JPS63123777A - ダンパ機能を有する巻取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、電気コード、ロープ、ひも、帯体、シート等
のもの巻取り巻戻しするための巻取装置に関するもので
ある。

〈従来例および問題点〉 電気掃除機や炊飯ジャー等の電気コード、洗濯における
もの干し用ロープ又はひも、巻尺等の帯状体、スクリー
ンや列車の車窓に配設されたブラインドのように引き出
して使用し、その後スプリングの附勢力を利用して巻取
って収納できるようになっているものがある。

しかし、従来におけるこれらのものは、巻取るに従い次
第に巻取速度が増加してしまうもので巻取終了時におけ
る被巻取物はかなりの速度に達しており、この被巻取物
の端部にストッパを設けている場合には、収容部分の出
入口にこれが相当な勢いで衝突することになる。

これ、を繰返し行っていると、端部ストッパの欠損や収
納口の破損をきたす。

また、この被巻取物の端部が当り、人を負傷せしめたり
して、安全上好ましくないものである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記の欠点を解消するために提案されたもの
で、その目的は、被巻取物が所定の速度を越えて巻取ら
れるようになると自動的にスピードダウンできるように
し、巻取装置自体、これを取付けている基台の損傷を防
止し、かつ安全の確保ができるダンパ機能を有する巻取
装置を提供することにある。

上記目的を達成するために本発明は、「基台に固定され
る固定軸と、中空の内室を有し該固定軸に回転可能に支
持されてなる回転ケーシングと、該回転ケーシング内に
装填され、かつ上記固定軸にロック機構を介して回転可
能に設けられた受力ロータと、該回転ケーシングと受力
ロータとの間に装着された圧接制動用の柔軟な０リング
と、回転ケーシングの回転駆動を行わせしめる復帰スプ
リングと、被巻取物を巻付かせるためのドラム体と、か
らなるダンパ機能を有する巻取装置」の構成としている
。

く作　用〉 本発明の巻取装置は、被巻取物を引き出すことにより復
帰スプリングに回転附勢がなされ、この附勢力を利用し
て回転ケーシングを駆動せしめ、被巻取物を自動的に巻
取るように構成し、この巻取動作において、その巻取速
度を制御するように構成している。

すなわち、回転ケーシングが巻取り方向に回転すると、
ロック機構が作用し、受力ロータの回転を停止せしめる
。

そして、受力ロータの回転停止により、擦接されている
回転ケーシングの回転速度を制動せしめる。

〈実施例〉 次に、本発明を図面に示された実施例に基いて説明する
こととする。

（１）は巻取装置における回転ケーシングであり、中空
内室（１１）を有し略円筒形に形成されている。　（１
２）は該回転ケーシング（１）の一端部に設けられた軸
孔であり、回転の中心となる固定軸（２）が挿通配備さ
れている。

この固定軸（２）は、電気器具やその他の器具であって
巻取装置が設定される基台（Ａ）に取付部材（Ｂ）を介
して固定される。

（３）は受力ロータであり、中空内室（１１）に装填さ
れ正逆回転可能に配備されているとともに、その一部に
はロック機構用のコイルスプリング（４）の一端部を係
止するための凹部（３１）が形成されている。

該コイルスプリング（４）はその他端部が遊端とされて
おり、固定軸（２）に対して、コイル形成部分の内側面
が接触するように構成されている。そして、コイルスプ
リング（４）と固定軸（２）とは、上記接触部分での摩
擦力により該コイルスプリングが固定軸に巻き締める方
向の回転のときにロックし、その反対の回転に対しては
ロックしない構成になっている。

（５）は回転ケーシング（１）の内壁面と受力ロータ（
３）の外周面との間に介在配備された弾性を有するゴム
製又は合成樹脂製の柔軟な０リングであり、相互に隣接
して受力ロータ（３）の外周面に嵌め付けられていると
ともに段部（３２）により軸方向への移動が規制されて
いる。

（６）は回転ケーシング（１）を軸孔（１２）が設けら
ている側と反対側において固定軸（２）に対して回転可
能に、かつ中空内室（１１）において受力ロータ（３）
を回転可能に支持している端部材である。

回転ケーシング（１）の内壁面と受力ロータ（３）の外
周面における２個の０リング（５）　（５）間にオイル
等の液体（Ｌ）を注入しておき１回転ケーシング（１）
と受力ロータ（３）とが互いに独立して回転するような
場合において該液体における液体抵抗を利用して制御で
きるようにするとＯリングのみでのものよりも部材の摩
耗が少なくなるとともに回転速度が相当なものに達して
いるときの制動が確実に行い得るようになり、より好ま
しいものとなる。

（７）は復帰スプリングであり、一端は回転ケーシング
（１）に固定され、他端は固定軸（２）に固定されてい
る。

（８）は、回転ケーシング（１）に固着されたドラム体
であり、これに被巻取物（９）の一端を固定して巻取り
巻戻しを行えるようになっている。該ドラム体（８）に
被巻取物（８）を固定するには、第２図に示すように回
転ケーシング（１）の外周面の一部に軸心方向の凹溝（
１３）を形成し、この凹溝（１３）にドラム体（８）に
形成した凹状嵌合部（８１）を配設するとともに、この
凹状嵌合部（８１）に被巻取物の端部を挿込し、外方か
ら押圧係止部材（８２）により挟持固定するようにする
。

而して、被巻取物（９）を引き出すと、回転ケーシング
（１）が回転し、復帰スプリング（７）に回転力が附勢
されていく。

このとき、回転ケーシング（１）と受力ロータ（３）は
−緒に回転する。受力ロータ（３）と固定軸（２）間に
介在しているコイルスプリング（０はこのとき固定軸に
巻付かない方向に回転せしめられる。したがって、巻取
装置のドラム体（８）が巻戻し方向に回転するときは、
上記コイルスプリング（４）によるロック作用は行われ
ない。

逆に、被巻取物（８）を巻取る際にはコイルス・プリン
グ（４）は固定軸（２）に巻付く方向に回転せしめられ
、ロック作用を行うことになる。

いま、引き出した被巻取物（８）をフリーの状態とし、
復帰スプリング（７）の附勢力により回転ケーシング（
１）、これに固定されているドラム体（８）は同時に回
転せしめられる。

このとき、０リング（５）　（５）を介して挟接されて
いる受力ロータ（３）は僅かであるが、同時に回転せし
められる。

このときコイルスプリング（４）も−緒に固定軸（２）
に対して回転することになるが、コイルスプリング（４
）は固定軸（２）に接している部分の摩擦力により巻付
くことになる。

この巻付きによりコイルスプリング（４）の回転が阻止
され、この一端部が嵌め込まれている受力ロータ（３）
の回転が阻止される。

受力ロータ（３）の回転が阻止されると、これに０リン
グ（５）を介して挟接している回転ケーシング（１）は
制動されて回転速度が低下せしめられる。

上記の実施例では、復帰スプリング（７）としてコイル
バネのものを採用しているが、本発明はこれに限らず、
うす巻きバネとしても良いこと勿論である。

この巻取装置の用途としては、電気掃除機や炊飯ジャー
等の電気コード、洗濯におけるもの干し用ロープ又はひ
も１巻尺等の帯状体、スクリーンや列車の車窓に配設さ
れたブラインド、その他網戸用網をドラム体（８）によ
り巻取・巻戻しするように構成し、この網の移動端縁に
サツシュ部材を取付け、また、該網の上下縁には、柔軟
でかつドラム体（８）により巻取可能な縁部材を設ける
ようにしても良い。

く効　果〉 本発明によれば、被巻取物の巻取速度を自動的に低下せ
しめて、最終停止点での大きな衝撃を防止し、その端縁
に設けたス）−／バや巻取装置が配設されている基台に
おける被巻取物の出入口等の部材を損傷するようなこと
がなく、また、移動端縁部分が当っても７勢いが減少さ
れているため人体に負傷を与えずに済み安全の確保がで
きる。

この巻取装置は、上記のような特定の器具にのみに限定
されるものでなく、種々のものにも適用でき、用途範囲
が広く実用的な価値を有しているものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施例を示すものであり、第１図は本発明
に係る巻取装置の一部を省略した中央縦断面図、第２図
はそのｎ−■線断面図である。 （１）・・・・・・回転ケーシング、 （２）・・・・・・固定軸、 （３）・・・・・・受力ロータ、 （４）・・・・・・コイルスプリング、（５）・・・・
・・０リング、 （７）・・・・・・復帰スプリング、 （８）・・・・・・ドラム体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基台に固定される固定軸と、 中空の内室を有し該固定軸に回転可能に 支持されてなる回転ケーシングと、 該回転ケーシング内に装填され、かつ上 記固定軸にロック機構を介して回転可能に 設けられた受力ロータと、 該回転ケーシングと受力ロータとの間に 装着された圧接制動用の柔軟なＯリング と、 回転ケーシングの回転駆動を行わせしめ る復帰スプリングと、 被巻取物を巻付かせるためのドラム体 と、 からなるダンパ機能を有する巻取装置。 ２、ロック機構が、固定軸に対して受力ロータの正逆い
   ずれか一方の回転方向にのみ作 用し得るように設けてなる前記特許請求の 範囲第１項記載のダンパ機能を有する巻取 装置。 ３、ロック機構が、コイルスプリングを素材としてなり
   、その一端が受力ロータに固定 されるとともに他端は遊端とされ、かつ固 定軸が内接して回転可能となるように配設 されてなる前記特許請求の範囲第２項記載 のダンパ機能を有する巻取装置。