JPS63175224A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーディオ機器、ビデオ機器及びコンピュー
タ等に用いられる磁気テープ、磁気シート等の磁気記録
媒体に関するものである。

従来の技術 近年これらの各磁気記録媒体は記録周波数を上げて高記
録密度を得るため、テープ・ヘッド相対速度は増加する
傾向にある。テープ・へ１．ド相対速度の増加とともに
ヘッド摩耗の増大によるヘッド寿命の低下、ヘッド焼付
現象の発生による出力の不安定、長時間使用後のヘッド
粉付の増加によるドロップアウトの増大等のへラド−テ
ープインタフェイスの潤滑に関わる問題が多く発生して
いる。これらのテープ・ヘッドインタフェイスに関わる
問題を解決するため多くの潤滑剤が検討されてきた。

発明が解決しようとする問題点 これらの潤滑剤の添加は、添加量が多過ぎるとヘッド粉
付の増加、塗膜強度の低下を招き、少な過ぎるとヘッド
摩耗の増大やヘッド焼付現象が発生する。従ってできる
だけ少量の潤滑剤で長時間にわたシテープ書へラドイン
タフェイスの潤滑を行なうという矛盾した現象を解決せ
ねばならないという問題点があった。

問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するために、非磁性支持体
上に磁性粉末と結合剤よりなる磁性層を設けてなる磁気
記録媒体において、磁性層にフッ素変性シルポリメチレ
ンを含むものである。

作　　用 本発明者は鋭意研究の結果、上記のようにフッ素変性シ
ルポリメチレンを磁気記録層に添加することにより磁気
記録媒体の耐久性が飛躍的に向上することを見出した。

本発明で用いるフッ素変性シルポリメチレンは基本溝相
単位が であり、ｎ、ｍはそれぞれ１〜１Ｑの整数、ＲはＣＦ　
３．　　Ｃ２Ｆ　ｓ　＋　　（（ＣＨ２）　ｓＣｔ　Ｆ
　２　ｔ　＋１］（８＝１〜２ｏ、ｔ＝１〜１０）等の
構造を持つフッ素変性基である。

従来、磁気記録媒体の潤滑剤としてはシリコンオイル、
フッ素オイル、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸及びされ
らの高級脂肪酸と一価あるいは多価アルコールとのエス
テル、あるいは低級脂肪酸と高級アルコールのエステル
等が用いられていた。

これらの潤滑剤に比ベフッ素変性シルポリメチレンは粘
着性が低く結合剤として用いられる樹脂とは適度な相溶
性を持ち、比較的低温においてテープヘッド間の粘着を
さまたげることにより摩擦係数を低減する。

フッ素変性シルポリメチレンの構造単位として、ｘ　＋
７が１Ｑ以下の場合は十分な潤滑性をしめさない。側鎖
のメチル基の代わりにフェニル基、ビニル基、ハロゲン
化アルキル基、アルコール基。

カルボン酸基、アミノ基、ニトリル基等を導入すること
は磁性粉への吸着性９分散性バインダへの相溶性を変え
るのに効果的である。

実施例 次に本発明による磁気記録媒体の製造方法を磁気テープ
を例として説明する。

まず磁性層の形成は、次のようにして行なう。

磁性粉末、必要に応じて添加される帯電防止剤、研磨剤
等の無機顔料、また結合剤、分散剤、硬化剤、前記潤滑
剤等を有機溶剤とともに混合機にて１公理合分散し所望
の成分比を有する磁性塗布液を作成する。

ここで用いる磁性粉末としては、磁性酸化鉄。

コバルト被着磁性酸化鉄、二酸化クロム、金属系磁性粉
、バリウムフェライト磁性粉、窒化鉄磁性粉、炭化鉄磁
性粉等のいずれでも良い。

帯電防止剤としては、カーボンブラック、グラファイト
粉末等の無機系導電性微粉末あるいは有機系の界面活性
剤が必要量用いられる。

研磨剤としては、αアルミナ、ｒアルミナ、酸化チタン
、ベンガラ、酸化クロム、炭化ケイ素。

酸化セリウム炭化ホウ素、酸化ケイ素等の無機高硬度微
粒子やプラスチック微粉末のうち一種あるいは二種以上
の組合わせが用いられる。

結合剤トシてハ、ニトロセルロース、セルロースアセチ
ルブチレート等の繊維系樹脂、塩化ビニール酢酸ビニー
ル共重合体樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリアミド樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、アクリルニ
トリル樹脂。

フェノール樹脂等及びこれらの樹脂の誘導体のうちから
分散性及び塗膜の耐久性を考えて一種あるいは二種以上
の組合わせが用いられる。

分散剤としては、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩、高級
脂肪酸アミド、高級アルコール、リン酸エステル、グリ
セリン、シランカップリング剤。

チタンカップリング剤、アルミカップリング剤等があシ
必要に応じて添加される。

硬化剤としては熱硬化を用いる場合は多官能性の低分子
インシアネート、低分子ポリアミン、低分子ポリアミド
、電子線硬化や放射線硬化を用いる場合は多官能性の低
分子ポリエポキシ等がある。

さらに反応性を改良するため有機錫化合物、酸性触媒、
アルカリ性触媒等の架橋促進剤や架橋抑制剤を加えても
良い。

有機溶剤としては、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、トルエン、ベンゼン、キシレン、シクロヘ
キサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、テトラハイドロフ
ラン、チメチルフォルムアミド、エチルアルコール、イ
ンプロピルアルコール、エチレンクロライド、エチルセ
ルンルブ等の混合液が用いられる。

これらの組成物を溶剤とともに混合機にて十分混合分赦
し、所望の成分比を有する磁性塗料を作成する。混合機
としては、ペイントシェーカ、ボールミル、ボットミル
、ダイナミル、サンドミル。

ピンミル、ペブルミル、ストーンミル、ディソルバー、
アトライタ、高速ミキサー、ヘンシェルミキサー、プラ
ネタリウムミキサー、加圧ニーダ。

コンテニュアスニーダ、三本ロールミル、二本ロールミ
ル、超音波分散機等を使えば良い。

こうして得られた磁性塗料を非磁性支持体上に塗布する
。磁性塗膜と非磁性支持体との接着性を上げるためアン
カーコート処理を行なったシ、非磁性支持体にコロナ放
電、プラズマ放電処理を行なうこともある。

ここで用いる非磁性支持体としてはポリエチレンテレフ
タレート、セルロースアセテート、ポリアミド、ポリイ
ミド、ナイロン等のプラスチックフィルムや紙、ガラス
、セラミック、シリコンウェハー、アルミ等がメディア
の形態に応じて用いられる。　゛ 塗布方式としては、ドクターブレード方式、クラビアロ
ール方式１リバースロール方式、キスロール方式、スピ
ンコード方式を用いる。塗布直後の塗膜の平滑性を上げ
るため、スムーザを接触させても良い。これには、バー
スムーザ、ワイヤースムーザ、フィルムスムーザが用い
ラレる。

乾燥直前に塗布塗膜中の磁性粉を適当な配向状態にする
だめ永久磁石または電磁石を用いた配向装置、ランダマ
イザーを用いて配向処理を行う。

この後塗膜を乾燥して溶剤を離脱させる。必要に応じて
熱硬化処理、電子線硬化処理、アニール処理等も行なう
。

塗布、乾燥した広幅の磁性層表面をさらに平滑にするた
め弾性ロールと鏡面ロールからなるスーパーカレンダに
て表面加工処理を行なう。弾性ロールに用いる材質はニ
トリルゴム、天然ゴム、ナイロン、ポリアミド、ポリイ
ミド等が良い。カレンダ条件としては、温度６０〜１０
０℃、圧力ａ　Ｏ−４００Ｋｙ／ｃＩＩＩ、速度５０〜
４００ｍ／分が望ましい。

さらに塗膜の耐久性を向上するためのトップコート処理
、走行性を改善するためのバックコート処理を施しても
良い。

（実施例１） 磁性塗料は次のようにして調整した。

ＣＯ被着ｒ　　Ｆｅ２Ｏ３磁性酸化鉄粉　　１００部Ｂ
ＥＴ比表面積　４ｓ　、１７　ｙ 抗磁力　　　　６８００ｅ 塩ビ酢ビ共重合樹脂　　　　　　　　　　１０部ポリウ
レタン樹脂　　　　　　　　　　　１０部酸化クロム　
　　　　　　　　　　　　　７部カーボンブラック　　
　　　　　　　　　　３部フッ素変性シルポリメチレン
　　　　　０．１部（分子量５０００．Ｒ：ＣＦ３） メチルエチルケトン　　　　　　　　　１００部トルエ
ン　　　　　　　　　　　　　　１００部シクロヘキサ
ノン　　　　　　　　　　　３０部上記組成物をコンテ
ニュアスニーダで１時間混合分散した後硬化剤（低分子
インシアネート：コロネートＬ）を６部添加してさらに
サンドミルで５パス混合分散し、平均孔径０．８μｍを
有するフィルターでろ過した。この磁性塗料を１４μｍ
厚のベースフィルム上に４μｍ厚で塗布、配向、乾燥し
た後、スーパーカレンダロールにより磁性層を表面加工
処理してジャンボロールを作成した。

コノジャンボロールを６０℃で１０時間熱硬化処理を行
なった後１／２インチ幅に裁断してビデオテープを作成
した。

（実施例２） 実施例１のうち分子量５０００　、Ｒ：　ＣＦ３（７）
フッ素変性シルポリメチレンの変わりに分子量２０００
　、Ｒ：Ｃ２Ｆ６のフッ素変性シルポリメチレンを０．
３部用い後は実施例１と同様にしてビデオテープを作製
した。

（比較例１） 実施例１のうちフッ素変性シルポリメチレンを添加せず
後は実施例１と同様にしてビデオテープを作製した。

以上の各サンプルについてスチールライフとヘッド摩耗
量を測定した。

上記表において （１）スチールライフはＶＨ３方式ＶＴＲを改造し一５
℃においてスチール状態にしたときの出力が初期に比べ
ｓ　ｄＢ低下したときの時間を測定した。

（２）　　ヘア　）’摩耗１ｉＶＨ３方式Ｖ　Ｔ　ＲＡ
Ｇ６２００を用い５℃８０％Ｒ，Ｈ，雰囲気下で２００
パス（４ｏＯ時間）走行前後のヘッド突出世の差を測定
した。

以上のようにして得られた磁気テープは上記表からも明
らかなように、従来品に比ベスチールライフが向上しヘ
ッド摩耗も低減された優れたものである。

なお実施例では、磁気テープのみについて説明したが磁
気テープのみならず、磁気シート、磁気カード等の磁気
記録媒体に応用できることは言うまでもない。

発明の効果 以上詳述したように、本発明によれば潤滑性に優れた磁
気記録媒体が得られ、その実用上の価値は大なるもので
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フッ素変性シルポリメチレンを含む磁性層を支持体上に
   形成したことを特徴とする磁気記録媒体。