JPS5814473Y2 - アクセス軸の軸振れ防止機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は媒体の径方向にヘッドを案内させるアクセス軸
の軸振れ防止機構の改良に関する。

ディスク状記録媒体を回転制御しその径方向にヘッドを
アクセスさせる第１図に示したような記録再生装置にお
いては、アクセス駆動手段によって制御されるアクセス
軸はその先端に備えたヘッドが前記媒体の全アクセス領
域に亘って該媒体に常に最適な条件で対峙するためには
その軸振れをできるだけ生じないように制御されなけれ
ばならない。

そのため従来のこの種装置では第２図又は第３図に示す
ような軸振れ防止機構を備えている。

第２図にトいて、１はアクセス軸、２は二面を平行かつ
平滑に仕上げたガイド、３はこのガイドに引張りばね４
によってベアリング５を圧接すべく前記アクセス軸１に
固定したアーム、６はこのアームの支持ビンである。

また第３図に釦いて、１はアクセス軸、７はＶ字状の板
ばね、８はアクセス軸と板はねの一端を取付ける取付子
、９ ｒｒｉ板ばねの他端を取付ける取付部である。

かかる従来構成では、前者に唱いてはガイドの平行度と
平滑度を出すために製作コストが嵩み筐た組立調整も熟
練を必要とする難点があり、更に後者においてはアクセ
ス量を大きく採るとスペースが過大となりまた繰り返し
疲労破壊により板ばねの屈曲部が破断するため寿命が短
かいという欠点があった。

尚、その他にもアクセス軸にスプラインを設けた振れ止
め機構もあるが量産には適さない。

本考案はかかる従来の欠点を解消するアクセス軸の軸振
れ防止機構を提供するもので、以下その１実施例につき
図面を参照して説明する。

・・ウジング１０の両側壁を貫通させたアクセス軸１１
には、その長手方向にブロック１２，１３を互いに離間
してねじ１４，１４で固定してふ・す、またその＝端部
にヘッドＨを備えたヘッドマウン）ＨＭ（第１図参照）
を固定している。

この各ブロック１２，１３にはヘッドアクセスモータ１
５によって回転制御される回転体１６に巻回したベルト
１７の各端部１７ａ、１７ｂがねじ１８゜１８で固定さ
れ、而してアクセス軸１１は回転体の回転に応じ往復運
動せしめられる。

一方のブロック１３にはポリプロピレン、テフロン等摩
擦抵抗が小さくかつ耐摩耗性の秀れた樹脂よりなるリン
グ１９を外装したアーム２０を備えて釦り、そのアーム
の先端にはミニチュアベアリング２１が抜は止めリング
２２によって脱落しないように嵌め込ｌれている。

前記ハウジングの側壁１０ａにはガイド手段２３が微調
しうるように取付けられている。

すなわちこのガイド手段２３ば、前記ハウジングに設け
たピン２４に軸支されて釦り、そのピンを中心にして回
動しうるように長孔２５を備えていて、その長孔を貫通
させた締付ねじ２６にて・・ウジングに固定される構成
であり、その位置調整はこのガイド手段とハウジングの
間に備えた圧縮コイルはね２７に貫通させた調整ねじ２
８によって行われる。

かかるガイド手段２３は前記アクセス軸の全アクセス領
域に亘って前記ベアリング２１の転勤を許容する転勤（
ガイド）面２３ａを備えて釦す、またその上面には上記
アーム２０に相対的に摺動する板ばね２９を備えている
。

この板ばねは、アクセス軸の位置に拘らず前記アームに
備えた前記ベアリングを前記ガイド面２３ａに圧接しう
るように全アクセス領域に亘って前記アーム２０を圧接
しうるように構成されている。

そして本考案機構では、板はね２９によって滑りリング
を外装したアーム２０を介して１個のベアリング２１を
ガイド手段２３の平滑に仕上げられたガイド面に圧接し
て軸振れを防止させるとともに、締付ねじ２６を緩め調
整ねじ２８を回すことによりピン２４を回転中心として
ガイド手段２３に角変位を与えアクセス軸１１とガイド
面を平行に合わせることができる。

この平行調整が終了すればねじ２６を締め付はロックす
れば良い。

かかる本考案機構は、従来の同種機構に対して次の４点
で優れているものである。

第１に構造が簡単である。

第２に製造コストが安い、第３に組立調整が容易である
。

更に第４に寿命も半永久的で信頼性が高い。

又、摩擦抵抗が小さくかつ耐摩耗性の秀れた樹脂リング
１９の使用により、アクセス軸の移動が滑らかであり、
ガタが生じにくい。

【図面の簡単な説明】

第１図は記録再生装置の側面図、第２図イ及び口並びに
第３図イ及び口はそれぞれ従来の軸振れ防止機構の正面
図及び側面図である。 第４図は、本考案機構を示し、同図イはその要部正面図
、同図口はその要部側面図、更に同図ハは斜視図である
。 主な図番の説明、Ｈ・・・・・・ヘッド、ＲＤ・・・・
・・記録媒体、１１・・・・・・アクセス軸、２０・・
・・・・アーム、２１・・・・・・ベアリング、２３ａ
・・・・・・転動（ガイド面）、１０・・・・・・ベー
ス（ハウジング）、２３・・・・・・ガイド手段、２９
・・・・・・板ばね、１９・・・・・・樹脂製リング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ヘッドを媒体の径方向に移送させるためのアクセス軸に
   固定したアームの先端部に備えたベアリングを、前記ア
   クセス軸の全アクセス領域に亘って前記ベアリングの転
   勤を許容しかつその転動面の位置を調整しうるようにベ
   ースに取付けられたガイド手段に、該ガイド手段に固定
   されかつ前記アームに摺接する板ばねにより圧接せしめ
   るアクセス軸の軸振れ防止機構に釦いて、 前記アームの前記板ばねが摺接する面に摩擦抵抗が小さ
   くかつ耐摩耗性の秀れた樹脂性リングを外装したことを
   特徴とするアクセス軸の軸振れ防止機構。