JPS627143Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、棚体、即ち棚板上に映写機またはテ
レビ等を載置して使用可能とした棚体装置に関
し、その目的とするところは棚板と支柱の連結を
簡単かつ確実に行えるようにした棚体装置を提供
しようというものである。

以下添付の図面にもとづいて本考案の棚体装置
の詳細を説明する。

この棚体装置は、支柱１……間を開放して各棚
板２……上への載置物出入を容易にするととも
に、映写機やテレビ等を棚板２上に載置したまま
の状態で最上段棚板２上からまたは支柱１……間
及び棚板２，２間の開口から映写を行いもしくは
テレビの受像画面を外部から目視可能にしてお
り、各支柱１……と棚板２……の連結構造は棚板
２に固定された連結金具３と支柱１に係脱自在に
取付けられる止め金具４をボルト・ナツトにて締
着連結することにより支柱１の棚板２に対面する
側壁を棚板２に密接させて連結する。

各棚板２……は、四囲の周縁を折曲して、折曲
周縁を側板８……とするとともに、４つの隅角部
を相隣接する側板８，８にわたつて切欠して平面
視直角の切欠部５を形成しており、当該４つの切
欠部５の内面側には相隣接する側板８，８にまた
がつて架設状に切欠部５に連通する取付孔７を形
成した連結金具３をビス等により固着している。

支柱１……は、棚板２の切欠部５に一部が当接
する角柱体であつて、切欠部５に対面する２つの
側壁の一方には前記切欠部５と対面する側壁面の
所定高さ位置に連結孔１ａ……を切欠開口してい
る。

一方この支柱１及び棚板７を連結するための止
め金具４は、先端に該支柱１……の連結孔１ａに
係脱しうるフツク６を側設し、基端には前記連結
金具３の取付孔７に挿通可能な外径寸法に設定し
た螺軸９を形成し、フツク６と螺軸９端間の長さ
を切欠部５に支柱１を取付けたときの連結孔１ａ
と取付孔７の長さより大に設定するとともに、図
例のものではフツク６に近接して当該フツク６が
連結孔１ａに過度に挿入されることを防止すべく
ストツパー６′を屈曲形成している。

しかしてこのような構成部材からなる本考案の
棚体装置の組立ては、４本の支柱１……の各連結
孔１ａに止め金具４のフツク６を係合して取付
け、該止め金具４の螺軸９を棚板２に固着された
連結金具３の取付孔７に挿通した状態で棚板２内
面側からナツトで該螺軸９の連結金具３よりの突
出端を締着することにより止め金具４を連結金具
３方向へ引き締め、もつて支柱１……を棚板２の
切欠部５内へ密着する方向へ引きつけて支柱１…
…と棚板２……の連結を完了する。

ここで支柱１……に形成される各連結孔１ａは
ナツトの締着により止め金具４を連結金具３方向
へ引きつけるに際し、その引きつけ力が支柱１と
切欠部５の接触面全体にわたつて均一に働く方が
望ましいことから、図例のように連結孔１ａは支
柱１の切欠部５に対面する２つの側壁間の角部に
近接する位置において該切欠部５に対面する２つ
の側壁のうち１方に切欠開口するのが好ましい。

以上のようにしてなる本考案の棚体装置にあつ
ては棚板２の隅角部に形成した切欠部５の内面側
の相隣接する側板８，８にまたがつて架設状に固
着された連結金具３と支柱１の連結孔１ａに係合
して取付けた止め金具４をボルト・ナツトで締着
することにより支柱１と棚板２とを連結してなる
から、支柱１は棚板２の切欠部５へ強力に引きつ
けられて支柱１の側壁と切欠部５の即ち棚板２の
側板８の端縁はともに直交する２面で接合してな
り、連結はきわめて安定的かつ確実である。

また支柱１と棚板２の連結状態下では止め金具
４は棚板２の切欠部５内即ち棚板２下面に位置し
て、連結部を外部から目視不能として見栄えの良
好な棚体装置を提供することができる。

しかもこの止め金具４は単にフツク６と螺軸９
を有するだけで、かつ支柱１はその所定高さ位置
に連結孔１ａを切欠開口するだけでよく棚体装置
構成部材の構成が簡易で制作もきわめて容易であ
る。

更には支柱１の連結孔１ａに止め金具４のフツ
ク６を係止して取付け状態においては螺軸９端は
同一水平面で両側へ向けて振幅可能であることか
ら、連結金具３の取付孔７との位置関係の間で厳
密な寸法精度は要求されないのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の棚体装置の実施例斜視図、第
２図は同じく要部の拡大分解斜視図である。 １：支柱、２：棚板、３：連結金具、４：止め
金具、５：切欠部、６：フツク、７：取付孔、
８：側板、９：螺軸。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 四囲の周縁を折曲して、折曲周縁を側板８，８
   とするとともに、４つの隅角部を相隣接する側板
   ８，８にわたつて切欠して切欠部５……を形成し
   た棚板２と、 該棚板２における４つの切欠部５内面側の相隣
   接する側板８，８にまたがつて架設状に固着さ
   れ、切欠部５に連通する取付孔７を有する連結金
   具３と、 前記棚板２の切欠部５に一部が当接する角柱体
   であつて、切欠部５に対面する２つの側壁の一方
   には前記切欠部５と対面する側壁面の所定高さ位
   置に連結孔１ａを切欠開口した４本の支柱１と、 先端には該支柱１の連結孔１ａに係脱しうるフ
   ツク６を側設し、基端には前記連結金具３の取付
   孔７に挿通可能な外径寸法に設定した螺軸９を形
   成し、フツク６と螺軸９端間の長さを切欠部５に
   支柱１を取付けたときの連結孔１ａと取付孔７の
   長さより大に設定した止め金具４と、 止め金具４の螺軸９に螺合可能なナツトとより
   なり、 支柱１の連結孔１ａに止め金具４のフツク６を
   係合して取付け、止め金具４の螺軸９を連結金具
   ３の取付孔７に挿通した状態で棚板２内面側から
   ナツトで該螺軸９の連結金具３よりの突出端を締
   着して支柱１と棚板２とを連結してなる棚体装
   置。