘剤よりなる固
形分４５重量％の水性エマルジョンをウェット基準で１
００ｇ／Ｔｒｔの割合で塗布し、ついで静電・振動併用
方式の植毛装置によりレーヨン短繊維（２デニール、長
さ０．５＃Ｉ）８０ｍｍ％と銅板着繊維（１，５デニー
ル、長さ０．５姻）２０重温気とからなる謀Ｍ混合物を
植毛し、温度約８０℃で乾燥後、ブラッシングして導電
性構造物を得た。

該構造物の起毛部の表面抵抗値は１０６Ω／口と優れた
８１電性を示ブと共に、レーヨン繊維を主体とする植毛
群が美麗な外観を呈していた。

（実施例２） ナイロンフィラメント系を経糸とし、緯糸にナイロンフ
ィラメン］へ糸と銅板着繊維のフイラメンｌ−系の２種
を３：１の割合１４比）で用いて薄手の織布を製織した
。この織布の片面にアクリル系接着剤を塗布し、ついで
静電・振動併用方式の植毛装置によりアクリル繊維（１
，５デニール、長さ２ｍ）９５ＦＪｉｆｆ１％と銅板首
謀１ｉｔ（１，５デニール、良さ２＃ｌＩＩ＋）５用量
％とからなる４！雑混合物を植毛し、温度約８０℃で乾
燥後、ブラッシングしてう電性構造物を１９だ。

該構造物の起毛部の表面抵抗値は１０８Ω／口であった
。

（比較例１） 実施例２で用いた織布に実施例２と同様にアクリル系の
接着剤を塗布し、静電・振動方式の植毛装置を用いてア
クリル繊維（１，５デニール、長さ２ｍ）９９．５ｆｆ
１ｍ９６と銅板ＭｆＩＩＬ　（１、５デニール、長さ２
ｓ）０．５型車％とからなる繊維混合物を植毛し、温度
約８０℃で乾燥後、ブラッシングして構造物を得た。

該構造物の起毛部の表面抵抗値は１０１２Ｑ／口以上で
あり、導電性を有往ず、塵埃が付着した。

〔発明の効果〕

本発明の導電性構造物は美麗な外観を呈し、しつとりし
た毛皮の様な肌触りを有する他、従来問題とされていた
塵埃の付着も全くなく、しかも柔軟性を保持しているの
で、衣類を始めとして、室内装飾、家具、カーペット、
履物、雑貨関係に使用して優れた効果を奏する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、熱溶融性繊維と導電性繊維とを主構成繊維とした導
   電性織布又は編布の片面に接着層を設け、該面に導電性
   繊維を１重量％以上含む短繊維を植設し、固定させてな
   る導電性構造物。 ２、導電性織布又は編布が導電性繊維を１〜９０重量％
   含んだ織布又は編布である特許請求の範囲第１項記載の
   導電性構造物。 ３、導電性織布又は編布上に植設される導電性繊維が銅
   吸着繊維である特許請求の範囲第１項又は第２項記載の
   導電性構造物。