JPS60177432A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーディオ機器、ビデオ機器およびコンピュ
ータ等に用いられる磁気テープ、磁気シート等の磁気記
録媒体に関するものである。

従来例の構成とその問題点 近年、これらの各磁気記録媒体は高密度記録に向い、高
周波での出力およびＳＮ比を高めるため磁性層表面はま
すます高平滑化し、磁性粉末はますます微粉末化してい
る。磁性層が平滑になるに従って磁気ヘッドへのクリー
ニング効果が十分でなくなり、磁気ヘッドに対して粉つ
き、目づまり、面荒れ等が発生し、等にフェライトヘッ
ドにおいてヘッド表面のクリーニング不足による摺動ノ
イズの増加のだめのＳＮ比の低下が大きな問題となって
いる。磁気ヘッドに対するクリーニング効果を期待して
添加される研摩材としての高硬度無機微粉末にはαアル
ミナ＋　Ｃｒ２Ｏ５，ＳＩＣ＋　Ｔｉ０２ｔα−Ｆ１５
２０３等があり、なかでもαアルミナがよく知られてい
る。高硬度アルミナにはモース硬度９のαアルミナとモ
ース硬度８のγアルミナがある。

αアルミナとγアルミナを比べるとαアルミナの方が研
摩力が高いため、磁気記録媒体に用いる研。

摩材としては、αアルミナの含有率の高いアルミナが用
いられてきた。（例えば特開昭５７−１７６５３３号公
数） 発明の目的 本発明の目的は、良好なヘッドセルフクリーニング性を
持ち、電磁変換特性と耐摩耗性に優れた磁気記録媒体を
提供することにある。

発明の構成 本発明は上記問題点について鋭意研究を行った結果、非
磁性支持体上に磁性粉末と結合剤を主成分としα相の含
有率が７６重量係以上で９０重量係以下であるアルミナ
を含む磁気記録層を設けることにより、磁性層の耐摩耗
性が向上し、従来より良好なヘッドセルフクリーニング
効果を持つことによりヘッドに粉つき、目づまり、面荒
れ等が少なくなり、そのため摺動ノイズが減少し、高Ｓ
Ｎ比及び耐久性に優れた磁気記録媒体が得られることを
見い出したことに基づいて成されたものである。

αアルミナの含有率が７５重量％〜９５重量係であるア
ルミナ粉末が研摩材として適している理由は未だ十分間
らかにはなっていないが、次のように推定される。αア
ルミナ微粉末は、通常γアルミナを焼成することにより
得られるが、α相含有率を１００チ近くにするには、高
温で長時間焼成しなければならず、αアルミナ粒子は球
状に近い形状になるのに対し、α相含有率の低いアルミ
ナは比較的低温度短時間で焼成されるため、αアルミナ
粒子はいびつな形状となる。この形状効果のためαアル
ミナの含有率の低いアルミナの方が研摩効果が上るもの
と思われる。またα相の含有率が７５％未満になると、
αアルミナの成長が不十分で且つγアルミナの粒度が小
ざい（０，０１μｍ〜０．０５μｍ）ため、前記のセル
フクリーニング効果が劣ると思われる。

実施例の説明 本発明で用いるアルミナは、α相の含有率が７５重量％
以上で９．０重量％までのアルミナが好ましい。

一般に微粉末αアルミナはバイヤ法、ミョウバ。

ン法、有機金属法等によって得られる。水利アルミニウ
ム、γアルミナ等を８００°Ｃ以上の高温焼成すること
によって得られ、焼成過程においてγ相、δ相、θ相等
を経由する。本発明で用いるアルミナのα相以外の残り
の１０〜２５チは、主としてγ相であるが、δ相、θ相
等の中間相アルミナを含んでいてもよい。

次に本発明で用いるア暑ミナ中に含まれるαアルミナの
平均粒子径は０．１μｍ以上で１μｍ以下が好ましい。

αアルミナの粒子径が０．１μｍ未満では、前記のセル
フクリーニング効果に劣シ、１μｍより大きいとｔ社磁
性層の表面性が悪化するまたアルミナの添加量は磁性粉
末１００重量部に対して１〜１０部添加することが望ま
しい。１部以下では十分なセルフクリーニング効果を持
たず塗膜の耐スクラッチ性も劣り、１０部以上ではＢｒ
の減少から出力の低下がおこる。

次に、本発明による磁気記録媒体の製造方法について磁
気テープを例として説明する。

まず磁性層の形成は以下のようにして行なう。

磁性粉末、前記の研摩材、必要に応じて加えられる帯電
防止剤等の無機顔料と結合剤・分散剤・潤滑剤・硬化剤
等を有機溶剤とともに混合機にて十分に混合分散して所
望の成分比を有する磁性塗布液を作る。

ここで使用する磁性粉末としては、磁性酸化鉄。

二酸化クロム、金属磁性粉のいずれでもよい。帯電防止
剤としては、カーボンブラック・グラファイト粒子があ
る。結合剤としては、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル酢
酸ビニル共重合樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
セルロース樹脂等があり、これらの単独もしくは２種以
上の組み合わせが用いられる。分散剤としては、高級脂
肪酸、高級アルコール、リン酸エステル、クリセロ＋）
７酸等がある。潤滑剤としては、シリコン樹脂、高級脂
肪酸エステル等がある。硬化剤としては、インシアネー
ト、ポリアミン、ポリアミド化合物等がある。有機溶剤
としては、メチルエチルケトン。

メチルイソブチルケトン、トルエン、シクロヘキサノン
、酢酸エチル等がある。混合機−とじては、。

ボールミル、サンドミル、ティシルバー、アトライタ、
高速ミキサー、ニーダ等を使えばよい。

磁性塗布液をポリエステルフィルムなどの支持体上に塗
布する。塗布方法としては、ドクターブレード方式、グ
ラビア方式、リバースロール方式のいずれでもよい。塗
布直後、塗膜の平滑性をさらに上げるためにスムーザを
接触させるのでおるが、これにはバースムーザ、ワイヤ
スムーザ、フィルムスムーザ等のいずれかを用いればよ
い。

この後、乾燥直前に塗布膜中の磁性粉を一方向に配列す
るために磁場配向装置を用い、適当な磁場強度のもとを
通過させる。この磁場強度は磁性粉の抗磁力によって異
なるが１、その約２〜４倍程度が好ましい。磁石として
は永久磁石または電磁石がある。このような配向処理後
、乾燥して溶剤を離脱させる。

塗布、乾燥した広巾の磁性フィルムの磁性層表面をさら
に平滑にするために、スーパーカレンダロールにて表面
加工処理を行う。このときのカレンダロールの表面性が
磁気テープの電磁変換特性に大きな影響を与える。カレ
ンダ条件としては、温度６０〜１ｏｏ″Ｃ９圧力５０〜
４００　ｋｑ　／　ｃｌｎ。

速度２０〜２００ｍ／分が好ましい。また必要に応じて
バックコート処理を行う。

以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、実施例に述べている成分比の部は、すべて重量部を
示している。

（実施例１） 磁性塗料は次のようにして調整した。

ポリウレタン樹脂　・・・・・・・・・　８部塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体・・・・・・１０部アルミナ　
α相含有率　８６％・・・・・・・・・　４部（α−４
１１２０ｓ粒径　ｏ、４μｍ）カーボンブラック　・・
・・・・・・・　４部メチルエチルケトン　・・・・・
・１２０部。

シクロヘキサノン　・・・・・・１２０部上記組成物を
ボールミルで２４時間混合分散した後、硬化剤（タケネ
ートＤ１０２）を１０部添加して得られた混合物を平均
孔径１μ？ｎを有するフィルターで濾過して磁性体塗布
液を準備した。

次に上記磁性体塗料を１６μｍ厚のポリエステルフィル
ム上に塗布、配向、乾燥した後、スーパーカレンダロー
ルによシ磁性層を表面加工処理し磁性膜厚５μｍのＱの
ジャンボロールを得、これをＡインチ巾に細断してビデ
オテープを作製した。

実施例１と同様にして、α相の含有率、α相の粒径のみ
が異るアルミナを用いた１１種類の磁気テープを作製し
、各々の電磁変換特性及び、スクラッチ試験結果を表１
に示す。

上記表において （１）　α相含有率（４、’　Ｘ線回折を用いα相の回
折ピークの積分強度比からめた。

（２）　粒径は、電子顕微鏡写真を撮りαアルミナの平
均粒子径を写真上からめた。

（３）　摺動ノイズ量は、ＶＨ３方式ＶＴＲ，ＮＹ−８
２００（発下電器産業（株））を用い、ＡＣ消去テープ
走行時のビデオへッドアイプ出力を、スペクトラムアナ
ライザで観測し、２ＭＨ，から６　Ｍ　Ｈ２帯域の実効
値を算出した。

（４）　スクラッチ特性は、４．７φの鋼球に４０ｇの
荷重をかけ２ｏ′ＩａＬ／秒の速度で磁性面上を同一ト
ラックで３０回こすった時の条痕を観察し、傷の程度に
より無、極わずか有、わずか有、やや有、有の６段階に
わけて示した。

以上のようにして得られた磁気テープは、上記表から明
らかなように、従来品に比べ電磁変換特性、耐摩耗性の
優れたものである。

なお、上記実施例では磁気テープについて説明したが、
磁気テープのみならず、磁気シート、磁気カード等の他
の磁気記録媒体に応用できることはいう捷でもない。

発明の効果 以上詳述したように、本発明によれば電磁変換特性及び
耐摩耗性に優れた磁気記録媒体が得られるため、その実
用上の価値は大なるものがある。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤を主成分とし
   、α相の含有率が７５重量％以上で９０重量％以下であ
   るアルミナを含む磁気記録層を設けることを特徴とする
   磁気記録媒体。
2. （２）　α相アルミナが１μｍ以下の粒径を有すること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気記録媒体
   。