JP2749037B2 - シート状被検材の色境界判別方法とその装置 - Google Patents

シート状被検材の色境界判別方法とその装置

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JP2749037B2 JP62154892A JP15489287A JP2749037B2 JP 2749037 B2 JP2749037 B2 JP 2749037B2 JP 62154892 A JP62154892 A JP 62154892A JP 15489287 A JP15489287 A JP 15489287A JP 2749037 B2 JP2749037 B2 JP 2749037B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、幅方向には同一色で長さ方向には周期的に
繰返して現われる複数の色を有したシート状被検材につ
いて実施され、上記複数の色の1周期パターン内の各色
の境界を判別する方法とその装置に関する。 〔従来の技術〕 幅方向には同一色で長さ方向には周期的に繰返して現
われる複数の色を有したシート状被検材として、例えば
感熱式カラー複写紙が最近開発された。この複写紙は、
第5図に例示したように厚み数ミクロンの透光性PETフ
ィルム1に、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラ
ックBL等の数種の色インキを、印刷によって、長さ方向
に周期的に繰返して現われるようにストライプ状にコー
ティングしたものである。各色のコーテング幅は100〜1
500mm程度であってフィルム1の略全幅にわたって印刷
されているとともに、フィルム1の長さ方向に沿う各色
の長さは60〜600mm程度である。なお、このような感熱
式カラー複写紙Aの各色インキは、画像の濃淡に応じて
発熱量を制御されるサーマルヘッドを介して、受像紙の
同一画素部分に対して順次転位されることによって混色
されて、カラー印刷画像を上記受像紙に作るようになっ
ている。 ところで、このような感熱式カラー複写紙の製造にお
いては、ピンホール、黒点、汚れ、異物の付着、印刷む
ら、すじ等の欠点が生じることがあり、このような欠点
は検出して、除去する等適当な対策をとる必要がある。 このため、従来ではインキコーテング機械の運転開始
時に運転条件を決める際や運転中、更には印刷後におけ
る巻直しの際等において、ライトボード上で感熱式カラ
ー複写紙を透かし見ることによって上記欠点を、目視で
検査することが一般的に行われているが、欠点の自動検
出は従来においてなされていなかった。 また、既述のような感熱式カラー複写紙以外のシート
状被検材の欠点検出においては、目視検査に代わる検査
方法として、CCDイメージセンサ等を使用した光−電変
換形カメラにより被検材を走査して、このカメラからの
映像信号を電子回路で処理して欠点を検出するようにし
たものが知られている。 このような公知の欠点自動検出の対象となっているシ
ート状被検材は、その地合の色が単色である。つまり
は、カメラに入射する光量が一定不変であるという条件
下において、上記公知の欠点自動検出が可能となってい
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、本発明が対象とするように複数の色が長さ方
向に周期的に繰返して現れるシート状被検材にあって
は、各色毎にそれを透過する光量または反射する光量が
夫々異なる。したがって、上記公知の欠点自動検出をそ
のまま適用した場合、同じ欠点であっても、各色毎にカ
メラに対する入射光量がばらついてしまい、それが原因
となって、欠点の過検出や見逃しを生じるとともに、各
色の境界を欠点として誤認識してしまうから、欠点検出
の精度が著しく損われてとても使用できない。 そこで、本発明者は既述のような入射光量のばらつき
に拘らずCCD等の光−電変換形カメラを使用して、欠点
検出を可能にした技術を既に提案した。この技術は、シ
ート状被検材を走行させながら上記カメラで幅方向に沿
って走査し、このカメラからの映像信号を微分してか
ら、上記被検材の各色毎にその色応じて予め設定された
スレッショルドレベルと上記各色毎の映像微分信号とを
夫々対応比較して2値化し、この2値化された比較出力
を欠点判定手段により処理して、欠点検出を行なうもの
である。 ところで、このような欠点検出を実施するに当たって
は、シート状被検材が走行しているから、上記カメラが
走査している色と欠点判定手段での処理のタイミングを
合致させるために、上記カメラが現在走査している色が
何色であるのかを認識する必要がある。このような要請
を満たすものは従来提供されていなかった。 したがって本発明の目的は、隣接する色相互の境界を
高い信頼性をもって判別することにより、カメラが現在
走査している色を認識できるシート状被検材の色境界判
別方法を提供するともに、この方法を実施できるのみな
らず、使い勝手が良いシート状被検材の色境界判別装置
を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明に係るシート状被検材の色境界判別方法は、幅
方向には同一色で長さ方向には周期的に繰返して現われ
る複数の色を有したシート状被検材の上記複数の色の1
周期パターンを、予め記憶手段に登録しておいて、この
登録されたパターンを指定してから、上記シート状被検
材が有した上記複数色の1周期パターン毎に上記シート
状被検材に設けられた合いマークを検出すると同時に、
上記シート状被検材の走行情報をパルスジェネレータに
より検出し、まず、上記合いマークの検出をもとにし
て、上記1周期パターンの先頭に位置される色の始まり
原点を検出し、次ぎに、上記パルスジェネレータの出力
をカウントして上記シート状被検材における複数色の1
周期パターン内の各色の境界を次々に指定するととも
に、これらの指定により上記指定された登録パターン
を、上記パルスジェネレータの出力に同期して上記記憶
手段から読み出すことによって、上記シート状被検材の
色境界を判別することを特徴とする。 また、本発明に係るシート状被検材の色境界判別装置
は、幅方向には同一色で長さ方向には周期的に繰返して
現われる複数の色を有するとともに、これら複数の色の
1周期パターン毎に対応する合いマークを有した走行中
のシート状被検材に対向して設けられ、上記合いマーク
を検出する合いマークセンサと、上記シート状被検材の
走行に伴ってパルスを発生するパルスジェネレータと、 複数種のシート状被検材の各1周期パターンが夫々登
録される記憶手段と、上記複数種の1周期パターを入力
させるとともに登録されたパターンの中から一つを指定
する入力手段と、上記合いマークセンサの検出出力が供
給されるとともに上記シート状被検材の1周期パターン
内の先頭に位置される色の始まりを検出する原点検出手
段と、上記各1周期パターンを上記記憶手段に登録させ
るとともに、上記登録パターンの内の一つを指定して、
この指定された登録パターンに固有の原点基準データを
上記原点検出手段に設定させ、かつ上記指定された登録
パターンを読み出すマイクロプロセッサと、上記原点検
出手段の出力および上記パルスジェネレータの出力が供
給される同期手段と、この同期手段によりセット・リセ
ットされるとともに上記シート状被検材における1周期
パターン内の各色の境界を指定して、上記指定された登
録パターンのデータを、上記パルスジェネレータの出力
に同期して読み出させるアドレスカウンタとを具備した
ことを特徴とする。 〔作用〕 本発明方法においては、記憶手段に予め登録された登
録パターンを、まず指定する。この指定後に欠点検出モ
ードが開始されて、走行しているシート状被検材の合い
マークを検出し、かつ、このシート状被検材の走行情報
をパルスジェネレータが検出する。そして、合いマーク
を検出する毎に、上記シート状被検材に設けられた複数
の色の1周期パターンの先頭に位置される色の始まり原
点を検出する。この原点の検出により、シート状被検材
の走行速度のばらつきの影響を排除できることは勿論の
こと、次ぎに上記パルスジェネレータの出力をカウント
するための基準を得る。上記原点検出と同時に上記パル
スジェネレータの出力のカウントを開始する。このカウ
ントにより上記1周期パターン内の各色の境界を次々に
指定する。そして、この色境界の指定により、上記シー
ト状被検材に対応して上記指定された登録パターンのデ
ータを、次々に読み出す。このようなデータの読み出し
によってカメラが現在見ている色の判別がなされる。し
かも、上記記憶手段からの登録パターンのデータ読み出
しは、上記パルスジェネレータの出力に同期して行な
う。このように登録パターンデータのアドレスが実際に
色境界を判別しているシート状被検材の1周期パターン
データで更新されるから、パルスジェネレータのパルス
発生タイミングが狂うような場合にも、それの積算を防
止できる。 そして、本発明装置においては、合いマークセンサ
と、パルスジェネレータと、記憶手段と、入力手段、原
点検出手段と、マイクロプロセッサと、同期手段と、ア
ドレスカウンタとを具備するから、これらの動作で上記
の色境界判別方法を実施できることは勿論である。それ
だけではなく、上記記憶手段に対して入力手段により複
数種の1周期パターンを予め登録でき、その中から一つ
の登録パターンを指定して、それを読み出すことができ
るから、各種のシート状被検材の色境界判別に、上記登
録パターンの指定のみの操作で簡単に対応できる。これ
により、検出しようとするシート状被検材の1周期パタ
ーンに応じていちいち記憶手段に、1周期パターンを入
力する手間と、それに伴う入力ミスも少なくできるか
ら、使用し易いものである。 〔実施例〕 以下本発明の一実施例を第1図から第4図を参照して
説明する。 第3図中1はシート状被検材A(つまり、本実施例の
場合は感熱式カラー複写紙)の原紙となる投光性PETフ
ィルムのコイルで、その繰出し部には例えば1メートル
毎に数種の色インキがインキコーテング機械2(第2図
参照)の印刷動作によってコーテングされる。このコー
テングによって第3図に示したようなストライプパター
ンが得られ、既に第5図で説明したように、イエロー
Y、マゼンタM、シアンC、ブラックBLの色インキが、
RETフィルム1の長さ方向に周期的に現われる。また各
色Y、M、C、BLはそれぞれPETフィルム1の略全幅方
向にわたり、幅方向には同一色で設けられる。さらに、
RETフィルム1の縁には合いマークBが所定間隔毎に設
けられている。このマークBは上記各色Y、B、C、BL
からなる1周期パターン(第3図中Lに1周期の長さを
示す。)に対応して設けられている。なお、本実施例の
場合上記印刷機械2によってチップ状に印刷された黒色
で合いマークBを形成してあるとともに、このマークB
をイエローYの長さ範囲内に設けた場合を示している。 印刷を施されたPETフィルム1、つまり上記被検材A
は、第2図に示すようにショック吸収用のダンサーロー
ル3やガイドロール4などを介して切断部5に供給され
て、ここで切断されてから小巻処理部6に供給されるよ
うになっている。切断部5は上記各色のストライプパタ
ーンが例えば数十ピッチ分含まれる長さに被検材Aを切
断し、かつ小巻処理部6は図示しないリボンスプールに
巻取る処理を自動的に行なうものである。 そして、以上概略を説明したようなPETフィルム1の
製造処理系の中で、被検材Aが走行する部分であればど
こでもよいのではあるが、例えば本実施例の場合には切
断部5の前において投光器7および光−電変換形カメラ
9が配設されている。 投光器7はPETフィルムの被印刷面側に配設されると
ともに、例えば高周波蛍光ランプよりなる。光−電変換
形カメラ8には例えば2592ビットのライン形CCDイメー
ジセンサを光−電変換素子としたものが使用され、この
カメラ8は被検材Aの印刷面に対向して配設されてい
る。カメラ8は上記投光器7から透光されて被検材Aを
透過した光を受光するようになっている。上記カメラ8
が備えるCCDイメージセンサは被検材Aを幅方向に沿っ
て走査するものであり、一台のカメラ8で被検材Aの幅
全体を視野に納めることができない場合には、複数台の
カメラが配設される。 さらに、カメラ8の視野位置の近傍、例えば前後1m以
内には合いマークセンサ9が配設されている。このセン
サ9は上記合いマークBを非接触で検出するものであ
り、例えばレーザビームセンサが使用される。 そして、シート状被検材Aにおける1周期パターン内
の各色Y、M、C、BLの境界を判別する装置は、上記合
いマークセンサ9、パルスジェネレータ10、記憶手段1
1、入力手段12、センサ位置補正手段13、原点検出手段1
4、マイクロプロセッサ15、同期手段16、アドレスカウ
ンタ17、カラー選択デコーダ18と、アドレス側セレクタ
19と、データ側セレクタ20と、フラグ21、および数値表
示器22とから形成されている。 パルスジェネレータ10は上記被検材Aを走行させる駆
動軸等に連結して設けられるロータリーエンコーダで本
実施例の場合は形成してあって、上記被検材Aの走行に
伴ってパルスを発生するものである。 センサ位置補正手段13は、カメラ8の視野位置と合い
マークセンサ9の位置とが、上記被検材Aの走行方向に
ずれていることから、このずれ量C(第2図参照)が色
境界の判別に影響することがないように、合いマークセ
ンサ9の検出が供給される毎に、この出力を上記ずれ量
Cに応じ遅延して通過させるものである。したがって、
カメラ8の視野位置と合いマークセンサ9の位置にずれ
がない場合には、センサ位置補正手段13を省略できるこ
とは勿論である。 原点検出手段14には合いマークセンサ9の検出出力が
センサ位置補正手段13を介して供給される。この原点検
出手段14にはマイクロプロセッサ15によって原点基準デ
ータが設定される。原点基準データは、上記合いマーク
Bから上記被検材Aの1周期パターン内の先頭に位置さ
れる色の始まりまでの距離(第3図中D)を現わすの
で、上記被検材Aの種類によって夫々固有のものであ
る。そして、原点検出手段14は、上記合いマークBの検
出出力が供給された時点から、色境界判別装置の基準ク
ロックパルスをカウントし、そのカウント値が設定値に
達した時点で、原点信号eを出力するものである。 記憶手段11は例えばRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)からなる。この手段11には少なくとも一種類の上記
被検材Aの1周期パターンを表わすデータが登録(記
憶)される。なお、ここに言う1周期パターンデータ
は、隣接する相マークBの間隔長さ、上記距離C、各色
Y,M,C,BLの数とその配列順序、各色Y,M,C,BLの長さ等の
パラメータを内容とするとともに、上記距離Dを表わす
原点基準データを含むものである。 これらのパターンデータは、上記入力手段12のキー操
作で、マイクロプロセッサ15により制御されるアドレス
側セレクタ19およびプラグ21を介して記憶手段11に登録
されるようになっている。これとともに、記憶手段11に
予め登録されたパターンデータは、入力手段12のキー操
作でマイクロプロセッサ15により制御されるアドレス側
セレクタ19およびプラグ21を介して指定されるようにな
っている。そして、入力手段12は、上記パターンデータ
を数値として入力させる置数キーで形成されている。ま
た、入力手段12による入力および登録パターンの指定
は、マイクロプロセッサ15で制御される数値表示器2に
表示されるようになっている。 マイクロプロセッサ15は、色境界判別装置および欠点
検出装置を備える検査装置全般にわたる制御を担当する
ものであるが、この色境界判別装置においては、上記プ
ラグ21および両セレクタ19,20の制御と、1周期パター
ンデータの登録および指定と、登録パターンの指定と同
時にこのパターンに固有の原点基準データを原点検出手
段14に設定するものである。さらにマイクロプロセッサ
15は、アドレスカウンタ17からセレクタ19を介して供給
されるアドレス情報により、上記指定された登録パター
ンのデータを順次読み出し、そのデータを上記セレクタ
20を介してカラー選択デコーダ18に供給するものであ
る。 同期手段16には上記パルスジェネレータ10からの出力
が供給されるとともに、原点検出手段14からの原点信号
eが供給されるようになっている。この同期手段16は、
原点信号eが入力されると同時にアドレスカウンタ17に
リセット信号fを供給するとともに、カウントアップ信
号gを供給するものである。さらに、同期手段16にはカ
ラー選択デコーダ18からのストップ信号hが供給される
ようになっていて、この信号hの供給により上記同期手
段16はカウントアップ信号gを出力を停止するようにな
っている。 上記アドレスカウンタ17には上記リセット信号gおよ
びカウントアップ信号hが供給されるようになってい
る。このカウンタ17は、カウントアップ信号hが供給さ
れている間のみ上記パルスジェネレータ9のパルス出力
をカウントして、そのアドレス出力をセレクタ19を介し
て記憶手段11に供給し、かつリセット信号gの供給によ
りカウント内容をリセットするものである。 プラグ21はマイクロプロセッサ15により制御されて、
各セレクタ19,20を夫々切換え動作させるものである。 カラー選択デコーダ18には、記憶手段11から読み出さ
れる登録パターンの色境界データが順次供給されるよう
になっている。このデコーダ18は、供給されたデータを
そのままカラー選択信号iとして出力するとともに、1
周期パターン分の選択信号iを出力した時に上記ストッ
プ信号hを出力するものである。 なお、第1図中信号線oは、合いマークセンサ9の信
号立上がり時間をパルスジェネレータ10と同期して、指
定した合いマークサイズと合いマークのノイズとの区
分、合いマークのサイズによる識別、相マークと合いマ
ークとのピッチにより識別、合いマークから指定した原
点位置までの識別を行なうために、パルスジェネレータ
10の出力をセンサ位置補正手段13に入力させるものであ
る。 上記構成において、シート状被検材Aに印刷される各
種の代表的な1周期パターンは、入力手段12のキー操作
により予め記憶手段11に登録されている。このような条
件下において、電源を投入してから、欠点検出をしよう
とするシート状被検材Aの種類に合致する登録パターン
を選択し、かつ、入力手段12のキー操作により記憶手段
11に指定する。この選択指定によって、選択された登録
パターンの原点基準データが記憶手段11から読み出され
て原点検出手段14に設定される。以上のセット時におい
ては、フラグ21は記憶手段11を指定モードおよび原点基
準データの設定モードに専有させる。なお、シート状被
検材Aが登録された各種の代表的な1周期パターンとは
異なる特殊なものである場合には、その特殊な1周期パ
ターンを入力手段12の操作によって、記憶手段11に登録
することもでき、その場合、上記特殊な1周期パターン
の指定により、それに固有の原点基準データが原点検出
手段14に設定されることは勿論である。 以上の準備作業後に検査スイッチを投入すると、マイ
クロプロセッサ15がプラグ21を立てる制御をしてから、
記憶手段11を上記指定された登録パターンの読み出しモ
ードとアドレス更新モードに専有させる。なお、同時
に、光−電変換形カメラ8が走行するシート状被検材A
の印刷面を監視して、このカメラ8の光−電変換素子は
上記被検材Aを幅方向に沿って走査することは勿論であ
る。 そうすると、上記被検材Aの走行に伴ってパルスジェ
ネレータ10が動作して、上記被検材Aの走行情報をパル
ス出力として同期手段16に供給する。これとともに、上
記被検材Aの合いマークBが合いマークセンサ9に検出
されて、その検出出力がセンサ位置補正手段13により遅
延されて、原点検出手段14に供給される。この検出出力
の入力時点より原点検出手段14は基準クロックをカウン
トするから、そのカウント値が設定値に達すると同時
に、原点検出手段14は原点信号eを同期手段16に供給す
る。 これら両手段14,16の動作により、上記被検材Aにも
設けた合いマークBから上記被検材Aの1周期パターン
内の先頭に位置される色(図示の場合はマゼンタM)の
始まりが検出される。つまり、換言すれば1周期パター
ンの頭出しがなされるものである。 そして、原点信号eが供給された同期手段16は、原点
信号eの供給と同時にリセットfをアドレスカウンタ17
に供給して、このカウンタ17をリセットさせる。同時
に、同期手段16は、これに供給され続けている上記パル
スジェネレータ10のパルス出力を、カウントアップ信号
gとしてアドレスカウンタ17に供給する。 したがって、このアドレスカウンタ17がパルスジェネ
レータ10からのパルス出力をカウントする。これによ
り、記憶手段11に登録されかつ指定された登録パターン
のデータ読み出しが開始され、上記カウントが進む毎に
記憶手段11のアドレスを更新しながら、登録指定された
パターンのデータを次々に読み出す。このパターンデー
タの読み出しによって、1周期パターンの各色の色順の
指定と色境界の判別、つまりは上記カメラ8の視野位置
を通過している色の認識がなされるものであり、そのパ
ターンデータの出力は第3図に示される。第3図中kは
合いマークセンサ9の検出出力を示す波形、lはパルス
ジェネレータ10のパルス出力を示す波形、mはカラー選
択デコーダ18の出力波形を示している。そして、読み出
されたデータはカラー選択デコーダ18を通して、第4図
に示す欠点検出装置23が備える選択動作制御手段24に供
給される。 このようにして1周期パターン分の色境界の自動判別
がなされると、カラー選択デコーダ18からストップ信号
hが同期手段16の供給されるから、この手段16からのカ
ウントアップ信号gの出力が停止される。そして、以
後、上記被検材Aの合いマークBが検出される度に、既
述のようにアドレスカウンタ17をリセットして、記憶手
段11にアドレスを更新して記憶された登録パターンのデ
ータが読み出されて、色境界の自動判別を繰返す。 そして、以上のような色境界の判別において、既述し
たように1周期パターンの先端に位置される色の始まり
の原点を検出するようにしたから、シート状被検材Aの
走行速度のばらつきの影響を排除できる。さらに、登録
パターンのデータの読み出しを、実際に色境界を判別し
ているシート状被検材Aの1周期パターンデータでアド
レスを更新しながら実行するから、ロータリーエンコー
ダ製パルスジェネレータのパルス発生のタイミングが滑
り等によって狂うような場合(ロータリーエンコーダ製
パルスジェネレータは、シート状被検材Aをゴム製押え
ロールとの間に挟んで走行させる金属製駆動ロールに対
して、摩擦接触する転接輪を介して回転する方式のもの
が、既存の機械への設置が容易なために一般的に使わ
れ、そのため、転接部において滑りを生じる場合があ
る。)にも、それの積算を防止できる。したがって、高
い信頼性をもって、1周期パターン内の隣接する色相互
の境界を自動判別できる。 なお、第4図に示すように欠点検出装置23は、上記カ
メラ8と、このカメラ8からの映像信号nが供給される
微分処理手段25と、上記被検材Aの1周期パタンーを形
成している複数の色の数だけ設けられて、上記微分処理
手段25で得た映像微分信号が夫々別々に供給されるとと
もに、スレッショルドレベル(しきい値)設定手段29に
より、上記各色にその色に応じたスレッショルドレベル
が予め個々に設定されていて、供給された上記映像微分
信号を夫々2値化する複数の比較手段26と、アンドゲー
トなどからなり比較手段26の比較出力が別々に供給され
る複数の選択手段27と、これら選択手段27のうち上記カ
メラ8の視野位置を通った比較出力が供給される欠点判
定手段28とを具備して形成されている。 そして、この欠点検出装置23は、上記カメラ8で操作
して得た映像信号nを、微分処置手段25で微分してか
ら、この微分映像信号を、比較手段26において予め設定
されているスレッショルドレベルと別々に比較して、同
信号を2値化する。この処理により、上記被検材Aの各
色毎にそれを透過する光量(または反射する光量)が夫
々異なっていて、上記カメラ8に対する入射光量がばら
ついているにも拘らず、各色毎のスレッショルドレベル
との比較によって、上記カメラ8への入射光量の変動の
影響を排除できる。そして2値化された比較出力は夫々
選択手段27に別々に入力される。 ところで、この入力状態において、本実施例の色境界
判別装置によって得たカラー選択信号jが、選択動作制
御手段24を通してカラー信号y,bl,c,mが夫々対応する一
つの選択手段27のみに供給される。カラー信号が供給さ
れる一つの選択手段27は、上記カメラ8が現在監視して
いるシート状被検材Aの色に対応するものであり、例え
ば第3図中Yで示すイエローの印刷領域をカメラ8で監
視した際の比較出力が選択手段27に供給された場合に、
イエローに応じて予めスレッショルドレベルが設定され
た比較手段26に接続されたイエロー用の選択手段27のみ
に、カラー信号yが同期して供給され、他の選択手段27
にはカラー信号は供給されない。 このようにして、各色によって異なる光の透過率等に
応じて個別に設定された適正なスレッショルドレベルで
2値化した欠点情報のみが、次の欠点判定手段28に供給
される。そして、この判定手段28は欠点情報について幅
および長さの判定を行なって欠点を判定する。 すなわち、以上のようにして、カメラ8が現在走査し
ている色を自動的に認識しながら、目視によらず、また
カメラ8の光−電変換素子の感度が一定で、しかも色の
変化に応じてカメラ8への入射光量が変わるにも拘ら
ず、欠点検出を自動的に行なうことができる。 そして、既述のように記憶手段11をRAMで形成したか
ら、これに複数種の1周期パターンを予め登録しておく
ことができる。このため、欠点検出の準備に際して、該
当する被検材Aに対応する登録パターンを選択指定する
だけでよく、準備の都度被検材Aの1周期パターンを登
録するわずらわしい手間を省略できる。したがって、準
備作業上における効果が大であるとともに、1周期パタ
ーンの各種パラメータの入力ミスも減少でき、それによ
り使い勝手が良い装置とできるものである。 しかも、複数種の1周期パターンを登録する他の構成
としては、各色毎に夫々プリセットカウントを対応させ
て設ける構成が考えられるが、この場合に比較して、記
憶手段11をRAMで形成したことによって、構造が著しく
簡単であり、かつ、それだけでなく多数の各プリセット
カウンタのプリセット値を全て設定するという面倒な作
業も必要としないものである。 なお、上記一実施例は以上のように構成したが、シー
ト状被検材の合いマーク間隔は夫々固有であるため、こ
の点に着目して本発明は上記一実施例においてシート状
被検材の1周期パターンの自動検出機能をもたせて実施
することもできる。つまり、まず、原点検出手段14が初
めの合いマークの供給により初めの原点信号を出力して
から、次の合いマークが供給されて再び原点信号を出力
することにより、同期手段が初めて原点信号の供給によ
り、アドレスカウンタをリセットしてパルスジェネレー
タのパルス出力のカウントを開始させるとともに、同期
手段が次の原点信号の入力により再びアドレスカウンタ
をリセットする。このような合いマーク間隔のカウント
により、それに該当する合いマーク間隔を有する登録パ
ターンを記憶手段に指定させる。そして、この指定後に
は上記一実施例で説明したように、指定された登録パタ
ーンに固有の原点基準データを原点検出手段に設定し
て、色境界判別モードに移行する。なお、以上の各動作
はマイクロプロセッサの指令により制御されることは勿
論である。このような1周期パターンの自動検出を行な
う場合には、人手によるパターン指定作業を省略できる
ので更に便利に使用できるものである。 また、本発明においてシート状被検材の色は印刷され
ていない地の色も含むものである。さらに、シート状被
検材Aは光不透過性の物であってもよいとともに、その
厚みの大きさも問うものではない。 その他、本発明の実施に当たっては、発明の要旨に反
しない限り、合いマークセンサ、パルスジェネレータ、
記憶手段、入力手段、原点検出手段、マイクロプロセッ
サ、同期手段、アドレスカウンタ等の具体的な構造およ
び配置等は、上記一実施例等に制約されることなく、種
々の態様に構成して実施できることは勿論である。 〔発明の効果〕 上記特許請求の範囲に記載の構成を要旨とする本発明
の方法および装置によれば、幅方向には同一色で長さ方
向には周期的に繰返して現われる複数の色を有したシー
ト状被検材を、走行させながらこれを欠点検出用の光−
電変換形カメラで幅方向に沿って走査する際に、隣接す
る色相互の境界を高い信頼性をもって判別して、カメラ
が現在走査している色を認識できるという効果がある。
この効果に加えて、本発明装置においては、使い勝手が
よいという効果もある。
【図面の簡単な説明】 第1図から第4図は本発明の一実施例を示し、第1図は
色境界判別装置の回路構成を示すブロック図、第2図は
感熱式カラー複写紙の製造設備の概略的側面図、第3図
は感熱式カラー複写紙の一部と各種波形とを対比して示
した図、第4図は欠点検出装置の回路構成を示すブロッ
ク図、第5図は感熱式カラー複写紙の一部の平面図であ
る。 A……シート状被検材、8……光−電変換形カメラ、9
……合いマークセンサ、10……パルスジェネレータ、11
……記憶手段、12……入力手段、14……原点検出手段、
15……マイクロプロセッサ、16……同期手段、17……ア
ドレスカウンタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−9852(JP,A) 特開 昭60−190381(JP,A) 特開 昭60−183188(JP,A) 特開 昭59−146856(JP,A) 特開 昭62−112041(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.幅方向には同一色で長さ方向には周期的に繰返して
    現われる複数の色を有したシート状被検材を、走行させ
    ながらこれを欠点検出用の光−電変換形カメラで幅方向
    に沿って走査することにもとづく色境界判別方法であっ
    て、 上記複数の色の1周期パターンを予め記憶手段に登録し
    ておいて、この登録されたパターンを指定してから、上
    記シート状被検材が有した上記複数色の1周期パターン
    毎に上記シート状被検材に設けられた合いマークを検出
    すると同時に、上記シート状被検材の走行情報をパルス
    ジェネレータにより検出し、まず、上記合いマークの検
    出をもとにして、上記1周期パターンの先頭に位置され
    る色の始まり原点を検出し、次ぎに、上記パルスジェネ
    レータの出力をカウントして上記シート状被検材におけ
    る複数色の1周期パターン内の各色の境界を次々に指定
    するとともに、これらの指定により上記指定された登録
    パターンを、上記パルスジェネレータの出力に同期して
    上記記憶手段から読み出すことによって、上記シート状
    被検材の色境界を判別することを特徴とするシート状被
    検材の色境界判別方法。 2.幅方向には同一色で長さ方向には周期的に繰返して
    現われる複数の色を有するとともに、これら複数の色の
    1周期パターン毎に対応する合いマークを有した走行中
    のシート状被検材に対向して設けられ、上記合いマーク
    を検出する合いマークセンサと、上記シート状被検材の
    走行に伴ってパルスを発生すパルスジェネレータと、複
    数種のシート状被検材の各1周期パターンが夫々登録さ
    れる記憶手段と、上記複数種の1周期パターンを入力さ
    せるとともに登録されたパターンの中から一つを指定す
    る入力手段と、上記合いマークセンサの検出出力が供給
    されるとともに上記シート状被検材の1周期パターン内
    の先頭に位置される色の始まりを検出する原点検出手段
    と、上記各1周期パターンを上記記憶手段に登録させる
    とともに、上記登録パターンの内の一つを指定して、こ
    の指定された登録パターンに固有の原点基準データを上
    記原点検出手段に設定させ、かつ上記指定された登録パ
    ターンを読み出すマイクロプロセッサと、上記原点検出
    手段の出力および上記パルスジェネレータの出力が供給
    される同期手段と、この同期手段によりセット・リセッ
    トされるとともに上記シート状被検材における1周期パ
    ターン内の各色の境界を指定して上記指定された登録パ
    ターンのデータを、上記パルスジェネレータの出力に同
    期して読み出させるアドレスカウンタとを具備したこと
    を特徴とするシート状被検材の色境界判別装置。
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