JPS63110708A - 永久磁石 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、モーターおよび磁場発生装置などに使用する
ためのＲ−Ｂ−Ｆｅ系磁石に関するものである。（但し
、ＲはＹを含む希土類元素の内、少くとも１種）特に、
その耐食性を著しく向上した永久磁石に関する。

〔従来の技術〕

近年、従来のＳｍ　−Ｃｏ系磁石に比較し、よυ高磁気
特性を有しかつ資源的にも高価なＳｍやＣ。

を、必らずしも含量ないＮｄ　−Ｂ　−Ｆｅ系永久磁石
が、発明された。（佐用ほか、Ｊ−ＡｐＰＩ　、Ｐｈｙ
ｓ　、　５５（６）、１５Ｍａｒｃｈ１９８４　、　ｐ
２０８５〜２０８７　、および特開昭５９−４６００８
号公報、同５９−２０４２０９号公報参照） しかし、Ｎｄ　−Ｂ　−Ｆｅ系磁石の表面は化学的に不
安定で錆を発生しやすい。従って、防錆を目的とした表
面処理方法が多く開示されている。例えば、特開昭６０
−５４４０６号公報ｅ　（Ｎｉ＋　Ｃｕ　＃　Ｚｎなど
の金属メッキ層を設けること）特開昭６０−６５９０５
号公報（リン酸塩、クロム酸塩などの化成被膜を設ける
こと）、および特開昭６０−６３９０１号公報（エポキ
シ、アクリル、メラミンなどの樹脂層を設けること）が
ある。

また特開昭６０−６３９０２号公報には耐酸化性化成被
膜と樹脂層を順次積層被りすることが開示されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、Ｎｄ　−Ｂ　−Ｆｅ系磁石に金属メッキ
層、化成被膜、樹脂層のみを設けた表面層は化テ的に未
だ不安定であシ、金属メッキ層等の一部が磁石から剥離
し、磁石を含む磁気回路において思わぬトラブルを招く
ことがありた。

例えば、扁平コアレス型モーターでは、磁石から分離し
た金属メッキ層の一部が、磁石表面と駆動用コイル間の
いわゆる空隙部を満たすと、駆動部がロック（拘束）さ
れ、本来の機能が失なわれるだけでなく重大な事故につ
ながることになる。

また、耐酸化性化成被覆と樹脂層を順次積層したものは
、かなシ改善されるが、まだ耐食性及び接着強度は十分
ではなかった。

そこで、本発明の目的は磁石表面での金属メッキ層をよ
う強固なものにし、すなわち金属メッキ部が磁石から分
離することを防止し、磁石を含む装置全体の機能を安定
化し得るＮｄ　−Ｂ　−Ｆｅ系磁石の永久磁石を提供す
ることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために本発明は、Ｒ−Ｂ−Ｆｅ
系磁石（但しＲはＹを含む希土類元素のうち少くとも１
種）の表面に金属メッキ層および樹脂層を順次積層して
なることを特徴とするものである。

詳述すると、金属メッキとしては、Ｎｌ　＋　Ｃｕおよ
びＺｎメッキの内、選択される１種または２種以上でよ
く、電解法または無電解法のいづれを用いても良い。

上記金属メッキの上部に、樹脂層を設けることが本発明
の特徴である。樹脂層を設けることによシ、金属メッキ
部の磁石からの剥離が防止される。

用いる樹脂は、エポキシ、アクリル、アルキド。

メラミン、シリコン樹脂など、あるいはこれら樹脂の複
合で良く、塗膜方法も、スプレー塗装または電着塗装（
％開昭６１−１３０４５５号公報参照）で良い。

次に本発明を適用する希土類・ボロン・鉄系焼結磁石の
成分限定理由についで説明すると、本発明の磁石は台土
、類元素Ｒ（但しＲはＹを含む希土類元素の少くとも１
種）、ボロンおよび鉄を必須元素とする。さらに詳述す
ると、Ｒとしてはネオジム（Ｎｄ）、プラセオジム（Ｐ
ｒ　）またはそれらの混合物（ジジム）が好ましく、他
にランタン（Ｌａ）　、セリウム（Ｃｅ）　、テルビウ
ム（Ｔｂ）　、ジスプロシウム（Ｄｙ）　、ホルミウム
（Ｈｏ）、エルビウム（Ｅｒ）　、ユウロピウム（Ｅｕ
）、サマリウム（Ｓｍ）　、ガドリニウム（Ｇｄ）。

プロメチウム（Ｐｍ）　、ツリウム（Ｔｍ）　、イッテ
ルビウム（Ｔｈ）、ルテチウム（Ｌｕ）及びイツトリウ
ム（Ｙ）などの希土類元素を含んで良く、総量で８〜３
０原子チとされる。８原子チ未満では十分な保磁力が得
られず、６０原子チを越えると、残留磁束密度が低下す
るためである。ボロンＢは２〜２８原子チとされる。２
原子チ未満では十分な保磁力が得られず、２８原子チを
越えると残留磁束密度が低下し優れた磁気特性が得られ
ないためである。上記ＲおよびＢ以外の元素としてＦｅ
は必須であり４０〜９０原子チ含有される。

４０原子チ未満では残留磁束密度（Ｂｒ）が低下し、９
０原子チを越えると高い保磁力（ｉＨｃ）が得られない
ためである。

上記Ｒ−３およびＦｅを必須元素とし、希土類・ボロン
・鉄系焼結磁石は作成されるが下記の如く、鉄の一部を
他の元素で置換することや、不純物を含んでも本発明の
効果は失なわれない。

すなわち、Ｆｅの代シに、５０原子チ以下のＣｏ　。

８原子チ以下のＮｉで代替しても良い。Ｃｏは５０原子
チを越えると高いｉＨｃが得られず、Ｎｉは８チを越え
ると高いＢｒが得られないためである。また上記以外の
元素として下記所定原子チ以外のＡ元素の１種以上（た
だし、２種以上含む場合のへ元素の総量は当該含有Ａ元
素の内最大値を有するものの値以下）をＦｅ元素と置換
しても本発明の効果は失なわれない。Ａ元素を下記する
。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例によって説明する。

（実施例１） 特開昭５９−４＋５００８号公報に記載の公知の方法に
て、Ｎｄ　−Ｂ　−Ｆｅ系磁石を作製した。すなわち組
成（重量％）３６チＮｄ−１，３％Ｂ−残Ｆｅおよび磁
気特性Ｂｒ　＝　１２−２ＫＧ　＋　ｉＨｃ　＝　１７
　ＫＯｅ　ｅ　（ＢＨ）ｍＢｚ＝３４．２ＭＧＯｅ　を
有す焼結磁石である。

上記焼結磁石を、寸法１５Ｘ１５Ｘ１０１１ＩＩに加工
し、５ｗｔ％ＮａＯＨ水溶液にて、５０℃×５分の脱脂
後、２Ｖｏｔ％ＨｚＳＯ４水溶液にて常温×２０秒の酸
洗を行いＮｉメッキを施した。メッキ条件は、メッキ浴
（Ｎｉ　ＳＯ４・７Ｈ２ＳＯ４５００ｔ／Ｌ、　Ｎｉ　
Ｃｌ３　・６Ｈｚ０４０眺、　Ｈ３ＢＯｓ　３０　ｆ’
／Ｌ）にサンプルを陰極にし、浴温５０℃、陰極電流密
度４ｖし、２０分の通電である。Ｎｉメッキの厚みは１
０μｍであった。Ｎｉメッキ後、サンプルを水洗、乾燥
しエポキシ系樹脂を塗膜した。塗膜条件はエポキシ系塗
料をスプレー法にて表裏面に２回に分けて１２０℃、６
０分の焼付を行うものである。塗膜の厚みは、３０μｍ
であつたＯ 比較例として樹脂被覆しないものを用意した。

上記試料を８０℃、９０％相対湿度にて１００時間の耐
食試験を行りた。結果を第１表に密着強度試験結果と併
せて示す。

第　　　１　　　表 なお、耐食性試験後報 気に１００時間放置した場合のサンプルの外観状況でも
って評価した。また密着強度試験は、耐食性試験後のサ
ンプルを粘着テープで１鰭間隔の升目部分を引張り、表
面層が剥離するか否か（無剥離升目数／全升目数）で評
価した。

なお、上記試験前後での磁気特性上の著しい変化は認め
られなかった。

（比較例１） エポキシ系塗膜を実施しない以外は実施例１と同様のも
のを、比較例１とし第１表に示す。

第１表に示す如く、エポキシ塗膜を設けないとＮｉメッ
キの一部が剥離することが分る。

〔発明の効果〕

以上、述べた如く本発明は、Ｒ−Ｂ　−Ｆｅ系永久磁石
表面に、金属メッキ層および樹脂層を設けることによシ
、耐食性を改善することはもちろん、金属メッキ層の脱
落を防止するもので、その工業的価値は、極めて大きい
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、Ｒ−Ｂ−Ｆｅ系磁石（但し、ＲはＹを含む希土類元
   素の内少くとも１種）の表面に、金属メッキ層および樹
   脂層を順次積層被覆してなることを特徴とする永久磁石
   。 ２、金属メッキ層の上部に樹脂層を被覆したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の永久磁石。