JPS63152491A - 製紙の故紙原料をパルプ化処理するための脱墨装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、故紙を製紙原料にするため、紙に付着して
いる印刷インクを浮上分離して除去する製紙の故紙原料
をパルプ化処理するための脱墨装置に関する。

〈従来の技術〉 この様な製紙の故紙原料をパルプ化処理するための脱墨
装置として、槽内の液中に気泡発生器を有し、槽内に一
端から供給される被処理液中のインクに気泡発生器が発
生する気泡を付着させて浮土鈴離し、槽の他端部に設け
た排出トラフを通じ浮上分離したインクを槽外に排出す
るタイプのものは従来から周知である。

従来の装置では液面に浮上分離したインクを槽の他端部
の排出トラフ中に掻き入れるため板状のスキーマの下縁
を浅く液面下に突入して槽の一端から他端に向かって移
動させている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 このスキーマによって浮上分離したインクを排出トラフ
に掻き入れることはできるが、スキーマの下縁は液中に
浸漬しているので液面直下に浮遊する故紙繊維までも一
緒に排出トラフに掻き入れてしまい、繊維の回収歩留り
が悪いと共に、一端から他端に移動させたスキーマを再
び一端に戻す際は下縁を液面上に引上げることが必要で
、このためスキーマを往復移動させる以外に、上下動さ
せる装置も使用しなければならず、構造が複雑になる。

〈問題点を解決するための手段） そこで本発明は、槽の液面上に槽の一端と他端の方向に
沿って往復動する台車を設け、上記台車にファンが発生
する空気流を液面の直上で、槽の他端に向かって噴射す
るノズルを搭載したことを特徴とする。

（作　用〉 ノズルに空気流を噴射させながら台車を槽の一端から他
端に向かい移動させる。これによりノズルから噴射する
空気流は槽内の液面に浮上したインクを他端に向かって
吹き寄せ、排出トラフに入れる。又、他端に移動した台
車を一端に向かって戻すにはノズルをそのま＼にして戻
す。

〈実　施　例〉 図示の一実施例において、１は脱墨の処理槽ないし製紙
の原料部のチェストで、その内部の液中には気泡発生器
２が設けてあり、槽内一端には離解した故紙が脱墨剤を
含む液と共に供給管３から供給される。これにより処理
槽内には一端から他端に向かう矢印４の方向の流れが生
じ、気泡発生器２が水中に発生する微細な気泡は故紙か
ら遊離したインクに付着してインクを液面に浮上させ、
こうしてインクと分離した故紙の繊維は、上端を液面よ
りも下に位置させて処理槽の他端部の底から立設した割
壁５の上端上を溢流して区割室６に入り、排出管７で次
の処理工程に向かって流れる。尚、浮上分離したインク
を受入れる排出トラフ８は上記区割室６の上部に処理槽
の横幅一杯に設けである。

処理槽１の他端と、それよりも一端側に１〜３ｍ離れた
位置には、檜の左右両側壁１’　、　１’上に下端を固
定して高さの低い円形フレーム９と１０を設置し、この
両門形フレーム９．ｌＯの中央間にレール１１を架設す
る。そして、上記レール１１に車輪１２・・・を接触さ
せた台車１３を、レール沿いに移動可能に支持し、この
台車１３を門形フレーム９゜１０間で往復動できる様に
する。

この実施例では前記レール１１の各端部上にブラケット
を取付け、そのブラケット間に磁石を移動可能に内蔵し
た左右２木のステンレス製ロッドレスシリンダ１４．１
４と、中央にガイドロッド１５を架設し、台車１３には
上記ガイドロッド１５が摺動自在に貫通するブロック１
６を固定すると共に、このブロック１６には上記各ロッ
ドレスシリンダ１４の外に摺動自在に嵌合する磁石を保
持した外装チューブ１７．１７を取付け、外装チューブ
１７の磁石とロッドレスシリンダ１４中の磁石を磁力で
吸着させ、ロッドレスシリンダ１４の一端と他端とから
の空気の給排を切り換えて行うことによりシリンダ１４
中で磁石を一端から他端、或いは他端から一端に移動さ
せ、これに伴い上記磁石に吸着した外装チューブの磁石
で台車１３を往復移動させる様にしである。

往復駆動装置はこれに限らず流体圧作動の伸縮式ピスト
ンシリンダや、両端を夫々スプロケットにかけて張設さ
れた無端チェノ、或いは台車１３の車輪を減速機を介し
正逆に回転させるモータ等であってもよい。

そして、台車１３には、長さが処理槽ｌの横幅（左右両
側壁１’　、　１’間の間隔）にはＣ等しく、下端には
槽内の液面の直上（４０〜６０ｍｍ位）に離れて、処理
槽の他端ないし他端の斜め下に向いた噴出口を有するノ
ズル１８を固定する。このノズル１８は左右両端を塞い
で台車１３の下にブラケット１９．１９で取付けられた
円筒又は角筒からなる中空ヘッダ２０と、中空ヘッダ２
０の下に固定され、下端に前記噴出口２１を有し、左右
両端が塞がれたスライスリップ２２からなり、中空ヘッ
ダ２０の下面にはスライスリップ２２内に通じる開口２
０′が列設してあり、中空ヘッダ２０の横幅の中央部に
はファン２３が発生する空気流を導くホース２４を接続
しである。上記開口２０′は中空ヘッダ２０の中央部と
左右の各端部で面積を適切に変え、噴出口２１の全幅か
ら均等な強さで空気流を噴出できる様にする。

上記ファン２３は処理槽ｌの傍に設置してもよいが、図
示の様に台車１３上に設置するとホース２４の長さを短
くすることができる。尚、ファン２３への給電線２５は
台車１３の往復移動経路上に伸縮可能に吊上げて支持す
る。

前述の排出トラフ８の処理槽の一端に向いた縁８′には
液面の少し下から斜め上向きに液面上に突出する打上げ
斜面２６と、上記斜面の上端から前記縁８′に斜め下向
きに延びて連なる下り斜面２７を備えた誘導板２８を備
えている。

台車１３はノズル１８の噴出口２】が上記打上げ斜面２
６の上端を上に１０ｍｍ前後離れて他端側に通過できる
様にする。

これにより処理槽１での運転中、台車１３を連続的に、
或いは一定時間を置いて間欠的にレール１１、ガイドロ
ッド１５沿いにフレーム９，１ｏ間で往復動させると、
フレーム１０から９に向かって台車が往動する際、ファ
ン２３が発生した空気流はノズル１８の噴出口２１から
液面に浮上したインクに吹き掛ってインクを処理槽の他
端側に押し進め、往動の末期に誘導板２８の打上げ斜面
２６に打上げさせたのち下り斜面２７から排出トラフ８
に流れ込ませる。そして往動が終了すると復動して元の
位置に戻す。噴出口２１は液面の直上に離れているので
、そのま＼復動させることができる。又、復動の際はフ
ァンｚ３を停め、噴出口２１からの空気の吹き出しを停
止してもよいが、上述の様に噴出口２１は液面の直上に
離れているためファン２３の運転はそのま覧継続して置
いても何等、支障はない。

尚、排出トラフ８に流入したインクは抜出管２９で槽外
に抜出す。

〈発明の効果〉 本発明ではノズル１８の噴出口２１から噴出する空気流
によって、槽内の液と接触することなく液面に浮上した
インクを掻き寄せて排出トラフに流入させる。

このため液面近くに浮遊する繊維を俳人させることがな
いので、繊維の歩留りが著しく向上すると共に、往動さ
せたノズルはそのまｋの状態で復動できるため装置の構
成も著しく簡略化する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は脱墨処
理槽ないし製紙の原料部のチェストを断面にした全体の
側面図、第２図は第１図の要部の拡大断面図、第３図は
第２図の■−■線方向から見た拡大図で； 図中、■は処理槽ないしチェスト、２は気泡発生機、８
は排出トラフ１３は台車、１８はノズル、２３はファン
を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）槽内の液中に気泡発生器を有し、槽内に一端から
   液とともに供給される故紙原料中のインクに気泡発生器
   が発生する気泡を付着させて浮上分離し、槽の他端部に
   設けた排出トラフを通じ浮上分離したインクを槽外に排
   出する製紙の故紙原料をパルプ化処理するための脱墨装
   置において；上記槽の液面上に槽の一端と他端の方向に
   沿って往復動する台車を設け、上記台車にファンが発生
   する空気流を液面の直上で、槽の他端に向かって噴射す
   るノズルを搭載したことを特徴とする製紙の故紙原料を
   パルプ化処理するための脱墨装置。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載の製紙の故紙原料をパ
   ルプ化処理するための脱墨装置において、前記台車はフ
   ァンも搭載している製紙の故紙原料をパルプ化処理する
   ための脱墨装置。
3. （３）特許請求の範囲第１項又は第２項記載の製紙の故
   紙原料をパルプ化処理するための脱墨装置において、前
   記排出トラフは槽の一端に向いた縁部に、槽内液面中か
   ら斜め上向きに液面上に突出したのち斜め下向きに下降
   して上記縁部に連接する誘導板を備えている製紙の故紙
   原料をパルプ化処理するための脱墨装置。