JPS627417A - 気体の高度乾燥用高分子半透膜とその製造方法 - Google Patents

気体の高度乾燥用高分子半透膜とその製造方法

Info

Publication number
JPS627417A
JPS627417A JP61023977A JP2397786A JPS627417A JP S627417 A JPS627417 A JP S627417A JP 61023977 A JP61023977 A JP 61023977A JP 2397786 A JP2397786 A JP 2397786A JP S627417 A JPS627417 A JP S627417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
formula
membrane
ion exchange
semipermeable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61023977A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0761431B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Kageura
能章 影浦
Hiroshi Kobayashi
小林 ▲紘▼
Eigo Terada
寺田 栄吾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2397786A priority Critical patent/JPH0761431B2/ja
Publication of JPS627417A publication Critical patent/JPS627417A/ja
Publication of JPH0761431B2 publication Critical patent/JPH0761431B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はシリコンウニ/\−のような半導体素材製造プ
ロセス用ガス、半導体デノくイス製造用力′ス、及びフ
ァインセラミックス、太陽電池、光ファイバーのような
新素材製造プロセス用ガスの高度乾燥に適した改良され
たフッ素系高分子半透膜に関する。
[従来の技術] たとえば、現在エレクトロニクス分野のめざましい発展
の先導役をつとめているのがLSI 、超LSIと呼ば
れている半導体デバイスであるが、これらの素材の製造
やデバイス製造プロセスにおいては窒素等の汎用ガスに
加えて、アルゴン、ヘリウム等の希ガス、塩化水素、塩
素等の腐食性ガス、さらにはシラン、アルシン、ポラン
ガス等の特殊ガスが使われている。更に現在半導体デバ
イス製造プロセスは高集積化(超微細化)が急激に進ん
でいる。
LSIの集積度があがり、現状の256にビットから1
メガビツト、4メガビツトになるに従い、微小パターン
の線幅がますますせまくなり、従って、いままであまり
問題にならなかった微粒子さえ収率への影響が出てきた
そこで上述の半導体製造に関するガスも例えばLSI 
3板となるシリコンウェハー用やデバイス製造プロセス
におけるエピタキシャル用、ドーピング用、エツチング
用、洗浄用等のガスについても4〜5ナイン以上の純度
が要求され、これに加えて水分含有率1 ppm以下の
乾燥度でしかも浮遊塵のないものが要求されるようにな
った。これらのガス中の水分は例えば下記に示すような
様々な障害を起こすため、特に厳しく管理しなければな
らない。
■ 半導体製造の配管バルブ流量計のような金属部の腐
食が起こり、微細金属不純物、微粉末の発生が起こる(
例えばNCRガスのような腐食性ガス)。
■ 製造炉での水の分解によりH2と02が発生し、特
にこの02により予期せぬ酸化不純物が発生する。
■ ガスそのものと水との化学反応を起こし、複製不純
物が生じる。
現在たとえば半導体デバイス製造プロセスにおけるガス
の乾燥には−・部モレキュラシーブによる吸着法が使わ
れている。モレキュラシーブは五酸化リンにつぐ吸着能
力をもつ乾燥剤で一般のガスを水分含有率1 ppm以
下に乾燥させることは比較的容易である。
又この乾燥剤は崩壊や膨潤等の障害を起こさない物理的
乾燥剤としての利点をもつため広く利用されている。し
かしながら欠点は一般に行なわれる加熱再生に200〜
400℃の高温を必要とし、又加熱再生のくりかえし使
用により浮遊塵が発生する。
また塩酸ガス等の酸性ガスにより、モレキュラシーブの
破砕も起こる。
耐酸グレードもあるが浮遊塵の発生も無視することは出
来ず、除塵フィルターの取付けを余儀なくされる。又モ
レキュラシーブの再生も不可能である。
一方気体の乾燥方法として高分子膜を用いる方法が米国
特許3735558号公報及び特開昭53−[5B3号
公報等に記載されている。これら膜透過法はモレキュラ
シーブ等による吸着法と異なり、再生が不要なので、長
時間の連続使用も可能であり優れた方法である。
前者については特にフッ素系スルホン酸基を有する重合
体を用いており腐食性ガスについても使用可能である。
しかしながら両者とも半導体製造のプロセスに用いられ
るような水分含有率1 ppm以Fの高い乾燥度のもの
は得られていない。
[発明が解決しようとする問題点] 使い捨て方式のモレギュラシーブ吸着法がランニングコ
ストの高価なこともあってランニングコストが廉価でし
かも浮遊塵がなく水分含有率1 ppm以下という高い
乾燥度の気体を容易に得る方法を見出すことは解決され
ねばならぬ重要な課題である。
[問題点を解決するための手段及び作用]本発明はまさ
に上記課題を解決する新規な方法を開発すべく鋭意検討
を重ねた結果、以下に述べる特定のフッ素系共重合体よ
りなる高分子半透膜が上記目的に適合していることを見
出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば第1に一般式(式中m=0ま
たは1;n=2〜5の整数)で表わされる繰返し単位を
含むフッ素系共重合体よりなり、吸水率Wとイオン交換
容iQの関係が次式 %式% を有する高分子半透膜が提供される。
また、本発明によれば、第2に 古F3 (式中m=0または1;n=2〜5の整数)で表わされ
る繰返し単位を含むフッ素系共重合体を加熱して、吸水
率Wとイオン交換容量Qの関係が次式 %式% を有する高分子半透膜を得ることを特徴とする高分子半
透膜の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、第3に、水分を含有する気体を
一般式 %式%) (式中m=oまたはl;n=2〜5の整数)で表わされ
る繰返し中位を含むフッ素系共重合体よりなり、吸水率
Wとイオン交換容量Qの関係が次式 %式% を有する高分子半透1模の一方の側に接触させ、他方の
側に乾燥したパージガスを接触させるか又は他方の側を
減圧することにより、上記水分を含有する気体の除湿を
行うことを特徴とする気体の高度乾燥方法が提供される
さらに、本発明によれば、第4に一般式%式%) (式中m=0または1;n=2〜5の整数)で表わされ
る繰返し単位を含むフッ素系共重合体よりなり、吸水率
Wとイオン交換容量Qの関係が次式 %式% を有する中空糸状の高分子半透膜が多数本ケーシングに
挿入され、両端が樹脂で固定され、中空糸状膜の内側及
び外側を別種の気体が通過可能に形成されたことを特徴
とする気体の乾燥装置が提供される。
L記フッ素系共重合体としてはテトラフルオロエチレン
、トリフルオロエチレン、パーフルオロビニルエーテル
、ビニリデンフロライド、フッ化ビニル等のフッ素化オ
レフィンと ?F3 CF2 =CF(OCF20F)mO(C:F2)ns
02F(m=0又は1、n=2〜5の整数) であられされるパーフルオロビニルエーテルモノマーを
共重合して得られるものが好ましい。これらの共重合体
はUSP 4329434. USP 4329435
゜USP 3909373に記載しである。
本発明者らは上記一般式で表わされる繰り返し単位を含
むフッ素系重合体の膜のうち特に吸水率とイオン交換容
量の関係が次式 %式% である高分子半透膜が気体の高度乾燥は優れていること
を発見した。
上記フッ素系共重合体のスルホン酸基はイオン交換容量
として共重合体中0.5〜2.5ミリ当量/グラムH型
乾燥樹脂となる量として導入されているのが好ましい。
フッ素系共重合体のイオン交換容量が0.5〜2.5ミ
リ当量/グラムH型乾燥樹脂の範囲内にすることにより
、水蒸気の透過速度は著しく低下したすせず、また、共
重合体の融点が高くなり過ぎず、高分子薄膜の製造が容
易であり、かつ、物理的強度が低下することなく、高分
子薄膜の形状保持も確保される。
特にイオン交換容量が0.8ないし1.8 ミリ当量/
グラムH型乾燥樹脂であることが好ましい。
本発明に用いるフッ素系共重合体のスルホン酸基の塩型
としては金属塩、アンモニア塩型を用いることも可能で
あるが、SO3H型が最も含水率が高く、水蒸気の透過
速度が大きく、熱安定性も十分あり好ましい。
フッ素系共重合体の形状としては、平膜、チューブ状、
中空糸状膜いずれでもよいが特に単位体積あたりの膜面
積が大きく、処理能力の高い中空糸状膜が好ましい。
特に、高い乾燥度を達成するには装置の気密性も重要で
その点からも中空糸状膜は好ましい。
中空糸の膜厚については薄ければ薄い捏水蒸気の透過性
が大きくなり、性能が向上し好ましいが、成形性、耐圧
性から制限を受ける。中空糸の径にもよるが内径400
〜500gmのものについては、膜厚40〜60鉢】が
好ましい。
本発明の膜を製造するには上記フッ素系共重合体を薄膜
に成形後アルカリで加水分解し、強酸で処理することに
より末端基502FをS(h l(に変換した後、該共
重合体を加熱処理することである。
該加熱処理は必要に応じてドライガス、例えば水分含有
率2.5Pl)DI以下の窒素ガス等をパージしながら
、あるいは減圧下で実施できる。加熱処理温度は70〜
250℃が適当である。温度が高すぎるとイオン交換基
の脱離が生じ性能が低下する恐れがある。加熱処理温度
は70〜200℃が特に好ましい。
−に記共重合体は上記加熱処理により数十、%の収縮を
起こし、又吸水率も低下する。その結果吸水率と交換容
量の関係が 1.20Q −1,984< RogW < 1.20
Q −1,742のものがつくられる。
上記加熱処理膜を用いることにより気体を水分含有率5
 ppm以下、常温において水分含有率1 ppm以下
という高度な除湿が可能となる。この意味で、上記共重
合体膜は従来の膜の常識では考えられない極限的な値ま
で除湿する性能を有するものであるといえる。
被乾燥ガスは該フッ素系共重合体の薄膜のいずれの側に
供給してもよい。膜をへだてて水分の透過側に水分含有
率の低い乾燥したパージガスを流したり、真空ポンプ等
で減圧することによって膜透過の駆動力である分圧差を
生じさせ、除湿の目的を達成する。
水分含有率の低い乾燥したパージガスとは、被乾燥ガス
に含まれる水分を膜をへだてて除去する為に供給される
ガスで、不活性で温度が上っても、出来るだけ反応し難
いガスが好ましい、減圧とは、供給する原料ガスの圧力
にもよるが大気圧より低い圧力を意味する。
本発明の膜は加熱処理により作られるが、平膜の場合は
加熱処理により作られたか否かは、吸水率を測定すれば
簡単に判定できる。
しかし、膜が細い中空糸状の場合は、吸水率は測定しに
くいので、その判定は以下に説明する熱収縮開始温度を
測定することによって行うことができる。
中空糸膜に、軽いおもり(糸が真直ぐになるに充分だが
、糸が伸びてしまわない程度の重量)をつけて、空気槽
中につるす。その状態で空気槽の温度を徐々に上昇させ
、糸の長さの変化を読取り望遠鏡で測定する。測定結果
の一例を、横軸に温度、縦軸に長さをとりグラフに書く
と第4図のようになる。L25は25℃の長さ、LLは
温度t’0における長さである。第4図において矢印の
温度即ち、昇温により寸法変化のない最高温度を「熱収
縮のない最高温度」と定義する。熱処理温度(1)を変
化させた中空糸を数点用意し、その「熱収縮のない最高
温度(T)」を測定し、その結果をグラフにブロンドし
たところ第5図のようになった。即ち、 ”17=t    ・・・・・・(1)となり、中空糸
膜の熱処理温度(1)は熱収縮のない最高温度(T)を
測定することにより知ることが出来る。
本発明の方法において、乾燥の対象となるガスは、通常
は一般に市場で得られるボンベに充填されたガスであり
、水蒸気濃度はそれ程高くないガスである。ボンベに充
填されているガスについては通常数ppm〜数十ppm
程度であるが場合により1100pp以りのものもある
。対象ガスの濃度に応じて気体の乾燥装置の膜面積を変
えたり多段にしたりしてr1的の除湿レベルのものを得
ることができる。
本発明の方法は半導体素材製造プロセス用ガス、半導体
デバイス製造用ガス及び太陽電池、アモルファスシリコ
ン等の新素材製造プロセス用ガスを高度に乾燥するのに
殊に適している。
新素材製造プロセス用ガスとして、半導体プロセスガス
の代表例として、ASHa 、 H2S、 GeH4゜
SeH2,5b)I:+、 AsCl2. (C2H5
)27a、 (C:H+)2cd。
(C2H5)2cd、  AgF2.  PH3,PC
,h、  82H5,8F3.  BCI!3゜(CH
3)2 Te等のドーピングガス; 5IH4+ 5I
H2C22。
5iHCjh、 5iCjl’n、 B2O2,BBr
3. BI3. A3H3,PH3゜GeH3,TeH
z、 (CH3)3AS、 (C2Hs):+Aj’、
 (C:H3)3Sb。
(C2H5)3Sb、 (CH3)3Ga、 (C2H
5)3Ga、 (CH3)3AS。
(C:2H5hAs、 (CH3)2Hg、 (C2H
5)zHg、 (CH3hP。
(C2)+5)3P、 SnC:j)4. GeCj)
4.5bCj!5. AffC1’s等のエビタギシャ
ルガス; AsF5. PF5. PH3,Bh、 B
C43゜SiF4. SF6等のイオン注入用ガス; 
AsH3、PH3。
HCR,SeH2,(CO3)2↑e、 ((:2H5
)7Te等の発光ダイオード用ガス; Ch、 H(1
’、 )IF、 HBr、 SFb等ノエッチングガス
; SiF4. CFa、 03F8. C7F6. 
C)IF+。
CClF2.02等のプラズマエツチングガス;C:3
F8゜(JF3 、 CClF2. CFa等のイオン
ビームエツチングガス;Ar、02の如き反応性スパッ
タリングガス;SiH4,5IH2CR2,5iCfn
 、 NO,02等の化学蒸着用(CVD)ガス; N
2. Ar、 He、 N2. CO2,N70等のバ
ランスガスが挙げられる。
[実施例1 以下実験実施例によって本発明を更に詳細に説明するが
、本発明は実施例に限られるものではない。
なお、実施例及び比較例の気体の水分含有率の測定は露
点計又は水分計、ガスによってはカールフィッシャー法
で行なった。
実施例1 テトラフルオロエチレンと ?F3 GF2=GFOCF2CF−C](CF2)3〜SO2
Fを共重合してイオン交換容量が0.94 ミリ当量/
グラムH型乾燥樹脂を得た。得られた樹脂を成形温度2
50℃で500 p−mのフィルムを作成し、このフィ
ルムをアルカリ性アルコール溶液で加水分Hした後、塩
酸水溶液でイオン交換を行ない側鎖の末端をスルホン酸
型(H型)にし風乾した。得られたフィルムを真空で乾
湿処理後25℃で平衡吸水率を求めた(第1図)。
第1図に示すように乾熱処理温度が約70℃以上では吸
水率が大幅に低下した。それ以上の温度でも吸水率はほ
ぼ一定であった。
同様にして表−Aに示すようにモノマ一種を変え、イオ
ン交換容量0.8〜! 、 1meq/gのポリマーフ
ィルムを作成し、表−Aに示す吸水率を示すものをつく
った0表−Aの結果より本発明の膜のイオン交換容量と
吸水率の関係は第2図の斜線部分となる。
実施例2 テトラフルオロエチレンと F3 CF2 =CFOCF2CF−0(CF2)3−502
 Fを共重合して、イオン交換容量が0.9 ミリ当量
/グラムH型乾燥樹脂を得た。得られた樹脂を中空糸製
造用口金を備えた成形機で紡糸温度250℃、紡速88
mmにて溶融紡糸し、内径500ILm、膜厚60川m
の中空糸膜を得た。
この中空糸をアルカリ性アルコール溶液で加水分解した
後、塩酸水溶液でイオン交換を行ない側鎖の末端をスル
ホン酸型(H型)にし風乾した。
得られた糸を長さ40cmにしたものを400本束ね、
SUS製の分離器に両端エボギシ樹脂で固定し、第3図
のような気体乾燥装置をつくった。該乾燥装置に水分含
有率1ppm(8点−76℃)以下に調整したN2ガス
を5 kg/am2Gに加圧して、0.57)/sin
の流量(流量は大気圧換算、以下同じ)で中空糸の内側
に流した。
外側には同じく水分含有率1ppm(露点−76℃)以
下に調整したN2ガスを0.75j)/win流した。
これを70℃の恒温槽に入れ3時間加熱処理後、該乾燥
装置を室温にもどし、水分含有率31ppm  (露点
−52℃)、圧力5 kg/cm2Gに調整したN2ガ
ス(サンプルガス)を0.54’7m1n中空糸の内側
に流し、中空糸の外側には水分含有率ippm(露点−
76℃)以下に調整したN2ガスを0.751’/si
n流した。該乾燥装置サンプルガス出口露点を測定した
ところ水分含有率1ppm(露点〜76℃)以下であっ
た。そのまま連続運転し、24時間後もサンプルガス出
口水分含有率i pp層(露点−76℃)以下のままで
あった。
一方、中空糸の外側のパージガスについても該乾燥装置
出口露点を24時間後測定したところ水分含有率4.6
ppm (露点−66℃)であった。その後同−条件で
約1000時間連続運転後のサンプルガスの出口水分含
有率1ppm(露点−76℃)以下のままで、しかもサ
ンプリングガスの該乾燥装置で減少した水分量とパージ
ガスの該乾燥装置で増加した水分量の比率は1.2 :
 1でほぼ測定誤差内で一致していた。
なお本発明の他の膜についても、表−Aに示すように実
施例2と同様の結果が得られた。
比較例1 実施例2と同様の装置で加熱前処理をせずにサンプルガ
ス、パージガスを同じ〈実施例2と同様の条件でJll
l定したところ44時間後サンプルガスの水分含有率1
0.8ppm  (露点−60℃)まで到達しなかった
。同様にして表−Aに示すように本発明以外の膜は比較
例工と同様な結果を示した。
実施例3,4,5.6 実施例2と同様な乾燥装置を用いてサンプルガスをHC
I!に変えて(但し圧力は5 kg/cm?Gのまま)
実施例2と同様にサンプルガスの出口水分含有率を測定
し表−1に示す結果を得た。但しパージ側は水分含有率
1 ppm以下のドライN2を流すか、又は減圧で行な
った。
[発明の効果] 本発明に係る気体の高度乾燥用高分子半透膜とその膜を
用いた乾燥方法の効果をまとめると以下の通りである。
■ 気体を高度に乾燥することができ、その乾燥性部を
長時間持続することができる。
■ 気体乾燥時に浮遊塵が発生しない。
■ 塩酸ガス等の酸性ガスが薄膜に接触しても膜を侵す
ことがない。
■ モレキュラーシーブ等による吸着法と異なり再生が
不要であり、長時間の連続使用も可能である。
また、本発明の膜を用いた気体の乾燥装置は、気体の高
度乾燥に優れた性能を有する高分子半透膜を中空糸状に
して多数本ケーシングに挿入したものであるために、単
位鉢植あたりの膜面端が大きく、処理能力が高いコンパ
クトなものとなる。
更に、本発明の膜を製造する方法は特定のフッ素系共重
合体を加熱することにより、上記気体の高度乾燥に優れ
た膜を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた高分子半透膜の乾熱処理温
度と平衡吸水率との関係を示−すグラフ、第2図は実施
例1で70℃以上で乾熱処理して作製したイオン交換容
量0.8〜1.1の高分子半透膜のポリマー吸水率(W
)とイオン交換容量(Q)との関係を示すグラフ、第3
図は本発明に係る気体の乾燥装置を示す概略説明図、第
4図は中空糸状膜の熱収縮のない最高温度を求めるため
のグラフで、横軸は温度、縦軸はt℃における中空糸状
膜の長さくLt )と温度25℃における長さくL25
)との比である。第5図は中空糸状膜の熱処理度(1)
と熱収縮のない最高温度との関係を示すグラフで、この
グラフにより熱処理温度を求めることができる。 l・・・中空糸膜、 2・・・サンプルガス入口、 3・・・サンプルガス出口、 4・・・パージガス入口、 5・・・パージガス出口、 6・・・セル、 7・・・隔膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中m=0または1;n=2〜5の整数)で表わされ
    る繰返し単位を含むフッ素系共重合体よりなり、吸水率
    Wとイオン交換容量Qの関係が次式 1.20Q−1.964<logW<1.20Q−1.
    742[W=(W_2−W_1)/W_1 W_1は乾燥重量;W_2は25℃での純水浸漬平衡重
    量;Q:meq/g H型乾燥樹脂] を有する高分子半透膜。 (2)m=1、n=3である特許請求の範囲第1項記載
    の高分子半透膜。 (3)高分子半透膜が中空糸である特許請求の範囲第1
    項記載の高分子半透膜。 (4)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中m=0または1;n=2〜5の整数)で表わされ
    る繰返し単位を含むフッ素系共重合体を加熱して吸水率
    Wとイオン交換容量Qの関係が次式 1.20Q−1.964<logW<1.20Q−1.
    742[W=(W_2−W_1)/W_1 W_1は乾燥重量;W_2は25℃での純水浸漬平衡重
    量;Q:meq/g H型乾燥樹脂] を有する高分子半透膜を得ることを特徴とする高分子半
    透膜の製造方法。 (5)加熱が70〜200℃の温度で行なわれる特許請
    求の範囲第4項記載の高分子半透膜の製造方法。 (6)水分を含有する気体を一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中m=0または1;n=2〜5の整数)で表わされ
    る繰返し単位を含むフッ素系共重合体よりなり、吸水率
    Wとイオン交換容量Qの関係が次式 1.20Q−1.964<logW<1.20Q−1.
    742[W=(W_2−W_1)/W_1 W_1は乾燥重量;W_2は25℃での純水浸漬平衡重
    量;Q:meq/g H型乾燥樹脂] を有する高分子半透膜の一方の側に接触させ、他方の側
    に乾燥したパージガスを接触させるか又は他方の側を減
    圧することにより、上記水分を含有する気体の除湿を行
    うことを特徴とする気体の高度乾燥方法。 (7)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中m=0または1;n=2〜5の整数)で表わされ
    る繰返し単位を含むフッ素系共重合体よりなり、吸水率
    Wとイオン交換容量Qの関係が次式 1.20Q−1.964<logW<1.20Q−1.
    742[W=(W_2−W_1)/W_1 W_1は乾燥重量;W_2は25℃での純水浸漬平衡重
    量;Q:meq/g H型乾燥樹脂] を有する中空糸状の高分子半透膜が多数本ケーシングに
    挿入され、両端が樹脂で固定され、中空糸状膜の内側及
    び外側を別種の気体が通過可能に形成されたことを特徴
    とする気体の乾燥装置。
JP2397786A 1985-02-09 1986-02-07 気体の高度乾燥用高分子半透膜とその製造方法 Expired - Lifetime JPH0761431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2397786A JPH0761431B2 (ja) 1985-02-09 1986-02-07 気体の高度乾燥用高分子半透膜とその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-22785 1985-02-09
JP2278585 1985-02-09
JP2397786A JPH0761431B2 (ja) 1985-02-09 1986-02-07 気体の高度乾燥用高分子半透膜とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS627417A true JPS627417A (ja) 1987-01-14
JPH0761431B2 JPH0761431B2 (ja) 1995-07-05

Family

ID=26360046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2397786A Expired - Lifetime JPH0761431B2 (ja) 1985-02-09 1986-02-07 気体の高度乾燥用高分子半透膜とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0761431B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01224028A (ja) * 1988-03-04 1989-09-07 Ube Ind Ltd 気体の脱湿方法
US4909810A (en) * 1988-01-26 1990-03-20 Asahi Glass Company Ltd. Vapor permselective membrane
JPH02293551A (ja) * 1989-05-09 1990-12-04 Asahi Glass Co Ltd 加湿方法
JPH04138145U (ja) * 1991-06-20 1992-12-24 三ツ星ベルト株式会社 動力伝動ベルト
JP2006192364A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Asahi Kasei Corp 水蒸気透過膜
US7171366B2 (en) 2000-07-18 2007-01-30 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. Method and apparatus for voice-activated control of attachment of construction machine

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4909810A (en) * 1988-01-26 1990-03-20 Asahi Glass Company Ltd. Vapor permselective membrane
JPH01224028A (ja) * 1988-03-04 1989-09-07 Ube Ind Ltd 気体の脱湿方法
JPH02293551A (ja) * 1989-05-09 1990-12-04 Asahi Glass Co Ltd 加湿方法
JPH04138145U (ja) * 1991-06-20 1992-12-24 三ツ星ベルト株式会社 動力伝動ベルト
US7171366B2 (en) 2000-07-18 2007-01-30 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. Method and apparatus for voice-activated control of attachment of construction machine
JP2006192364A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Asahi Kasei Corp 水蒸気透過膜

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0761431B2 (ja) 1995-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0192143B1 (en) Permeable polymer membrane for desiccation of gas
EP0326083B1 (en) Vapor permselective membrane
US5620500A (en) Dehumidifying method
US20130055892A1 (en) Method of producing high purity steam
EP0444190B1 (en) Gas separation by semi-permeable membranes
JPH08511196A (ja) 複合炭素流体分離膜
JPS6238222A (ja) 固定化液体膜
JPH0551331B2 (ja)
JPS61187918A (ja) ドライ・エツチング方法
JPS627417A (ja) 気体の高度乾燥用高分子半透膜とその製造方法
US7112363B2 (en) Porous or non-porous substrate coated with a polymeric composition having hydrophilic functional groups and process
JPS62192589A (ja) ドライ・エツチング方法
Lai et al. Polyvinyl alcohol γ-ray grafted nylon 4 membrane for pervaporation and evapomeation
JPS63264101A (ja) 選択透過膜
JP4794028B2 (ja) 機能性ポリテトラフルオロエチレン樹脂およびその製造方法
JPH0740555B2 (ja) ケミカル・ペーパー・デポジッション装置、不純物拡散炉及び半導体ウエハの洗浄方法
JPS6236818A (ja) 気相不純物拡散方法
JPS6230338A (ja) 気相酸化膜形成方法
JPS61229830A (ja) アセチレンの精製方法
CN111909419B (zh) 具有氟化的共聚物作为表面处理的多孔膜
JPH082414B2 (ja) 水蒸気選択透過性膜
EA038148B1 (ru) Мембраны для разделения газов на основе фторированных и перфторированных полимеров
Sakata et al. Plasma‐polymerized membranes and gas permeability III
JPH0240224A (ja) 気体分離用半透膜
JPH0753763A (ja) フッ素含有多孔質ポリオレフィン膜