JPS63147683A - 高品位感熱記録シ−ト及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は画質、感度が著しく向上しかつ均質な表面光沢
の優れ又は艶消し副面である高品位感熱記録シートに間
するものである。

（従来の技術） 一般に感熱記録シートは２紙、フィルム等の支持体上に
熱発色性組成物を主成分とする感熱発色層を設けたもの
であり、熱ヘッド、熱ペン、レーを ザーなとにより加熱することにより発色画像＃記録する
ものである。感熱記録方式は、他の記録方式と対比して
比較的簡単な装置で短時間に記録が得られること、騒音
の発生と環境汚染が少ないこと、コストが安いことなど
の利点があるため、ファクシミリ、レコーダー、プリン
ター、券売機。

ラベルなど多くの用途に広く利用されている。

一方２機器の多品種化及び高品位化により機器に適合す
る感熱記録シートの要求も増々高くなりつつある。例え
ば階調画像を出力できるＣＲＴ画面コピー用プリンター
、あるいは高コン−・ラストが要求される計測用プリン
ターあるいはラベルプリンターなどに用いられるもので
は優れた画質（ドツト再現性）が要求されると同時に感
熱記録シートの均質な光沢が好まれる傾向にある。逆に
ファクシミリ−あるいは一般のプリンターのように文字
画像が主であるような機器に対しては文字の読み易さが
主眼となるため表面光沢が少なく画質。

感度の優れた感熱記録シートが必要とされる。更に、全
ての機器に共通して機器の低電力化及び高解像化が進み
、これら機器に対応するための高感度化、高画質化が必
要とされ、更に外観の上で均質で且つ光沢調あるいは艶
消し副表面を有するものを用途により選択できることが
切望されていた。

このような感熱記録シートは従来紙等の支持体上に感熱
発色層を塗布し、乾燥後表面平滑性を高め画質、感度が
向上するようにスーパーカレンダーのような平滑化処理
を施して製造されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような製造方法によっては満足され
るような高画質、高感度で均質な表面光沢を有する感熱
記録シートあるいは高画質、高感度で均質な艶消し副表
面を有する感熱記録シートを得ることは困難であった。

表面平滑性を高めサーマルヘッドとの接触を良くシ２画
質、感度を向上させる万葉として種々提案されている。

例えばスーパーカレンダー処理を行いＢ　ｅ　ｋ　ｋ平
滑性を２００秒−１０００秒にする方法（特公昭５２−
２０１４２号）、ワックスを配合したアンダーコート層
を設けた上に感熱記録層を設は更にスーパーカレンダー
処理により表面■さＲｚを２μｍ以下にする方法（特開
昭５９−２０４５９４）、加熱した金属ロールを用いた
スーパーカレンダー処理を行い光学的表面粗さＲｐを３
．５μｍ以下にする方法（特開昭６１−２３７６８３）
、あるいはベント方式のプレートコーティング法で感熱
記録層を塗工し乾燥して表面粗ざ傘Ｒａを１．２ノ１ｍ
以下にする方法（特開昭５５−１５６０８６）などがあ
る。

しかし、これらの方策を用いてもまだ十分な画質、感度
を与えるための平滑性を得ることができず、更に、これ
ら平滑性のための指標もまだ十分には画質に対応してい
なかった。

また、感熱記録シートの外観を向上させる試みも多く行
われている。例えば、カレンダー処理時の地肌汚れ及び
光沢ムラを防止するための感熱記録屡の原料処方（特公
昭５０−１４５３１．特公昭５１−５９４７．特開昭５
６−４６７８６．特開昭６０−６４８８８など）、ある
いはカレンダー処理条件（特開昭５９−１５５０９４）
などが提案されているが、カレンダー処理のような平滑
化処理では支持体の地合いのムラあるいは感熱記録層の
塗工ムラによると思える光沢ムラを無くすことは困難で
あり、それ故、均質な光沢の優れた感熱記録シートを得
ることはできなかった。逆に均質な艶消し副面を得るに
は、カレンダーのような平滑化処理を行わないか、ある
いは必要最小限に限定するなどの処°理が用いられるが
、これらの処理では得られた感熱記録シートは逆に平滑
性が低下し９画質、感度が劣ったものとなった。

（問題を解決するための手段） 本発明者等は、このような画質、感度が優れ。

且つ、均質な光沢調あるいは艶消し副面を有する高品位
感熱記録シートを得るため鋭意研究した結果９本発明に
到達したものである。

尚９本発明における粗さ曲線及び彌づ１ＨＦｂ東ｉ爆セ
み接触率は以下の方法により求めたものである。

粗さ曲線：　Ｊ　Ｉ　５−Ｂ−０６０１にもとづき。

触針先端曲率半径５μｍを用い測定針圧４ｍＮ（２，５
ｍｍ、カットオフｌｉ、、により測定し、チャートに記
録したものであり、測定装置として東京精密（株）社製
サーフコム１５００Ａを使用した。その測定例として別
紙図２が示される。

が粗さ曲線を横切る長さの割合であり、別紙図２におけ
るＬｌ、Ｌ２．　　・・・、Ｌｎ及びＬとから次式であ
られされる。

本発明は １、支持体上に、加熱により発色する感熱記録層を設け
た感熱記録シートの最外表面層を形成する際、最外表面
層が湿潤状態で他の平滑体表面と接合した状態で乾燥し
２次いで該感熱記録層を平滑体表面から剥離することを
特徴とする高品位感熱記録シートの製造方法。

であり、特に、最外表面層の湿潤状態が半乾燥状態とす
る方法、最外表面層の湿潤状態が乾燥した表面に溶媒を
塗布して再湿潤した状態とする方法。

壺外表面層の湿潤状態が乾燥した表面に更に感熱記録層
塗液又は保護層塗液を塗布して再湿潤する方法、乾燥し
た最外表面層の表面に更に感熱記録層塗液又は保護層塗
液を塗布する方法として乾燥した表面と接合させる平滑
体表面が接合する入口部に塗液の液溜りが継続して生じ
るように液の供給量を調節する方法、支持体が透気度が
３００秒以下の下塗紙であるもの、感熱記録層が異なっ
た色相に発色する複数の感熱記録層からなるもの、感熱
記録層が一旦他の平滑体表面に塗布し、乾燥した後支持
体又は下塗りされた支持体上に転写されろものが具体的
に示される。

又、このようなの方法により支持体上に加熱により発色
する一層または二層以上の感熱記録層につ・１′８− いてその表面平滑痩がＪ　Ｉ　５−Ｂ−０６０１法に基
づく粗さ曲線の中心線に平行で且つ粗さ曲線と接触率が
１０％で交わる直線から１．５μｍ内側に中心線に平行
に引いた直線と粗さ曲線との接触率が８０％以上である
平滑面で有ることを特徴とする高品位感熱記録シート、
更に好ましくは、粗さ曲線と接触率が１０％で交わる直
線から１．５／ｊ　ｍ内側に中心線と平行に引いた直線
と粗さ曲線％以下の艶消し状の高品位感熱記録シートを
与えるものである。

本発明の感熱記録シートに用いられる支持体としては、
上質紙９片艶紙、コート紙９合成紙等の紙類、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のプラスチックフィルム等があげられる。

本発明で用いられる熱発色性材料としては、（１）フル
オラン系、トリフェニルメタン系、スビロビラン系、オ
ーラミン系、フェノチアジン系などのロイコ染料および
加熱時にこれらと反応して発色させる顕色剤との組合せ
、（２）レゾルシンとニトロソ化合物との絹合せのよう
なオキサジン染料を形成するもの、あるいはアゾ染料を
形成するもの、（３）ジアゾニウム塩と力・シブラーに
よリアゾ染料を形成するもの、（４）第２級アルコール
性水酸基を有する化合物と金属無機塩類または金属の酢
酸塩類とを組合せた成分を含有するもの、（５）炭水化
物と脱水剤との絹合せ、（６）長鎖脂肪酸金属塩とフェ
ノール性物質との絹合せ。

（７）有機酸重金属塩とアルカリ土類金属硫化物との組
合せ、（８）有機酸重金属塩と有機キレート剤との組合
せ、（９）重金属シュウ酸塩と硫黄化合物との絽合せ、
（１０）脂肪酸金属塩と芳香族ポリヒト′ロキシ化合物
との組合せ、（１１）有機酸貴金属塩と有機ポリヒドロ
キシ化合物との組合せ、（１２）有機酸貴金属塩と芳香
族有機還元剤との組合せ、（１３）高級脂肪酸重金属塩
とジアルキルジチオ力、ルバミン酸亜鉛との紹合せなど
が挙げられるが、これらの矧み合わせに限定されるもの
ではなく加熱により発色する組成物であれば良い。

このようなロイコ染料としては、たとえば、３゜３−ビ
ス（ｐ−ジメチルアミノフェニル）フタリド、３，３−
ビス（ｐ−ジメチルアミノフェニル）−６−シメチルフ
タリド、３，３−ビス（ｐ−ジメチルアミノフェニル）
−６−アミノフタリド、３．３−ビス（ｐ−ジメチルア
ミノフェニル）−６−ニトロフタリド、３，３−ビス（
ｐ−ジメチルアミノフェニル）−４，５，６，７−チト
ラクロロフタリド、３−ジメチルアミノ−７−メチルフ
ルオラン、３−ジエチルアミノ−７−クロロフルオラン
、３−ジエチルアミノ−６−メチル−７−フェニルアミ
ノフルオラン、３−Ｎ−エチル−Ｎ−ペンチルアミノ−
６−メチル−７−フェニルアミノフルオラン、３−Ｎ−
メチル−Ｎ−シクロへキシルアミノ−６−メチル−７−
フェニルアミノフルオラン、３−ジブチルアミノ−７−
ｏ−クロロフェニルアミノフルオラン、３−ジエチルア
ミノ−７−０−クロロフェニルアミノフルオラン、３−
Ｎ−エチル−Ｎ−ｐ−トリル−６−メチル−７−フェニ
ルアミノフルオラン、３−ピロリジノ−６−メチル−７
−フェニルアミノフルオラン、３−ジエチルアミノ−６
−メチル−７−ｐ−ｎ−ブチルフェニルアミノフルオラ
ン、３−Ｎ−メチル−Ｎ−プロピルアミノ−６−メチル
−７−フェニルアミノフルオラン、３−ジブチルアミノ
−７−０−フルオロフェニルアミノフルオラン、３−ジ
エチルアミン−７−ドリフルオロメチルフエニルアミノ
フルオラン、３−Ｎ−エチル−ｐ−トルイジノ−７−メ
チルフェニルアミノフルオラン、ローダミンＢラクタム
、３−メチルスピロジナフトピラン、３−エチルスピロ
ジナフトピラン、３−ヘンシルスピロナフトピランなど
があげられる。

又、前記の顕色剤としては、たとえば４−フェニルフェ
ノール、４−ヒドロキシアセトキノン、２．２′−ジヒ
ドロキシジフェニル、ｎ−ブチルビス（４−ヒドロキシ
フェニル）アセテート、メチルビス（４−ヒドロキシフ
ェニル）アセテート、１ｓｏ−ブチルビス（４−ヒドロ
キシフェニル）アセテート、２．２′−メチレンビス（
４−クロロフェノール）、２．２’−メチレンビス　（
４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、４．４’−
イソプロピリデンジフェノール（別名ビスフェノールＡ
、以下ＢＰＡと略称する）、４．４′、−イソプロピリ
デンビス（２−クロロフェノール）、４，４“−イソプ
ロピリデンビス（２−メチルフェノール）、１．１−ビ
ス（４−ヒドロキシフェニル）−１−フェニルエタン、
１，３−ジ（２−（４−ヒドロキシフェニル）−２−プ
ロピル）ベンゼン、４，４′−エチレンビス（２−メチ
ルフェノール）、４．４’−チオビス（６−１−ブチル
−３−メチルフェノール）、レゾルシールモノベンゾエ
ート、１，１−ビス（４−ヒドロキシフェニル）−シク
ロヘキサン、２，２′−ビス（４−ヒドロキシフェニル
）−Ｎ−へブタン、４　。

４′−シクロへキシリデンビス（２−イソプロピルフェ
ノール）、４．４’−ジヒドロキシ−ジフェニルスルポ
ン、４−ヒドロキシ−４’　−１ｓｏ　−プロピルオキ
シ−ジフェニルスルホン、４，４′−ジヒドロキシ−３
，３′−ジアリルジフェニルスルホン、サリチル酸アニ
リド、ノボラック型フェノール樹脂、安息香酸、ｐ−ｔ
−ブチル安息香酸、０−クロロ安息香酸、ｐ−クロロ安
息香酸、ジクロロ安息香酸、トリクロロ安息香酸、ｍ−
ヒドロキシ安息香酸、ｐ−ヒドロキシ安息香酸、ｐ−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジルエステル、０−）ルイルａ、
ｍ−）ルイル酸、ｐ−トルイル酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、没食子酸、トリメリット酸、サリ
チル酸、３−エチルサリチル酸、４−エチルサリチル酸
、３−フェニルサリチル酸、５−フェニルサリチル酸、
３−ヒドロキシサリチル酸、４−ヒドロキシサリチル酸
、５−ヒドロキシサリチル酸、６−ヒドロキシサリチル
酸、４−ヒドロキシフタル酸ジメチル、α−ナフトエ酸
、β−ナフトエ酸、などがあげられる。

また、前記したような熱発色性成分の他に、混合してバ
インダーとしてデンプン類、セルロース類、タンパク質
類等の天然組成物系バインダーあるいはポリビニルアル
コール、アクリル系、スチレン系などの合成バインダー
等水溶性又は有機溶媒溶解性の樹脂類が挙げられる。

また白色度、不透明度を増しサーマルヘッドに対する走
行性を向上させるために顔料として炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ｆａ酸
バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛などの無８１顔料ある
いはアクリル系、スチレン系などの有機顔料が用いられ
る。

更に添加剤としてパラフィンワックス、ステアリン酸ア
ミド、エチレンビスステアロアミド、ステアリン酸亜鉛
、ステアリン酸カルシウムなどの熱可融性物質、ジオク
チルスルホコハク酸ソーダ。

ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダのよう籠スルホン酸
塩あるいはリン酸エステルのような界面活性剤、ベン゛
シフエノン系、トリアゾール系などの紫外線吸収剤ある
いは蛍光染料などを適宜併用することが出来る。

更に平滑体からの剥離を良くするためのシリコーン系、
フッ素系、ロート油のような剥離剤も好適に使用するこ
とができる。

本発明に於て用いられる感熱記録層用塗液はこれら熱発
色性材料、バインダー、顔料、その他添加剤を必要に応
じて適宜組合せることができるが。

例えば熱発色性材料を５〜５０％、バインダーを３〜４
０％、顔料を５〜６０％、その他添加剤を５０％以下に
することが好ましい。

又、前記の湿潤に用いられる湿潤液としては。

水、トルエン、ミネラルスピリット、ヘキサン等バイン
ダーを溶解又は湿潤出来るものが適宜選択される。

又、乾燥した感熱記録層の上に更に塗布するのに用いら
れる塗液は前記の感熱記録層塗液と同じ配合のものを使
うことができるが、特に保存性を強調するときには、熱
発色性材料を減らしバインダー成分を多くするとか、耐
保存性の強いバインダーを使う、あるいは紫外線吸収剤
を入れるなどの方策が用いられる。逆に、特に感度を重
視するときには感度の高い熱発色性材料を使い比率を増
やす、などの調節が必要に応じて成される。

感熱記録層の塗工量としては特に限定されるものではな
いが、転写層あるいは再湿潤層も含めた全体として、乾
燥重量で２〜２５　ｇ　／　ｍ’、好ましくは４〜１５
　ｇ　／　ｍ’である。

又、感熱発色性材料を含有しない保護層あるいは感熱発
色材料が少ない層は１０　ｇ　／　ｒｎ”以下、特に５
ｇ／−以下の範囲が好ましい。

本発明の感熱記録シート表面を製造する方法として、一
般のキャスト法（塗液が可塑性の有る状態で平滑体と密
着させ可塑性が無くなった後剥離する方法）であるが、
具体的には次の２つの方法が好適に適用できる。

（Ａ法）平滑体側に転写層を形成した後、支持体側に該
転写層を転写することにより感熱記録シートを得る方法
である。

より具体的には、平滑体上に転写層を塗布し半乾燥状態
あるいは乾燥後、接着性を有する物質を介して支持体表
面あるいは感熱記録層表面に接合し、接合後平滑体表面
から剥離する方法である。

このとき転写層は、支持体が既に感熱層を設けてある支
持体を使う場合、必ずしも熱発色成分を含む必要は無い
。最終的に一層中、あるいは各層中に熱発色性成分を含
んでいれば良い。平滑体表面でも使用可能である。

（Ｂ法）支持体に感熱記録層を塗布し、半乾燥状態、乾
燥後再湿潤した状態あるいは乾燥後感熱記録層塗液また
は保護層塗液を塗布した状態で平滑体表面と接合し、接
合したまま乾燥し、乾燥復線平滑体より剥離することに
より平滑表面を有する感熱記録シートを得る方法である
。これらの方法の中で生産安定性の面からは感熱記録層
を支持体上に塗布し、一旦乾燥した後で再度塗液を塗布
するという方法が好ましく、このとき平滑体と支持体の
接合部入口において、塗液の継続的な液溜まりができる
ように調節することが好適に行われる。

この方法において支持体は通気性のある紙が適当てあり
、また顔料、バインダーを主成分とし塗布量３〜１５ｇ
／Ｔｒ１″程度のアンダーコート層を、更に希望により
バックコート層を設けたものでも良い。

前記Ａ法、Ｂ法に用いられる平滑体としてはシート状、
ロール状、無端ベルト状の形状で表面がＪ　Ｉ　５−Ｂ
−０６０１法に基く粗さ曲線の中心線と平行で且つ粗さ
曲線と接触率が９０％となる直線から表面側に１．５１
１ｍの位置に中心線に平行に引いた直線との接触率が２
０％以下、好ましくは１０％以下である平滑表面を有す
るものが用いられる。

上記の接触率が９０％となる直線から表面側に滑体表面
と接合して乾燥しても高品位の感熱記録シートを得るこ
とができない。

又、これらの平滑体を用いて感熱記録シートを製造する
際、光沢面を有するものを希望する場合は外観上も光沢
を有する平滑体を用い、艶消し調の感熱記録シートを希
望する場合は表面を化学的な処理あるいはサンドブラス
ト法のような処理により艶消し加工を施したものが用い
られるが、いずれにしても前記の表面平滑性を有するも
のでなければならない。

このような素材としては、ＰＥＴ、ＰＰ、ＰＥ等のプラ
スチックフィルムあるいは金属等であり。

表面を金属メッキを施したものあるいはテフロンなどの
樹脂加工したものが好ましい。また離型性を良くするた
めシリコーン、フッ素、界面活性剤。

ワックスなどで好適に処理される。本発明において操作
性、耐久性、剥離性などの面より表面をクロムメッキし
たロール状の平滑体が好ましく、更にクロムメッキ面上
にテフロン加工処理したものも、剥離性の点より優れて
いる。

（作用及び効果） （ｂ 以上のようにして湿潤状態で平滑体と接合子まま乾燥す
ることにより得られた感熱記録シートの表面は、感熱記
録層の表面平滑性がＪＩＳ−Ｂ−０６０１法に基づく粗
さ曲線の中心線に平行で。

月つ、粗さ曲線と接触率が１０％で交わる直線から１．
５７ｚｍ内側に中心線と平行に引いた直線と粗さ曲線と
の接触率が８０％以上である平滑面にすることができ、
このような平滑面を有する感熱記録シートはサーマルヘ
ッドに対する平滑性が良好であり画質、感度に優れてい
る。平滑体表面を光沢調あるいは艶消し調のものを使う
ことにより、感熱記録シートの画質、感度を低下させな
いで均質な光沢副表面あるいは艶消し副表面の外観を有
する感熱記録シートを得ることができる。

（実施例） 次に本発明を実施例によって更に具体的に説明するが２
本発明はこれらの実施例の記載に限定されるものではな
い。

本発明の実施例における測定方法は下記の通りである。

１、光沢度：住η村上色彩研究所製 光沢計ＧＭ−３角度７５゜ ２、画質・感度：松下電子部品■製のテスト俺を用いて
印加電圧１６．ＯＶパルス幅１．０〜３．４．ｍｓで作
画後マクヘス反羽濃度計（ＲＤ−９１４）で画像濃度を
測定した。また画像部について目視及び拡大写真により
ドツト再現性を評価した。

３８平滑性：王研式平滑性測定器を使用した。

４、外観二目視により光沢ムラ、地肌汚れを観察し評価
゛した。

５、光学的表面粗さＲｐ：■東洋精機製作所製マイクロ
トポグラフを使用した。

測定条件：印加圧力　１０　ｋｇ　ｆ／　ＣＴ／サンプ
リングタイム１００ｍ５ ６、平均波長Ｒλａ、中心線平均粗さＲａ及び１０点平
均粗さＲＲＺの値は前記測定Ｂ置す−フコム１５００Ａ
で出力される値を用いた。

実施例Ｉ Ａ液・φロイコ染料１０部（３−Ｎ−エチル−Ｎ−ペン
チルアミノ−６−メチル−７−フエニルアミノフルオラ
ン二山田化学工業−＆１Ｓ−２０５）、Ｐ−ヒドロキシ
安息香酸ベンジルエステル２０部、ジベンジルテレフタ
ル酸５部、ステアリン酸亜鉛１０部、炭酸カルシウム３
０部をそれぞれ平均粒径２μｍ以下になるようにサンド
グラインダーで分散したものと、バインダー２０部（酸
化デンプン１５部、ＰＶＡ５部）とを水に混合して固形
分濃度２３％の感熱Ｎ塗液とした。

第１図に示すようなキャストコーターを用い。

支持体として米坪４７　ｇ　／　ｔｎ’の片艶紙１の光
沢面上に前記Ａ液を乾燥重量が３　ｇ　／　ｔｎ”にな
るようにエアーナイフ３で塗布した。この後、熱風ドラ
イヤー４に通、して乾燥し、成品−次に硬度９０°のブ
レスロール５を用いてシリンダーロール８の平滑表面と
接合した。この時プレスロール５とシリンダーロール８
の接合入口部において液供給ノズル６から前記Ａ液が供
給され、液溜り７が継続的に形成されるように調整した
。また再湿潤液の塗工量は乾燥重量でＩｇ／ｍ’（下層
と合わせて４ｇ／セ）になるようプレス圧を調節した。

このようにして計量して塗布された感熱記録シートはシ
リンダーロール８の平滑な表面と接合したまま熱風乾燥
機９により乾燥し、乾燥後該シリンダー〇−ル８表面よ
り剥離することにより感熱記録シート１０が得られた。

本実施例におけるシリンダーロール８の表面（平滑体表
面）はクロムメッキ処理しパフ研磨仕上げをした鏡面を
有するものである。得られた感熱記録シートは粗さ曲線
における接触率１０％の直線から１．５μｍ内側の直線
の上記粗さ曲線との接触率は９０％であり１画質及び感
度が優れたものであった。また光沢度は４５％であり光
沢ムラの無い均質な光沢調表面を有していた。評価結果
を表１に示す。

実施例２ 実施例１において、平滑体として艶消し副表面を有する
シリンダーロールを用いた以外は実施例１と全く同様に
して感熱記録シートを得た。このシリンダーロールは、
表面をクロムメッキした後パフ研磨仕上げを行い更にサ
ンドブラスト処理により艶消し副表面にしたものであり
る。得られた感熱記録シートは粗さ曲線における接触率
１０％の直線から１．５μｍ内側の直線の上記粗さ曲線
との接触率は９３％であり２画質及び感度が優れたもの
であった。また光沢度は１７％であり光沢ムラの無い均
質な艶消し副表面を有していた。評価結果を表１に示す
。

比較例１ 実施例１と同じように、Ａ液を支持体上に乾燥重量６　
ｇ　／　Ｔｎ″になるように塗工し熱風乾燥機で乾燥し
、そのまま巻取った。この感熱記録シート上に更にＡ液
を乾燥重量２ｇ／ｙｎ”（下と合せて８ｇ／イ）になる
ように塗工し熱風乾燥機で乾燥した。

得られた感熱記録シートは平滑性が低かったためスーパ
ーカレンダー処理を行い平滑性を高めたが画質、感度共
不十分であった。光沢度は２８％でありカレンダー処理
により発生したと思える地肌汚町光沢ムラが存在した。

感熱記録シートは粗さ曲線における接触率１０％の直線
から１．５μｍ内側の直線の上記粗さ曲線との接触率は
５３％であった。８“平価結果を表１に示す。

実施例３ Ｂ液（転写層塗液）・・ロイコ染料（Ｓ−２０５）５部
、ビスフェノールＡ２０部、エチレンビスステアロアミ
ド２５部を、各々平均粒径２μｍ以下になるようにアト
ライターで分散したものを混合しバインダーとして１０
％水溶液のＰＶＡを３０部及び１０％水溶液の酸化デン
プンを７０部及びスチレンマレイン酸共重合体エマルジ
ョン（３５％濃度）を４０部加えた。この混合液に更に
顔料として２０％濃度のシリカ分散液を６０部添加し、
固形分濃度２２％の塗液を調製した。

Ｂ液をＢ−４サイズにカットした光沢面を有する平滑体
（ＰＥＴ７５μｍ厚：束し■製ルミラー）上にワイヤー
バーを使いＷＥＴて１０ｇ／ｍ”になるように塗工した
。塗工後熱風により半乾燥状態（目視及び指触によりは
んだんした。）にし、片ツヤ紙（米坪４７　ｇ／Ｔ＋１
２＞上にＡ液を乾燥重量で６　ｇ　／　７ｎ”塗工しで
ある支持体とゴムローラーを用いて接合させ接合したま
ま乾燥した。乾燥後フィルムから転写層を剥離すること
により感熱記録紙が得られた。得られた感熱記録紙は表
面性に優れ画質、感度共良好であった。また光沢度は８
５％てあり均質であった。

実施例４ 実施例３て用いた平滑体をサンドブラスト処理し艶消し
副表面を持つ平滑体を使用した。この平滑体はＪ　ｌ５
−Ｂ−０６０１法に基く粗さ曲線の中心線と平行で且つ
粗さ曲線と接触率が９０％となる直線から表面側に１．
５μｍの位置に中心線に平行に引いた直線との接触率が
１５％であった。

その池の条件は実施例３と全く同様にして感熱記録シー
トを作製した。得られた感熱記録シートは光沢度１５％
の均質な艶消し副表面を有し画質、感度共良好であった
。

比較例２ 実施例３で用いた平滑体をサンドブラスト処理して艶消
し副表面を持つ平滑体を使用した。この平滑体はＪ’１
Ｓ−Ｂ−０６０１法に基く粗さ曲線の中心線と平行で且
つ粗さ曲線と接触率が９０％となる直線から表面側に１
．５μｍの位置に中心線に平行に引いた直線との接触率
が４３％であった。その他の条件は実施例３と全く同様
にして感熱記録シートを作製した。得られた感熱記録シ
ートの性能評価結果からも判るように光沢度１３％の均
質な艶消し副表面を有していたが、所々剥離不良による
と思える転写層の抜けが存在し、画質、感度共やや劣っ
た結果となった。

実施例５ Ｃ液：ロイコ染料１０部（３−Ｎ−エチル−Ｎ−ペンチ
ルアミノ−６−メチル−７−フエニルアミノフルオラン
二山田化学工業＠Ｉ製Ｓ−２０５）、ｐ−ヒドロキシ安
息香酸ベンジルエステル２５部、ジベンジルテレフタレ
ート５部、ステアリン酸亜鉛１５部、ケイ酸アルミニウ
ム３０部をそれぞれ平均粒径２μｍ以下になるようにサ
ンドグラインダーで分散したものとバインダー２０部（
Ｐ　ＶＡ１０部、酸化デンプン１０部）とを水に混合し
て固形分濃度２２％の感熱層塗液を調製した。

この塗液Ｃを第１図に示すようなコーターのコーターヘ
ッド３のところで乾燥重量が７　ｇ　／　ｙｎ’になる
ように片面艶出し紙（米坪４７　ｇ　／　ｔｎ’　）の
光沢面上に塗布し水分が５０％程度になるように熱風ド
ライヤー４に通して乾燥し、得られた感熱記録シートの
塗布面を、シリンダーロール８に接合させ接合させた状
態で乾燥し、乾燥後ロールより剥離して感熱記録シート
が得られた。

ここで、シリンダーロール７は表面に剥離性を向上させ
るためフッ素樹脂加工されている。またロールの表面温
度は５０〜６０°Ｃに調節されていて、更にロールの外
側に乾燥を促進するため熱風機９が設置されている。

このようにして得られた感熱記録シートについて各種の
評価を行い、その結果を表１に示した。

その結果からもわかるように、平滑性が３０００秒であ
り地肌カブリが無く、画質、感度も優れたものであった
。

実施例６ Ｂ液：（感熱記録層塗液の調製） ロイコ染料ＰＳＤ−１５０（新日曹加工（株））１０部
、ビスフェノールＡ３０部、エチレンビスステアリルア
マイド１０部、ステアリン酸カルシウム、４０部をそれ
ぞれ平均粒径２μｍ以下になろようにサンドミルで分散
したものとバインダー（（ポリビニルアルコール）２５
部とを水に混合して感熱記録層塗液りを得た。

（感熱記録層の形成） 得られた塗液りを６０　ｇ／ｌｒｉ’の原紙に乾燥塗布
量６ｇ／ｄになるように塗布乾燥して感熱記録シートを
得た。

Ｆ液：（保護層塗液の調！り アクリル系コート剤（Ｆ−８４６１５％水溶液；昭和電
工製）６０部と酸化澱粉（ＭＳ−３６００１５％水溶液
、日本食品製）２０部とクレー５０％水分散液１０部と
ステアリン酸亜鉛３０％水分散液１０部とジメチロール
尿素１部とを水に混合して保ｖｉＰｉ塗液Ｅ液を調製し
た。

上記のように得られた感熱記録シートの記録層上に前記
組成の保護層塗液Ｅを乾燥後の塗布量が３ｇ／ｄとなる
ように塗布した後、塗布面をクロムメッキしたシリンダ
ードライヤーに接合させ、接合した状態で乾燥し、乾燥
後ロールより剥離してベック平滑性１０００秒の保護層
被覆感熱記録シートを得た。

得られたシートの性能評価結果を別紙表１に示した。

実施例７ Ｆ）夜（黒色発色第１層感熱記録層成分）ロイコ染料１
０部（３−Ｎ−メチル−Ｎ−シクロへキシルアミノ−６
−メチル−７−フエニルアアミノフルオラン：新日曹化
工（株）ＰＪｉＰＳＤ−１５０）、ビスフェノールＡ３
０部、ステアリン酸亜鉛２０部を各々平均粒径２μｍ以
下になるようにサンドグラインダーで分散したものを混
合し。

次ぎに３０％濃度のケイ酸アルミニウム分散液を１００
部添加し、更にバスンダーとして１０％水溶液のＰＶＡ
を８０部及び１０％水溶液の酸化デンプンを７０部添加
することによりＦ液を作製した。尚、この塗液濃度は２
０％にして用いた。

Ｇ液（青色発色第２層感熱層成分） ロイコ染料１０部（クリスタルバイオレットラクトン（
ＣＶＬ））ビスフェノールＡ２０部、１−ヒドロキシ−
２−ナフトエ酸フェニルエステル（大日本インキ−８！
Ｈ５−１０９４）１０部、ステアリン酸亜鉛２０部を各
々平均粒径２μｍ以下になるようにサンドグラインダー
で分散したものを混合し、次に４０％濃度の炭酸カルシ
ウム分散液を１００部添加し、更にバインダーとしてＰ
ｖＡＩＯ％水溶液を２００部添加することによりＤ液を
調製した。尚、この塗液濃度は２２％とした。

Ｆ液を上質紙（米坪５３　ｇ／ｌ／）に乾燥重量で８ｇ
／ｄになるようエアーナイフコーターにより塗工し黒色
発色層を得た。次に、第２層としてＧ液を第１層上に乾
燥重量で４ｇ／ｌ／になるようエアーナイフコーターに
より塗工し、塗工後半乾燥状態でクロムメッキした金属
ロールにプレスロールを用いて接合した。この感熱層は
、金属ロールと接合された状態で乾燥され、乾燥後金属
ロールより剥離して多色発色感熱記録紙かえられた。得
られた感熱記録紙は平滑性は３５０秒であり、地肌カブ
リは観察されなかった。

次に青色発色画像として印加電圧１２．ＯＶ、パルス幅
３．０ｍｓ及び黒色発色画像として印加電圧１６．ＯＶ
、パルス幅２．５ｍｓで作画した結果、青色画像濃度は
０．５５、黒色画像濃度は１．３７と高濃度であり、ま
たドツト再現性も良く、色の混色もみられなかった。

比較例３ Ｈ液・・顔料として酸化ケイ素（ミズカシルＰ−８３２
：水沢化学工業■製平均粒径２．７μｍ）５０部及び有
機中空顔料（ローベークＯＰ　−８ｌＬＪ：日本アクリ
ル化学■製平均粒径０．５５μｍ）５０部、及びバイン
ダーとしてスチレン−ブタジェン共重合体ラッテクス（
固形分４８％）３０部を混合して固形分濃度３０％の塗
液を調製しアンダーコート層塗液Ｅ液とした。Ｈ液を米
坪４５ｇ／ｍ’の上質紙上に乾燥重量で７　ｇ　／　ｔ
ｎ”になるよう塗工したものを支持体として用いた以外
は比較例１と同じ条件で作成した。

得られたシートの性能評価結果を別表１に示した。

尚、べっひょう１の結果からも判るように平均波長が６
０μｍ以下のものは画質・感度及び外観が優れていた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に於て使用した感熱記録シート
の製造装置の概念図である。 第２図は粗さ曲線及び接触率算出方法の説明図である。 第１図 篤　２１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、支持体上に、加熱により発色する感熱記録層を設け
   た感熱記録シートの最外表面層を形成する際、最外表面
   層が湿潤状態で他の平滑体表面と接合した状態で乾燥し
   、次いで該感熱記録層を平滑体表面から剥離することを
   特徴とする高品位感熱記録シートの製造方法。 ２、最外表面層の湿潤状態が半乾燥状態であることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の高品位感熱記録シ
   ートの製造方法。 ３、最外表面層の湿潤状態が乾燥した表面に溶媒を塗布
   して再湿潤した状態であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の高品位感熱記録シートの製造方法。 ４、最外表面層の湿潤状態が乾燥した表面に更に感熱記
   録層塗液又は保護層塗液を塗布して再湿潤した状態であ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の高品位
   感熱記録シートの製造方法。 ５、乾燥した最外表面層の表面に更に感熱記録層塗液又
   は保護層塗液を塗布する方法が、乾燥した表面と、接合
   させる平滑体表面が接合する入口部に塗液の液溜りが継
   続して生じるように液の供給量を調節するものであるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の高品位感熱
   記録シートの製造方法。 ６、支持体が透気度が３００秒以下の下塗紙であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の高品位感熱記
   録シートの製造方法。 ７、感熱記録層が異なった色相に発色する複数の感熱記
   録層からなることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の高品位感熱記録シートの製造方法。 ８、感熱記録層が一旦他の平滑体表面に塗布し、乾燥し
   た後支持体又は下塗りされた支持体上に転写されること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の高品位感熱記
   録シートの製造方法。 １０、支持体上に加熱により発色する一層または二層以
   上の感熱記録層において、感熱記録層の表面平滑性がＪ
   ＩＳ−Ｂ−０６０１法に基づく粗さ曲線において、中心
   線に平行で、且つ、粗さ曲線と接触率が１０％で交わる
   直線から１．５μｍ内側に中心線と平行に引いた直線と
   粗さ曲線との接触率が８０％以上である平滑面で有るこ
   とを特徴とする高品位感熱記録シート。 １１、粗さ曲線と接触率が１０％で交わる直線から１．
   ５μｍ内側に中心線と平行に引いた直線と粗さ曲線との
   接触率が９０％以上である平滑面で有ることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１０項記載の高品位感熱記録シート
   。 １２、得られた感熱記録シート表面の光沢度が３０％以
   下の艶消し状であることを特徴とする特許請求の範囲第
   １０項記載の高品位感熱記録シート。