JPS63128297A - イオン交換式濃縮処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、原子力発電設備で発生する廃液の処理法に係
り、特に濃縮処理に好適なイオン交換式濃縮処理装置に
関する。

〔従来の技術〕

従来は、原子力発電設備で発生する廃液中のナトリウム
イオン（Ｎａｐ）および硫酸イオン（ＳＯ４２−）によ
り、濃縮すると硫酸ナトリウム（Ｎａ２ＳＯａ）が析出
するため、濃縮廃液を移送するラインに析出防止ヒータ
を施工して析出しないように温度コントロールをしてい
た。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の濃縮処理法は、析出防止ヒータを必要とするため
、温度コントロールが複雑であり、制御関係に故障が発
生して濃縮処理できない状態がしばしば起っていた。ま
た、廃液中に含まれるＮａｚＳＯａの析出および塩素イ
オン（ＣＱ−）によって、濃縮装置または濃縮された廃
液の移送配管に腐食トラブルが多く発生しており、その
ため耐食性の良い高級な材料を使用しているのが実状で
ある。

本発明の目的は、これら析出および腐食の要因となる不
純物イオン（Ｎ　ａ　＋、　Ｓ　０ａ２−、　ＣＱ−等
）を除去して濃縮処理することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、濃縮処理する前段設備として、イオン交換
能力を有する樹脂もったイオン交換装置を設けることに
より、達成される。

〔作用〕

イオン交換装置内のイオン交換樹脂が、原子力発電設備
で発生する廃液中の不純物イオン（Ｎａｐ。

Ｓ　０４”−、ＣＱ−等）を除去することによって、廃
液を濃縮しても硫酸ナトリウム（ＮａｚＳＯ４）が析出
せず、また腐食要因となるＣＱ−が除去されるため腐食
が発生しにくくなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により説明する。

原子力発電設備で発生する廃液を受けるための廃液受タ
ンク１から廃液を移送するための廃液移送ポンプ２によ
り、本発明であるイオン交換装置３を介して、廃液を濃
縮処理するための濃縮袋Ｒ４に移送される。濃縮装置４
で発生する蒸気は復水器６で凝縮され、濃縮された廃液
は濃縮廃液受タンク５に移送される。本発明は、廃液受
タンク１の廃液に含まれるＮ　ａ　＋、　Ｓ　０４２−
、　ＣＩ）、−等をイオン交換袋Ｗ３内のイオン交換樹
脂により除去し、析出または腐食要因となる上記不純物
イオンが極力少い状態で廃液を濃縮処理する。

本実施例によれば、従来濃縮廃液を移送する配管９に施
工されていた析出防止ヒータを削除することができ、ま
た腐食発生を極力防止することが可能となる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、析出防止ヒータを削除できるので温度
コントロールする必要性がなくなり、電気・制御関係の
トラブルが低減できる。また、腐食要因となる不純物イ
オン（ＣＩ２−等）が除去されるので、腐食によるトラ
ブルが低減でき、さらには濃縮装置およびその廻りの配
管の材料に、従来の高級耐食性材料を使用しなくても済
むため、コスト低減にもつながる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例のイオン交換方式による濃縮処理
フロー図である。 １・・・廃液受タンク、２・・・廃液移送ポンプ、３・
・・イオン交換装置、４・・・濃縮装置、５・・・濃縮
廃液受タンク、６・・・復水器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、原子力発電設備で発生する廃液を受ける廃液受タン
   クと、その廃液を移送する廃液移送ポンプと廃液を濃縮
   処理する濃縮装置と、濃縮された廃液を受ける濃縮廃液
   受タンクと、濃縮処理時に発生する蒸気を凝縮させる復
   水器より成る濃縮処理装置において、イオン交換装置を
   濃縮装置の前に設けたことを特徴とするイオン交換式濃
   縮処理装置。