JPS6268728A - 積層体の製造方法 - Google Patents

積層体の製造方法

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JPS6268728A
JPS6268728A JP60210435A JP21043585A JPS6268728A JP S6268728 A JPS6268728 A JP S6268728A JP 60210435 A JP60210435 A JP 60210435A JP 21043585 A JP21043585 A JP 21043585A JP S6268728 A JPS6268728 A JP S6268728A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は積層体の製造方法に関するものである。
更に詳しくは、各層間の接着強度に優れ、かつ積層時の
ポリオレフィンの熱劣化や薬剤の散逸が少なく、工程が
簡易化された積層体の製造方法に関するものである。
［従来の技術］ 薬剤を含有するポリオレフィンフィルムを他のシート状
材料と積層した積層体は、薬剤がポリオレフィンフィル
ム中を拡散して層の界面に達し、日数が経過すると積層
体の各層が剥離することがある。また、この場合積層す
べきフィルムを製造する工程とそのフィルムを積層する
工程の２工程により行なわれる。他方、薬剤含有ポリオ
レフィンを押出しラミネーション法によって、他ノシー
ト材料と一挙に積層する場合には、居間剥離の他に、通
常の押出しラミネーション法における高温度によるポリ
オレフィンの熱劣化や薬剤の揮散が起こり、甚だしい場
合には薬剤の熱分解や熱変質を招くなどの欠点があった
。
［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は、上記のような種々の欠点を解消することを目
的とし、特定の条件下に、ポリオレフィンあるいは薬剤
含有ポリオレフィンを積層することにより、製造時には
ポリオレフィンの熱劣化を少なくし、また薬剤を含有さ
せた場合には薬剤の蒸発による散逸を少なくし、かつ積
層された層間の接着強度（以下ｒ層間接着強度」という
）の優れた積層体を製造する方法を提供するものである
。
［問題点を解決するための手段］ 本発明の積層体の製造方法においては、予めポリオレフ
ィンをラミネーションしたシート状材料を使用する。そ
して第一の方法では、積層すべきポリオレフィンフィル
ムを溶融ウェブとしてから使用する。第二の方法では、
積層すべきフィルムの製造工程と積層工程とを一体化し
てポリオレフィンあるいは薬剤を含有するポリオレフィ
ンの押出溶融ウェブを積層する。これらの場合、ポリオ
レフィンの熱劣化や薬剤の散逸を防止するために溶融ウ
ェブの温度はできるだけ低温にする。すなわち、積層す
べきフィルムの融点または軟化点から該融点または軟化
点よりも１００°Ｃ高い温度までの範囲のポリオレフィ
ンフィルムの溶融ウェブを、予めポリオレフィンを積層
したシート状材料のポリオレフィン側に重ね合せて加圧
し、積層することを特徴とする積層体の製造方法を提供
するものである。
その厳密な理論あるいは理由は不明であるが、本発明者
が見出したことは、低温の溶融ウェブが容易に積層され
接着するように、前記溶融ウェブを積層する他のシート
状材料には、予めポリオレフィンをラミネートすること
である。
本発明の方法において使用するポリオレフィンとは、低
、中、高富度のエチレン単独重合体、エチレン−ブテン
−１共重合体、エチレン−ヘキセン−１共重合体、エチ
レン−４−メチルペンテン−１共重合体、エチレン−オ
クテン−１共重合体等のエチレンを主成分とするα−オ
レフィンとの共重合体、エチレンと酢酸ビニル、アクリ
ル酩エステルなどの極性コモノマーとの共重合体、プロ
ピレン単独重合体、プロピレンを主成分とする他のα−
オレフィンとの共重合体、ブテン−１単独重合体、ポリ
ー４−メチルペンテン−１、およびマレイン酸などの不
飽和カルボン酸またはその誘導体で変性した上記ポリオ
レフィン、またはそれらの混合物などがある。
例えば、シート材料に直接ラミネートするポリオレフィ
ンフィルムがポリエチレン（ＰＥ）の場合には溶融ウェ
ブの材料はＰＥまたはエチレン酢酸ビニル共重合体（Ｅ
　Ｖ　Ａ）が好ましく、該フィルムがポリプロピレン（
ＰＰ）の場合には溶融ウェブの材料はＰＰまたはＥＶＡ
、また該フィルムがＥＶＡの場合には溶融ウェブの材料
はＥＶＡまたはＰＥが適当である。
なお、前記溶融ウェブの温度、すなわち、積層すべきフ
ィルムの融点または軟化点から該融点または軟化点より
もｔｏｏ’ｃ高い温度までの範囲とは、使用するポリオ
レフィンにより相違し、例えば以下の通りである。
ＰＥ　　、、、、　　１００°Ｃ〜２００℃ＰＰ　　、
、、、　　１５０℃〜２５０℃ＥＶＡ　　、、、、　　
　８０°Ｃ〜１８０℃溶融ウェブの温度が上記の範囲よ
りも低いと、溶融ウェブが良好に接着されず、層間接着
強度が低くなる。また、溶融ウェブの温度が上記の範囲
よりも高いと、溶融ウェブのポリオレフィンが熱劣化し
て良好な層間接着強度が得られず、また、臭気や発炎が
著しくなったり、薬剤を含有させた場合には薬剤が蒸発
し易くなり、甚だしい場合には薬剤の熱分解や熱変質を
招くので好ましくない。
上記の積層すべきポリオレフィンフィルムは単独の材料
のものでもよいが、各種の薬剤を配合することもでき、
その場合には本発明の効果の−・つ、すなわち製造時の
薬剤の散逸が少ないという効果が発揮される。配合する
薬剤としては、例えば、香料、防錆剤、防黴剤、防腐剤
、防虫剤、防鼠剤、消臭剤、殺虫剤、忌避剤および防汚
剤等である。
香料としては、動物性香料や植物精油などの天然香料、
各種の合成香料、それらの調合香料などがある。
気化性防錆剤としては、ジシクロヘキシルアンモニウム
亜硝酸塩などの有機アミンの塩類やベンゾトリアゾール
、メチルベンゾトリアゾールのような複素環式アミン、
その他種々のものがある。
また前記のその他の薬剤の具体例としては、ソルビン酸
、デヒドロ酢酸などの食品用の防腐剤、サイアベンダゾ
ール、バイナジン、α−ブロムシンナムアルデヒド等の
防黴剤、ＤＤＴ剤、ＢＨＣ剤、ドリン剤、パラチオン剤
、ＤＤＶＰ剤、ＰＧＰ剤等の防虫・殺虫剤、ホルマリン
、サリチル酸、クレオンート、フェノール、ニトロフラ
ゾン、ニトロフリルアクリル酸アミド等の殺菌剤、酢酸
フェニル水銀、オレイン酸フェニル水銀、ナフテン酸銅
、オレイン酸銅等の防汚剤、あるいはナラマイシン（商
品名、田辺製薬社製）、ラムタリン（商品名、松下電工
社製）、コトマイシン（商品名、大阪化成社製）等の防
鼠剤などが挙げられ、これらの薬剤は、目的、用途等に
より２種類以上を混合して使用しても良い。
［作　用］ 上記のように、予め他のシート状材料にはポリオレフィ
ンを押出しラミネーション、その他のラミネーション法
によりラミネーションしであるため、層間接着強度が高
く、後日積層された層が剥離することはない。
また、積層すべきポリオレフィンフィルムの溶融ウェブ
は比較的低温に保たれているので、薬剤の蒸発による散
逸やポリオレフィンの熱劣化は比較的少ない。
更に、ポリオレフィンフィルムの製造工程と他のシート
状材料との積層工程の代りに、ポリオレフィンフィルム
が溶融ウェブの状態にある間に積層することにより１工
程で処理できるので工程が合理化される。
［実施例］ 坪量的４９ｇ／ｒｒ＋２の上質紙に予めＭＩ＝５、密度
＝０．９２５の低密度ポリエチレンを常法により厚さ２
０終になるように３００℃で押出ラミネーションを行な
ってシート状材料を得た。その後、ＭＩ　＝　８．密度
＝０．９２０の低密度ポリエチレンを厚さ５０ＩＬにな
るように１７０　’Ｃ！でウェブ状に押出し、前記シー
ト状材料の低密度ポリエチレン側に重ね合わせ、加圧し
て積層し、本発明の積層体を調製した。
一方、坪量的４９　ｇ／ｄノ上質紙にＭＩ＝８、密度＝
０．９２０の低密度ポリエチレンを１７０℃で厚さ５０
ルになるように押出ラミネーションを行なって比較例の
積層体を得た。
これらの層間接着強度を測定したところ下記の通りであ
った。
本発明　　　　　８１５　ｇ／　１５ｍｍ巾比較例　　
　　　１６７　ｇ／　１５ｍｍ巾なお、上記と同様にし
て他のポリオレフィンを使用して積層体を調製し、その
層間接着強度を試験した。即ち１坪量的４９ｇ／ｍ２の
上質紙に予めＶＡ（酢酸ビール）＝３５％、ＭＩ＝５、
密度＝０．９３０のエチレン−酢酸ビニル共重合体を厚
さ２０ｇになるように２７０℃で押出ラミネーションし
たシート状材料のエチレン−酢酸ビニル共重合体側に、
ＭＦＩ＝４のポリプロピレンを２２０℃で厚さ５０ｐに
なるようにウェブ状に押出して重ね合わせ、加圧して本
発明の積層体を得た。
一方１坪量的４９　ｇ／ｍ２（１）上質紙にＭＦＩ＝４
のポリプロピレンを２２０°Ｃで厚さ５０展になるよう
に押出ラミネーションして、比較例の積層体を得た。こ
れらの層間接着強度は下記の通りであった・ 本発明　　　　　３６２　ｇ７１５ｍｍ巾比較例　　　
　　　８３　ｇ／　１５ｍｍ巾また。ＭＩ＝８、密度＝
０．９２０の低密度ポリエチレンにレモン系調合香料を
５％配合し、１７０℃で厚さ５０川になるようにウェブ
状に押出し、坪量的４９ｇ／ｒｎ２の上質紙に予めＭＩ
＝５、密度＝０．９２５の低密度ポリエチレンを常法に
より厚さ２０ルになるように３００℃で押出ラミネーシ
ョンしたシート状材料のポリエチレン側に重ね合わせ、
加圧して本発明の積層体を得た。
一方、坪量的４９　ｇ／ｒｒ？ノ上質紙に、ＭＩ＝８、
密度＝０．９２０の低密度ポリエチレンにレモン系調合
香料を５％配合し、３００℃で厚さ５０ルになるように
押出ラミネーションして比較例の積層体を得た。
それらを比較したところ以下の通りであった。
本発明 層間接着強度：　７２３　ｇ／　１５ｍｍ巾（１箇月後
も変化なし） 芳香：配合前の香料と同じ香りが充分感じられ、１箇月
経ても変らなかった。
比較例 層間接着強度：　７３６　ｇ／１５ｍｍ巾（但し１箇月
後には２３５　ｇ／　１５ｍｍ巾となった）芳香：配合
前の香料とは異なり、しかも弱い香りであり、１箇月後
には香りが殆ど感じられなかった。
［発明の効果］ 上記のように、本発明の積層体の製造方法においては、
ポリオレフィンフィルムが溶融ウェブの状態にある間に
積層し、１工程で処理できるので工程が簡易化される。
また、層間接着強度が高く後日積層された層が剥離する
ことはない。更に、ポリオレフィンの熱劣化が少なく、
薬剤を含有する樹脂を積層する場合には薬剤の蒸発によ
る散逸が少ない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. （１）ポリオレフィンフィルムと他のシート状材料から
    なる積層体の製造方法において、予めポリオレフィンを
    ラミネーションしたシート状材料のポリオレフィン側に
    、更に積層すべきポリオレフィンの融点または軟化点か
    ら該融点または軟化点より１００℃高い温度までの範囲
    のポリオレフィンフィルムの溶融ウェブを重ね合せ、加
    圧して積層することを特徴とする積層体の製造方法。
  2. （２）前記ラミネーション法が押出しラミネーション法
    である特許請求の範囲第１項記載の積層体の製造方法。
  3. （３）前記ポリオレフィンフィルムの溶融ウェブが薬剤
    を含有するフィルムである特許請求の範囲第１項または
    第２項に記載の積層体の製造方法。
  4. （４）前記溶融ウェブが押出しウェブである特許請求の
    範囲第１項から第３項のいずれかに記載の積層体の製造
    方法。
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