JPS63137821A

JPS63137821A - 射出成形用ノズル

Info

Publication number: JPS63137821A
Application number: JP28541586A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Hara; 原　齊
Original assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date: 1986-11-29
Filing date: 1986-11-29
Publication date: 1988-06-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、射出成形用ノズルに関し、特に多重成形用と
して有効なノズルに関するものである。

（従来の技術とその問題点）特開昭６１−１４４３１９号公報に示される射出成形用
ノズルは、可塑化装置に、固定プラテンを貫通して金型
内に延長した長尺ノズルを設け、該ノズル先端部に、ノ
ズル内流路と直角に交叉し、かつ、ノズルの側方に開口
する１段の流出口を設け、可塑化装置の進退により該流
出口を金型に設けたランナーと連通又は遮断可能とした
ものは公知である。しかしながら、この従来のものは、
コールドランナー金型を用い、スプルーレスで射出成形
できるという利点がある反面、多重成形用として使用で
きない。また、流出口が金型と密着しているために冷え
気味となり、樹脂の粘度が下がってスムーズな射出がし
にくくなると共に、長期間使用後金型のノズル嵌入孔部
とノズルとが摺動により摩耗して隙間を生じ、流出口か
ら射出された樹脂の一部が金型とノズル間にリークする
おそれがあるという不都合を免れなかった。

（発明の目的）本発明は、０？Ｊ記従来の問題点を解決するためになし
たもので、多重成形用としても使用可能ならしめ、るこ
とを目的とする。

（問題点を解決するための手段）本発明の射出成形用ノズルは、可塑化装置に、固定プラ
テンを貫通して金型内に延長した進退可能な長尺ノズル
を設け、該ノズル先端部に、間隔をおいて、ノズル内の
同一流路から分岐してノズルの側方に開口すると共に、
選択的にランナーと係合する複数の流出口を設けたこと
を特徴とするものである。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面で説明する。

図中１は固定側金型で、固定プラテン２に装着されてい
る。３は可動側金型で、可動側プラテン４に装着されて
いるａ５は中間ブロックで、型開閉可能に金型１，３間
に配置され、かつ、図示しない装置により金型１又は金
型３に対して開閉可能に取付けられている。６，６′は
金型１及び３と中間ブロック５との間のパーティング面
である。

７．７′は金型１と中間ブロック５及び金型３と中間ブ
ロック５により夫々形成されたキャビティである。

８は可塑化装置で、先端部には、前記固定プラテン２を
貫通して金型１，３及び中間ブロック５内に延長した長
尺な射出ノズル９が装着されている。

このノズル９の先端部には２個のリング状ヒータ（実施
例ではセラミックヒータ＞　ｉｏ、１０’が、また中間
部の周囲にはヒータ（実施例ではバンドヒータ）１１が
装着されると共に、前記ノズル先端部にはノズル内の同
一流路１２から型開閉方向と異なる方向（実施例では直
角方向）に分岐し、前記セラミックヒータ１０．１０’
内を夫々経てノズル側面に開口する複数の流出口１３．
１３’　（実施例ではセラミックヒータと同数の２個）
が設けられている。また、ノズル９の先端部と中間部に
は加熱温度検知用温度センサー１４，１・１′（実施例
では熱電対）が設けられている。

１５はノズル挿入孔で、前記金型１，３及び中間ブロッ
ク５内に設けられており、該孔内には、その底部に当接
するまで前記射出ノズル９が挿入される。そして、その
ノズル９先端がノズル挿入孔１５底部に当接した時、セ
ラミックヒータ１０．１ｔｌｌ’がパーティング面６，
６′の位置及びその近傍のノズル挿入孔１５内面に摺接
するようになっている。

１６．１６’はパーティング面６．６′に夫々設けたラ
ンナーで、一端がサイドゲートを介してキャビティ７．
７′に連通し、かつ、他端がノズル挿入孔１５内面に開
口しており、ノズル挿入孔１５に挿入した射出ノズル９
先端部の流出口１３．１３’に夫々接続される。

（作用）図示しない移動シリンダにより可塑化装置８を前進させ
、射出ノズル９を型締めした金型１，３及び中間ブロッ
ク５内のノズル挿入孔１５底部に当接するまで挿入する
と、射出ノズル９先端部の流出口１３．１３’は、夫々
異なるパーティング面６，６′に設けたランナー１６．
１６’と合致し連通ずる。

次いで、図示しない射出駆動装置により計Ｙ段した溶融
樹脂を射出すると、この樹脂は、ノズル９内の流路１２
を経て流出口１６．１６’からランナー１６゜１６’　
へと流出し、キャビティ７．７′に充填される。

ところで、射出ノズル９先端部の流出口１３．１３’は
、熱伝導率が低く、かつ、耐摩耗性に優れたセラミック
で構成され、通電による抵抗加熱で発熱しているため、
低温のノズル挿入孔１５内面と常時密着するが、冷やさ
れることがない。なお、射出はその付近の温度を温度セ
ンサー１４′　により検出し、セラミックヒータ１０，
１０’の加熱温度を互いに独立に設定できるために、流
出口１３．１３’から樹脂が流出する際の抵抗バランス
をとることができ、キャビティ７．７′への樹脂充填は
バランス良く行なわれる。

そして射出後、図示しない制御装置により所定の保圧制
御をしながら金型１，３及び中間ブロック５内の図示し
ない温調装置によりキャビティ７゜７′内の樹脂の冷却
、固化を行なう。

この過程で、保圧完了後ランナー１６．１６’内の樹脂
が固化する前に可塑化装置８を後退させると、射出ノズ
ル９先端部の流出口１３．１３’は、ランナー１６．１
６’と遮断され、かつ、固定側金型１内のノズル挿入孔
１５内面により閉塞され、いわゆる鼻たれ現象は生じな
いが、その閉塞後も、セラミックヒータ１０，１０’と
バンドヒータ１１によりノズル９内の樹脂は加熱されて
溶融状態に保持される。

キャビティ７．７′の樹脂の冷却固化が完了すると１図
示しない型締装置により型開きされ、次いで図示しない
エジェクタ機構によりキャビティ７゜７′及びランナー
１６．１６’内の樹脂（成形品）が離型される。

離型後、再び型締めして、前記と同一の手順で多重成形
が行なねれる。

尚１本実施例では多重成形の場合について説明したが、
例えば１つのキャビティに両サイドゲート及びランナー
を経て樹脂をバランス良く迅速に充填する場合にも、ノ
ズル９を使用できることは言うまでもない。

（発明の効果）以上の通り本発明は、射出ノズル先端部に設けた複数の
流出口を、可塑化装置の進退により金型内でランナーと
連通又は遮断させることができるから、構造が単純でか
つ安価なコールドランナー金型で多重成形等がスプルー
レスで行なえると共に、流出口の径の大きさ等により該
流出口から樹脂が流出する際の抵抗バランスをとり易く
、ノズルから流出口までの距離に差があっても各流出口
からの樹脂流出量をほぼ等しくできるから、操作性の向
上と、パージングによるクリーニング時間の短縮が図れ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す断面図である。１・・・固定側金型、　　　　２・・・固定プラテン、
３・・・可動側金型、　　　４・・・可動プラテン、５
・・・中間ブロック、　　６，６′・・・パーティング
面。７．７′・・・キャビティ、　　　８・・・可塑化装置
、９・・・射出ノズル、１０、ｔｏ’・・・セラミックヒータ、１２・・・ノズ
ル内流路、　　１３．１３’・・・流出口、１４．１４
’・・・温度センサー、］５・・・ノズル挿入孔、１６
．１６’・・・ランナー。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）可塑化装置に、固定プラテンを貫通して金型内に
延長した進退可能な長尺ノズルを設け、該ノズル先端部
に、間隔をおいて、ノズル内の同一流路から分岐してノ
ズルの側方に開口すると共に、選択的にランナーと係合
する複数の流出口を設けたことを特徴とする射出成形用
ノズル。
（２）ノズル先端部の流出口部分にセラミックヒータ等
のヒータを設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の射出成形用ノズル。