JPS63121846A - ハロゲン化銀カラ−写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラ−写真感光材料

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JPS63121846A
JPS63121846A JP26887386A JP26887386A JPS63121846A JP S63121846 A JPS63121846 A JP S63121846A JP 26887386 A JP26887386 A JP 26887386A JP 26887386 A JP26887386 A JP 26887386A JP S63121846 A JPS63121846 A JP S63121846A
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JP
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group
coupler
latex
cyan
silver halide
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Application number
JP26887386A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kojima
哲郎 小島
Nobuo Sakai
酒井 伸夫
Keiichi Adachi
慶一 安達
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/327Macromolecular coupling substances
    • G03C7/3275Polymers obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は芳香族一級アミン現像薬の酸化体とカップリン
グしうる新規なシアン色像形成ポリマーカプラーのラテ
ックスを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料に関
するものである。
(従来の技術) ハロゲン化銀写真感光材料に露光を与えたあと発色現像
することにより酸化された芳香族一級アミン現像薬と色
素形成カプラーとが反応し、色画像が得られることはよ
く知られている。
ハロゲン化銀カラー写真材料を発色現像することにより
酸化された芳香族一級アミン現像薬とカプラーとが反応
してインドフェノール、インドアニリン、インダミン、
アゾメチン、フェノキサジン、フェナジン及びそれに関
する色素ができ、色画像が形成されることは知られてい
る。この方式においては通常色再現には減色法が使われ
、青、緑、および赤に選択的に感光するハロゲン化銀乳
剤とそれぞれ余色関係にあるイエロー、マゼンタ、およ
びシアンの色画像形成剤とが使用される。
イエロー色画像を形成するためには例えばアシルアセト
アニリド、又はベンゾイルメタン系カプラーが使われ、
マゼンタ色画像を形成するためには主としてピラゾロン
、ピラゾロベンツイミダゾール、シアノアセトフェノン
またはインダシロン系カプラーが使われ、シアン色画像
を形成するためには主としてフェノール系カプラー、例
えばフェノール類及びナフトール類が使われる。
ところで、多層カラー感光材料では、混色を少くし、色
再現をよくするためにそれぞれのカプラーを分離した層
に固定することが必要である。
このカプラーの耐拡散化の方法には多くが知られている
その1つの方法はカプラーの分子中に、拡散を防ぐため
長鎖の脂肪族基を導入するものである。
この方法によるカプラーはゼラチン水溶液と混和しない
ためアルカリに可溶化させてゼラチン水溶液に添加する
か、あるいは高沸点の有機溶剤にとかしてゼラチン水溶
液中に乳化分散することが必要である。
このようなカラーカプラーは乳剤中で結晶の析出を引き
起したり、あるいは高沸点の有機溶剤を用いた場合には
乳剤層を軟化させるため多量のゼラチンを必要とし、そ
の結果乳剤層を薄くじたいという要望に逆の結果をもた
らす。
カプラーを耐拡散化する別の方法は単量体カプラーの重
合で得られるポリマーカプラーラテックスの利用である
ポリマーカプラーをラテックスの形で親水性コロイド組
成物に加える方法としては、従来、乳化重合法で作られ
たラテックスを直接ゼラチンハロゲン化銀乳剤に加える
方法と単量体カプラーの重合で得られる親油性ポリマー
カプラーをゼラチン水溶液中にラテックスの形で分散す
る方法が知られている。前者の乳化重合法の例は水性ゼ
ラチン中での乳化重合法が米国特許3,370,952
号に、水中での乳化重合法が米国特許4,080゜21
1号に記載されている。後者の親油性ポリマーカプラー
ラテックスの形で分散する方法の例は米国特許3,45
1,820号に記載されている。
特に、シアンポリマーカプラーをラテックスの形でハロ
ゲン化銀乳剤含有ゼラチン層に加えたものとして、上記
特許に加え、***特許2,725゜591号、米国特許
3,926,436号、同3゜767.412号、 R
e5earch  Disclosure21728 
(1982)が従来知られている。
ポリマーカプラーをラテックスの形で親水性コロイド組
成物に加える方法には他の方法に比べて多くの利点をも
つ。
第1に疎水性素材がラテックス化されているため形成さ
れた膜の強度を努化させない。
第2にラテックスは高濃度の単量体カプラーを含有でき
るため容易に高濃度のカプラーを乳剤に添加することが
でき、さらに乳剤膜の中でカプラーの析出がない。
第3に粘度の増大が少ないため膜が薄くできシャープネ
スが良化できる。
第4に全く非移行性のため混色がないことであ(発明が
解決しようとする問題点) しかしながら、ポリマーカプラーのラテックスにはこの
ような利点を有する反面、改良を要する欠点もある。特
に、シアンポリマーカプラーのラテックスにおいては、
このものを使用したカラー感光材料に、光があたること
により発生する色汚れ(以下光スティンという)が挙げ
られる。
カラー感光材料は多数の有機化合物(代表的なものとし
てはカプラーが挙げられる)を含んでいるため、カラー
感光材料に光があたるとき、それら有機化合物が分解し
て各種の着色物質が生起してくる。そしてこの着色物質
は特に画像のないところや濃度の低いところでは光ステ
ィンの原因となる。
従来、光スティンの発生を防止する技術はかなり知られ
ている。例えば特公昭44−29620号には疎水性の
2−(2′−ヒドロキシフェニル)ヘンシトリアゾール
化合物を写真ハロゲン化銀乳剤層に含有させて光スティ
ンの発生を防止する方法が知られている。
しかしこの方法では2−(2’−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール化合物を多量に添加するとかえって
光スティン防止の効果が減少するとか、カプラーの発色
性が低下するとか必ずしも満足できるものではなかった
したがって本発明の目的は 第1に現像処理後のカラー写真において光スティンの濃
度が従来のものより低い新規なシアン色像形成ポリマー
カプラーラテックスを提供することである。
第2に発色性の著しく秀れた新規なシアン色像形成ポリ
マーカプラーラテックスを提供することである。
第3に新規なシアン色像形成ポリマーカプラーラテック
スの存在のもとにハロゲン化銀乳剤を現像することによ
ってシアン色画像を形成する方法を提供することである
第4に新規なシアン色像形成ポリマーカプラーラテック
スを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料、写真処
理方法あるいは画像形成方法を提供することにある。
(問題を解決するための手段) 本発明者等は種々の研究を重ねた結果、本発明のこれら
の目的は芳香族一級アミン現像薬の酸化体とカップリン
グして染料を形成しうる下記一般式(1)で表わされる
反復単位と一般式(II)で表わされる反復単位との少
なくとも2つの反復単位を有するシアン色像形成ポリマ
ーカプラーのラテックス(以下、シアンポリマーカプラ
ーラテックスと称す)をハロゲン化銀乳剤層に含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料によ
って達成することができた。
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜4個の低級アルキ
ル基、またはハロゲン原子、Xはフェニレン基、−CO
N H−または−COO−1Qは酸化された芳香族一級
アミン現像薬とカップリングして染料を形成しうるシア
ンカプラー残基を表わす。) 式中、R2は水素原子、炭素数1〜4個の低級アルキル
基、またはハロゲン原子を表わす。
R3、R4、Rs 、Rh及びR7は水素原子、アルキ
ル基、アルケニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、カ
ルボキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、了り−ル基、ア
シルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、モノ又はジアルキルアミノ基、アシルア
ミノ基、スルホンアミド基又は酸素もしくは窒素を含む
5もしくは6員の複素環基を表わす。また、R6とR7
は閉環して炭素原子からなる5又は6員の芳香族環を形
成してもよく、R3、R4、R5、R6およびR7は同
しでも異なってもよい。) より詳しくは、本発明のシアンポリマーカプラーラテッ
クスにおいて、R+ −R2で表わされるハロゲン原子
としてはCβ、F、Brなどが挙げられるが、特にC!
が好ましい。また、酸化された芳香族一級アミン現像薬
とカップリングしてシアン色像を形成するシアンカプラ
ー残基Qとしては 式(III)、(IV)、(V)ならびに(Vl)が好
ましい。
式中、R8とR1ば同じであっても異なっていてもよく
、各々水素原子、または炭素数1〜4個の低級アルキル
基で、A1は一般式(1)のXに結合する炭素数1〜1
0個の無置換または置換アルキレン基、アラルキレン基
、あるいはフェニレン基を表わし、アルキレン基は直鎖
でも分岐鎖でもよい。
ここで、アルキレン基としては例えば、メチレン、メチ
ルメチレン、ジメチルメチレン、ジメチレン、トリメチ
レン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ン、デシルメチレン、アラルキレン基としては例えばヘ
ンジリデン、フェニレン基としては例えばp−フェニレ
ン、m−フェニレン、メチルフェニレンなどがある。
RIGは水素原子または炭素数1〜5個の低級アルキル
基(例えばメチル基、エチル基または1−ブチル基など
)を表わし、R11は無置換もしくは置換アルキル基、
フェニル基または無置換もしくは置換フェニルアミノ基
を表わす。Lはハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、
臭素原子)、Yは水素原子、ハロゲン原子(例えばフッ
素原子、塩素原子または臭素原子)または置換アルコキ
シ基を表わし、A、、m、nは各々0または1を表ねさ
らにZは−C−C−1C−1−C− ]I1 R++R+sR菫。
I2 −M−1−C−のいずれかを表わし、 RIZ、RIff、RI4またはR15は、各々水素原
子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、
アリール基、アルキルオキシ基、アルキルオキシカルボ
ニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基
、アルキルカルバモイル基、了り−ルカルバモイル基ま
たはニトリル基を表わし、Mは−NR,,−1−〇−1
または−S−を表わし、RI6は水素原子、置換もしく
は無置換のアルキル基またはアリール基を表わす。
ここでA1で表わされるアルキレン基、アラルキレン基
およびフェニレン基の置換基としてはアリール基(例え
ばフェニル基)、ニトロ基、水酸基、シアノ基、スルホ
基、アルコキシ基(例えばメトキシ基)、アリールオキ
シ基(例えばフェノキシ基)、アシルオキシ基(例えば
アセトキシ基)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミ
ノ基)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミ
ド基)、スルファモイル基(例えばメチルスルファモイ
ル基)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素など
)、カルボキシ基、カルバモイル基(例えばメチルカル
バモイル基)、アルコキシ力ルポニル基(例えばメトキ
シカルボニル基など)、スルホニル基(例えばメチルス
ルホニル基)が挙げられる。この置換基が2つ以上ある
ときは同じでも異ってもよい。
またYで表わされる置換アルコキシ基の置換基としては
アリール基(例えばフェニル基)、ニトロ基、水酸基、
シアノ基、スルホ基、アルコキシ基(例えばメトキシ基
など)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基など)
、アシルオキシ基(例えばアセトキシ基など)、アシル
アミノ基(例えばアセチルアミノ基など)、アルキルス
ルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド基など)
、アルキルスルファモイル基(例えばメチルスルファモ
イル基など)、ハロゲン原子く例えばフッ素、塩素、臭
素など)、カルボキシ基、アルキルカルバモイル基(例
えばメチルカルバモイル基)、アルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル基など)、アルキルスルホ
ニル基(例えばメチルスルホニル基など)、アルキルチ
オ基(例えばβ−カルボキシエチルチオ基など)などが
挙げられる。この置換基が2つ以上あるときは同じでも
異なってもよい。
さらに、R1+で表わされるアルキル基およびフェニル
基の置換基としてはフッ素原子が好ましく、フェニルア
ミノ基の置換基としてはニトロ基、シアノ基、スルホン
アミド基(例えばメタンスルホンアミド基)、スルファ
モイル基(例えばメチルスルファモイル基)、ハロゲン
原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、カルバモイル基(
例えばメチルカルバモイル基)、スルホニル基(例えば
メチルスルホニル基)が挙げられる。これらの置換基が
2つ以上あるときは同じでも異ってもよい。
また、一般式〔■〕で表わされる反復単位において、R
3、R4、R5、R6およびR6としては水素原子、ハ
ロゲン原子(塩素、臭素、沃素、フッ素)、ニトロ基、
ヒドロキシ基、アルキル基(例えばメチル基、エチル基
、n−プロピル基、1so−プロピル基、アミノプロピ
ル基、n−ブチル基、5ec−ブチル基、tert−ブ
チル基、クロロブチル基、n−アミル基、jso−アミ
ル基、シクロへキシル基、など)、アルケニル基(例え
ば、ビニル基、アリル基、など)、アリール基(例えば
フェニル基、4−メチルフェニル基、4−エトキシフェ
ニル基など)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エト
キシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ基など)、アシ
ルオキシ基(例えばアセトキシ基、ブチロイルオキシ基
など)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基、4−
メチルフェノキシ基、など)、アルキルチオ基(例えば
メチルチオ基、エチルチオ基、ベンジルチオ基など)、
アリールチオ基(例えばフェニルチオ基、メチルフェニ
ルチオ基など)、モノまたはジアルキルアミノ基(例え
ばN−エチルアミノ基、N、N−ジエチルアミノ基など
)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ基、ベンゾ
イルアミノ基など)、スルホンアミド基(例えばメタン
スルホンアミド基、ベンゼンスルホンアミド基など)、
カルボキシ基、酸素または窒素を含む5又は6員の複素
環基(例えばピロリジノ基、モルホリノ基、ピペリジノ
基、ピペラジノ基など)が挙げられ、R3、Ra 、R
s 、RhおよびR7は同じでも異ってもよい。また、
R6とR1は閉環して炭素原子からなる5又は6員の芳
香族環を形成してもよい。
次に、本発明のシアン色像形成ポリマーカプラーのラテ
ックスは一般式(1)および(II)に対応するエチレ
ン様不飽和単量体に加えて、さらに1種あるいは1種以
上の非発色性エチレン様不飽和単量体と共重合すること
が可能である。具体的にはアクリル酸、α−クロロアク
リル酸、α−アルアクリル酸(例えばメタアクリル酸な
ど)、これらのアクリル酸類から誘導されるエステルも
しくはアミド(例えば、アクリルアミド、メタアクリル
アミド、n−ブチルアクリルアミド、t−ブチルアクリ
ルアミド、n−オクチルアクリルアミド、ジアセトンア
クリルアミド、ヒドロキシメチルアクリルアミド、n−
ブチルメタアクリルアミド、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、t−ブチルアクリレ−1・、1so−
プチルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレ−1
−1n−オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート
、メチルメタアクリレート、エチルアクリレート、n−
ブチルメタアクリレートおよびβ−ヒドロキシメタアク
リレートなど)、ビニルエステル(例えばビニルアセテ
ート、ビニルプロピオネートおよびビニルラウレートな
ど)、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、芳香
族ビニル化合物(例えばスチレンおよびその誘導体、例
えばビニルトルエン、ジビニルベンゼン、ビニルアセト
フェノンおよびスルホスチレンなど)、イタコン酸、シ
トラコン酸、クロトン酸、ビニリデンクロライド、ビニ
ルアルキルエーテル(例えばビニルエチルエーテルなど
)、マレイン酸エステル、N−ビニル−2−ピロリドン
、N−ビニルピリジン、および2−および4−ビニルピ
リジン等が挙げられる。
特にアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アク
リル酸アミド、メタクリル酸アミド、マレイン酸エステ
ル類が好ましい。ここで使用する非発色性エチレン様不
飽和単量体は2種以上を一緒に使用することができ、例
えばメチルアクリレートとn−ブチルアクリレート、メ
チルアクリレートとジアセトンアクリルアミド、スチレ
ンとn−ブチルアクリレートなどを使用することができ
る。
ポリマーカラーカプラー分野で周知の如く、前記一般式
〔I〕に対応する単量体カプラーと共重合させるための
エチレン系不飽和単量体は形成される共重合体の物理的
性質および/または化学的性質、例えば溶解度、写真コ
ロイド組成物の結合剤例えばゼラチンとの相溶性、その
可撓性、熱安定性等が好影響を受けるように選択するこ
とができる。
本発明に用いられるシアンポリマーカプラーのラテック
スは前記したように単量体カプラーの重合で得られた親
油性ポリマーカプラーを有機溶媒に溶かしたものをゼラ
チン水溶液中にラテックスの形で乳化分散して作っても
よく、あるいは直接乳化重合法で作ってもよい。
親油性ポリマーカプラーをゼラチン水溶液中にラテック
スの形で乳化分散する方法については米国特許3..4
51,820号に、乳化重合法については米国特許4,
080,211号、同3,370.952号に記載され
ている方法を用いることが出来る。
次に、シアンポリマーカプラーラテックスの一般的製法
について述べる。
エチレン系不飽和固体単量体のフリーラジカル重合は化
学的開始剤の熱分解または酸化性化合物における還元剤
の作用(レドックス開始剤)または物理的作用例えば紫
外線または他の高エネルギー輻射、高周波等により形成
されるフリーラジカルの単量体分子に付加することによ
って開始される。
主な化学的開始剤としてはパーサルフェート(アンモニ
ウムおよびカリウムパーサルフェート)、過酸化水素、
4.4′−アゾビス(4−シアノバレリアン酸)等(こ
れらは水溶性である。)、アゾビスイソブチロニトリル
(例えば2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルハレ
ノニトリル)、2.2′−アゾビスイソブチロニトリル
)、2゜2′−アゾビスイソ酪酸ジメチル、ベンゾイル
パーオキサイド、クロロベンゾイルパーオキサイドおよ
び他の化合物(これは水に不溶性である。)がある。
普通のレドックス開始剤には過酸化水素−鉄CII)塩
、過硫酸カリ−重硫酸カリウム、セリウム塩アルコール
等がある。
開始剤の例およびその作用はF、 A、 Bovey著
rEmulsion  polymerization
j  IntersciencePublishes 
 Inc、 New  York  発行1955年第
59−第93頁に記載されている。
親油性シアンポリマーカプラーの重合に用いる溶媒とし
ては通常単量体と無限に混合すると同時に生成する親油
性ポリマーカプラーの良溶媒であり、しかも開始剤とも
反応せずフリーラジカル付加重合の通常の作用を妨害し
ないものが望ましい。
具体的には例えば芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、
トルエンなど)、炭化水素(例えば、n−ヘキサンなど
)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、1
so−プロパツール、n−プロパツール、tert−ブ
タノールなど)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエ
チルケトンなど)、環状エーテル(例えば、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなど)、エステル(例えば、酢酸
エチルなど)、塩素化炭化水素(例えば、塩化メチレン
、クロロホルムなど)、アミド(例えば、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドなど)、スルホキシド
、(例えばジメチルスルホキシドなど)、ニトリル(例
えば、アセトニトリルなど)およびその組合せを用いる
ことが出来る。
また、親油性ポリマーカプラーをゼラチン水溶液中にラ
テックスの形で分散する際、親油性ポリマーカプラーを
溶解するために用いる有機溶媒は分散液を塗布する前あ
るいは(あまり好ましくないが)塗布した分散液の乾燥
中の気化の際に除かれる。溶媒を除去する方法としては
たとえばゼラチンヌードル型で水洗することにより除去
しうるようにある程度水溶性のもの、および噴霧乾燥、
真空または水蒸気パージング法によって除かれるものが
ある。
この除去しうる有機溶媒としてはエステルたとえば低級
アルキルエステル、低級アルキルエーテル、ケトン、ハ
ロゲン化炭化水素たとえば塩化メチレン、またはトリク
ロルエチレン、フッ素化炭化水素、アルコールたとえば
n−ブチルないしオクチルまでのアルコール、およびそ
れらの組合せを包含する。
親油性ポリマーカプラーを分散する分散剤としては、ど
のような形式のものを用いてもよいがイオン性界面活性
剤特にアニオン性型のものが好適である。C−セチルヘ
タイン、N−アルキルアミドプロピオン酸塩、N−アル
キルイミノジプロピオン酸塩のような両性型のものを用
いることもできる。
次に、固体水不溶性単量体カプラーの乳化重合に用いる
溶媒としては通常水系あるいは水/有機溶媒系で行い、
この際使用する有機溶媒としては上記有機溶媒と同じよ
うに、(1)固体水不溶性単量体カプラーに対し、実質
的に不活性であり、(2)フリーラジカル付加重合の通
常の作用を妨害しないものであり、(3)重合中および
(または)重合後蒸留によって水性反応媒体より容易に
除去しうる低沸点であるものが好ましい。好ましい例を
あげれば炭素原子数1〜4の低級アルコール(例えばメ
タノール、エタノール、およびイソプロパツール)、ケ
トン(例えばアセトン)、塩素化炭化水素(例えばクロ
ロホルム)、芳香族炭化水素(例えばベンゼン)、環状
エーテル(例えばテトラヒドロフラン)、エステル(例
えばエチルアセテート)、ニトリル(例えばアセトニト
リル)等である。
また、乳化重合のさい用いられる乳化剤としては界面活
性を持つ化合物が用いられ、好ましくは石けん、スルホ
ネートおよびサルフェート、カチオン化合物、両性化合
物および高分子保護コロイドが挙げられる。これらの群
の例およびそれらの作用はBe1g1sche  Ch
emische  Industrie  。
第28巻、第16〜第20頁(1963年)に記載され
ている。
さらに、分散安定性を増大させ、分散したポリマーカプ
ラーの発色性を向上し、芳香族一級アミン現像薬の酸化
体より形成される染料の色合いを調節し、さらに塗布し
た乳剤のたわみ性を改善するために永久的溶媒すなわち
高沸点(200°C以上)の水不混和性有機溶媒を少量
加えてもよい。
この永久的溶媒の濃度は、固体粒状形に維持させている
間に、共重合体を可塑化しうるように充分低くする必要
がある。また、比較的低濃度の永久的溶媒を用いること
は、高い鮮明度を維持するために最終の乳剤皮膜の厚さ
をできるだけ薄くできるので望ましい。
ポリマーカプラーラテックス中に占める一般式CI)に
対応する発色部分の割合は通常5〜80重量%が望まし
いが、色再現、発色性及び安定性の点では特に20〜7
0重量%が好ましい。
また、シアンポリマーカプラーラテックス中に占める一
般式(n)に対応する部分の割合は通常5〜90重量%
であるが色再現性、発色性および堅牢性の点では特に1
0〜70重量%が好ましく、さらに一般式CI)に対応
する発色部分に対し30〜200モル%が好ましい。
この場合の当分子量(1モルの単量体カプラーを含むポ
リマーのグラム数)は約250〜4000であるがこれ
に限定するものではない。
本発明に従い重合させシアンポリマーカプラーのラテッ
クスを作るのに適した単量体カプラーの例は各種文献例
えば米国特許2,976.294、同3,767.41
2、同4,080,211、同4,128,427、リ
サーチディスクロジャー217号の21728にみられ
る。
代表例は下記の如きものであるがこれに限定するもので
はない。
CI!。
II I Cβ j2 CI!。
(”l                     C
H3C7! C0)  I I Cβ l C0 j2 H2 cHz/f 篩 次に、一般式(II)に対応する2−(2’−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール単量体の例は、例えば
欧州特許190.0O03A2Dこみられ具体的には下
記の如きものであるが、こ泊こ限定されるものではない
(ii) (iii ) (v) (vi ) H3 (iに) (x) 次に本発明の代表適な合成例を以下に示す。
製法(1) 製法例 (1) 単量体カプラー(1)と2−(2’−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール単量体(i)とブチルアクリレ
ートの共重合ポリマー(親油性ポリマーカプラー(■)
) 単量体カプラー(1)30g、2−(2’−ヒドロキシ
フェニル) ベンゾトリアゾール単量体(i)30g、
ブチルアクリレート30g、ジオキサン50 m j!
の混合物を窒素気流中攪拌下80℃に加熱した後、アゾ
ビスイソ醋酸ジメチル1゜5gを含むジオキサン20m
1を加え重合を開始した。5時間反応した後反応液を冷
却し、水31に注ぎ析出した固体を濾別し、さらに充分
水で洗浄した。この固体を減圧上加熱乾燥する事により
親油性ポリマー(1)を84.8g得た。
このポリマーカプラーは塩素分析より形成された共重合
体が34.8%の単量体カプラー(1)を含有している
事を示した。
次に親油性ポリマーカプラー(1)をゼラチン水溶液中
にラテックスの形で分散する方法について記す。まず次
のようにして(a)、(b)の2種の溶液を調整した。
(a)骨ゼラチンの3.0重量%水溶液(35℃におい
てpH5,6)200gを38℃に加熱し、ラウリル硫
酸ナトリウムの10重量%水溶液16m1を加える。
(b)上記親油性ポリマーカプラー(I)20gを38
℃において酢酸エチル200m7!に溶かす。
次いで溶液(b)を高速でかきまぜ中の爆発防止混合機
に入れ、この中へ溶液(a)を急速に加え1分間かきま
ぜた後、混合機を停止し、減圧留去により酢酸エチルを
除いた。このようにして親油性ポリマーカプラーを希ゼ
ラチン溶液中に分散しラテックス(■′)を作った。
製法例(2) 単量体カプラー(2)と2−(2’−ヒドロキシフェニ
ル)ヘンシトリアゾール単量体(ii)ドブチルメタア
クリレートの共重合ポリマー(親油性ポリマーカプラー
(■)) 単量体カプラー(2)20g、2−(2’−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール単量体(ii)20g、
ブチルメタアクリレート30g1ジオキサン300mj
!の混合物を窒素気流中攪拌下80℃に加熱した後、ア
ゾビスイソ醋酸ジメチル0.8gを含むジオキサン10
ml1を加え重合を開始した。5時間反応した後反応液
を冷却し、水1.5βに注ぎ析出した固体を濾別し、さ
らに十分水で洗浄した。
この固体を減圧上加熱乾燥する事により親油性ポリマー
(n)を63.3g得た。
このポリマーカプラーは塩素分析より形成された共重合
体が30.2%の単量体カプラー(2)を含有している
事を示した。
次に親油性ポリマーカプラー(II)をゼラチン水溶液
中にラテックスの形で分散する方法について記す。まず
次のようにして(a)、(b)の2種の溶液を調整した
(a)  骨ゼラチンの3.0g重量%水溶液(35℃
においてpH5,6)200gを38℃に加熱し、ラウ
リル硫酸ナトリウムの10重量%水溶液16m1を加え
る。
(b)  上記親油性ポリマーカプラー(II)20g
を38℃において酢酸エチル200 m Itに溶かす
次いで溶?ff1(b)を高速でかきまぜ中の爆発防止
混合機に入れ、この中へ溶液(a)を急速に加え1分間
かきまぜた後、混合機を停止し、減圧留去により酢酸エ
チルを除いた。このようにして親油性ポリマーカプラー
を希ゼラチン中に分散しラテックス(■′)を作った。
製法例(3) 単量体カプラー (9)と2−(2’−ヒドロキシフェ
ニル)ヘンシトリアゾール単量体(i)とメチルアクリ
レートとの共重合ポリマー(親油性ポリマーカプラー(
■)) 単量体カプラー(9)20g、2− (2’−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール単量体(i)Log、
メチルアクリレート50g、ジオキサン400mAの混
合物を窒素気流中85℃に加熱した後、アゾビスイソブ
チロニトリル1gを含むジオキサン溶液20m1を加え
重合を開始した。4時間反応した後反応温度を100℃
に昇温し、更に2時間反応させた。次に反応液を冷却し
た汲水31に滴下し、析出した固体を濾別した。
この固体を減圧上加熱乾燥する事によりポリマーカプラ
ー(III)を73.6g得た。
塩素分析は重合体中26.1%の単量体力プラ−(9)
が含まれている事を示した。
次に親油性ポリマーカプラー(III)をゼラチン水溶
液中にラテックスの形で分散する方法について記す。ま
ず次のようにして(a)、(b)の2種の溶液を調整し
た。
(a)  骨ゼラチンの3.0重量%水溶液(35℃に
おいてpH5,6)200gを38℃に加熱し、ラウリ
ル硫酸ナトリウムの10重量%水溶液16mAを加える
(b)  上記親油性ポリマーカプラー(m)20gを
38℃において酢酸エチル200m1に溶かす。
次いで溶液(b)を高速でかきまぜ中の爆発防止混合機
に入れ、この中に溶液(a)を急速に加え1分間かきま
ぜた後、混合機を停止し、減圧留去により酢酸エチルを
除いた。このようにして親油性ポリマーカプラーを希ゼ
ラチン溶液中に分散しラテックス(■′)を作った。
製法例(4)〜(20) 前記単量体カプラー、l(2’−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール単量体を用い製法例(1)〜(3)
の共重合体と同様な方法で下記の親油性ポリマーカプラ
ー(IV)〜(xX)を作った。
製法Iによる親 1出牲ポリマーカブラー St:スチレン MA:メチルアクリレート EA:エチルアクリレート BAニブチルアクリレート BMA ニブチルメタアクリレート MAA :メタクリル酸 DAAMニジアセトンアクリルアミド 単量体カプラー、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール単量体および非発色性単量体の量は製
造時の仕込み量を表わす。
これらの親油性ポリマーカプラーの分散も前記製法例(
1)〜(3)と同様にラテックス分散できる。
製法(II) 製法例(21) 単量体カプラー(1)と2−(2’−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール単量体(i)とメチルアクリレ
ートの共重合ポリマー(ポリマーラテックス(A)) 3xのフラスコ中オレイルメチルタウライド4gを含む
1.51の水溶液を攪拌上窒素気流を通じつつ85℃に
加熱し、その水溶液に過硫酸カリウム2%水溶液40 
m 7+を加えた後、単量体カプラー(1)20g、2
− (2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
単量体(i)20g、メチルアクリレート50gをメタ
ノール500m1に加熱溶解した溶液を20分間で滴下
した。
1時間反応後退硫酸カリウム2%水溶液を10m1!加
え、更に1時間反応した後メタノールを留出した。
形成したラテックスを冷却後INの水酸化ナトリウムで
ラテックス溶液をpH60,に調整しろ過した。
形成したラテックスの重合体濃度は5.5%、塩素分析
は重合体中24.9%の単量体カプラー(1)が含まれ
ている事を示した。
製法例(22) 単量体カプラーと2−(2’−ヒドロキシフェニル)ヘ
ンシトリアゾール単量体(i)とブチルアクリレートと
の共重合ポリマー(ポリマーカプラーラテックス(B)
) 11のフラスコ中オレイルメチルタウライド3゜3gを
含む600mAの水溶液を攪拌上窒素気流を通じつつ8
0℃に加熱し、その水溶液に過硫酸カリウム2%水溶液
3 m 1 、ブチルアクリレート10gを加えた。
1時間後単量体カプラー(2)を20g、2−(2′−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール単量体(i)
lOg、ブチルアクリレート30g、メタノール250
mj!を加えた後過硫酸カリウムの2%水溶液を20 
m 7!、1時間後に8ml加えた。更に1時間反応し
た後未反応のブチルアクリレートおよびメタノールを留
去した。
形成したラテックスを冷却後INの水酸化ナトリウムで
ラテックス溶液をpH6,0に調整しろ過した。
形成したラテックスの重合体濃度は12.2%、塩素分
析は重合体中31.0%の単量体カプラー(2)が含ま
れている事を示した。
製法例(23)〜(31) 前記単量体カプラー、2−(2’−ヒドロキシフェニル
)ベンゾトリアゾール単量体を用い製法例(21)の共
重合体と同様な方法で下記のポリマーカプラーラテック
ス(C)〜(K)を作った。
本発明のシアンポリマーカプラーラテックスは単独であ
るいは2種以上を混合して使用できる。
本発明のシアンポリマーカプラーラテックスは米国特許
4,080,211号、***特許2,725.591号
、米国特許3,926,436号及び Re5earc
h  Disclosure 217号の21728な
どに記載されたシアンポリマーカプラーラテックスと併
用することもでき。。
また、本発明のシアンポリマーカプラーラテックスに疎
水性シアン発色カプラーのフェノールカプラー、および
ナフトールカプラーを公知の方法で親水性コロイドに分
散した分散物を、特公昭51−39853などに記載の
方法で含浸(ロード)して使用することもできるし、上
記の疎水性シアンカプラーを本発明のシアンポリマーカ
プラーラテックスに特開昭51−59942、同54−
32552、米国特許4,199,363などに記載の
方法で含浸(ロード)させて使用することもできる。こ
こ含浸(ロード)とは疎水性シアンカプラーがシアンポ
リマーカプラーラテックス内部に含まれる状態、あるい
はシアンカプラーラテックス表面に沈積している状態を
意味する。しかし、含浸(ロード)がいかなる機構で起
きるかは正確にはわかっていない。
本発明のシアンポリマーカプラーラテックスに感光材料
に求められる特性を満足するために現像抑制剤放出(D
 I R)カプラーを親水性コロイドに分散した分散物
を特開昭51−39853などに記載の方法で含浸して
使用することもできるし、上記のようなりIRカプラー
をシアンポリマーカプラーラテックスに特開昭51−5
9942、同54−32552、米国特許4,199,
363号などに記載の方法で含浸させても使用すること
ができる。
また、競争カプラー、スティン防止剤、色素像安定剤な
どと併用することもできる。
本発明を使ってカラー写真感光材料を作るにはシアン形
成カプラー以外の一般に良く知られたカプラーを使用す
ることができる。
カプラーは分子中にバラスト基と呼ばれる疎水基を有す
る非拡散性のものが望ましい。カプラーは銀イオンに対
し4当量性あるいは2当量性のどちらでもよい。また色
補正の効果をもつカラード・カプラー、あるいは現像に
とまなって現像抑制剤を放出するカプラーを含んでもよ
い。カプラーはカップリング反応の生成物が無色である
ようなカプラーでもよい。
黄色発色カプラーとしては公知の開鎖ケトメチレン系カ
プラーを用いることができる。これらのうちヘンジイル
アセトアニリド系およびピバロイルアセトアニリド系化
合物は有利である。
マゼンタ発色カプラーとしては、5−ピラゾロンカプラ
ー、ピラゾロトリアゾールカプラー、ピラゾロベンツイ
ミダゾールカプラー、シアノアセチルクマロンカプラー
、開鎖アシルアセトニトリルカプラー等を用いることが
できる。
上記のカプラーは同一層に二種以上含むこともできる。
同一化合物を異なる2以上の層に含んでもよい。
上記のカプラーをハロゲン化銀乳剤層に導入するには、
公知の方法たとえば米国特許2,322゜027号に記
載の方法などが用いられ、カプラーを親水性コロイドに
分散した後に、ハロゲン化銀乳剤と混合される。
カプラーがカルボン酸、スルフォン酸のごとき酸基を有
する場合には、アルカリ性水溶液として親水性コロイド
中に導入される。
本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化
銀のほかに混合ハロゲン化銀、たとえば塩臭化銀、沃臭
化銀、塩沃臭化銀等よりなり、ゼラチンの如き親水性高
分子中に微細に分散されたものであり、均一な粒子サイ
ズをもつもの(単分散乳剤)から広い粒子サイズ分布を
もつものまで、また平均粒子サイズも約0.1ミクロン
から約3ミクロンに至る広範囲な分散状態にあるものが
感光材料の使用目的に応じて選択される。
また形状としては、立方体、八面体、平板状などでもよ
い。また潜像を主として表面に形成する型の乳剤ばかり
でなくて、粒子内部に形成する内部潜像型のものも本発
明に使用することができる。
また別々に形成した2種以上のハロゲン化銀写真乳剤を
混合してもよい。
本発明の感光層を構成する親水性高分子物質としては、
ゼラチンの如き蛋白質、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロドリン、ポリアクリルアミドの如き高分子非電
解質、アルギン酸塩、ポリアクリル酸塩の如き酸性高分
子物質、ホフマン転位反応によって処理したポリアクリ
ルアミド、アクリル酸とN−ビニルイミダゾールの共重
合物の如き高分子両性電解質、US、4,215,19
5に記載の架橋性ポリマーなどが適している。またこれ
ら連続相をなす親水性高分子物質は、分散された疎水性
高分子物質、例えばポリアクリル酸ブチルエステル等の
ラテックスを含んでいてもよい。
本発明の乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成および分光
増感を行ったものを使用する。このような工程で使用さ
れる添加剤はリサーチ・ディスクロージャー第176巻
、嵐1764.3(1978゜12月)および同第18
7巻、階18716(1979,11月)に記載されて
おり、その該当個所を後掲の表にまとめた。
本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つの
リサーチ・ディスクロージャーに記載されており、後掲
の表に記載個所を示した。
添加剤種*    RD17643  1?D1871
61 化学増感剤    23頁  648頁右欄2 
感度上昇剤         同 上3 分光増感剤 
  23〜24頁 648頁右欄〜4 強色増感剤  
      649頁右欄5 増白剤      24
頁 7 カプラー     25頁 8 有機溶媒     25頁 10  紫外線吸収剤 11  スティン防止剤 25頁右欄 650頁左〜右
欄12  色素画像安定剤  25頁 13  硬膜剤      26頁  651頁左欄1
4  バインダー    26頁   同 上15  
可塑性、潤滑剤  27頁  650頁右欄16  塗
布助剤、表面 26〜27頁  同 上活性剤 17  スタチック防止  27頁   同 上剤 本発明の感光材料は種々の形において実現される。例え
ばカラーネガフィルム、カラーポジフィルム、カラー反
転フィルム、カラー印画紙、カラー反転印画紙などがあ
る。
本発明の感光材料の現像処理に用いる発色現像液は、好
ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分と
するアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬として
は、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用さ
れ、その代表例として3−メチル−4−アミノ−N、N
−ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−β−ヒドロキシルエチルアニリン、3−メチ
ル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホン
アミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−
エチル−N−β−メトキシエチルアニリンおよびこれら
の硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩な
どが挙げられる。
発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしく
はリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物、沃化物、ヘン
ダイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカ
プト化合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤など
を含むのが一般的である。
発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理される。
漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし、個別
に行なわれてもよい。代表的漂白剤としてフェリシアン
化物;重クロム酸塩;鉄(I[)もしくはコバルト(I
[I)の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジ
エチレントリアミン五酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,3
−ジアミノ−2−プロパツール四酢酸などのアミノポリ
カルボン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸など
の有機酸の錯塩;過硫酸塩;マンガン酸塩;ニトロソフ
ェノールなどを用いることができる。これらのうちエチ
レンジアミン四酢酸鉄(III)塩および過硫酸塩は迅
速処理と環境汚染の観点から好ましい。さらにエチレン
ジアミン四酢酸鉄(III)錯塩は独立の漂白液におい
ても、−浴漂白定着液においても特に有用である。
漂白液や漂白定着液には必要に応じて各種促進剤を併用
しても良い。
本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料は、定着また
は漂白定着等の脱銀処理後、水洗および/または安定化
処理をするのが一般的である。ここで、水量(補充両)
を低減するときには公知の多段(2〜4段)向流方式を
用いることが好ましい。このとき、防パイの目的のため
に特開昭57−854.2号、同61−1054.87
号、特願昭60−105487号に記載の手段、特願昭
61−131632号に記載の脱イオン水を用いる方式
などを用いることができる。また、水切り剤としての界
面活性剤、硬水軟化剤としてEDTAI−ヒドロキジエ
チリデンーLl〜ジホスホン酸、などのキレート剤を併
用しうる。安定化処理としては特開昭57−8543号
、同58−134636号、同58−14834号、同
58−220345号、同58−244268号、同6
1−2149号などに記載の手段を用いることができる
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応じて
、カラー現像を促進する目的で、各種の1−フェニル−
3−ビラプリトン類を内蔵しても良い。また、感光材料
の節銀のため***特許第2゜226.770号または米
国特許第3.674゜499号に記載のコバルト補力も
しくは過酸化水素補力を用いた処理を行ってもよい。
(実施例) 次に、本発明を実施例に基づいて詳しく説明する。
実施例1゜ ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体上に、次の
第1表(最下層)〜第6層(最上層)を順次塗布してカ
ラー写真感光材料(試料1)を作成した。(表1:表中
■/Mは塗布を表わす)表1 (ネ1)カプラー:2−〔α−(2,4−ジーtert
 −ペンチルフェノキシ)ブタンアミド〕−4゜6−ジ
クロロ−5−メチルフェノール (*2) N   媒ニトリノニルホスフェート(*3
)紫外線吸収剤:2−(2−ヒドロキシ−3−3eC−
ブチル−5−tert−ブ チルフェノール)ベンゾトリ アゾール (*4)カプラー:l(2,4,6−)リクフロフェニ
ル)−3−(2−クロロ−5 一テトラデカンアミド)アニリノ −2−ピラゾロン−5−オン (*5)退色防止剤=2,5−ジーter t−へキシ
ルハイドロキノン (*6) 溶   媒ニトリクレジルホスフェート(*
7)カプラー:α−ピバロイル−α−(2,4−ジオキ
シ−5,5′−ジメチルオ キサゾリジン−3−イル)−2− クロロ−5−〔α−(2,4−ジ ーtert−ペンチルフェノキシ)ブ タンアミド〕アセトアニリド 試料1の赤感層から紫外線吸収剤を除いた他は試料1と
同様にして試料2を作成した。また試料1.2のシアン
カプラー用溶媒を除いた他は試料1.2と同様にして試
料3.4を作成した。次に試料3.4のシアンカプラー
を、次式の構造の親油性シアンポリマーカプラー700
■/イのラテックスにした他は試料3.4と同様にして
試料5.6を作成した。
更に試料6の親油性シアンポリマーカプラーを本発明の
製法例の親油性シアンポリマーカプラーI、■、■、■
、■、X■、XXそれぞれ700■/rdおよびポリマ
ーラテックス(A)700■/m′(重合体重量)にか
えて試料7.8.9.10.11.12.13および1
4を作成した。
各試料に連続ウェッジを通して赤色光露光を与え、以下
の処理工程により現像処理した。
処理工程  発色現像  33℃  3分30秒漂白定
着  33℃  1分30秒 水  洗   30℃   3分 乾  燥 発色現像液組成 ベンジルアルコール        1.5m/!亜硫
酸ナトリウム           5g臭化カリウム
           0.4gヒドロキシルアミン硫
酸塩2g 4−(N−エチル−N−β−メタ ンスルホンアミド)−2−メチ ルアニリン・セスキ硫酸塩     2g炭酸ナトリウ
ム(1水塩)      30g水を加えて 1000
mff   pH10,1漂白定着液組成 エチレンジアミン4酢酸第2鉄塩  45g亜硫酸ナト
リウム          Logチオ硫酸アンモニウ
ム70%水溶[160m1エチレンジアミン4酢酸4ナ
トリ ラム塩               5g水を加えて
 1000mff   pH6,8現像処理後の各試料
の発色濃度を測定した。各試料のカブリ、ガンマ、最高
濃度を表2に示す。
表2 表かられかるように本発明の親油性ポリマーカプラーの
ラテックスを含む試料7〜14は良好な発色性を示す。
現像処理後の試料1〜14を80℃はぼ乾燥雰囲気気下
に3週間保存後のシアン色画像の初濃度(D+、o −
D2.。)に対する濃度低下率を表3に示す。
表3 表かられかるように本発明の親油性ポリマーカプラーの
ラテックスを含む試料は熱堅牢性、に優れていることが
わかる。
次に、現像処理後の試料1〜14をキセノン光退色試験
機(1,3X1051ux)中に入れ、192”退色試
験を行なった。試験後のシアン色画像の初濃度(D、、
。、D2.。)に対する濃度低下率、および白地の着色
(光スティン:黄色濃度)を第4表に示す。
表4 =丁匪〔 表4かられかるように本発明の親油性ポリマーカプラー
のラテックスを含む試料は著しく光スティンが少なくな
ることがわかる。
実施例2゜ 実施例1において赤感層、緑感層、青感層の各々の臭化
銀の比率50モル%、70モル%、80モル%を各々1
モル%1.1モル%3.1モル%として用いた以外は、
同様に行なった。
本発明のシアンポリマーラテックスを用いた場合には同
様に著しく光スティンが少なくなった。
特許出願人  富士写真フィルム株式会社手続補正書

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 芳香族一級アミン現像薬の酸化体とカップリングして染
    料を形成しうる下記一般式〔 I 〕で表わされる反復単
    位と一般式〔II〕で表わされる反復単位との少なくとも
    2つの反復単位を有するシアン色像形成ポリマーカプラ
    ーのラテックスをハロゲン化銀乳剤層に含有することを
    特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素原子、炭素数1〜4個の低級アル
    キル基、またはハロゲン原子、Xはフェニレン基、−C
    ONH−または−COO−、Qは酸化された芳香族一級
    アミン現像薬とカップリングして染料を形成しうるシア
    ンカプラー残基を表わす。) 一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_2は水素原子、炭素数1〜4個の低級アル
    キル基、またはハロゲン原子を表わす。 R_3、R_4、R_5、R_6およびR_7は水素原
    子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、カルボキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アリ
    ール基、アシルオキシ基、アリールオキシ基、アルキル
    チオ基、アリールチオ基、モノ又はジアルキルアミノ基
    、アシルアミノ基、スルホンアミド基、または酸素もし
    くは窒素を含む5もしくは6員の複素環基を表わす。ま
    たR_6とR_7は閉環して炭素原子からなる5又は6
    員の芳香族環を形成してもよく、R_3、R_4、R_
    5、R_6およびR_7は同じでも異なってもよい。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01134449A (ja) * 1987-11-20 1989-05-26 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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