JPS63145751A - 鏡面仕上性に優れたマルエ−ジング鋼 - Google Patents

鏡面仕上性に優れたマルエ−ジング鋼

Info

Publication number
JPS63145751A
JPS63145751A JP29205786A JP29205786A JPS63145751A JP S63145751 A JPS63145751 A JP S63145751A JP 29205786 A JP29205786 A JP 29205786A JP 29205786 A JP29205786 A JP 29205786A JP S63145751 A JPS63145751 A JP S63145751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
maraging steel
steel
excellent mirror
mirror finish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29205786A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Matsuzaki
明博 松崎
Hiroshi Otsubo
宏 大坪
Yutaka Oka
裕 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP29205786A priority Critical patent/JPS63145751A/ja
Publication of JPS63145751A publication Critical patent/JPS63145751A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鏡面仕上性の優れたマルエージング鋼に関し、
優れた鏡面仕上性を必要とするプラスチックの射出成形
用金型、コンパクトデスクの鏡板等の分野で利用される
〔従来の技術〕
プラスチックレンズの射出成形用金型、コンパクトディ
スクの鏡板用鋼には優れた鏡面仕上性が要求される。鏡
面仕上性を支配する因子としては、鏡面仕上前の機械加
工による傷、仕上研磨時の傷。
発錆、金型材料の清浄度、金型の硬度等が列挙される。
一般にマルエージング鋼は、金属材料の中でも硬度が高
く、清浄性が比較的優れ、上記の如きプラスチックレン
ズ、コンパクトディスクの金型として多用されているが
、その優れた鏡面性を維持するためには、更に耐食性に
も優れていなければならない。一般にマルエージング鋼
の耐食性を高めた鋼としてはCrを約9%以上添加した
ステンレス型マルエージング鋼が知られている。
マルエージング鋼は3In常その優れた強度を生かすた
めに真空溶ffKあるいは再溶解のような特殊精錬プロ
セスを採用し、不純物元素、介在物(例え、ばMn、S
i、Al等の酸化物、硫化物等)を極低値に制限してい
るために優れた清浄性が得られる。
のである。
従来技術として、例えば特開昭49−9465ではマル
エージング鋼のピンホール、非金属介在物等の欠陥を2
μm以下とすることにより鏡面性を改良する技術が提案
されている。この技術は明JIB書中に記載されている
如く、脱酸処理を十分に行うことによりピンホール、非
金属介在物量を低減することを狙ったものであり、酸化
物系介在物の低減を意図゛したものである。
しかしながら、マルエージング鋼は通常1強度を確保す
るためにTiが添加されている。TiはC,S、N、O
等との親和力が強(TiC,TiS+TiN、Tie、
のようなマトリックスに対して極めて硬度の高い化合物
を生ずる。
従来のマルエージング鋼の清浄度に関しては。
このような強度増加元素であるTiの化合物は対象とさ
れていなかった。従って従来、清浄度の高いと言われる
マルエージング鋼においても、Ti系の化合物はかなり
含有されているのが実情であった。
しかしながら、最近の機械加工あるいは研磨技術の進歩
、また、コンパクトディスク、レンズ等の性能向」二に
伴い、金型に対しても従来以上の鏡面仕上性が要求され
るようになってきたため1本発明者らによりTi系の化
合物も問題になることが明らかになった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、Ti
 を含有するマルエージング鋼において。
Tiと結合して化合物を形成するC、S、N、0の含有
量と非金属介在物の量および鏡面仕上性との関係を明ら
かにし鏡面・仕上性の優れたマルエージング鋼を提供す
るにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明の上
記の目的は、次の2発明によって達成される。
第1発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち1重)訛比にて C:0.0020%以下 Si:0.05%以下 Mn:0.05%以下 p:o、oos%以下 S:0.0020%以下 NL:3〜1;3% Tj:0.1〜2.0% Cr:9〜15% N:0.0020%以下 0:0.0020%以下 を含有し、かつC+S+N+O≦0.0050の条件式
を満足し、残部はFeおよび不可避的不純物から成るこ
とを特徴とする鏡面仕上性に優れたマルエージング鋼で
ある。
第2発明の要旨とするところは、第1発明と同一の基本
成分の他に、更に Co:5〜16% Mo:2〜10% Al:0.04〜0.4% のうちから選ばれたC o + M oまたはAlの1
種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から
成ることを特徴とする鏡面仕上性に優れたマルエージン
グ鋼である。
本発明者らは、Tiを含有するマルエージング鋼におい
てはTic、TiS、TiN、Ti0zが非金属介在物
として鏡面仕上性を阻害することを見い出し、優れた鏡
面仕上性を得るための適正なC2S、N、0のh:・を
検討した。その基礎試験を説明する。
Si:0.02%、Mn:0.01%、P : 0.0
02%、Ni:8.2%、Cr:11.3%、Co:6
.0%、Mo:2.2%、Ti:1.0%、Al: 0
.06%を含有し、C,S、N、Oが第1表に示す如き
鋼を溶′?J後、1200℃にて熱間加工を施し20m
厚の鋼板とした。この鋼板を860℃で溶体化処理し、
490℃の時効後、第1図に示す工程で研磨した。すな
わち、フライス盤で荒加工を行い、次に表面粗度最大高
さRmaxが2μm未満まで平面研削し、続いてエメリ
ー#1500で研磨し、最後にダイヤモンド#2000
0で仕上研磨を行った。研磨後、表面粗度を4(り定し
、その結果を合せて第り表に示した。第1表のC+S十
N+Oの合計11にと表面粗度との関係を第2図に示し
た。第2図において、O印はC,S、N、Oの個々の成
分が20ρρm以下の場合であり、Δ印はいずれか1種
以上が20ppmを越す場合である。
なお、鏡面仕上性は表面の凹凸に起因し、表面粗さによ
りその優劣を評価できることが一般に知られている。
第2図からC+S+N+Oの合計駁が50ppm以下で
、かつC,S、N、○の量がそれぞれ20ρρm以下の
場合に限り優れた表面粗度が得られ鏡面仕上性に優れて
いることがわかる。従って、本発明においては、C,S
、N、Oがそれぞれ0.0020%以下で合計にを0.
0050%以下に限定した。
次に他の成分の限定理由は次のとおりである。
S j、、 Mn、 P : 第  1  表 Sj、Mn、Pはマルエージング鋼の靭性を低下させる
ため、それぞれ0.05%、0.05%、o、oos%
以下に限定した。
Ni: Niはステンレス型マルエージング鋼において靭性の優
れたマルテンサイト母相を形成させるために必要な元素
であり、そのためにはご3%以上が必要であるが、13
%を越えるとMs点が低下してオーステナイト相が安定
化するので、Njは3〜13%の範囲とした。
Ti: Tiはステンレス型マルエージング鋼において時効処理
による析出硬化に寄与する必須の元素であり、金型用鋼
としての高い硬度を得るのに必要である。そのためには
、0.1%以上が必要であり、一方2.0%を越えると
脆化を招くのでTjは0.1〜2.0%の範囲とした。
Cr: C「は耐食性を高めるのに必須の元素であり、そのため
には9%以上必要であるが、15%を越えると靭性を阻
害するため、9〜15%の範囲に限定した。
上記Ce b l+ Mn、 P e S + N 1
.Tx、 Cr、 N HOの各限定量をもって本発明
の基本成分とするが、更にCo+MoまたはAlのうち
から選ばれた1種以上の限定量を含有する場合も、本発
明の目的をより有効に達成することができる。その添加
と限定の理由は次のとおりである。
CO: CoはMOの固溶度を低下させてNi、Moなどの析出
を促進し、更に硬度を高めるのに有効な元素であり、そ
のためには5%以上必要であるが、j6%を越えると脆
化を招くため、COは5〜16%の範囲とした。
Mo: Moは析出強化に寄与し、更に硬度を高める元素であり
、そのために2%以上が必要であるが。
10%を越えると脆化を招くので、MOは2〜10%の
範囲に限定した。
AI= Alは析出硬化に寄与し、更に硬度を高めるのに有効な
元素であり、そのためには0.04%以上を必要とする
が、0.4%を越えると脆化を招くので、Alは0.0
4〜0.4%の範囲とした。
なお1本発明は上記成分以外にも必要に応じてZr、B
、Cu、Nb等を添加しても何ら悪影響を生じるもので
はない。
また1本発明鋼は例えば、電気炉あるいは転炉による予
備精錬および脱りんを行った後真空酸素脱炭(VOD)
によりC,Nの低減を行い、四に真空再溶解(MAR)
により酸素等のガス成分を除去する工程により製造する
ことができる。
〔実施例〕
第2表に成分を示した鋼を真空溶解後、20IIWl厚
鋼板に熱間圧延し、第2表に示す条件で熱処理を施し、
基本実験の場合と同様に第1図の工程で研磨仕上を行い
、硬さ1表面粗度を測定し、その結果を同じく第2表に
示した。
第2表において、本発明鋼は本発明の条件を満足してい
ない従来鋼に比していずれも格段に優れた表面粗Jσを
有しており、鏡面仕上性に優れていることが明らかであ
る。
〔発明の効果〕
本発明は上記実施例からも明らかな如<、Ti含有のマ
ルエージング鋼の成分、特にC,S、N、0の含有にを
限定することにより鏡面仕上性の優れたマルエージング
鋼の製造が可能となり、鏡面仕上性の優れた金型を提供
することにより、プラスチックレンズ、コンパクトディ
スク等の金型製品の性能を向上する効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は基礎実験における表面研磨の工Ri Y 。 第2図は鋼板のC+S+N+O合計量と表面粗さとの関
係を示す関係図である。 代理人 弁理士  中 路 武 雄 第 1 図 0    20   40   60   80   
 +O0C+S+N+O(ppm)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比にて C:0.0020%以下 Si:0.05%以下 Mn:0.05%以下 P:0.005%以下 S:0.0020%以下 Ni:3〜13% Ti:0.1〜2.0% Cr:9〜15% N:0.0020%以下 O:0.0020%以下 を含有し、かつC+S+N+O≦0.0050の条件式
    を満足し、残部はFeおよび不可避的不純物から成るこ
    とを特徴とする鏡面仕上性に優れたマルエージング鋼。
  2. (2)重量比にて C:0.0020%以下 Si:0.05%以下 Mn:0.05%以下 P:0.005%以下 S:0.0020%以下 Ni:3〜13% Ti:0.1〜2.0% Cr:9〜15% N:0.0020%以下 O:0.0020%以下 を含有し、かつC+S+N+O≦0.0050の条件式
    を満足し、更に Co:5〜16% Mo:2〜10% Al:0.04〜0.4% のうちから選ばれたCo+MoまたはAlの1種以上を
    含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から成ること
    を特徴とする鏡面仕上性に優れたマルエージング鋼。
JP29205786A 1986-12-08 1986-12-08 鏡面仕上性に優れたマルエ−ジング鋼 Pending JPS63145751A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29205786A JPS63145751A (ja) 1986-12-08 1986-12-08 鏡面仕上性に優れたマルエ−ジング鋼

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29205786A JPS63145751A (ja) 1986-12-08 1986-12-08 鏡面仕上性に優れたマルエ−ジング鋼

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63145751A true JPS63145751A (ja) 1988-06-17

Family

ID=17776978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29205786A Pending JPS63145751A (ja) 1986-12-08 1986-12-08 鏡面仕上性に優れたマルエ−ジング鋼

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63145751A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0604062A2 (en) * 1992-12-09 1994-06-29 Ethicon, Inc. Martensitic stainless steel alloy for use with surgical needles
WO1997012073A1 (en) * 1995-09-25 1997-04-03 Crs Holdings, Inc. High-strength, notch-ductile precipitation-hardening stainless steel alloy
WO2006096684A1 (en) * 2005-03-07 2006-09-14 Thixomat, Inc. Semisolid metal injection molding machine components of intermetallic hardened steel alloys
JP2008528797A (ja) * 2005-01-25 2008-07-31 ケステック イノベーションズ エルエルシー Ni3Tiη相析出によって強化されたマルテンサイトステンレス鋼
US7985304B2 (en) 2007-04-19 2011-07-26 Ati Properties, Inc. Nickel-base alloys and articles made therefrom

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0604062A2 (en) * 1992-12-09 1994-06-29 Ethicon, Inc. Martensitic stainless steel alloy for use with surgical needles
EP0604062A3 (en) * 1992-12-09 1994-08-03 Ethicon, Inc. Martensitic stainless steel alloy for use with surgical needles
US5651843A (en) * 1992-12-09 1997-07-29 Ethicon, Inc. Means for predicting preformance of stainless steel alloy for use with surgical needles
WO1997012073A1 (en) * 1995-09-25 1997-04-03 Crs Holdings, Inc. High-strength, notch-ductile precipitation-hardening stainless steel alloy
JP2008528797A (ja) * 2005-01-25 2008-07-31 ケステック イノベーションズ エルエルシー Ni3Tiη相析出によって強化されたマルテンサイトステンレス鋼
WO2006096684A1 (en) * 2005-03-07 2006-09-14 Thixomat, Inc. Semisolid metal injection molding machine components of intermetallic hardened steel alloys
US7985304B2 (en) 2007-04-19 2011-07-26 Ati Properties, Inc. Nickel-base alloys and articles made therefrom

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3831970B1 (en) Spring steel having superior fatigue life, and manufacturing method for same
KR102680518B1 (ko) 표면 품질이 우수한 내마모강 및 그 제조방법
KR100449942B1 (ko) 플라스틱용금형의제조를위한,용접으로수선가능한강철
JP3141735B2 (ja) プラスチック成形金型用鋼
KR100273871B1 (ko) 유리모울딩 작업용 공구 및 그 제조방법
JPS63145751A (ja) 鏡面仕上性に優れたマルエ−ジング鋼
KR101767762B1 (ko) 굽힘 가공성이 우수한 고강도 냉연강판 및 그 제조방법
JP3692797B2 (ja) 表面性状が良好で製缶の安定性に優れる缶用鋼板
JPS5831065A (ja) 溶接構造用鋼
JPS63145746A (ja) 鏡面仕上性に優れたマルエ−ジング鋼
JPH0368104B2 (ja)
JP2578598B2 (ja) 耐硫化物応力腐食割れ性の優れた低降伏比鋼材の製造法
JP2655840B2 (ja) プラスチツク成形プリハードン金型用鋼
JPH0192342A (ja) 深絞り加工性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼板
KR100276312B1 (ko) 인성이 우수한 80Kgf/mm2급 직접소입형 고장력강판의 제조방법
JPH0247240A (ja) 中炭素強靭鋼
KR0135001B1 (ko) 소부경화형 연질 표면처리 열연코일의 제조방법
JPS6213332A (ja) 成形性のすぐれた高疲労限度比クラッド鋼板
JP2746878B2 (ja) プラスチック成形プリハードン金型用鋼
JPH05345918A (ja) 高強度熱延鋼板の製造方法
JPH11323434A (ja) 低温靭性に優れた厚手高張力鋼材の製造方法
JPS62167863A (ja) 快削性プラスチック成形プリハ−ドン金型用鋼
KR0136157B1 (ko) 연성이 우수한 열연강판 및 그 제조방법
JP2000087178A (ja) プラスチック成形プリハードン金型用鋼
JPS6364491B2 (ja)