JPS629570Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスク状記録媒体を用いた記録再生
装置に適用できるヘツドアクセス装置の改良に関
するもので、ヘツドの基準トラツクへの位置合わ
せを手軽に行なうことができるものを提供しよう
とするものである。

デイスク状記録媒体である磁気シートを用いた
磁気記録再生装置としては第１図に示す如く、モ
ータ１により磁気シート２を固定テーブル３の上
方で高速回転させる一方、ヘツドアクセス装置４
によりヘツド５を磁気シート２の径方向にアクセ
スさせ、その結果、磁気シートの同心円トラツク
の個々に１フイールドもしくは１フレームからな
る単位映像信号を記録し、又反復再生することが
できるようにされたものが知られている。ここ
で、ヘツドのアクセスはステツピングモータ６の
回転を、ヘツド５を備えたアクセス軸７の直線運
動に変換して行なうようにしているが、多トラツ
クの全域において所要の精度でアクセスを行なわ
せるため、アクセス可能なＮトラツクの中間
（N/2トラツク）位置でヘツド５を正確に位置規
制することが必要である。そのため、従来例で
は、固定テーブル３に取付けるヘツドアクセス装
置４の取付位置を矢印８方向に微調できるように
構成し、ヘツド位置の調整後に、ねじ９を締め付
け固定するものや、あるいは第２図に示す如く、
ヘツド５を固定したヘツドベース１０をアクセス
軸７に対してねじ１１を使つて可調整となし、そ
の調整後にねじ１２を締付け固定するものなどが
利用されていたが、いずれも微調整後に再度ねじ
９あるいは１２を締結することによりヘツド位置
の多少のずれ（数十ミクロン程度）を避け得ず、
調整に当たつて各ねじの締結によるヘツドギヤツ
プ位置の変化方向、量などの特性を把握しておか
ねばならず、その調整作業は非常に難かしく、ま
た長時間を要するものであつた。

本考案はこの調整作業の難かしさを緩和してヘ
ツド位置を正確に規制することができるヘツドア
クセス装置を提供しようとするものである。

第３図は本考案装置の１実施例を示したもので
ある。１３はアクセス軸で、その先端にはヘツド
ベースを介してヘツドが第１図と同様な手法で取
り付けられており、磁気シートの径方向にヘツド
をアクセスすることができるようにされている。
１４は側壁１５，１５及び１６，１６並びに底板
１７を持つハウジングで、アクセス軸１３はこの
ハウジング１４の側壁１５，１５に設けた軸受１
８，１８により支持されている。このハウジング
１４は側壁１５，１５に設けたねじ穴１９を利用
して固定テーブル３の下面に取り付けられるよう
になつている。２０はステツピングモータであ
り、このモータはテーブル２１を介してハウジン
グ１４の底板１７に取り付けられるように構成さ
れている。モータ２０の回転軸２２はハウジング
１４内に突設され、回転体２３が嵌着されてい
る。この回転体２３の回転運動をアクセス軸１３
の直線運動に変換するため、回転体２３に中間部
を巻回したベルト２４の各端部を、アクセス軸１
３の軸方向の２個所に取付けたブロツク２５，２
６に取付けるようにしている。２７はバツクラツ
シユ防止用のばねである。

テーブル２１はモータの軸芯から外れた位置に
突設させた支軸２８と、この支軸を中心とする円
弧上に形成した条溝２９，３０と、径方向に延在
する透孔３１とを備えている。これに対してハウ
ジング１４を構成する底板１７には支軸２８を受
け入れる透孔３２、及び上記条溝に遊嵌するねじ
３３，３４に螺合するねじ穴３５，３６、さらに
透孔３１内面に外接するカム３７を制御するため
の操作軸３８を支承する孔３９を備えている。

かかる本考案装置においてヘツド位置を規定す
るには、ねじ３３，３４を少しく緩め、操作軸３
８を制御して、底板１７に対してテーブル２１
を、支軸２８を中心にして回動せしめれば良い。
この回動により、底板１７に対してステツピング
モータ２０を第４図矢印４０方向に揺動させるこ
とができ、この揺動をハウジング１４の軸受１８
で規制して、アクセス軸１３をその軸方向に移動
させることができるからである。この調整後、底
板１７にテーブル２１を固定するためにねじ３
３，３４を締結するが、その締結時の応力はアク
セス軸１３の変位をもたらすようには作用しない
から、従来例のように締結に当たつて十分な配慮
を必要としない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気記録再生装置の概略構成
図、第２図はそのヘツドベース部の一部破断側面
図である。第３図は本考案装置の一部切欠き斜視
図、第４図は同装置の平面図である。 １３……アクセス軸、１４……ハウジング、２
０……ステツピングモータ、２４……ベルト（変
換手段）、２７……バツクラツシユ防止用のば
ね、２１……テーブル、１７……ハウジングの底
板、２２……モータの回転軸、２８……支軸（位
置調整手段）、２９，３０……条溝（位置調整手
段）、３３，３４……ねじ（位置調整手段）、３１
……透孔（位置調整手段）、３８……操作軸（回
動中心軸）、３７……カム（回転調整用カム）（位
置調整手段）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ デイスク状記録媒体の径方向にヘツドをアク
   セスするために、一端に前記ヘツドを固定する
   アクセス軸と、 このアクセス軸を摺動できるように支持する
   軸受を持つハウジングと、 このハウジング内に回転軸を突設せしめてな
   るステツピングモータと、 前記回転軸にα状に巻き付けられ前記ステツ
   ピングモータの回転運動を前記アクセス軸の直
   進運動に変換する変換手段と、 バツクラツシユ防止用のばねとを、 備えるα巻スチーベルト方式のヘツドアクセ
   ス装置に於いて、 前記ステツピングモータを支持するテーブル
   と、 このテーブルを、前記ハウジングの底板に対
   して前記回転軸の軸心から外れた１点を中心に
   回動位置調整を行う位置調整手段とを、 備えることを特徴とするヘツドアクセス装
   置。 ２ 前記位置調整手段は、 前記テーブルを前記１点を中心に前記底板に
   回動自在に取り付ける支軸と、 前記テーブルに設けられ前記支軸を中心とす
   る円弧上に形成された条溝と、 この条溝を貫通し前記テーブルを前記底板に
   固定するねじと、 前記軸心を中心として前記テーブルの前記支
   軸と対向する位置に設けられ、前記軸心方向に
   延在する透孔と、 この透孔の内面に当接すると共に、回動中心
   軸が偏心して設けられた円形状のテーブル回転
   軸整用カムとを、 備えることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のヘツドアクセス装置。