JPS6286265A - 床免震装置 - Google Patents

床免震装置

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JPS6286265A
JPS6286265A JP22585385A JP22585385A JPS6286265A JP S6286265 A JPS6286265 A JP S6286265A JP 22585385 A JP22585385 A JP 22585385A JP 22585385 A JP22585385 A JP 22585385A JP S6286265 A JPS6286265 A JP S6286265A
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floor
damper
floor structure
coil spring
spring
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三宅 拓
矢野 忠弘
吉雄 丹野
浩 速水
相沢 覚
雅彦 東野
郁夫 下田
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Oiles Industry Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Oiles Industry Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、例えば電算機室の床あるいは他の重要精密
機器類が設置された床又は爆発物とか薬品等の危険物が
収納された室の床に加わる地震力を低減(免震)し、も
って機器の作動停止や損傷あるいは危険状態の発生を未
然に防止するために実施される免震床工法及び同工法の
実施に直接使用される床免震装置に係り、さらにいえば
、床構造体を極力小さな抵抗で水モ移動可能に支える移
動支承部と、同床構造体の移動後の復元機能、あるいは
移動時のトリガー機器及び過大な移動(変形)を防ぐ減
衰機器を働くダンパー作用部とを独立の構成としたこと
を特徴とする免震床工法及び床免震装置に関する。
(従来の技術) ■ 例えば特開昭52−103823号公報に記載され
た免震床工法及び床免震装置は、大略下床スラブ上にす
べり板を固定し、その上にベースプレートを滑動自在に
載せ、このベースプレート上の枠体に床構造体の支点部
分を載置し、前記枠体には一端を下床スラブに止着した
水平コイルバネ及び水平ダンパーを取り付た構成とされ
ている。つまり、床構造体の可動支承部とダンパー作用
部とを一体的に複合化した構成である。
なお、特開昭52−104324号、特開昭52−10
4324号、特開昭52−104325号公報それぞれ
に記載された免震床工法ないし床免震装置も、はとんど
同じ原理構造に立脚している。
■ また、特公昭58−38144号公報に記載された
床免震装置は、被免震機器等を固定する架台(つまり床
構造体そのものともいえる)を、乎面略相似な長方形状
の水平な台わく内に低摩擦要素を介して滑動自在に載置
し、台わくと架台との間に水平コイルバネ及び水平ダン
パーを取り付けた構成とされている。これもやはり床構
造体の可動支承部とダンパー作用部とを一体的に複合化
した構成である。
なお、特公報昭和58−38145号公報記載の床免震
装置も、はとんど同じ原理構造に立脚している。
(発明が解決しようとする問題点) ■ 床免震装置に関しては、一般に外力の主要振動数よ
りも免震装置の固有振動数を小さくすること、即ち長周
期化することにより応答加速度を低減することが基本理
論であり、位置復元用バネのバネ定数はできるだけ小さ
くすることが要望される。
しかるに、上述した従来例■■の構成では、床構造体の
支持、即ち鉛直荷重の負担と、床構造体の移動後の位置
複元機渣及び減衰機能等の水平力負担とを兼ねた複合化
構成であるため、実際の施工上はコスト面の要求、スペ
ース的な制約、作!俺率の面からどうしても移動支承部
の数量を制限され勝であり、相対的に一基の床免震装置
にかかる床構造体の鉛直荷重が大きくなる。従って、移
動支承部を支持する下地スラブの強度が問題となり、場
合によっては既設の工事では下地スラブの補強をしなけ
れば床免震装置の設置が困難な場合もある。
また、従来例■のようにすべり材を使用した支承部の場
合は、ベアリングボールのようなころがり材使用の構成
と比較すると、摩擦係数が非常に大きくなって移動支承
部における水平移動時の抵抗が大きくなり、理想的に小
さいバネ定数の復元用バネを使用することには位置復元
機能上限界がある。即ち、無理して弱い復元用バネを使
用すると、移動後に残留変位を生ずるというような問題
点がある。
■ また、上記従来例■■では過大な変形(移lh)を
防止する減衰機能用としてピストンダンパーを使用して
いるが、ピストンダンノミ−には方向性が定まっている
という弱点がある。即ち、免震床は大変位するためピス
トンダンパーのストロークは例ば30c層はどの長大な
ものが必要となり、かつピストンダンパーは方向性を持
っているので動きがスムーズでなくなる。また、ストロ
ークが長大なピストンダンパーは甚だ高価なものとなる
という問題点があった。
(問題点を解決するための手段) (第1の発明) 上記従来技術の問題点を解決するための手段として、こ
の発明の免震床工法は、図面に実施例を示しているとお
り、 床構造体(F)はその各支点部をベアリングボール(3
)を利用した移動支承部CB)で水平移動の抵抗が極小
で鉛直荷重のみ受ける状態に支持せしめた。他方、床構
造体(F)と下地スラブ等の固定床系(C)との間に、
床構造体(F)の水平移動に対する位置復元機部、移動
時のトリが一機能及び減衰a f@を備えたダンパー作
用部(A)を設置した。
(作  用) 要するに床構造体Fの鉛直荷重支持部(移動支承部B)
と水平力支持部(ダンパー作用部A)とを機部分化して
個々独立の構成となさしめ、特に鉛直荷重支持部はベア
リングボールを具備する程度の極めて簡単、小形で安価
な移動支承部Bとされているので、これを床構造体Fの
平面形状及び平面積、載荷重の大きさ等に応じて必要十
分なだけ多数使用して床構造体Fを支持せしめ、もって
1基当りの移動支持部Bが負担する鉛直荷重を低減し適
度に分散することができる。
従って、固定系床Cの強度に応じて鉛直荷重支持部を配
置し、もって固定系床Cの強度に心配のない床免震装置
の設置が可能となる。その上、ベアリングボールのころ
がり摩擦係数は非常に小さいために移動支承部Bにおけ
る水平移動時の抵抗が小さく、理想的に小さいバネ定数
の位置復元用バネの使用を容易に可能ならしめるのであ
る。
他方、ダンパー作用部Aは、前記移動支承部Bのa量、
配置等に左右されることなく、やはり床構造体Fの平面
形状及び平面積その他を考慮して最も望ましい配置を選
んで独自に必要数量だけ使用でき、一般に移動支承部B
に比べてはるかに少数とすることができる。従って、ス
ペース的な制約を受けることも少なく、設計、施工上の
自由度が大きい、そして、総合的な経済性では従来の複
合構成のものを上回る結果となる。
しかも、床施工は、まず移動支承部Bの上に床構造体を
組立て、しかる後にダンパー作用部Aを設置する手順を
採用することも可能である。
(第2の発明) 同上の問題点を解決するための手段として、この発明の
床免震装置は、上記免震床工法の実施に直接使用するも
のであって、やはり図面に実施例を示しているとおり、 基本的には、床構造体(F)の各支点部を支える移動支
承部(B)と、同床構造体(F)と下地スラブ等の固定
系床(C)との間に設置されたバネダンパー部(A)と
の組合せとして構成した。
(イ) そして、移動支承部CB)は、床支持部(C)
上に設置した平たい下部ボール受け鋼板(1)と、前記
ボール受け鋼板(1)上に自由状態に置かれたベアリン
グボール(3)と、床構造体(F)の側に取り付けて前
記ベアリングボール(3)玉に載せられた平たい上部ボ
ール受け鋼板(4)とより成るものとした。
(ロ) また、バネダンパー部(A)は、浅くモたい容
器状をなす高剛性のダンパー主体(10)を固定系床(
C)に取り付け固定し、該ダンパー主体(10)内に粘
性液体(11)を一定量収容せしめた。他方、床構造体
(F)の側に取り付けた下面が前記ダンパー主体(10
)の底面と略平行で平たい可動子(12)を前記粘性液
体(11)中に浸漬させて前記ダンパー主体(10)の
底面との間に一定の隙間(d)を確保せしめた。そして
、一端を下地スラブ等の固定系床(C)に正着した引張
用又は圧縮用のコイルバネ(13)の他端に圧縮力は伝
えないロープ状部材(10を連結し、該ロープ状部材(
10の他端を前記可動子(12)に連結すると共に該ロ
ープ状部材(14)とコイル/Sネ(13)との中間部
に取り付けた反力受はローラ(15)を前記ダンパー主
体(10)の側1(10a)の内面に当接せしめて構成
した。
なお、上記コイルバネ(13)及びロープ状部材(!4
)は、その最も好ましい実施態様として可動子(12)
を中心とする水率面上の直角4方向に4本設置し、かつ
コイルバネ(13)には床構造体(F)のトリガー外力
値に相当する大きさの手引張力又は予圧縮力が打手され
る。
(作  用) 移動支承部Bは、床構造体Fの鉛直荷重のみ負担するよ
うにベアリングボール3の転がりを利用した構成であり
、特にベアリングボール3は、焼入れ処理されて十分に
硬い上下のボール受け鋼板1.4間に介在しているので
、鉛直荷重の負担(伝達)に問題は無く、かつ極小の抵
抗で転がり運動する。
しかも、床構造体Fの水モ移動ストロークに対してベア
リングボール3は繕ストローク移動するに過ぎないので
、結局、上下のボール受け鋼板l、4の直径はポールを
移動側に付設した構成のものと同一の移動ストロークを
満足させるについて約イで良く、面積比では%と小さな
もので良いから、高価な熱処理鋼板の経済性を高めるこ
とができる。
次に、バネダンパー部Aは、床構造体Fの鉛直、荷重は
一切負担せず、移動後の位置復元機能、移動時のトリガ
ー機能及び減衰機能を必要十分に奏するように引張用の
コイルバネ13及び粘性液体11の粘性抵抗が活用され
ている。
とりわけ、コイルバネ13は、当該床免震装置の固有振
動数を小さくすることに理想的な小さいバネ定数のもの
、例えば3 kg/c層程度のものを使用回置であり、
免震性能に優れている。
また、減衰機能は、可動子12に対する液体11の粘性
抵抗として奏されるので、方向性というちのが全くない
から、方向性を予測不可能な地震入力に対して対応性能
に優れる。また、減衰箋力は、可動子12とダンパー主
体10の底面との間の隙間dの大きさの調節により広範
に調整可能である。
次に、コイルバネエ3に例えばlQKg程度の手引張力
を導入した場合、乎常この手引張力は固定系床C側のバ
ネ受けと、反力受はローラ15が当接したダンパー主体
10の側壁10aとの間でのみ働き、可動子12には力
の作用を一切及ぼさない、そして、床構造体Fが水平力
(地震入力)を受けても、それがコイルバネ13の前記
手引張力の大きさ以上とならない限り移動を生じない、
これが所謂トリガー機能であり、そのトリガー外力値は
前記コイルバネ13の手引張力として自由に設定し2m
mすることができる。
つまり、床構造体Fが移動しても、コイルバネ13の引
張方向側のコイルバネ13についてのみその引張力が復
元作用として働くのであり、逆に圧縮方向側のコイルバ
ネ13についてはロープ状部材14の蛍かス屈曲C感λ
)〉1.Y球島バウAL−喝■七れてしまい、力の授受
を生じない、従って、前記トリガー機能がきちんとその
効果を発揮するし、他方、トリガー外カ僅の設定を正確
に行なえるのである。
(実 施 例) 次に、図示したこの発明の好適な実施例を説明する。
第1図〜第9図において、図中Bは床構造体Fの各支点
部を支える移動支承部であり、Aは同床構造体Fの移動
後の位置復元等を目的として床構造体Fと固定系床Cと
の間に設置されたバネダンパー部である。
床構造体Fは、剛性平版状に組立てられた鉄骨架台fl
  とその上に敷設されたフロアパネルf2とより成る
(第3図)、鉄骨架台f1の四隅の支点位置に移動支承
部B・・・を設置し、もって鉄骨架台fl を床支持部
たる下地スラブC上に支持せしめている(第2.3図)
その詳細な構成は第4図A、Hに示したとおり、下にス
ラブc−hには、焼き入れ処理された直径がφ300位
の平たい下部ボール受は鋼板1を収容し拘束保持した浅
い皿状の保持器1′が、アンカーポルト5.5にて固定
し設置されている。
ベアリングボール3としては、φlB位、の大きさのも
のを7個使用しく第4図B)、これを等配してリテーナ
3′により拘束保持せしめた上で、前記下部ボール受は
鋼板1上略中央部に置かれている。
他方、鉄骨架構f1の支点部には、下面に浅い皿状の保
持器4′を下向きに取り付けたサポートリング6をポル
ト7で設置し、同保持器4′に収容された上部ボール受
は鋼板4を前記ベアリングボール3上に載せている。こ
の上部ポール受鋼板4も、焼き入れ処理された直径がφ
p00位の平たい円板である。
従って、床構造体Fは、その四隅に設置した上記構成の
移動支承部Bにより、ベアリングボール3の転がり運動
による非常に小さい摩擦係数で水平移動が自在に鉛直荷
重のみが支持されている。
この故に、周辺の固定床f3とは起伏自在な緩衝床部f
4を介して一連の床面が形成されている(第3図)。
なお、−基の移動支承部Bが負担する鉛直荷重が大きく
なり過ぎるときは、さらに床構造体Fの支点数を増やす
こと、あるいは下地スラブCの強度上に心配のある部分
については支点位置を強度上心配のないところに変えて
(ずらして)移動支承部Bを設置することもかなり自由
に行なえる。
ところで、上記移動支承部Bの原理構造は、第5図Aに
略示した如く、E下のポール受鋼板41、lでベアリン
グボール3を単に挾んでいるにすぎないので、床構造体
Fにストロークaの水平移動が生じた場合、そのうちの
a / 2ストロークはベアリングボール3の移動によ
ってまかなわれる(第5図B)、よって、結局上下のボ
ール受は鋼板4.1の直径は1寸法で足り、大きな水平
移動ストロークにもかかわらず安価に、かつ小型のもの
として構成できるのである。
もっとも、この移動支承部Bについては、従来一般のベ
アリングボール式支承部を採用実施することも可能であ
る。
次に、バネダンパー部Aは、床構造体Fの中央部左右の
位置に2基設置されている(第2図)その詳細な構成は
第7図と第8図A、Hに示したとおり、固定系床たる下
地スラブC上に、平面が内径がφ650位の円形で、高
さが約100mm位の鋼製の浅い容量形状のダンパー主
体10が、アンカーポルト18及びナツト17で水平に
固定されている。
このダンパー主体10内には、例えばシリコン等の高分
子粘性物質の如き粘性液体11が、深さ20腸■位の量
だけ収容されている。
他方、床構造体Fの鉄骨架構f1にダンパー受は架台1
8をボルト止めで水平に架設し、その中央下部に可動子
支持台19が吊りポルト20とこれにねじ込んだナツト
21、及び押えポルト22とロックナツト23により取
り付け固定されている。つまり、吊りポルト20と押え
ポルト22の操作により可動子支持台18を、ひいては
可動子12の高さを調整可能である。
可動子12は1例えば厚さ6■位、直径φ 150位の
鋼製円板であり、これは4本のロッド24の下端にネジ
24aにより着脱可能に取付けられている。
ロッド24の上端は前記可動子支持台19に取り付けら
れている。かくして、可動子12はダンパー主体10の
底面10b上に通常約10mm位の隙間dをあけて平行
に対峙せられ、かつこの可動子12は粘性液体11中に
浸漬されている。前記の隙間dは、上述した如く吊りポ
ルト20、押えポルト22により調整可能である。また
、可動子12はネジ24aの操作によ、す、必要な減衰
性能の大きさに応じた直径のものに交換が可能である。
ちなみに、振動速度20cm/s *温度20’C1可
動子12の直径はφ150、粘性液体11はシリコンオ
イルであるときの減衰力は34Kgであった。
次に1図中13はバネ定数が3 kg/cm位の強さで
長さBoom層位の引張用コイルバネであり、その外端
には引張り調整ポルト25を連結し、固定系床たるド地
スラブCにアンカーポルト26で固定したサポートアン
グル27に前記引張り調整ポルト25が調整ナツト29
で止められている。即ち、調整ナツト29のねじ込み量
により、コイルバネ13の強さ、即ち手引張力の大きさ
を調整可ス克である。
コイルバネ13の内端には1幅20麿曹、長さ250鳳
膳位の平鋼板より成る連結棒29が連結され、該連結棒
29は上記ダンパー主体10の垂直な側壁10aにおけ
る前記高粘液体11の液面より高い部位の周方向に形成
したスリット30を通じてダンパー主体10内に差し込
まれている。そして、該連結棒29の内端に取り付けた
反力受はローラ31が側壁10aの内面に当接されてい
る。従って、コイルバネ13の手引張力は、平常時はサ
ポートアングル27と側壁10aとの間にのみf@き、
可動子12には及ばない。
図中14は圧縮力は伝えないロープ状部材たるローラチ
ェンであり、その一端を前記連結棒29と連結し、他端
は上記可動子12のロッド24と一体をなす平板32と
連結されている。このローラチェン14は、連結棒29
の内端部から平板32までの連結点間距離と等しい長さ
のものとされている。
上記コイルバネ13等は、第7図に示したように、可動
子12を中心として直角4方向に4木設近されている。
そして、地震入力の方向性の不確定に対処するため、連
結棒29を通すスリット30は円周方向に約80@位の
円弧角で形成されている。また、コイルバネ13は水平
方向の振れ及び鉛直方向の弛みに対処するためスライデ
ィングプレート33で支持されている。
もっとも、上記コイルバネ13等は、可動子12を中心
として、約120°位の等角間隔で3方向に3本設置し
た構成としてもよい。
このバネダンパー部Aの原理構造と作動状態を第9図A
、 B、cに略示したとおり、床構造体F(鉄骨架橋f
+)に水平外力が加わり可動子12が移動しようとする
と、引張られる側のコイルバネ13が抵抗し、予めトリ
ガー外力値として設定されている手引張力(例えば10
kgぐらい)以上の外力でない限り移動は阻止される。
これがトリガー機能である。
他方、圧縮側のコイルバネ13に関しては、ローラチェ
ン14が屈曲して圧縮力を一切伝達しない(第9図B)
、よって、引張り側のコイルバネ13に設定した手引張
力の大きさのみが正確にトリガー外力値として(動く、
その大きさは引張調整ポルト25と調整ナツト29とに
より調整可能である。
可動子12がコイルバネ13の手引張力を越える外力で
移動されると、該引張り側のバネ力が位置復元力として
働く(第9図C)、即ち、移動後の位置復元機能である
また、上記のように可動子12が移動する際には、高粘
性液体11の粘性せん断抵抗により過大な移動を防ぐ減
衰機能が働くのである。
(第2の実施例) 第10図は、平面積の大きい床に実施された床免M8置
の平面配置構成の例を示している。
即ち、床の支点数を必要に応じて増やして各々の位置に
移動支承部Bを設置し、かつバネダンパー部Aもその台
数を増やして対処しているのである。
(第3図の実施例) 第11図は、圧縮用のコイルバネ13′を使用したバネ
ダンパー部Aの例を示している。
即ち、コイルバネ13”は、外端を下地スラブCに自在
受け38を介して取り付けて支持反力をとったバネケー
シング35内に納め、同コイルバネ13′の内端はバネ
ケーシング35に対してねじ込まれたバネ受け38に当
接せしめている。そして、このコイルバネ13′の中空
部に通した連結棒29の先端にコイルバネ13′の外端
と当接するバネ受け36を取り付けた構成とされている
。つまり、トリガー外力値は、バネ受け39のねじ込み
量による予圧縮力として付ケされるのである。
従って、第7図の引張りコイルバネ13によるものと作
用原理に変りはなく、全く同様に使用できる。
(発明が奏する効果) 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この発
明の免震床工法及び床免震装置によれば、床構造体Fの
移動支承部Bと、水平移動に対するバネダンパー部Aと
を各々別個独立の構成とし、床構造体Fの各支点部は移
動支承部Bによってのみ支持せしめるから、床下面積の
大小やモ面形状、載荷重の大きご如何にかかわらず、設
計、施工上の対応に自由度が高く、床構築の作業−r−
1頭及び施工性にも優れ、トータルコストも安価なもの
とすることができる。
しかも、−基の移動支承部Bが負担する鉛直荷重を小さ
く制限する設計、施工が容易に可能であり、よって床構
造体Fの水上移動時の抵抗を極めて小さいものとするこ
とができ、理想的に小さい/ヘネ定数の復元用コイルバ
ネ13の使用が可能であり、免震性イ戯に優れた床を構
築できる。
また、床移動後の位置復元機能、移動時のトリガーJa
、鋤及び減衰機走を働くバネダンパー部Aは、鉛直荷重
は一切負担せず、コイルバネ13に設定した手引張力が
トリガー外力値として完全に正確に作用するし、その調
整が容易である。
しかも、減衰機部は、高粘性液体11の粘性せん断抵抗
を利用したものであるから、格別方向性というものがな
く、 3800全方向に等しく(動くので、方向性を予
測不可能な地震入力に対して完べきに働く高い信頼性が
イ1)られる、そのL、減衰能力は、可動T−12とダ
ンパー主体10の底面との隙間dの大きさとして調整回
走であるから、以りの総合効果としても優れた免震性俺
を期待できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の床免震装置の実施状態を示した一部
破断の斜視図、第2図は同免震床の主要構造の平面図、
第3図は第2図の■−m矢視図、第4図A、Bは移動支
承部の垂直及び水上断面図、第5図A、Bは移動支承部
の作用原理説明図、第6図はflRZ図のVl−Vl矢
視図、第7図はバネダンパー部の平面図、第8図A、B
は同バネダンパー部の全体及び主要部分の垂直断面図、
第9図A、B、Cはバネダンパー部の作用原理図、第1
0図は免震床のモ面配置図、第11図はバネダンパー部
の異なる構成例の平面図である。 出願人    株式会社竹中工務店 第2図 LM 第3図 り 第4図A 第4図B 第5図 第6図 第71図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【1】床構造体(F)はその各支点部をベアリングボー
    ル(3)を利用した移動支承部(B)で水平移動の抵抗
    が極小で鉛直荷重のみ受ける状態に支持せしめ、 他方、床構造体(F)と固定床系(C)との間に、床構
    造体(F)の水平移動に対する位置復元機能、移動時の
    トリガー機能及び減衰機能を備えたダンパー作用部(A
    )を設置したことを特徴とする免震床工法。 【2】床構造体(F)の各支点部を支える移動支承部(
    B)と、同床構造体(F)と固定系(C)との間に設置
    されたバネダンパー部(A)との組合せより成り、 (イ)移動支承部(B)は、床支持部(C)上に設置し
    た平たい下部ボール受け鋼板(1)と、前記ボール受け
    鋼板(1)上に置かれたベアリングボール(3)と、床
    構造体(F)の側に取り付けて前記ベアリングボール(
    3)上に載せられた上部ボール受け鋼板(4)とより成
    り、 (ロ)バネダンパー部(A)は、浅く平たい容器状をな
    すダンパー主体(10)を固定系(C)に取り付け固定
    し、該ダンパー主体(10)内に粘性液体(11)が一
    定量収容されており、床構造体(F)の側に取り付けた
    下面が平たい可動子(12)が前記粘性液体(11)中
    に浸漬されて前記ダンパー主体(10)の底面との間に
    一定の隙間(d)が確保されており、一端を固定系(C
    )に止着したコイルバネ(13)の他端に圧縮力は伝え
    ないロープ状部材(14)を連結し、該ロープ状部材(
    14)の他端を前記可動子(12)に連結すると共に該
    ロープ状部材(14)に取り付けた反力受けローラ(1
    5)を前記ダンパー主体(10)の側壁(10a)の内
    面に当接せしめた構成である、ことを特徴とする床免震
    装置。 【3】特許請求の範囲第2項に記載したコイルバネ(1
    3)は、引張り用又は圧縮用のバネであり、該コイルバ
    ネ(13)にはトリガー外力値に相当する大きさの予引
    張力又は予圧縮力が付与されていることを特徴とする床
    免震装置 【4】特許請求の範囲第2項又は第3項に記載したコイ
    ルバネ(13)及びロープ状部材(14)は、可動子(
    12)を中心とする水平面上の直角4方向に設置されて
    いることを特徴とする床免震装置【5】特許請求の範囲
    第2項又は第3項に記載したコイルバネ(13)とロー
    プ状部材(14)とは両者の間に剛性のある連結棒(2
    9)を包含し、この連結棒(29)に反力受けローラ(
    15)を取り付けていることを特徴とする床免震装置
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