JPS63108398A - 共振型吸音器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、特に低音を吸音する共振型吸音器に関するも
のである。

〔背景技術〕

従来の共振型吸音器は第４図に示すように、一面に開口
部を有し内部に空気層を有するボックス３と開口部の周
縁にエツジ２を介して外周縁ををりつけた振動板１とか
ら構成され、振動板１の面積、質量、エツジ２のスティ
フネスおよびボックス３の容積の相互作用によって、到
来音波のうちの特定周波数（共振周波数）で振動板１が
激しく振動し吸音する。

かかる共振型吸音器は、振動板１、エツジ２およびボッ
クス３の設計により、一般吸音材では吸音できない低音
（５００Ｈｚ以下）を吸音させることができ、リスニン
グルーム等で広く利用することができる。

しかし、リスニングルームでは、聞く音楽のジャンルや
リスナーによって、最適な残響時間が異なり、それによ
って吸音器の吸音力も変えられることが必要であるのに
対して、共振型吸音器の場合、吸音力を容易に変えられ
ないという問題点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、上記欠点を鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、共振型吸音器の吸音力を可変にするも
のである。

〔発明の開示〕

本発明の要旨とするところは一面に開口部を有し内部に
空気層を有するボックスと、前記開口部をエツジを介し
て閉塞する振動板とより成る共振型吸音器において、前
記開口部に伸縮自在のホーンを該開口部を囲むように設
けて成ることを特徴とする共振型吸音器である。

本発明を第１ないし第３図に示す１実施例で説明する。

従来の共振型吸音器と同様に、振動板ｌの外周端にエツ
ジ２を密接接合し、エツジ２の外周端をボックス３の開
口部に密接接合させた共振型吸音器において、その開口
部の周囲に伸縮自在のホーン４を該開口部を囲むように
設置したものである。この実施例では、ホーン４は、順
次径の拡大する４つの筒状リング４ａからなり、各リン
グ４ａの外周の伸縮方向にレール４ｂを設置し、又各リ
ング４ａの内周の数カ所に内嵌するリング４ａのレール
４ｂに合わせて、溝４Ｃを設置している。

レール４ｂが溝４Ｃに嵌合して動くことにより、第１図
の如く伸ばしたり、第３図に示すように、縮めたりして
ホーン４の長さを変えることができる。

到来音波に対して、ホーン４が長い状態（第１図）では
、ホーン４に入射する音圧は、ホーン４がない時に比べ
て大きくなり、振動板１への加振力が高められ、吸音力
が大きくなる。また、ホーン４が短い状Ｂ（第３図）で
は、ホーン４がない時と入射音圧が変らないため、吸音
力は、ホーン４が長い状態にくらべて小さくなる。

また、この実施例の如く先端にいくほど径の拡大するホ
ーン４を使用した場合ホーン４の長さに応じて、ホーン
４の音入射面積が変わるため、振動板１への加振力が変
わるので、吸音力が変化する。

ただし、ホーン４は、その大きさによって遮断周波数が
異なり、その遮断周波数以下の音はカントされるため、
遮断周波数を吸音器の共振周波数より小さく設計するの
が望ましい。

〔発明の効果〕

本発明は、上記のように、一面に開口部を有し内部に空
気層を有するボックスと、前記開口部をエツジを介して
閉塞する振動板とより成る共振型吸音器において、前記
開口部にホーンを設け、そのホーンを伸縮自在としたの
で、吸音力が可変となり、その吸音器を設置した部屋の
残響時間を音楽ジャンルや好みに応じて、その場で、変
えることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明の一実施例を示す図で、第１
図は断面図、第２図はホーンの部分上面図、第３図はホ
ーンを折りたたんだ時の断面図、第４図は従来例の断面
図である。 ｌ・・・振動板、２・・・エツジ、３・・・ボックス、
４・・・ホーン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一面に開口部を有し内部に空気層を有するボック
   スと、前記開口部をエッジを介して閉塞する振動板とよ
   り成る共振型吸音器において、前記開口部に伸縮自在の
   ホーンを該開口部を囲むように設けて成ることを特徴と
   する共振型吸音器。