JPS63168648A - カラ−拡散転写法用写真要素 - Google Patents

カラ−拡散転写法用写真要素

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JPS63168648A
JPS63168648A JP61315538A JP31553886A JPS63168648A JP S63168648 A JPS63168648 A JP S63168648A JP 61315538 A JP61315538 A JP 61315538A JP 31553886 A JP31553886 A JP 31553886A JP S63168648 A JPS63168648 A JP S63168648A
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neutralizing
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Hideki Tomiyama
秀樹 富山
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堀江 征太郎
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佐武 正紀
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/42Structural details
    • G03C8/52Bases or auxiliary layers; Substances therefor

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカラー拡散転写法用写真要素に関し、特に、中
和システムに於る処理液の中和過程が2段階の過程で行
なわれるカラー拡散転写法用(DTRカラー)写真要素
に関し、更に詳細には、後転写、シャープネスおよび画
像保存性が改良されたカラー、拡散転写法用写真要素に
関する。
(従来の技術) 写真要素中、処理組成物が浸透する層の間に一時的障壁
層を設置することは通常の写真法及び拡散転写写真法に
おいて知られている。特に拡散転写写真法においては、
現像の停止、および画像の安定化などの目的のために中
和層が用いられており、この中和層によって現像液の中
和が必要な時間より早過ぎ、最高濃度が低下することを
防止するため、一時障壁層を中和の゛′タイミング″を
とる目的のために利用することが良く知られている。
このような目的に使用される一時障壁層はタイミング層
と呼ばれ例えば米国特許第4,061,496号、同第
4,056,394号、同第4,201,587号、特
開昭53−72゜622号、同57−141644号な
どに開示されている。
ハロゲン化銀写真法での現像反応は低温で遅く、高温で
速いことが一般的である。従って拡散転写法をインスタ
ント写真として利用する場合、現像処理は通常の写真の
ように管理された温度で行なわれるのではなく、様々な
温度で行なわれているため、現像温度が変化しても良好
な画像を得るには、高温では現像反応が速いため現像液
の中和反応を速く行ない、また低温では現像反応が遅い
ため現像液の中和反応を遅く行なうように、現像液の中
和反応を温度に応じて補償する機能を写真要素中に持た
せることが極めて大切である。前述の特許にはこのよう
な温度補償の機能を有するタイミング層の例が数多く開
示されている。
ところで、所謂モノシート型の拡散転写写真法 により最大濃度部、階調部、最小濃度部会域に渡って濃
度が上昇し、画質を著しく低下させる現象(これを「後
転写」という)が見られる。これは、処理時に放出(解
放)された色素のすべてが媒染層に移動せず一部が媒染
層以外の層に残留し、経時によりこの残留色素が徐々に
媒染層に泳ぎ出すためである。しかしながら、前記の特
許に例示されたタイミング層を有するカバーシートでは
このような後転写を抑制する機能は全く持ち合わせてい
ない。また、たとえそのような機能をもっていたとして
も、転写画像のシャープネスが悪化するという欠点があ
る。
そこで5本発明者らは特開昭60−19137号に開示
されている様な写真要素によりシャープネスを悪化させ
る事なく、後転写を抑制することを可能とした。即ち、
アルカリ処理液のpHを低下させるための中和システム
〔この中和システムは中和層とタイミング層を含み、こ
のタイミング層は前記アルカリ処理液がタイミング層を
経由して前記の中和層に到達するような位置関係で該中
和層の上または下に(直接または間接に)重ね合わせて
配置されている〕を有するカラー拡散転写法用写真要素
において、この中和システムにおける処理液の中和過程
を2段階に分け、前半と後半とでは異なる中和過程で進
行するものとした。更に詳しく述べると特開昭60−1
9137号に開示の写真要素は、第1段階で現像および
色素放出反応を停止し、かつ転写画像を形成するための
色素の拡散は継続し得る範囲に処理液(写真系)のPH
を低下せしめ、第2段階では処理液(写真系)のpHを
長期保存に酎え得る最終poまで徐々に低下せしめると
いう具合いに、少なくとも二段階に分けて進む事を特徴
とする。前半の中和過程の好ましい特徴は、pHの変化
が急激なもので、これは高pl(をある程度の期間維持
した後、急激にpHが低下する過程(「逆S字型」と呼
ばれるPH低下過程)である。他方、後半の中和過程の
特徴は、前半のそれとは異なり、比較的緩慢なpH低下
過程を辿る事が好ましいが、逆S字型でも良い、この様
な2段階の中和過程は例えば、支持体上に中和層、第2
タイミング層、補助中和層および第1タイミング層を順
次塗布してなる中和システム層を設けることによって実
現することが出来る。また、徐々に中和を行なう中和層
を用いれば、第2タイミング層を省略して、支持体上に
中和層、補助中和層、第1タイミング層を順次塗布して
なる中和システム層によっても実現できる。
また、pHの低下過程(モード)は特に上記のタイミン
グ層の成分、組成、塗布量などを調節することにより、
自由にコントロールできる。即ち、第1タイミング層に
より高p11維持の期間(X)を調節し、そして補助中
和層により第1段階目のpH低下を、また第2タイミン
グ層と中和層によりX以後のpH低下過程をそれぞれ制
御することが可能である。この中和過程を適当に調節す
ることによって、後転写を効果的に抑制出来る。第1タ
イミング層は正の温度係数、即ち低温はどタイミング時
間が長い、換言すれば、中和がおくれる性質のものが好
まし、い。
一方、米国特許4 、356 、249号には、タイミ
ング層として、第1タイミング層と第2タイミング層の
二層を設け(但し、第1タイミング層の温度係数は負)
、又中和層についても二層、即ち従来の中和層の他に補
助中和層を第1タイミング層と第2タイミング層の間に
配置する事によって、ポジ型レドックス化合物を色素画
像形成化合物として含有するカラー拡散転写写真フィル
ムユニット(assemblage)の処理温度依存性
を改良する事が記載されている。この写真系では、処理
温度依存性の改良のために、前記の補助中和層はハロゲ
ン化銀の現像に応じて起るポジ型レドックス化合物から
の色素の放出を高温時よりも低温度時に於てずっと高い
レベルで抑制する働きをするようデザインされている。
このように、この写真系ではポジ型レドックス化合物か
ら放出される拡散性色素の後転写防止を目的としていな
いので、後転写防止の効果は得られない。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、処理により形成された画像は、特に高温、高
湿下で保存すると暗所でも徐々に褪色し画質を著しく低
下する事がある。特にマゼンタ色素がその構造上褪色し
易いが、一方では前述の後転写があり増色するため、実
際には相殺し合ってあまり目立たない場合もある。しか
しながら、特開昭60−19137号に開示した中和シ
ステムにより後転写を抑制すると褪色の方が目立つよう
になるため、高温、高湿下に保存すると画質が低下する
故障が生じてしまう。
従って、この画質保存性を改良すれば増色も褪色もない
完全なシステムが得られることになる。
従って、本発明の目的は後転写とシャープネスを改良し
、かつ画像保存性の優れたカラー拡散転写法用写真要素
、特に一体型カラー拡散転写法用写真要素を提供するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、鋭意検討の結果、アルカリ処理液のPH
を低下させるための中和システムの中和過程が本質的に
は第1段階で現像および色素放出反応を停止し、かつ転
写画像を形成するための色素の拡散は継続し得る範囲に
処理液(写真系)のpHを低下せしめ、第2段階では処
理液(写真系)のpHを長期保存に耐え得る最終pHま
で徐々に低下せしめるという具合に、少なくとも二段階
に分けて進む中和システムを具備したカラー拡散転写法
用写真要素において、該中和システムの層構成が支持体
側から順次、中和層、第2中和タイミング層、補助中和
層および第1中和タイミング層の少なくとも4層から成
り、かつ該補助中和層が下記一般式(I)で示されるモ
ノマー単位を構成成分として有するポリマーを10〜1
00重景%含有させる事により、後転写とシャープネス
を改良し、かつ処理によって得られた画像の保存性を著
しく向上できる事を見出し、本発明を完成した。
一般式(I) λ 式中、Rは水素原子又は置換もしくは無置換アルキル基
(好ましくは炭素数1〜6)を表わし、Xは水素原子、
置換もしくは無置換アルキル基、水酸基、シアノ基、又
はハロゲン原子を表わす。
Yは共重合可能なエチレン性不飽和の、カルボン酸、酸
無水物、酸無水物の半エステル、及びそれらの塩から選
ばれる少なくとも1種のモノマーを共重合したモノマー
単位を表わす。Xは30〜70%のモル百分率を表わす
以下、本発明の詳細な説明する。
一般式(I)で示される七ツマ一単位を構成成分として
有するポリマー(以下「本発明の共重合体ポリマー」と
いう)のうち、下記一般式(II)で表わされる共重合
体が好ましい。
一般式(II) λ− R1は水素原子又は炭素数1〜6の置換もしくは無置換
アルキル基を表わす。無置換アルキル基としてはメチル
基、エチル基等が好ましく、置換アルキル基としてはヒ
ドロキシメチル基、ハロメチル基(ハロゲン原子として
は塩素、臭素、ヨウ素など)、シアノメチル基等が好ま
しい。R1としては水素原子及びメチル基が特に好まし
い。
xlは水素原子、置換もしくは無置換アルキル基、水酸
基、シアノ基又はハロゲン原子(好ましくは塩素、臭素
、ヨウ素など)を表わす。置換もしくは無置換アルキル
基のアルキル部分としてはメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、アミル基、
n−ヘキシル基、n−ドデシル基等が挙げられ、メチル
基、エチル基、イソプロピル基等が好ましい。置換アル
キル基を構成する置換基としてはハロゲン原子(塩素、
臭素、ヨウ素など)、水酸基、シアノ基等が挙げられ、
塩素原子、水酸基等が好ましい。Xlとしては水素原子
、塩素原子、水酸基、メチル基が特に好ましい。
Ylは共重合可能なエチシン性不飽和の、カルボン酸モ
ノマー、酸無水物モノマー、酸無水物の半エステルモノ
マー又はそれらの塩を表わす。以下にYlで表わされる
モノマーの好ましい具体例を挙げるが、これらに限定さ
れるものではない。
しU(Jtl CI(2=C C0OH、 〒H・ Xは30〜70%のモル百分率を表わし、好ましくは4
5〜55%である。
以下に本発明の共重合体ポリマーの好まし暫4具体例を
挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
重合体例 CH。
H ? CH。
しり。
しl゛1.      (、(JtJ[’18合成例1 皿j」1鉗はへ針m或 ■Q三コロフラスコ還流冷却管(ジムロート)、温度計
(測温管)、滴下ロートを取りつけた。この中に、スチ
レン17.8g(0,17mol)、無水マレイン酸1
5.0g(0,15mol)及びMEK (メチルエチ
ルケトン)186g (233mQ)を仕込み撹拌した
。湯浴にて昇温を行ない器内温度が60℃に安定したと
ころで、重合開始剤V−65(2,2’−アゾビスイソ
ワレロニトリル:和光純薬(株)製) 0.016 g
 (0,06mmol)を0.6gのMEEKに溶かし
、投入した。内温60℃にて1時間撹拌を行なった。
続いてスチレン41.4g(0,40mol)、無水マ
レイン酸35.0g(0,36n+ol)、V−650
,11g(0,44mmol)を16.8gのMEKに
溶解し、滴下ロートからゆっくりと滴下した。滴下に際
しては重合熱の発生による内温上昇がないよう注意し、
3時間かけて全量の滴下を終了した。
後重合の目的で0.16のV−65(0,6mmol)
を2gのMEKに溶かして添加した。内温を70℃に昇
温して2時間反応を続けた後、再び同量のv−65を加
えて2時間の後重合を行なった。後重合をもう一度繰り
返した。3度目の後重合終了後加熱を止め、234gの
MEKを加え、系内温を室温までもどした。
反応液をヘキサン中に滴下して固体ポリマーを取り出し
た。
還元粘度 rt sp/c : 0.60 (0,5%
アセトン5oln、 30℃)溶液粘度  η: 16
8cp(I5%MEK 5oln、 25°C)残存モ
ノマー(ガスクロにより定量) スチレン    1.6%(対ポリマー固型分)無水マ
レイン酸 0.2%() 合成例2 重合体畦D)の合成 撹拌装置(スリーワンモーター、新来科学(株))、滴
下装’l ()IEIDON ロボポンプ、新東科学(
株)製)、還流冷却管(ジムロート)、温度計及び窒素
導入管を取り付けたIQ三ツロフラスコにスチレン10
4B104B(I、マレイン酸116 g (Inao
l)、アセトン300mΩを仕込み、窒素雰囲気下で撹
拌した。湯浴で加熱し、内温56℃で還流させた。重合
開始剤とじてジメチル2,2′−アゾビスイソブチレー
ト13.8gを3011nのアセトンに溶解し、フラス
コ中に投入した。
そのまま3時間加熱、撹拌を行なった。滴下装置よりス
チレン10,4 g (0,1mol)を1時間で滴下
した。
30分後に2,2′−アゾビスイソブレートリル4.9
6 gをアセトン30mAに溶解し投入した。3時間加
熱撹拌を行なった。加熱を停止し、アセトン200mf
lを加える。反応液を10倍量の水に滴下してポリマー
を固体として取り出した。
溶液粘度η: 15.2cp(20%アセトン5oln
、 25°C)ガスクロ分析による残存モノマーは検出
されなかった。
本発明の補助中和層を構成する素材としては、本発明の
共重合体ポリマー単独でも良いが、写真性能上最適なも
のにするためには他の酸性ポリマーを一種類以上混合し
て中和挙動を調節することが望ましい。併用する酸性ポ
リマーとしては本発明の共重合体ポリマーとの相溶性が
良い、か、光学的に屈折率が近いことが望ましく、さら
に該店の塗設を容易にするため本発明の共重合体ポリマ
ーと共通の溶媒に溶は得ることが望ましい。酸性ポリマ
ーの具体例としては、エチレン、酢酸ビニル、ビニルメ
チルエーテル等のビニルモノマーと無水マレイン酸との
共重合体及びそのアルキル半エステルや、セルロースア
セテート、セルロースアセテートハイドロジエンフタレ
ート等が挙げられる。
補助中和層における本発明の共重合体ポリマーの割合は
補助中和層の全ポリマー重量に対して10〜100重量
%である。また補助中和層の塗布量は中和するアルカリ
処理液の組成、併用される酸性ポリマーの種類や量によ
り適宜法められるが好ましくは0.5〜5g/ゴである
本発明に係る中和システムにおける中和層には酸性物質
が用いられる。酸性物質としては、従来公知のものが使
用でき、特に制限はない、好ましい酸性物質としてはp
Ka 9以下の酸性基(もしくは加水分解によってその
ような酸性基を与える前駆体基)を含む物質であり、さ
らに好ましくは米国特許2,983,606号に記載さ
れているオレイン酸のような高級脂肪酸、米国特許3,
362,819号に開示されているようなアクリル酸、
メタアクリル酸もしくはマレイン酸の重合体または他の
モノマーとの共重体またはその部分エステルまたは酸無
水物;仏閣特許2,290,699号に開示されている
ようなアクリル酸とアクリル酸エステルの共重合体;米
国特許4,139,383号やリサーチ・ディスクロー
ジャーNa 16.102(I977)に開示されてい
るようなラテックス型の酸性ポリマーを挙げることがで
きる。
その他、米国特許4,088,493号、特開昭52−
1.53゜739号、同53−1,023号、同53−
4,540号、同53−4,541号、同53−4,5
42号等に開示の酸性物質も挙げることができる。
酸性ポリマーの具体例としてはエチレン、酢酸ビニル、
ビニルメチルエーテル等のビニルモノマーと無水マレイ
ン酸との共重合体及びそのn−ブチル半エステル、ブチ
ルアクリレートとアクリル酸との共重合物、セルローズ
・アセテート・ハイドロジエンフタレート等である。
第1及び第2中和タイミング層に使用されるポリマーは
、ラテックスポリマーでも溶剤可溶ポリマーでもよく、
また、ホモポリマーでもコポリマーでもよいが、コポリ
マーが好ましい。
ポリマーとしては、例えばゼラチン、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルアルコールの部分アセタール化物、セ
ルロース誘導体(例えば酢酸セルロース)、部分的に加
水分解されたポリ酢酸ビニル、などのようなアルカリ透
過性を低くするポリマー;アクリル酸モノマーなとの親
水性コモノマーを少量共重合させてつくられた、アルカ
リ透過の活性化エネルギーを高くするラテックスポリマ
ー;ラクトン環を有するポリマーなどが有用である。
なかでも好ましいものは例えば特開昭54−13632
8号、米国特許4,267.262号、同4,009,
030号、同4゜029.849号等に開示されている
酢酸セルロース;特開昭54−128335号、同56
−69629号、同57−6843号、米国特許4,0
56,394号、同4,061,496号、同4,19
9゜362号、同4,250,243号、同4,256
,827号、同4,268゜604号等に開示されてい
る、アクリル酸などの親水性コモノマーを少量共重合さ
せてつくられたラテックスポリマー: 米国特許4,2
29,516号に開示されたラクトン環を有するポリマ
ー;その他特開昭56−25735号、同56−973
46号、同57−6842号、ヨーロッパ特許(EP)
 31 、957A 1号、同37,724A1号、同
48.412A1号などに開示されたポリマーである。
その他、以下の特許やその他の文献に記載のものも使用
できる。
米国特許3,421,893号、同3,455,686
号、同3,575.701号、同3,778,265号
、同3,785.815号、同3,847.615号、
同4,088,493号、同4,123,275号、同
4゜148.653号、同4,201,587号、同4
,288,523号、同4゜297.431号、***特
許出願(OLS)1,622,936号、同2゜162
.277号、リサーチディスクロージャー15,162
Nα151(I976年)、特開昭59−202463
号。
第1及び第2中和タイミング層に使用するポリマーは単
独もしくは二種以上を併用して使用しうる。また、第1
及び第2中和タイミング店用のポリマーは、下記の特許
に記載のポリマーと併用してもよい。
特開昭54−130,926号、同55−54,341
号、同56−25735号、同57−173,834号
、同57−179,841号、米国特許4,029,8
49号、同、1,267.262号、同4,229,5
16号、欧州特許(EP)9795A2゜ これらの特許に記載のポリマーの具体例としては、塩化
ビニリデン系コポリマー、共役ジエン系コポリマー、マ
レイン酸系コポリマー等を挙げる事ができる。
併用する場合の混合比は適宜選ぶ事ができ、特に制限は
ない。
また、第1及び第2タイミング層は以上述べたポリマー
から成る層であれば、それぞれ2層以上の組合せで構成
されていても良い。
補助中和層、第1タイミング層、第2タイミング層には
例えば米国特許4,009,029号、***特許出願(
OLS)2,913,164号、同3,014,672
号、特開昭54−155837号、同55−13874
5号、同5’5−139365号、同59−10564
0号、同59−105641号、同59−105642
号などに開示された現像抑制剤および/もしくはそのプ
レカーサーや、また、米国特許4,201,578号に
開示されているハイドロキノンプレカーサー、その他の
写真用添加剤もしくはそのプレカーサーなどを組み込む
ことも可能である。
本発明の写真要素は中和システムを含む感光材料であっ
てもよいし、又感光材料上に積層される中和システムを
有するカバーシートであってもよいし、又中和システム
を有する受像材料であってもよく、或いは受像要素、感
光要素、中和システムを有するカバーシート及び処理要
素が一体化しているもの、又は中和システムを有する受
像要素、感光要素、処理要素が一体化したものであって
もよい。写真要素がこのように一体化したフィルム・ユ
ニットの場合には、処理後剥離するものであっても、し
ないものでもよい。
減色法による天然色の再現には、ある波長範囲に選択的
分光感度をもつハロゲン化銀乳剤とその波長範囲に選択
的な分光吸収をもつ色素像形成化合物(以下「色材」と
いう)(又はそのような色素を形成する基を含む色材)
との組合せの少なくとも二つからなる感光材料が使用さ
れる。
本発明の写真要素が感光材料又はフィルム・ユニットの
場合には、特に青感性ハロゲン化銀乳剤と黄色色材との
組合せ、緑感性乳剤とマゼンタ色材との組合せ並びに赤
感性乳剤とシアン色材との組合せからなる感光要素を含
む事が有用である。
これら乳剤と色材との組合せ単位は感光材料中で面対面
の関係で層状に重ねて塗布されてもよいし、或いは各粒
子状(色材とハロゲン化銀粒子が同一粒子中に存在する
)に形成されて混合して一層として塗布されてもよい。
以下、転写画像を形成するための拡散性色素を放出する
色材を例に説明する。
本発明で好ましく使用される色材は、アルカリ性処理条
件下で、実質上不動性であり、一般に次式で表わすこと
ができるDRR化合物である。
(Ballast)−(レドックス開裂原子団)(D 
y e )式中、(Ballast)は本化合物をアル
カリ性処理条件下で実質上不動化するための基であるが
、Hレドックス開裂原子団)(D y e )だけで実
質上不動性であれば、この基は不要である。(Dye)
はこの化合物から分離されたときに、少くともアルカリ
性処理条件下で感光要素中を移動しうる色素基またはそ
の前駆体であり、(レドックス開裂原子団)は、アルカ
リ性条件下で酸化又は還元により切断を受けるような性
質を有するものである。
レドックス開裂原子団としては、米国特許出願公告US
B351,673号、米国特許3,928,312号、
特開昭53−50,736号、米国特許4,055,4
28号、同4,053゜312号、同4,336,32
2号、特開昭51−104343号、同53−4673
0号、同54−130,122号、米国特許3,443
,930号、同3,443,939号、同3,628,
952号、同3,844,785号、同3,443,9
43号、同3,980,479号、同4 、278 。
750号、特開昭53−110827号、米国特許4 
、278 、750号、同4,139,379号、同4
,218,368号、同4,183,753号、同4,
142,891号、同3,421,964号、同4,1
99,355号などに記載のものを挙げる事ができる。
本発明で使用される色材から放出される色素は、既成色
素であるか、あるいはまた写真処理工程あるいは追加処
理段階において色素に変換しうる色素前駆体であっても
よく、最終画像色素は金属錯体化されていてもいなくて
もよい。本発明に有用な色材の代表的色素構造としては
、アゾ色素、アゾメチン色素、アントラキノン色素、フ
タロシスニン色素の金属錯体化された、あるいは金属錯
体化されていない色素を挙げることができる。この中で
、シアン、マゼンタおよびイエローの色素が特に重要で
ある。
イエロー色素の例: 米国特許3,597.200号、同3,309,199
号、同4.旧3.633号、同4,245,028号、
同4,156,609号、同4,139.383号、同
4,195,992号、同4,148,641号、同4
゜148.643号;特開昭51−114930号、同
56−16130号、同56−71072号;リサーチ
ディスクロージャー17630(I978)号、同16
475 (I977)号に記載されているもの。
マゼンタ色素の例: 米国特許3,453,107号、同3,544,545
号、同3,932.380号、同3,931,144号
、同3,932,308号、同3,954.476号、
同4,233,237号、同4,255,509号、同
4゜250.246号、同4,142,891号、同4
,207,104号、同4゜287.292号;特開昭
52−106,727号、同53−23,628号、同
55−36,804号、同56−73,057号、同5
6−71060号、同55−134号に記載されている
もの。
シアン色素の例: 米国特許3,482,972号、同3,929,760
号、同4,013 、635号、同4,268,625
号、同4,171,220号、同4,242.435号
、同4,142,891号、同4,195,994号、
同4゜147.544号、同4,148,642号;英
国特許1,551,138号;特開昭54−99431
号、同52−8827号、同53−47823号、同5
3−143323号、同54−99431号、同56−
71061号;ヨーロッパ特許(EPC) 53,03
7号、同53,040号;リサーチ ディスクロージャ
ー17,630(I978)号、同16,475(I9
75)号及び同16,475(I977)号に記載され
ているもの。
また色素前駆体の一種として、感光要素中では一時的に
光吸収をシフトさせである色素部分を有するものも有用
である。
本発明に特に有用な色材は、アルカリ性で酸化されて色
素を放出するネガティブ・ワーキングのDRR化合物で
ある。その他、拡散性色素を放出するカプラー(例えば
米国特許3,227,550号等に記載のもの)や色素
現像薬も使用できる。
本発明に用いる写真乳剤にはハロゲン化銀として臭化銀
、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀および塩化銀のいず
れを用いてもよい。好ましいハロゲン化銀は沃化物含量
が20モル%以下、塩化物含量が30モル%以下の臭化
銀、沃臭化銀または沃塩臭化銀である。特に好ましいの
は2モル%から15モル%までの沃化物を含む沃臭化銀
である。
ハロゲン化銀乳剤は、潜像が主としてハロゲン化銀粒子
内部に形成される内部潜像型乳剤であり。
そして造核剤との併用により直接ポジ像を形成するもの
(直接反転写真乳剤)が好ましい。
内部潜像型ハロゲン化銀乳剤は露光によって「内部型」
現像液で現像した場合に達成される最大濃度が「表面型
」現像液で現像した場合に達成される最大濃度より大で
あるという事により明確に定義することができる。本発
明に適する内部潜像型乳剤は、そのハロゲン化銀乳剤を
透明な支持体に塗布し、 o、oiないし1秒の固定さ
れた時間で露光を与え下記現像液A(内部型現像液)中
で20℃で3分間現像したとき通常の写真濃度測定方法
によって測られる最大濃度が、上記と同様にして露光し
たハロゲン化銀乳剤を下記現像液B(表面型現像液)中
で20℃で4分間現像した場合に得られる最大濃度の、
少くとも5倍大きい濃度を有するものである。
現像液 A ハイドロキノン               15g
亜硫酸ナトリウム             sog臭
化カリウム                tog水
酸化ナトリウム             25gチオ
硫酸ナトリウム            20g水を加
えて                 IQ現像液 
B P−オキシフェニルグリシン         10g
炭酸ナトリウム              100g
水を加えて                 IQ本
発明に使用される内部潜像型ハロゲン化銀乳剤は塩化銀
、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀もしくはこ
れらの混合物の親水性コロイド状分散物であって、ハロ
ゲン組成は感光材料の使用目的と処理条件に応じて選択
されるが、沃化物含量が10モル%以下、塩化物含量が
30モル%以下の臭化銀、沃臭化銀又は塩沃臭化銀が特
に好ましい。具体的には、米国特許2,592,250
号に記載された乳剤の他に、英国特許1,027,14
6号、米国特許3.206,313号、同3,511,
662号、同第3,447,927号、同3,737,
313号、同3,761,276号、同3,935,0
14号等に記載されたコンバージョン型乳剤、コ、ア/
シェル型乳剤、異種金属をドープさせた乳剤等を挙げる
ことができる。しかし、これらに限定されるものではな
い。
本発明の写真要素には各種の写真用支持体を用いること
ができる。
本発明の写真要素が受像材料又はフィルム・ユニットの
場合には、写真要素の受像要素は少なくとも媒染層(受
像層)を含むが、この媒染層はポリマー媒染剤からなる
事が好ましい。ポリマー媒染剤としては二級および三級
アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部分をもつポリ
マー、これらの4級カチオン基を含むポリマーなどで分
子量が5.000以上のもの、特に好ましくは10,0
00以上のものである。
例えば米国特許2,548,564号、同2,484,
430号、同3,148,061号、同3,756,8
14号明細書等に開示されているビニルピリジンポリマ
ー及びビニルピリジニウムカチオンポリマー; 米国特
許4,123,386号明細書等に開示されているビニ
ルイミダゾリウムカチオンポリマー; 米国特許3,6
25,694号、同3.859,096号、同4,12
8,538号、英国特許1,277.453号明細書等
に開示されているゼラチン等と架橋可能なポリマー媒染
剤;米国特許3,958,995号、同2゜721.8
52号、同2,798,063号、特開昭54−115
,228号、同54−145,529号、同54−12
6,027号、同54〜155,835号、同56−1
7,352号明細書等に開示されている水性ゾル型媒染
剤; 米国特許3,898,088号明細書等に開示さ
れている水不溶性媒染剤;米国特許4.168゜976
号、同4,201,840号明細書等に開示の染料と共
有結合を行うことのできる反応性媒染剤;更に米国特許
3,709,690号、同3,788,855号、同第
3,642゜482号、同第3,488,706号、同
第3,557,066号、同第3.271,147号、
同第3,271,148号、特開昭53−30,328
号、同52−155,528号、同53−125号、同
53−1,024号、同53−107,835号、英国
特許2,064,802号明細書等に開示しである媒染
剤を挙げることができる。
その他、米国特許2,575,316号、同2,882
,156号明細書に記載の媒染剤も挙げることができる
キレート化基を有するアゾ色素を媒染する受像層として
は、遷移金属イオンを不動化しうる重合体と遷移金属イ
オンとを媒染層中あるいはその隣接層中に組込んだもの
が好ましい。このような遷移金属イオンを不動化しうる
重合体の例は、特開昭55−4821()号、同55−
129346号、米国特許4 、273 、853号お
よび4,282,305号、同4,193,796号、
同4,288.511号、同4,241,163号に記
載されている。
本発明の感光材料を処理するのに用いられる処理組成物
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、リン酸ナトリウムのような塩基を含みpH約9以上
であることが適当であり、好ましくは11.5以上のア
ルカリ強度を持つ。処理組成物は亜硫酸ナトリウム、ア
スコルビン酸塩、ピペリジノヘキソ−スレタフトンの如
き酸化防止剤を含有してもよいし、又臭化カリウムのよ
うな銀イオン濃度調節剤を含有し得る。又ヒドロキシエ
チルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロー
スの如き粘度増加化合物を含有してもよい。
又アルカリ性処理組成物中には現像促進もしくは色素の
拡散を促進する作用を有する。例えばベンジルアルコー
ルの如き化合物を含ませてもよい。
現像主薬は、処理組成物中に添加してもよいし、又少な
くとも一部を感材(又はフィル11ユニツト)中の適当
な層(例えばハロゲン化銀乳剤層、色材含有層、中間層
、受像層等)に含有してもよい。
このような現像主薬の具体例としては、ハイドロキノン
化合物たとえばハイドロキノン、2,5−ジクロロハイ
ドロキノンおよび2−クロロハイドロキノン;アミノフ
ェノール化合物たとえば、4−アミノフェノール、N−
メチルアミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェ
ノールおよび3,5−ジブロモアミノフェノール;カテ
コール化合物たとえばカテコール、4−シクロへキシル
カテコール、3−メトキシカテコールおよび4−(N−
オクタデシルアミノ)カテコール;フェニレンジアミン
化合物たとえばN。
N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、3−メチル−
N。
N−ジエチル−ρ−フェニレンジアミン、3−メトキシ
−N−エチル−N−エトキシ−p−フェニレンジアミン
およびN、N、N’ 、N’−テトラメチル−p−フェ
ニレンジアミン73−ピラゾリドン化合物たとえば1−
フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−
ジメチル−3−ピラゾリドン、4−ヒドロキシメチル−
4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリドン、l−m
−トリル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メ
チル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−
フェニル−4−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニ
ル−5−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4
,4−ビス=(ヒドロキシメチル)−3−ピラゾリドン
、1,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、4−メチル−
3−ピラゾリドン、4,4−ジメチル−3−ピラゾリド
ン、l−(m−クロロフェニル)−4−メチル−3−ピ
ラゾリドン、1− (p−クロロフェニル)−4−メチ
ル−3−ピラゾリドン、1−(m−クロロフェニル)−
3−ピラゾリドン、1−(p−クロロフェニル)−3−
ピラゾリドン、1−(p−トリル)−4−メチル−3−
ピラゾリドン、1−(o−トリル)−4−メチル−3−
ピラゾリドン、1−(p−トリル)−3−ピラゾリドン
、1−(m−トリル)−4,4−ジメチル−3−ピラゾ
リドン、1−(2−トリフルオロエチル)−4,4−ジ
メチル−3−ピラゾリドンおよび5−メチル−3−ピラ
ゾリドン等を挙げる事ができる。なかでも3−ピラゾリ
ドン化合物が好ましい。
現像主薬は、米国特許3,039,869号に開示され
ているように5種々のものを組合せて用いる事ができる
(実施例) 以下1本発明の具体的実施例を示し1本発明をさらに詳
細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1 (カバーシート) ポリエチレンテレフタレート透明支持体上に以下の層(
I)〜(3)をこの順序で塗布して比較用カバーシート
(i)を作成した。
(I)平均分子量so、oooのアクリル酸−ブチルア
クリレート(重量比8:2)共重合体をl1g/%およ
び1,4−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)−ブタ
ン0.22g/イを塗布した中和層。
(2)酢化度51.0%のセルロースアセテートおよび
メチルビニルニーチル−マレイン酸モノメチルエステル
交互共重合体を重量比9515で4.5g/mおよび5
−(2−シアノ−1−メチルチオ)−1−フェニルテト
ラゾールを2.6mmol/rrr含む層。
(3)スチレン−ロープチルアクリレート−アクリル酸
−N−メチロールアクリルアミドの49.7対42.3
対3対5(重量比)の共重合体ラテックスとメチルメタ
アクリレート−アクリル酸−N−メチロールアクリルア
ミドの93対4対3(重量比)共重合体ラテックスを前
者のラテックスと後者のラテックスの固形分比が6対4
になるように混合し、塗布した厚さ2μmの層。
また、ポリエチレンテレフタレート透明支持体上に以下
の層(I)〜(4)をこの順序で塗布して、比較用カバ
ーシート(ii)を作成した。
(I)平均分子量so、oooのアクリル酸−ブチルア
クリレート(重量比8:2)共重合体をLog/mおよ
び1,4−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)−ブタ
ン0.2g/rrrを塗布した中和層。
(2)酢化度51.0%のセルロースアセテートおよび
メチルビニルエーテル−マレイン酸モノメチルエステル
交互共重合体を重量比9515で7.5g/m塗布した
第2タイミング層。
(3)メチルビニルエーテル−無水マレイン酸交互共重
合体1.05g/rrr、および5−(2−シアノ−1
−メチルチオ)−1−フェニルテトラゾールを0.98
mmol/イ含む補助中和層。
(4)スチレン−n−ブチルアクリレート−アクリル酸
−N−メチロールアクリルアミドの49.7対42.3
対3対5(重量比)の共重合体ラテックスとメチルメタ
アクリレート−アクリル酸−N−メチロールアクリルア
ミドの93対4対3 (重量比)共重合体ラテックスを
前者のラテックスと後者のラテックスの固形分比が6対
4になるように混合し、塗布した厚さ2μmの第1タイ
ミングm。
比較用カバーシート(ii)の補助中和層におけるメチ
ルビニルエーテル−無水マレイン酸交互共重合体の一部
を、表1に示すように本発明の共重合体で置き換えた以
外は比較用カバーシート(ii)と同様の、本発明カバ
ーシート(市)〜(ix)を作成した。
(感光シート)  ゛ ポリエチレンテレフタレート透明支持体上に。
次の如く各層を塗布して感光シートを作った。
(I)ゼラチン3.0g/rn’、下記重合体ラテック
ス媒染剤を3.0g/rrrを含有する媒染層6(2)
二酸化チタン18H/nr、ゼラチン2.OB/n?を
含有する白色反射層。
(3)カーボンブラック2.h/rn’とゼラチン1.
OH/+ri’を含有する遮光層。
(4)下記のシアン色素放出レドックス化合物0.44
g/rr?、  トリシクロヘキシルホスフェ−1〜〇
、09■/nr、2.5−ジーし一ペンタデシルハイド
ロキノン0.008H/ nr、およびゼラチン0 、
8E/ rr?を含イjする層。
(5)赤感性内層型直接ポジ臭化銀乳剤(銀の量で1.
03g/ボ)、ゼラチン1.2g/イ、下記の造核剤0
.04mg/ボおよび2−スルホ−5−n−ペン、タデ
シルハイドロキノン・ナトリウ・ム塩0.13g/rr
rを含有する赤感性乳剤層。
(6) 2.5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン
0.43g/M、トリへキシルホスフェート0.1g/
rrrおよびゼラチン0.4g/mを含有する居。
(7)下記構造のマゼンタ色素放出レドックス化合物(
0,40g/rrf)、トリシクロへキシルホスフェー
ト(0,08g/ボ)、及びゼラチン(0,9g/耐)
を含有する層。
(8)緑感性内温型直接ポジ臭化銀乳剤(銀の量で0.
82g/ボ)、ゼラチン(0,9g/ボ)、層(5)と
同じ造核剤(0、03+*g/ m )および2−スル
ホ−5−n−ペンタデシルハイドロキノン・ナトリウム
塩(0,08g/イ)を含有する緑感性乳剤層。
(9) (6)と同一層 (I0)下記構造のイエロー色素放出レドックス化合物
(0,53g/rrf)、  トリシクロヘキシルホス
フェート(0,13g/イ)、およびゼラチン(0,7
g/イ)を含有する層。
(I1)青感性内層型直接ポジ臭化銀乳剤(銀の量で1
.09g/イ)、ゼラチン(I,1g/ボ)、層(5)
と同じ造核剤(0,04mg/m)および2−スルホ−
5−n−ペンタデシルハイドロキノン・ナトリウム塩(
0,07g/耐)を含有する青感性乳剤層。
(I2)ゼラチン1.0g/イを含む層。
上記感光シートをカラーテストチャートを通して露光し
たのち、前記の本発明のカバーシート(■〜汰)または
比較用カバーシート(i、ii)を各々重ね合わせて、
両シートの間に下記処理液を85μmの厚みになるよう
に25℃で展開した(展開は加圧ローラーの助けを借り
て行った。) (処理液) メチルハイドロキノン            0.3
 g5−メチルベンゾトリアゾール        3
.5g亜硫酸ナトリウム(無水)          
 0.2gカルボキシメチルセルロース・Na塩   
 58  g水酸化カリウム(28%水溶液)    
   200  ccベンジルアルコール      
      1.5ccカーボンブラツク      
      150  g水            
           685  cc展開1時間後に
生成画像の赤、緑、および青濃度を測定、さらに14日
間暗所、室温で保存した後、再度画像濃度を測定した。
14日後の濃度と1時間後の最大濃度(D□X)の差(
ΔD□X)を後転写の尺度とした時、表2のような結果
が得られた。ΔD□8が小さいほど後転写が改良されて
いることを示す。
また、前記感光シートをシャープネス評価用細線テスト
チャートを通して露光したのち、前記比較用カバーシー
ト(i、ii)または本発明カバーシート(in”ix
)をそれぞれ重ね合わせて両シートの間に前記処理液を
85μ層の厚みになるように25°Cで展開し、1日放
置後、ミクロデンシトメーターにて緑色フィルターを通
してのシャープネスを測定し、 C,T、F、が0.5
となる空間周波数を求めたところ、表2のような結果が
得られた。空間周波数の値が大きいほどシャープネスが
良いことを示している。
表2 傘C,T、F=0.5となる空間周波数表2から明らか
なように、第1タイミング層、補助中和層、第2タイミ
ング層、および中和層から成るカバーシート(比較用(
ii)および本発明(川〜1x))は、従来のカバーシ
ート(比較用(i))に比べ後転写とシャープネスが著
しく改良されている。また、本発明の共重合体を混合す
ることにより後転写およびシャープネスが大きく変化す
ることはないが、混合する比率を変えることによっであ
る程度調節することができる事も示されている。
実施例2 実施例1において後転写を測定した試料を、温度60℃
、相対湿度70%の暗所に2週問および3遅間保存した
後、実施例1と同様に画像の濃度を測定した。緑濃度部
の最大濃度(Dεax)の1時間後からの変化(ΔDε
。)を画像保存性の目安として求めた。ΔDε、Xの値
が正の場合は増色を、負の場合は褪色を意味し、ΔD−
〇の絶対値が小さいほど、即ち1時間後からのD +n
axの動きが小さいほど画像の保存性が優れていること
を示すつその結果を表3に示す。
表3から、比較用カバーシート(i)は1時間後からの
増色が大きく比較用カバーシート(ii)は褪色が大き
いのに対し、本発明のカバーシート(ui〜故)は増色
、褪色ともに1時間後からのD 、、xの動きが小さく
、また2週間〜3週間の褪色の度合も小さく画像保存性
が優れていることが判る。また、本発明共重合体の種類
および混合比によって画像保存性能を自由に調節するこ
とが出来ることを示している。
実施例1および2の結果を総合すると、本発明の中和シ
ステム(カバーシート)は5後転写およびシャープネス
を改良し、かつ画像保存性に優れている系であると結論
される。
(発明の効果) 本発明のカラー拡散転写法用写真要素により、後転写が
抑制され、シャープネスの優れた転写画像が得られ、か
つ得られた転写画像の保存性が優れていた。
手続補正書 昭和62年3月jy日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 アルカリ処理液のpHを低下させるための中和システム
    の中和過程が本質的には第1段階で現像および色素放出
    反応を停止し、かつ転写画像を形成するための色素の拡
    散は継続し得る範囲に処理液(写真系)のpHを低下せ
    しめ、第2段階では処理液(写真系)のpHを長期保存
    に耐え得る最終pHまで徐々に低下せしめるという具合
    に、少なくとも二段階に分けて進む中和システムを具備
    したカラー拡散転写法用写真要素において、該中和シス
    テムの層構成が支持体側から順次、中和層、第2中和タ
    イミング層、補助中和層および第1中和タイミング層の
    少なくとも4層から成り、かつ該補助中和層が下記一般
    式( I )で示されるモノマー単位を構成成分として有
    するポリマーを10〜100重量%含有することを特徴
    とするカラー拡散転写法用写真要素。 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、Rは水素原子又は置換もしくは無置換のアルキル
    基を表わし、Xは水素原子、置換もしくは無置換のアル
    キル基、水酸基、シアノ基又はハロゲン原子を表わす。 Yは共重合可能なエチレン性不飽和の、カルボン酸、酸
    無水物、酸無水物の半エステル、及びそれらの塩から選
    ばれる少なくとも1種のモノマーを共重合したモノマー
    単位を表わす。xは30〜70%のモル百分率を表わす
JP61315538A 1986-12-29 1986-12-29 カラ−拡散転写法用写真要素 Expired - Lifetime JPH0693110B2 (ja)

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