JPS63106265A - 欠陥表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、走行するシートに存在する欠陥を検出表示す
る方法に関し、特にシートの走行を停止することな（欠
陥位置を正確に確認し、かつ欠陥の内容を明確に表示す
る方法を提供するものである。

（従来技術） 従来、製紙工場、プラスチックフィルム工場などでは、
抄紙機や延伸加工機等で製造された連続シートを、必要
に応じてスリ７ターやカッターなどで巻取或いは平判の
シートに仕上げている。

これらのシートは製造工程中に異物の混入や付着が生じ
ないように厳重に管理されているが、その発生件数を零
にすることはできず、例えばシートの一部に大きなチリ
や油汚れなどの欠陥があると、印刷工場での印刷におい
てインキ抜けを起こしたり、版胴を汚してしまう。また
、シートが食品の包装に使用される場合には、虫の混入
付着による欠陥は不衛生であるのみならず、著しく商品
イメージを低下させてしまうため、僅か一匹の虫の混入
も許されない、このためシートに虫が混入するのを防止
すると同時に、虫に起因した欠陥を有するシートを確実
に除去しなくてはならない。

従来から、シートの製造工程に透過型や反射型の欠陥検
出装置を設け、シートの欠陥部分にマーキングし、後工
程でそれを除去する方法が採用されている。これらの欠
陥検出装置は、いずれもシートに存在する欠陥に基づく
光量の変動現象を利用する装置であり、欠陥の存在及び
その大きさ等を判定し、欠陥の大きさが一定の基準を越
えるような場合には重欠陥としてシートにマーキングが
施され、その基準に満たない小さな欠陥は、特にマーキ
ングをすることなく、そのまま製品として使用される。

ところが、虫付着に基づく欠陥は食品用のシートでは重
欠陥に相応するのに、その欠陥が小さいために軽欠陥と
して見逃されてしまう恐れがある。

走行中のシートを停止することなく、虫付着に伴う欠陥
と他の軽欠陥とを判定するのは困難なため、食品用のシ
ートでは虫付着に基づく欠陥を見逃さないように欠陥の
検出感度をあげ、小さな欠陥にもマークして後工程でそ
れらを除（方法が採用されている。

しかし、小さな虫の付着に伴う欠陥を排除するために、
他の排除する必要のない軽欠陥を多数除去することは経
済的に非常に不利である。

本出願人は虫に起因する欠陥の検出について鋭意研究を
した結果、同一欠陥に対して反射型光量変化として得ら
れる電気信号レベル値と、透過型光量変化として得られ
る電気信号レベル値とを演算することにより、虫に起因
する欠陥が他の欠陥と判別されることを見出し、先に特
開昭６１−１７５５５２号として出願した。この方法に
よれば、小さな欠陥でも虫に起因する欠陥と他の欠陥と
の判別が可能であるが、油付着やしみ等の欠陥と虫に起
因する欠陥との区別は難しく、さらに確実な重欠陥の判
定方法の開発が望まれている。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、検出された欠陥をシートの走行を停止するこ
となく、容易に確認、判断でき、特に虫等に起因する特
定欠陥を効率良く判別除去できる方法を提供するもので
ある。

（問題を解決するための手段） 本発明は走行するシートの欠陥を検出し、欠陥の幅方向
の位置信号に応じて幅方向におけるビデオカメラの視野
位置を設定させるとともに、欠陥がビデオカメラの視野
内に位置するように同期してストロボを発光させること
によって撮影される拡大静止画像に、欠陥の幅方向の位
置及びシート先頭からの走行距離などの欠陥位置情報を
併せて記録、再生させることを特徴とする欠陥表示方法
である。

（作用） 本発明の方法では、まず幅方向に検出要素を配列した透
過型や反射型の欠陥検出装置によって、走行中のシート
の欠陥が幅方向のどの位置に発生したかが検知される０
次に検出装置から構成される装置信号に応じて幅方向に
おけるビデオカメラの視野位置を設定されるが、該設定
は欠陥の幅方向の位置信号に応じてビデオカメラを移動
させる方法によって或いは幅方向に連続的に配列された
複数の固定ビデオカメラの中から当該位置に相当する１
個を選択する等の方法によって行うことができる。

その場合、欠陥の幅方向の位置信号に応じて幅方向に１
個以上配置された撮影用のビデオカメラを移動させる方
法は比較的高解像度のビデオカメラを使用することが可
能であり又経済的にも有利である。

幅方向におけるビデオカメラの視野位置が設定されると
ともに、発生した位置信号とシート走行速度及び検出地
点と撮影地点との距離に基づいて算出される欠陥の撮影
位置通過時に合わせて撮影地点近傍に設置したストロボ
が発光し、欠陥の拡大静止画像が撮影される。更に欠陥
の存在する流れ方向の位置、即ちシートの先頭からの距
離と幅方向の位置等が欠陥位置情報として当該欠陥の拡
大静止画像に合わせて記録される。そして、欠陥の拡大
静止画像をディスプレイに表示することによって、その
欠陥が除去すべき欠陥であるかどうかが判別され、除去
すべき欠陥と判別された場合には、その欠陥の位置情報
に基づいて、次の工程で正確にその部分が除去される。

かくして、本発明の方法によれば、従来法では判別が不
可能であり、目視判定に頷らざるを得ないような欠陥の
判別がシートの走行を止めることなく正確に判断でき、
しかも、その欠陥を次工程で確実に除去できるものであ
る。

本発明の方法を第１図及び第２図を参照してより詳細に
説明するが、勿論本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。

第１図は本発明の表示方法の一実施例を示すブロック図
である。

走行するシート１に欠陥が発生すると、幅方向に検出要
素を配列した欠陥検出装置がそれを検知し、幅方向の位
置信号ＳＤ、を発信する。この位置信号ＳＤＩに相応し
て、次工程に設けられたビデオカメラ４が１　ｍ　／　
ｓ程度の速度で移動して欠陥を撮影できる地点で停止す
る０発生した幅方向の位置信号ＳＤ、とシートの走行速
度に比例したドラム２の回転から発生するパルス信号Ｐ
Ｇとがコントローラー６に入力され、欠陥が撮影視野に
入っり時にストロボ３が発光するようにストロボ電源装
置７をコントローラー６で同期をとって制御し、ビデオ
カメラ４の視野位置で欠陥の拡大静止画像を撮影する。

ビデオカメラ４は二次元ｃｃＤや撮影管等を使用するこ
とができ、撮影された拡大静止画像は、ビデオ信号とし
て画像メモリ５に記録し、同時にビデオデツキ９によっ
て目視判定が可能な２秒間程度、拡大静止画像を磁気テ
ープに記録する。又メモリー５の内容は次の欠陥が発生
してメモリー５に入力されるまでモニター８上で目視観
測が可能である。

これら欠陥の拡大静止画像には同時に、欠陥が発生する
までに走行したシートの距離が、コントローラー６でＳ
Ｄ、及びパルス信号ＰＣを基にして算出され、位置信号
ＳＤ、などと一緒に欠陥位置情報として記録、表示され
る。

なお、本発明の方法で欠陥の撮影に用いられるビデオカ
メラは、複数台を設置してカメラの移動時間を短くし、
応答性を向上させることができるが、その設置台数は欠
陥検出位置と撮影位置との距離やシート速度などに応じ
て適宜決定される。

また、欠陥検出装置は、できるだけ除去されるべき欠陥
の判別機能を有する装置が望ましく、例えば、虫に起因
する欠陥を除去する場合には、特開昭６１−１７５５５
２号に記載の如き同一欠陥に対して反射型光量変化とし
て得られる電気信号レベル値と、透過型光量変化として
得られる電気信号レベル値とを演算して欠陥を判別する
装置を設置するのが効果的である。即ち、欠陥を前もっ
て一般のチリ等に起因する欠陥と虫、油汚れ、じみから
成る虫グループに起因する欠陥に分類し、虫グループの
欠陥に限定してから、本発明の欠陥表示方法を使用する
と、画像の記録メモリが有効に使用され且つ判別作業も
軽減さｈるものである。

ところで、例えば本発明の表示方法では、例えばストロ
ボ３の発光が３０回／秒、１０μｓの場合、シートの走
行速度１００〜１０００ｍ／分での撮影期間中のシート
移動量は０．０１６７〜０．１６７ｍとなり、ビデオカ
メラが３０Ｘ４５ｍの範囲を見ている場合には、４５Ｗ
Ｍが２５６画素に分割されるため画像分解能として約０
．１７６ｍ、走行シートでＶ／　（６０Ｘ３０）ｍ　（
Ｖ：シート走行速度ｍ／分）以上の間隔に発生する欠陥
の撮影記録が可能となる。

第２図は応答速度をより向上させ、例えば多数の欠陥信
号が入力されても応答可能とするための方法を示す部分
ブロック図であり、かかるシステムでは複数のビデオカ
メラとストロボが設置される。

即ち、シートの幅方向にセグメント化された欠陥検出装
置において検知された幅方向の欠陥位置信号５ＤＩ−３
Ｄ、が入力されると、それぞれ特定の範囲を移動可能な
複数のビデオカメラＣ２〜Ｃ，、のうち欠陥位置に該当
するビデオカメラ４が所定の位置まで移動し、コントロ
ーラー６に入力された幅方向の欠陥位置信号及びシート
の走行速度に比例したパルス信号ＰＧとから、欠陥位置
が各ビデオカメラの視野位置を通過するのに同期して所
定のストロボが発光して拡大静止画像が撮影される。こ
のとき撮影される画像は、ビデオカメラ選択信号を常時
走査させておく方法や欠陥位置信号の発生に伴いその位
置に応じたビデオカメラを選択する方法等によって取り
込まれ、複数のメモリーに順次転送されるとともにビデ
オデツキに送信されるものである。

（効果） 本発明の方法によれば、光学的な手段では判別不可能で
、人間の目視によらなければ確認、判断できないような
欠陥が、シートの走行を停止させることなく、確認、判
別できるものであり、次工程での欠陥除去が極めて効率
よく容易にできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の表示方法の一実施例を示すブロック図
である。第２図は応答速度をより向上させ、多数の欠陥
信号が入力されても応答可能とするための方法を示す部
分ブロック図である。 （１）・・・シート（２）・・・ドラム（３）・・・ス
トロボ　　　　　（４）・・・ビデオカメラ（５）・・
・メモリー　　　　　　（６）・・・コントローラー（
７）・・・ストロボ電源装置　（８）・・・モニター（
９）・・・ビデオデツキ ０Φ・・・パルスジェネレーター ＰＣ・・・走行速度に比例したパルス信号５ＤＩ−５Ｄ
、・・・欠陥のシート幅方向の位置信号ＣＩ〜Ｃ７・・
・ビデオカメラ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）走行するシートの欠陥を検出し、欠陥の幅方向の
   位置信号に応じて幅方向におけるビデオカメラの視野位
   置を設定させるとともに、欠陥がビデオカメラの視野内
   に位置するように同期してストロボを発光させることに
   よって撮影される拡大静止画像に、欠陥の幅方向の位置
   及びシート先頭からの走行距離などの欠陥位置情報を併
   せて記録、再生させることを特徴とする欠陥表示方法。
2. （２）欠陥の幅方向の位置信号に応じてビデオカメラを
   移動させることによって、幅方向におけるビデオカメラ
   の視野位置を設定させることを特徴とする特許請求の範
   囲第（１）項記載の欠陥表示方法。