JPS588985B2 - カ−ルしないガス遮断性金属蒸着フイルムとその製造法 - Google Patents

カ−ルしないガス遮断性金属蒸着フイルムとその製造法

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JPS588985B2
JPS588985B2 JP52114821A JP11482177A JPS588985B2 JP S588985 B2 JPS588985 B2 JP S588985B2 JP 52114821 A JP52114821 A JP 52114821A JP 11482177 A JP11482177 A JP 11482177A JP S588985 B2 JPS588985 B2 JP S588985B2
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JP
Japan
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film
moisture
metal
saponified
curl
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JP52114821A
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吉本洋
浜田利夫
網谷敏夫
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Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特定のエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化
物フイルムの両面に金属蒸着を施してなるガス遮断性、
遮光性などが優れ、カール現象を生じない金属蒸着フイ
ルムとその製造法に関する。
近年ガス遮析性の優れたフィルムさして、エチレン含有
率25〜60モル%で、けん化度90%以上のエチレン
ー酢酸ビニル共重合体けん化物(以下「けん化物」と略
称する)からなるものが脚光をあびているが、この単膜
は遮光性がないために、特に食品包装に使用した際光に
よる内容物の変質をまねくおそれがある。
またガス遮断性についても、その厚さにより不十分とな
ることもある上に、吸湿によるガス遮断性の低下もあり
、これらの対策を講ずることが急務であった。
これらのことに鑑みて、本発明者らは種々検討した結果
、けん化物に金属蒸着を施す技術に着目した。
しかしながら、けん化物フイルムの片面に金属蒸着を施
すだけでは、けん化物の吸湿性に起因してカール現象が
生じ、実用上問題が残るため、本発明者らはけん化物フ
イルムの両面に金属蒸着するという手段を見出し、その
技術を確立すべく鋭意研究した結果本発明に到達した。
即ち、本発明は、エチレン含有量25〜60モル%、け
ん化度90%以上のエチレンー酢酸ビニル共重合体けん
化物フィルムの両面に金属蒸着層を設けてなるカールし
ない金属蒸着フィルム、およびその製造に当っては、該
けん化物をフィルム状に製膜した後、防湿状態を維持し
つつ、その両面に金属蒸着することを特徴とするカール
しない金属蒸着フィルムの製造法である。
本発明に係るけん化物とは、エチレン含有量25〜60
モル%、好ましくは30〜50モル%、けん化度は90
%以上、好ましくは95%以上のものである。
また金属蒸着に用いる金属としては、アルミニウムが好
適であるが、その他スズ、亜鉛等を用いることができる
本発明において、けん化物を製膜した後の防湿状態につ
いては、フイルムの揮発分(水蒸気)1%以下、好まし
くは0.5%以下の状態にする必要があり、これ以上の
揮発分が生じるような温湿度のもとに晒すと、それが金
属蒸着工程での蒸着むらやピンホール、気泡の発生等の
原因となるので好ましくない。
即ちけん化物が吸湿した状態で金属蒸着工程に入ると、
その工程中に水分、水分蒸発等が発生し、蒸着を阻害す
るがためである。
尚防湿状態の維持については、けん化物の吸湿程度が2
0℃×80%RHx24H,で0.3〜0,5%である
ため、製膜、巻取後に防湿状態とし、金属蒸着前繰出し
ロールにけん化物を取付けする際防湿状態を解いても十
分に防湿状態は維持でき、本発明の効果は十分達成でき
る。
また防湿状態は、防湿包装を行うことにより好ましい状
態に保てるが、その他適宜の方法を応用でき得ることは
勿論である。
本発明において、けん化物フイルムは未延伸でも、■軸
、2軸に延伸されていてもかまわないし,更に未延伸も
しくは1軸延伸されたものに金属蒸着を施し、更に1軸
もしくは2軸に延伸して、延伸された金属蒸着フイルム
を作ることも可能である。
また熱収縮性をもたせることもでき、これらの操作如何
によりその用途は拡大されるものである。
本発明において、金属蒸着層を保護し、フィルムの強度
、耐衝撃性等の物性の改善を図ることを目的として、以
下に列記するような実施態様を取るも差し支えない。
■)本発明金属蒸着フイルムの両面に、接着性ポリオレ
フイン系樹脂層を介して熱可塑性フイルムを積層した金
属蒸着フィルム。
こ5に用いる接着性ポリオレフィン系樹脂は、ポリエチ
レン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィ
ンに、フマル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸、ま
たはその誘導体を10−4〜10重量%、好ましくは1
0−3〜5重量%の範囲でグラフト共重合させてなる変
性ポリオレフィン樹脂及びアイオノマー樹脂等が例示で
き、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レス等のポリオレフィン、ポリアミド系樹脂等が例示で
きる。
また積層に際しては、共押出しつつ押出ラミネートする
ことが最も好ましい。
なお、前記接着性ポリオレフィン系樹脂の代りに、適宜
の接着剤を用いることも当然可能である。
2)本発明金属蒸着フイルムの両面に、前記熱可塑性樹
脂を積層してなる金属蒸着フィルム。
この積層に際しては、溶融押出ラミネート法の適用が好
適である。
即ち金属(特にアルミニウム)蒸着面のぬれ張力は40
ダイン/cm2程度であり、アンカーコートを施すこと
なく直接押出ラミネートすることが可能である。
尚、前記1)および2)の態様を金属蒸着フイルムの片
面づつに用い、両者を併用してなる金属蒸着フイルムを
作ることも当然可能である。
更に、けん化物樹脂の耐衝撃性、耐摩擦性等の強度を改
善するために、次の如き態様をもとり得る。
即ち、けん化物層とナイロン6、ナイロン6,6、これ
らの共重合体等のポリアミド系樹脂層の2層を内層に持
ち、その両面に金属蒸着層を有する構成のものである。
なお、本発明は以上の実施態様に制限を受けるものでな
い。
次に本発明の実施例を述べる。
実施例 1 エチレン含有量40モル%、けん化度90%以上、MI
:5.8,d:1.14のエチレンー酢酸ビニル共重合
体けん化物Aを、Tダイ温度240℃にて20μの厚さ
に押出成膜し、巻き取って得たフィルムをポリエチレン
等で製した防湿性あるフィルムで密封する防湿包装によ
り、前記共重合体けん化物製フイルムの揮発分(水蒸気
)は、ほソ0.5%以下に保たれた。
ついで、金属蒸着を実施する直前に、該防湿包装を解い
て前記Aの両面にアルミニウムによる厚さ0.03μの
金属蒸着層Bを施し、こ\に本発明金属蒸着フイルムを
得た。
実施例 2 実施例1の金属蒸着フィルムの片面に、ナイロン6樹脂
とアドマー樹脂(三井石油化学製、接着性ポリオレフイ
ン系樹脂)とを共押出して得た積層フィルムの、アドマ
ー樹脂面を前記共押出しつつラミネートし、更に他の片
面にポリプロピレン樹脂とアドマー樹脂とを共押出して
なるフイルムのアドマー面を前記共押出しつつラミネー
トすることにより多層金属蒸着フイルムを得た。
この積層構造は、上からナイロン6一接着性ポリオレフ
インーアルミニウムーけん化物−アルミニウムー接着性
ポリオレフインーポリプロピレンである。
実施例 3 実施例1の金属蒸着フィルムの両面に、低密度ポリエチ
レン(a:o.91s,MI:7)CをTダイ温度32
0℃にて厚さ20μに押出ラミネートし、ニツプロール
圧、線圧10kg/cmで直ちに積層した。
この金属蒸着面はぬれ張力が40ダイン/cm2程度あ
り、十分押出ラミネートが可能であった。
この際、引張スピード2 0 0mm/miA,20℃
,iso方向におけるB,C間の剥離強度は270g/
15mmで実用上満足できる値であった。
比較例 実施例1における共重合体けん化物のフイルムを、防湿
包装することなく、20℃,80%RHで1週間保存し
、その片面にアルミニウム金属蒸着を施して金属蒸着フ
イルムを得た。
以上実施例1,2.3及び比較例の比較データーを第1
表に示す。
なお同表における物性の測定ミ方法は次の通りである。
測定方法 カール度:一方の測から他方へ何回フイ ルムが巻き込んだかを測定。
酸素透過度:ASTM−DI434.25℃,dry透
湿度:JIS−Zo2o8 耐衝撃性:JIS−P8134に準拠(23℃)耐揉み
摩擦性二円筒を真空包装し、円筒内に入り込んだフイル
ムを円筒外へ 引張り出して放し、これを繰り 返して円筒の角で揉み、真空洩 れまでの回数を測定する。
上述の通り、本発明金属蒸着フィルムは、酸素透過率、
透湿性が抜群に優れるので、特に食品包装用フイルムと
して用いるに好適である。
また、遮光性を有しているから、光による内容物の変質
等が防止されるのみならず、吸湿によるカール現象が生
じないので取扱いが便利で包装適性に優れ、きわめて美
しい包装が可能となる。
なお、ピンホール、気泡等の発生もない。
本発明金属蒸着フイルムの用途としては、真空包装、ガ
ス置換包装、保香包装、油性食品の変敗防止包装、耐油
包装、深絞り包装等、BIB用フィルム等に特に好適で
あるが、その他適宜の用途に利用できる。
なお、上にはフィルムについて述べたが、その厚みがシ
ート状であっても当然本発明の技術的範囲に属する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレン含有量25〜60モル%、けん化度90%
    以上のエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物からなる
    フイルムの両面に金属蒸着層を設けて成るカールしない
    ガス遮断性金属蒸着フィルム。 2 エチレン含有量25〜60モル%、けん化度90%
    以上のエチレンー酢酸ビニル共重合体けん化物を製膜し
    、製膜後防湿状態を維持しつつ、その両面に金属蒸着を
    施こすことを特徴とするカールしないガス遮断性金属蒸
    着フイルムの製造法。
JP52114821A 1977-09-24 1977-09-24 カ−ルしないガス遮断性金属蒸着フイルムとその製造法 Expired JPS588985B2 (ja)

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JPS5447765A JPS5447765A (en) 1979-04-14
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JPS50104282A (ja) * 1974-01-26 1975-08-18

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