JPS629092B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS629092B2
JPS629092B2 JP52148343A JP14834377A JPS629092B2 JP S629092 B2 JPS629092 B2 JP S629092B2 JP 52148343 A JP52148343 A JP 52148343A JP 14834377 A JP14834377 A JP 14834377A JP S629092 B2 JPS629092 B2 JP S629092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urokinase
gelatin
aqueous solution
molecular weight
added
Prior art date
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Expired
Application number
JP52148343A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5480406A (en
Inventor
Kyoshi Harada
Yoshuki Hirakawa
Seiichi Morisono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP14834377A priority Critical patent/JPS5480406A/ja
Publication of JPS5480406A publication Critical patent/JPS5480406A/ja
Publication of JPS629092B2 publication Critical patent/JPS629092B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は注射用ウロキナーゼの製法に関する。
ウロキナーゼは周知の如く血栓溶解剤として繁用
されている医薬であり、静脈注射によつて投与さ
れている。 医薬として用いられるウロキナーゼは人由来の
ものであるが、溶液状態では非常に不安定で失活
し易いため凍結乾燥製剤の型に製剤化され、投与
時に生理的食塩水やブドウ糖液等に溶解させて使
用されている。このウロキナーゼ製剤は、通常精
製ウロキナーゼ原液を蒸留水で希釈し、ついで無
菌ろ過したのち凍結乾燥する如き方法により調製
されるが、上記したようにウロキナーゼは溶液状
態では不安定であるため、精製原液の保存時や製
剤の調製時あるいは更に投与時にもウロキナーゼ
が失活する。 従来、溶液状態におけるウロキナーゼの安定化
法としては、例えばウロキナーゼ含有水溶液にゼ
ラチンを添加する方法が知られている
〔Experimentia,23,261(1967),月刊薬事,
14,163(1972)〕。しかしながら、この方法にお
いてウロキナーゼの安定化に、通常医薬製剤の製
造に繁用されている分子量が約50000乃至100000
であるゼラチンを用いると、ウロキナーゼを殆ど
失活させることなく製剤調製操作を実施し得る
が、ウロキナーゼ含有水溶液に上記ゼラチンを添
加する際、いつたん該ゼラチンを冷水で膨潤さ
せ、ついで加熱する如きはん雑な前処理が必要と
なり、また無菌ろ過の際にはロ過速度の遅延が起
り、更に投与時製剤を生理的食塩水やブドウ糖液
に溶解させる際にはいわゆる“ままこ”を形成し
て速みやかに澄明な溶液となり難い等の不都合の
あることが判つた。 このような不都合が生じる主たる原因は、通常
医薬製剤の製造に使用されているゼラチンは水に
対する溶解性が低いためであり、そこで本発明者
等は水に対する溶解性がより良好と予想される低
分子量のゼラチンの利用につき研究を行なつた。
まず水に対する溶解性が極めて良好な分子量が約
10000以下であるゼラチンを用いる場合について
実験を行なつたところ、無菌ろ過時のろ過速度や
あるいは生理的食塩水やブドウ糖液に対する溶解
性は著しく改善されたものの、ウロキナーゼ活性
が著しく低下することが判つた。 しかるに本発明者等は更に引続き研究を重ねた
結果、ウロキナーゼ含有水溶液に添加するゼラチ
ンとして平均分子量が約10000乃至50000程度であ
るゼラチンを用いれば、前記不都合を解消し、し
かもウロキナーゼを安定化せしめ得ることを見出
し、更にウロキナーゼ含有水溶液にD−マンニツ
トもしくはグリシンを添加すれば、投与時におけ
る製剤の溶解性を著しく改善し得ることを見出し
た。 すなわち、本発明はウロキナーゼ含有水溶液に
平均分子量が約10000乃至50000であるゼラチンを
添加し、ついで無菌ろ過することを特徴とする注
射用ウロキナーゼの製法である。本発明におい
て、ウロキナーゼ含有水溶液としては、例えば人
尿中のウロキナーゼをアクリロニトリル系繊維,
リン酸セルロース等により捕集し、硫安分画処理
したのちイオン交換樹脂またはCMCセルロー
ス、DEAEセルロースの如きイオン交換体に対す
る吸脱着処理してウロキナーゼを濃縮し、更にゲ
ルろ過によりパイロジエンを除去することにより
得られる精製ウロキナーゼ原液またはその蒸留水
希釈液、あるいはこの原液を凍結乾燥して得られ
る精製ウロキナーゼ粉末を蒸留水に溶解させた溶
液等があげられる。 また本発明において、上記ウロキナーゼ含有水
溶液に添加溶解させるゼラチンとしては、平均分
子量が約10000乃至50000,とりわけ分子量が
10000以上で50000以下のものが好ましい。またそ
の所要量はウロキナーゼ含有水溶液に対して約
0.05〜2W/V%程度であればよく、約0.05W/
V%以下ではウロキナーゼ安定化効果が殆ど得ら
れず、また約2W/V%以上ではウロキナーゼの
安定化効果は得られるものの無菌ろ過操作がはん
雑となり、また投与時製剤の溶解性が低下するの
で好ましくない。本発明において、ウロキナーゼ
含有水溶液に上記ゼラチンを添加し、溶解させる
には、該ウロキナーゼ含有水溶液に直接ゼラチン
を添加して溶解させても、また別途ゼラチンを蒸
留水に溶解してゼラチン水溶液を調製しておき、
このゼラチン水溶液をウロキナーゼ含有水溶液に
添加してもよい。いずれの場合にもこれらの操作
はウロキナーゼ活性が失活せず、かつゼラチンが
ゲル化しない温度域下で実施するとよい。また無
菌ろ過に際しては、通常孔径約0.22〜0.45μ程度
のメンブランフイルターが用いられ、約0.3〜5
Kg/cm2程度の加圧下に好適に実施される。 また更に上記ウロキナーゼ水溶液にはD−マン
ニツトまたはグリシンを該水溶液に対して約0.1
〜5W/V%程度溶解させることによりウロキナ
ーゼの凍結乾燥製剤の溶解性を著しく改善するこ
とが出来る。 本発明方法により得られる注射用ウロキナーゼ
はウロキナーゼ含有水溶液の無菌ろ過液の型で得
られるので、直ちに常法によつて凍結乾燥して注
射用ウロキナーゼ製剤に製剤化しても、また一た
ん凍結して保存したのちに常法によつて製剤化し
てもよい。 本発明方法によれば、ウロキナーゼ活性を低下
させることなく、簡便な操作により注射用ウロキ
ナーゼを製造することが出来、また該注射用ウロ
キナーゼを製剤化して得られる注射用ウロキナー
ゼ製剤は生理的食塩水やブドウ糖液に極めてよく
溶けるので投与時非常に便利である等の利点があ
る。 実験例 1 蒸留水1にウロキナーゼを3000IU/mlとな
るように溶解し、これに下記第1表に示すゼラチ
ンを0.5W/V%となるように添加溶解する。こ
のウロキナーゼ含有水溶液を室温に放置し、残存
ウロキナーゼ活性を経時的に測定した。その結果
は第1表に示す通りであり、ゼラチンの分子量が
10000以下のものにはウロキナーゼの安定化効果
が殆どないことおよびその安定化効果はゼラチン
分子量が大きくなるにつれて増大することが認め
られた。
【表】 実験例 2 実験例1と同様にして調製したウロキナーゼ含
有水溶液を孔径0.22μのメンブランフイルタ−
(直径42mm)で1Kg/cm2の加圧下に無菌ろ過し、
ろ液1得られるまでの時間を測定した。その結
果は第2表に示す通りであり、ゼラチンの分子量
が大きくなるにつれてろ過速度が遅延することが
認められた。
【表】 実験例 3 実験例1と同様にして調製したウロキナーゼ含
有水溶液にD−マンニツトまたはグリシンを
0.5W/V%溶解する。この溶液を実験例2と同
一の条件下に無菌ろ過し、得られるろ液2mlをバ
イアルビンに充填したのち常法により凍結乾燥し
て注射用ウロキナーゼ製剤を得る。このバイアル
ビンに生理的食塩水3mlを注加し、静置した状態
で該製剤が完全に溶解するまでの時間を測定し
た。その結果は第3表に示す通りであり、ゼラチ
ン分子量が大きいものほどウロキナーゼ製剤の溶
解性が低下するが、D−マンニツトまたはグリシ
ンを添加しておくことにより、溶解性が著しく改
善されることが認められた。 尚、D−マンニツトおよびグリシンを添加しな
い場合を対照とした。
【表】 実施例 1 精製ウロキナーゼを3000IU/mlとなるように
蒸留水に溶解し、これにゼラチン(分子量20000
〜30000)3mg/mlとなるように添加溶解する。
この水溶液を孔径0.22μのメンブランフイルター
(直径42mm)で1Kg/cm2の条件下に無菌ろ過す
る。この際ろ過時間はろ液1当り8分であつ
た。ろ液を2ml容バイアルびんに分注したのち−
40℃で真空下に凍結乾燥することにより注射用ウ
ロキナーゼ製剤を得る。 実施例 2 実施例1と同様にして得られたウロキナーゼ含
有水溶液にゼラチン(分子量:30000〜50000)を
3mg/mlとなるように添加溶解し、実施例1と同
様に無菌ろ過.凍結乾燥することにより、注射用
ウロキナーゼ製剤を得る。尚、無菌ろ過時間はろ
液1当り約9分であつた。 実施例 3 実施例1と同様にして得られた精製ウロキナー
ゼ含有水溶液にゼラチン(分子量20000〜30000)
を5mg/mlおよびD−マンニツトを5mg/mlとな
るように添加溶解し、以下実施例1と同様に処理
して注射用ウロキナーゼ製剤を得る。 実施例 4 実施例1と同様にして得られたウロキナーゼ含
有水溶液にゼラチン(分子量30000〜50000)を5
mg/mlおよびグリシンを3mg/mlとなるように添
加溶解し、以下実施例1と同様にして注射用ウロ
キナーゼ製剤を得る。 実施例 5 アクリロニトリル系繊維またはリン酸セルロー
ス等により人尿中のウロキナーゼを捕集し、硫安
分画を行なつたのち、アンバーライトIRC−50,
CMCセルロース,DEAEセルロース等のイオン
交換体を単独または組合せて処理して精製し、つ
いでセフアデツクスG−100によるゲルロ過して
パイロジエン除去処理することにより、精製ウロ
キナーゼ原液(約50000IU/ml)を得る。この原
液にゼラチン(分子量20000〜30000)を3mg/ml
となるように添加溶解したのち実施例1と同一条
件下に無菌ろ過する。無菌ろ過時間はロ液1当
り10分であつた。得られたろ液は凍結し、3ケ月
間保存したがウロキナーゼ活性の低下は殆ど認め
られなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ウロキナーゼ含有水溶液に平均分子量が約
    10000乃至50000であるゼラチンを添加し、ついで
    無菌ろ過することを特徴とする注射用ウロキナー
    ゼの製法。 2 ウロキナーゼ含有水溶液に添加するゼラチン
    の分子量が約10000乃至50000である特許請求の範
    囲第1項記載の製法。 3 ウロキナーゼ含有水溶液に更にD−マンニツ
    トまたはグリシンを添加する特許請求の範囲第2
    項記載の製法。 4 ウロキナーゼ含有水溶液に対してゼラチンを
    約0.05〜2W/V%.D−マンニツトを約0.1〜
    5W/V%添加する特許請求の範囲第3項記載の
    製法。 5 ウロキナーゼ含有水溶液に対してゼラチンを
    約0.05〜2W/V%.グリシンを約0.1〜5W/V
    %添加する特許請求の範囲第3項記載の製法。
JP14834377A 1977-12-09 1977-12-09 Preparation of urokinase for injection Granted JPS5480406A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14834377A JPS5480406A (en) 1977-12-09 1977-12-09 Preparation of urokinase for injection

Applications Claiming Priority (1)

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JP14834377A JPS5480406A (en) 1977-12-09 1977-12-09 Preparation of urokinase for injection

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Publication Number Publication Date
JPS5480406A JPS5480406A (en) 1979-06-27
JPS629092B2 true JPS629092B2 (ja) 1987-02-26

Family

ID=15450638

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JP14834377A Granted JPS5480406A (en) 1977-12-09 1977-12-09 Preparation of urokinase for injection

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4370417A (en) * 1980-04-03 1983-01-25 Abbott Laboratories Recombinant deoxyribonucleic acid which codes for plasminogen activator
US6372716B1 (en) * 1994-04-26 2002-04-16 Genetics Institute, Inc. Formulations for factor IX
WO2011149016A1 (ja) * 2010-05-26 2011-12-01 公立大学法人奈良県立医科大学 血栓溶解酵素含有複合体

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JPS5480406A (en) 1979-06-27

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