JPS626761A - 繊維強化シリンダブロツク素材の鋳造方法 - Google Patents

繊維強化シリンダブロツク素材の鋳造方法

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Publication number
JPS626761A
JPS626761A JP14699485A JP14699485A JPS626761A JP S626761 A JPS626761 A JP S626761A JP 14699485 A JP14699485 A JP 14699485A JP 14699485 A JP14699485 A JP 14699485A JP S626761 A JPS626761 A JP S626761A
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JP
Japan
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molten metal
cavity
molded body
core
cylinder
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Pending
Application number
JP14699485A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Kanzawa
神沢 良一
Yasuki Taruno
樽野 泰規
Takeshi Sakuma
剛 佐久間
Masahiro Inoue
正博 井上
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A9発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、シリンダボア回りを繊維成形体により強化し
た繊維強化シリンダブロック素材の鋳造方法に関する。
(2)従来の技術 従来、この種シリンダブロック素材を鋳造する場合、軸
線を水平に配設したシリンダボア成形用中子の外周面に
円筒状繊維成形体を装着し、次いでその繊維成形体を囲
繞するシリンダブロック素材成形用キャビティに、前記
繊維成形体の一方の開口端側から大気圧を上回る所定の
圧力下で溶湯を注入し、その後溶湯を前記圧力を上回る
高圧下で完全凝固させる手法が採用されている。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記手法によると、溶湯の流れが繊維成形
体の一方の開口端側から他方の開口端に向かう軸方向の
流れとなるため、繊維成形体における他方の開口端側の
部位に空気等のガスが閉込められ易く、その結果巣が発
生するという問題がある。また繊維強化の向上を狙って
繊維成形体のかさ密度を高くした場合には溶湯の充填性
が悪くなり、不良品を発生し易いという問題もある。
本発明は前記問題を解決し得る前記鋳造方法を提供する
ことを目的とする。
B0発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明は、シリンダボア回りを繊維成形体により強化し
たシリンダブロック素材を鋳造するに当り、軸線を上下
方向に向けて配設したシリンダボア成形用中子の外周面
に円筒状繊維成形体を遊嵌する工程と;前記繊維成形体
を囲繞するシリンダブロック素材成形用キャビティ上部
のガス抜き孔の開度を絞り、大気圧を上回る所定の圧力
下で該キャビティ下部より該キャビティに溶湯を、湯面
が略水平状態で上昇するように注入する工程と;前記ガ
ス抜き孔を閉じて前記溶湯を前記圧力を上回る高圧下で
完全凝固させる工程と;を用いることを特徴とする。
(2)作 用 軸線を上下方向に向けた中子の外周面に円筒状繊維成形
体を遊嵌し、キャビティにそれの下部から溶湯を注入す
る押上げ法を適用して湯面を略水平状態で上昇させ、同
時にガス抜き孔の開度を絞って前記溶湯の注入圧を大気
圧を上回る所定の圧力に保持するので、キャビティ内へ
の溶湯の注入と同時に繊維成形体への溶湯の充填が繊維
成形体にその下部から上部に向って内側および外側より
開始される。また繊維成形体内の空気等のガスは溶湯に
より押し出されて上方へ抜けるのでガス抜き性も良好で
ある。その上、湯面の略水平状態での上昇により溶湯へ
のガスの巻込みを防止し得る。
さらに溶湯を、前記圧力を上回る高圧下で完全凝固させ
るので、溶湯の圧力上昇過程で溶湯が繊維成形体に完全
に充填され、またマトリックスの金属組織が緻密化して
その強度が向上する。
(3)実施例 第1〜第3図は本発明により得られた素材からなる繊維
強化アルミニウム合金製サイアミーズ型シリンダブロッ
クSを示し、そのシリンダブロックSは、直列に並ぶ複
数、図示例は4個のシリンダバレル11〜14相互を結
合してなるサイアミーズシリンダバレル1と、そのサイ
アミーズシリンダバレル1を囲繞する外壁部2と、外壁
部2の下縁に連設されたクランクケース3とより構成さ
れる。各シリンダバレル11〜14におけるシリンダボ
ア4の周囲に円筒状の繊維成形体Fが埋設され、この繊
維成形体Fによりシリンダボア4回りが繊維強化される
サイアミーズシリンダバレル1と外壁部2間に、サイア
ミーズシリンダバレル1の全周が臨む水ジャケット6が
形成される。その水ジャケット6におけるシリンダヘッ
ド側の開口部において、サイアミーズシリンダバレルl
と外壁部2間は複数の補強デツキ部8により連結され、
相隣る補強デツキ部8間はシリンダヘッド側への連通ロ
アとして機能する。これによりシリンダブロックSはク
ローズドデツキ型に構成される。
第5〜第8図は、第4図に示すシリンダブロック素材S
mを鋳造すべ(本発明の実施に用いられる鋳造装置を示
し、その装置は金型Mを備え、その金型Mは昇降自在な
上型9と、その上型9の下方に配設され、第5.第6図
において左右二つ割の第1および第2側型10..10
□と、両側型10、.10□を摺動自在に載置する下型
11とより構成される。
上型9の下面に、両側型10..10□と協働してサイ
アミーズシリンダバレル1および外壁部2を成形するた
めの第1キヤビテイCIを画成する型締め用凹部12が
形成され、その凹部12と嵌合する型締め用凸部13が
両側型10..102の上面に突設される。
第7.第8図に示すように、下型11に溶解炉(図示せ
ず)よりアルミニウム合金の溶湯を受ける湯溜部14と
、その湯溜部14に連通する給湯シリンダ15と、その
給湯シリンダ15に摺合されるプランジャ16と、湯溜
部14より2本に分岐して第1キヤビテイCIの長手方
向に、且つそれと略同−長さに亘って延びる一対の湯道
17とが設けられる。また下型11は両湯道17間にお
いて上方へ突出する成形ブロック18を有し、その成形
ブロック18は両側型10..10□と協働してクラン
クケース3を成形するための第2キヤビテイC2を画成
する。そのキャビティC2の上端は前記第1キヤビテイ
C8に連通し、また両側の下端は両湯道17に複数の堰
19を介して連通ずる。これら第1.第2キャビティC
+、Czはシリンダブロック素材成形用キャビティを構
成する。
成形ブロック18は、所定の間隔で形成された背の高い
4個のかまぼこ形第1成形部1B、と、相隣る第1成形
部188間および最外側の画筆1成形部181の外側に
位置する凸字形第2成形部18□とよりなり、各第1成
形部18.はクランクピンおよびクランクアーム用回転
空間20(第2、第3図)を成形するために用いられ、
第2成形部18.はクランクジャーナルの軸受ホルダ2
1 (第2.第3図)を成形するために用いられる。
各層19は各第2成形部18□に対応して設けられてお
り、第2キヤビテイC2の容量の大きな部分に溶湯を早
期に注入するようになっている。
両湯道17は、湯溜部14側より湯道光17aに向けて
断面積が段階的に減少するように、湯道17底面が湯溜
部14側より数段の上り階段状に形成されている。各段
部17bに連なる各立上がり部17cは溶湯を各層19
にスムーズに導くことができるように斜めに形成される
このように湯道17の断面積を段階的に減少させると、
断面積の大きな部分では大量の溶湯を遅い速度で堰19
を通じて第2キヤビテイC2に注入し、また断面積の小
さな部分では少量の溶湯を速い速度で堰19を通じて第
2キヤビテイC2に注入することができるので、そのキ
ャビティC2内では両側下端よりその全長に亘って略水
平状態で湯面が上昇し、したがって溶湯がキャビティC
2内で乱流を起こすことがなく、空気等のガスが溶湯に
巻き込まれることを防止して巣の発生を回避することが
できる。また溶湯の注入作業が効率良く行われるので、
鋳造能率を向上させることができる。
第5.第6図に示すように、各第1成形部18、の頂面
に繊維成形体Fの下端部が嵌合する位置決め突起22が
突設され、その位置決め突起22の中心に凹部23が形
成される。また両側に位置する2つの第1成形部18.
に、位置決め突起22の両側において第1成形部18.
を貫通する貫通孔24が形成され、それら貫通孔24に
一対の仮設置ピン25がそれぞれ摺合される。それら仮
設置ピン25は、後述する水ジヤケツト用砂中子の仮設
置のために用いられる。両板設置ピン25の下端は、成
形ブロック18の下方に配設された取付板26に固定さ
れる。その取付板26に2本の支持ロッド27が挿通さ
れ、各支持ロッド27の下部と取付板26の下面との間
にコイルばね28が縮設される。型開き時には、取付板
26は各コイルばね28の弾発力を受けて各支持ロッド
27先端のストッパ27aに当接するまで上昇し、これ
により各仮設置ピン25の先端は第1成形部181頂面
より突出している。各仮設置ピン25の先端面に砂中子
の下縁と係合する凹部25aが形成される。
また両側に位置する2つの第1成形部18.に、両貫通
孔24間の三等分位置において第1成形部18、を貫通
する貫通孔29が形成され、その貫通孔29に下端を取
付板26に固定された作動ピン30が摺合される。型開
き時には、作動ピン30の先端は凹部23内に突出し、
また型閉め時には後述するシリンダボア成形用中子によ
り押し下げられ、これにより両板設置ピン25を第1成
形部181頂面より引き込ませるようになっている。
第1および第2側型10..10□における第1キヤビ
テイC7を画成する壁部の中央部分に砂中子を本設置す
るための中子受31が2個所宛設けられている。各中子
受31は砂中子の位置決めを行う係合孔31aと、その
開口部外周に形成されて砂中子を挟持する挟持面31b
とよりなる。
上型9の型締め用凹部12に、第1キヤビテイC1に連
通して溶湯をオーバフローさせるための複数の第3キヤ
ビテイC3および連通ロアを成形するための第4キヤビ
テイC4がそれぞれ形成され、また上型9に各第3キヤ
ビテイC3および第4キヤビテイC4に連通ずるガス抜
き孔32,33がそれぞれ形成される。
それらガス抜き孔32.33に閉鎖ピン34゜35がそ
れぞれ遊挿され、それら閉鎖ピン34゜35の上端部は
上型9の上方に配設される取付板36に固定される。
各ガス抜き孔32.33の、両キャビティC1゜C4に
対する連通端から上方へ所定の長さに亘って延びる小径
部32a、33aは各閉鎖ピン34゜35の下端部と嵌
合して第3キヤビテイC3および第4キヤビテイC4を
閉鎖し得るようになっている。
上型9の上面と取付板36間に油圧シリンダ39が介装
され、その油圧シリンダ39の作動により取付板36を
昇降して各閉鎖ピン34.35により各小径部32a、
33aを開閉するようになっている。40は取付板36
の案内ロッドである。
上型9の型締め用凹部12天面に、各シリンダバレル1
.〜14に対応して軸線を上、下方向に向けて配設した
シリンダボア成形用円柱状中子41が突設され、各中子
41の下端面に第1成形部18I頂面の凹部23に嵌合
し得る凸部41aが設けられる。各中子41は上端より
下端に向けて先細りとなるようにテーパを付されている
第9.第10図は水ジヤケツト用砂中子59を示し、そ
の砂中子59は、シリンダブロックSの4本のシリンダ
バレル11〜14に対応して4本の円筒部60.〜60
4を備えると共にそれらの相隣るもの相互の重合する周
壁を欠如させた中子本体61と、水ジャケットをシリン
ダヘッドの水ジャケットに連通する連通ロアおよび補強
デツキ部8を形成すべく、中子本体61の上端面に突設
された複数の突起62と、中子本体61のシリンダバレ
ル配列方向両外側面、図示例は中間に位置する2本の円
筒部60□、60.の両外側面にそれぞれ突設された幅
木63とより構成される。各幅木63は中子本体61と
一体の大径部63aと、その端面に突設される小径部6
3bとより形成される。
第11図は、炭素繊維とアルミナ繊維との混合繊維より
成形された円筒状繊維成形体Fを示し、その寸法は上端
における外径89M@、また内径78111、下端にお
ける外径89鶴、また内径74m1高さ152鶴で、そ
のかさ密度は0.3g/Cm’である。繊維成形体Fの
内周面、したがってテーパ面の前記寸法は、シリンダボ
ア成形用中子41のそれよりも僅かに大きくなるように
設定される。
繊維成形体Fは、平均直径18μm、平均長さ0゜8寵
の炭素繊維(短繊維)と、平均直径3〜4μm、平均長
さ0.5 mmのアルミナ繊維(短繊維)とを1対3の
割合で混合し、その混合繊維にシリカゾルをバインダと
して加え、吸引付着成形法を適用して成形されたもので
ある。この場合、シリカゾルの代りにアルミナゾル単体
、またはシリカゾルとアルミナゾルの混合物を用いるこ
とが可能である。
前記吸引付着成形法とは、前記混合繊維とシリカゾルの
混合物を入れた槽中に、両端面を密封した通気性を有す
る円筒型を立設し、その円筒型の内部に吸引作用を施し
て前記混合物を円筒型外周面に吸着させる手法をいう。
前記手法により成形された繊維成形体は、離型後乾燥お
よび焼成工程を経て使用に供される。
次に前記繊維成形体Fを用いた前記鋳造装置によるシリ
ンダブロック素材Smの鋳造作業について説明する。
先ず第5図に示すように上型9を上昇させ、また両側型
10..10□を互いに離間するように移動させて型開
きを行う。上型9上の油圧シリンダ39を作動させて取
付板36を介し各閉鎖ピン34.35を上昇させ、それ
らの下端部を第3゜第4キャビティC3,Caに連通ず
る小径部32a、33aの上部開口近傍に位置させて各
上部開口の開度を絞る。さらに給湯シリンダ15内のプ
ランジャ16を下降させる。
略300℃に予熱された各繊維成形体Fの小径側である
下部開口を各第1成形部18.の位置決め突起22に嵌
合して各繊維成形体Fを各第1成形部181の頂面に立
設する。この場合第7A図に示すように各繊維成形体F
の下部開口における内周面の一部と位置決め突起22に
おける外周面の一部との間には、溶湯を繊維成形体Fの
下部からその内側に進入させるための間隙g、が形成さ
れる。
第5.第10図に示すように砂中子59における各円筒
部60.〜604を各繊維成形体Fの外側に遊嵌してそ
れらの間に空間Sを形成し、また両側の円筒部60..
604下縁を、下型11における両側の第1成形部18
Iの頂面に突出する各仮設置ビン25の凹部25aに係
合させて砂中子59の仮設置を行う。
第6図に示すように、両側型101,102をそれらが
互いに接近する方向に所定距離移動させ、各中子受31
と各幅木63とを係合して砂中子59の本設置を行う。
即ち、各中子受31の係合孔31aに砂中子59におけ
る各幅木63の小径部63bを嵌合して砂中子59を位
置決めし、また各大径部63aのシリンダバレル配列方
向と平行な端面を各中子受31の挟持面31bに衝合し
て砂中子59をそれら挟持面31bにより挟持するもの
である。
次いで上型9を下降させて各シリンダボア成形用中子4
1を各繊維成形体F内に遊嵌し、中子41の凸部41a
を第1成形部181頂面の凹部23に嵌合する。この凹
凸嵌合により作動ピン30が押し下げられるので各仮設
置ピン25が下降して第1成形部181頂面より引込む
。また砂中子59の各突起62が各第4キヤビテイC4
に遊挿され、さらに上型9の型締め用凹部12が両側型
101.10□の型締め用凸部13に嵌合して型締めが
行われ、各繊維成形体Fは凹部12天面と第1成形部1
81頂面間に挟持固定される。さらに中子41と繊維成
形体F間には所定の間隙g2が形成され、その間隙g2
は前記間隙g1を介して第1キヤビテイC1に連通ずる
下型11の湯溜部14に溶解炉より730〜740℃の
アルミニウム合金(JIS  ADC12)よりなる溶
湯を供給し、プランジャ16を0.08〜0.3 m 
/secの速度で上昇させて溶湯を両湯道17より堰1
9を通じて第2キヤビテイC2の両下部よりそのキャビ
ティC2および第1キヤビテイCIに注入する。両キャ
ビティC,,C,内の空気等のガスは、溶湯により押し
上げられて第3、第4キャビティCi、C4に連通ずる
ガス抜き孔32.33を経て上型9の上方へ抜ける。
この場合両湯道17は前述のように湯道光17aに向け
て断面積が段階的に減少するように、湯道底面が湯溜部
14側より数段の上り階段状に形成されているので、プ
ランジャ16の上昇により溶湯は両湯道17より各層1
9を通じて第2キヤビテイC2に、その両下部よりその
全長に亘って略均等に注入される。
この押上げ法の適用により第2キヤビテイC2内および
前記空間Sおよび間隙g2を含む第1キヤビテイC8内
では湯面が略水平状態で上昇し、同時にガス抜き孔32
.33における小径部32a、33aの開度が絞られて
いることにより、第12図に示すように溶湯の注入圧が
大気圧を上回る圧力plとなり、その結果溶湯が第1キ
ヤビテイCI内へ注入されると同時に繊維成形体Fへの
溶湯の充填がその下部から上部に向って内側および外側
より開始される。また繊維成形体F内の空気等のガスは
溶湯により押し出されて上方へ抜けるのでガス抜き性が
良好となる。その上、湯面が略水平状態で上昇すること
により溶湯へのガスの巻込みが防止され、したがって巣
の発生が回避される。
第3.第4キャビティCz、C4に溶湯が完全に注入さ
れた時点で、上型9上の油圧シリンダ39を作動させて
取付板36を下降させ、閉鎖ビン34.35によって両
キャビティC3,C4に連通ずる小径部32a、33a
を閉鎖する。
その後プランジャ16を0.14〜0.18 m/se
Cの速度で上昇させて溶湯を、前記圧力p、を上回る高
圧力pz下、即ち400kg/an!の圧力下に保持し
て完全に凝固させ、マトリックスであるアルミニウム合
金の組織を緻密化してその強度の向上を図る。この溶湯
の圧力上昇過程で溶湯の圧力が5〜20kg/ciに達
すると、繊維成形体Fに対する溶湯の充填が完了する。
このように溶湯の充填完了圧力が低いので、充填中に繊
維成形体Fが溶湯により破壊されることはない。
各繊維成形体Fは凹部12天面と第1成形部18、頂面
間に挟持固定されているので、第1キヤビテイC2内へ
の溶湯の注入時およびそのキャビティC5内の溶湯の加
圧時において各繊維成形体Fが移動することがなく、し
たがってシリンダボア4回りを確実に繊維強化すること
ができる。また砂中子59は、それの各幅木63を介し
て両側型101.10□により正確な位置に挟持されて
いるので、前記溶湯の注入時および溶湯の加圧時におい
て砂中子59が浮き上がったりすることがない。また各
幅木63の大径部63aの端面が両側型10+、10z
における中子受31の挟持面31bに衝合しているので
、砂中子59が脹らみ傾向になると、その変形力は各挟
持面31bにより支承され、これにより砂中子59の変
形が防止されて各シリンダボア4回りの肉厚が均一なサ
イアミーズシリンダバレル1が得られる。
溶湯が凝固を完了した後、型開きを行うと第4図に示す
シリンダブロック素材Smが得られる。
前記シリンダブロック素材Smに研削加工を施して各第
4キヤビテイC4と砂中子59の各突起62との協働に
より成形された各突出部64を除去すると各連通ロアお
よび補強デツキ部8が形成され、また砂抜きを行うこと
により水ジャケット6が得られ、さらに各シリンダボア
4の内周面に真円加工を施して前記間隙g2に充填され
たアルミニウム合金部分を除去し、さらにまたその他の
所定の加工を施すと第1〜第3図に示すシリンダブロッ
クSが得られる。
なお、繊維成形体Fは一種類の強化繊維より成形しても
よい。またマトリックスとしては前記アルミニウム合金
の外に鋳鉄、銅、マグネシウム合金等が用いられる。
C0発明の効果 本発明によれば、軸線を上下方向に向けて配設したシリ
ンダボア成形用中子に円筒状繊維成形体を遊嵌し、シリ
ンダブロック素材成形用キャビティにそれの下部から溶
湯を注入する押上げ法を適用して湯面を略水平状態で上
昇させ、同時にガス抜き孔の開度を絞って溶湯の注入圧
を大気圧を上回る所定の圧力に保持するので、キャビテ
ィ内への溶湯の注入と同時に繊維成形体への溶湯の充填
が繊維成形体の下部から上部に向って内側および外側よ
り開始され、溶湯の充填能率が向上する。
また繊維成形体内の空気等のガスが溶湯により押し出さ
れて上方へ抜け、繊維成形体内へのガスの閉込めが防止
される。さらに湯面の略水平状態での上昇により溶湯へ
のガスの巻込みが防止される。
その後溶湯を、前記圧力を上回る高圧下で完全凝固させ
るので、溶湯の圧力上昇過程で溶湯が繊維成形体に完全
に充填され、繊維成形体のかさ密度が高くても溶湯の充
填性が良好となる。またマトリックスの金属組織が緻密
化してその強度が向上する。
したがって上記手法を採用することにより、シリンダボ
ア回りを確実に繊維強化した巣の発生の無い高強度な繊
維強化シリンダブロック素材を能率良く鋳造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図は本発明により得られた素材からなるサ
イアミーズ型シリンダブロックを示し、第1図は上方か
らみた斜視図、第2図は第9図X−X線断面図、第2A
図は第9図X−X線断面図、第3図は下方から見た斜視
図、第4図は本発明により得られたサイアミーズ型シリ
ンダブロック素材を上方から見た斜視図、第5図は鋳造
装置の型開き時の縦断正面図、第6図は鋳造装置の型閉
め時の縦断正面図、第7図は第9図X−X線断面図、第
7A図は第9図X−X線断面図、第8図は第9図X−X
線断面図、第9図は砂中子を上方から見た斜視図、第1
0図は第9図X−X線断面図、第11図は繊維成形体の
斜視図、第12図は溶湯の圧力と時間の関係を示すグラ
フである。 C+、Cz・・・シリンダブロック素材成形用キャビテ
ィを構成する第1.第2キヤビテイ、F・・・繊組成形
体、Sm・・・サイアミーズ型シリンダブロック素材、
4・・・シリンダボア、32.33・・・ガス抜き孔、
41・・・中子 特 許 出 願 人  本田技研工業株式会社第ハ図 手続補正書(、え) 昭和 61年10 月−30 1,9許庁長宮殿 1、事件の表示 昭和60年特許 願第146994号 2、発明の名称 繊維強化シリンダブロック素材の鋳造方法3、補正をす
る者 事件との関係 特許出願人 名 称  (532)本田技研工業株式会社4、代  
 理   人  〒105 電話東京434−4151 5補正の対象 補正の内容 (11明細占全文を別紙の通り訂正する。 (2)別紙図面に未配するように、図面第7図の符号r
lO,」をr 10’l Jと訂正し、また符号rlO
,Jを加入する。 以  」ニ 明    細    書(全文補正) 1、発明の名称 繊維強化シリンダブロック素材の鋳造方法2、特許請求
の範囲 シリンダボア回りを繊維成形体により強化したシリンダ
ブロック素材を鋳造するに当り、軸線を上下方向に向け
て配設したシリンダボア成形用中子−六エエ丈れの外U
!ζ酊彫玖を円筒状繊維成形体支全遊嵌関係に保って、
前記中子と前3[F]NJi ilU rM形体(の間
に、醸繊維成形体を囲繞するシリンダブロック素材成形
用キャビティ下皿絵連」工ゑ遊園ぐ形成する旦−ζじ」
餐斗、−見一云工七部のガス抜き孔の開度を絞り、該キ
ャビティ下部より該キャビティおよび前記止に?8場旦
入する工程と;前記ガス抜き孔を閉して前記溶湯を加圧
し、その加圧下で完全凝固させる工程と;を用いること
を特徴とする繊維強化シリンダブロック素材の鋳造方3
、発明の詳細な説明 A 発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、シリンダボア回りを繊維成形体により強化し
た繊維強化シリンダブロック素材の鋳造方法に関する。 (2)従来の技術 従来、この種シリンダブロック素材を鋳造する場合、軸
線を水平に配設したシリンダボア成形用中子の外周面に
円筒状繊維成形体を装着し、次いでその繊維成形体を囲
繞するシリンダブロック素材成形用キャビティに、前記
繊維成形体の一端側から溶湯を注入し、その後溶湯を加
圧してその加圧下で完全凝固させる手法が採用されてい
る。 (3)発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記手法によると、溶湯の流れが繊維成形
体の一端から他端に向かう軸方向の流れとなろため、溶
湯がガスを巻込み易く、またシリンダプロ、り素材にお
lろ繊維成形体の他端と対応する部位にガスが閉込めら
れ易い。その結果、シリンダブロック素材に巣が発生ず
るという問題がある。 本発明は前記問題を解決し得る1i;1記鋳造方法を堤
供することをLl的とする。 B9発明の構成 +11  問題点を解決するだめの手段本発明は、シリ
ンダボア回りを繊維成形体により強化したシリンダブロ
ック素材を鋳造する−当り、軸線を上下方向に曲りで配
設したシリンダボア成形用中子と、それの外周に配設さ
れる円筒状繊維成形体とを遊1茨関係に保って、前記中
子と前記繊維成形体との間に、該繊維成形体を囲繞する
シリンダブロック素材成形用キャビティ下部に連通ずる
間隙を形成する工程と;該キャビティ上部のガス抜き化
の開度を絞り、該キャビティ下部よ・ り該キャビティ
および前記間隙に溶湯を注入する工程と; iii記ガ
ス抜き孔を閉じて前記溶湯を加圧し、その加圧下で完全
凝固させる工[星と;を用いるごとを特徴とする。 (2)作 用 ;トヤビテイにそれのF部から)8陽を注入すると同時
に、開度を絞られたガス抜き孔の開[1を通しで−1−
ヤビテイ内のガス抜きを行うので、その開口の絞り効果
によって一トヤビテイ内に背圧が定4+E L、その背
圧は湯面全体に均等に作用する。その結果、湯面はその
波立ちを用j制さη、て略水平に上界し、これにより溶
湯へのガスの巻込みが防止され、またガス抜きも効率良
く行われる。 さらに)8場を加圧し、その加圧下で完全凝固させるの
で、溶湯の圧力」−昇過程で/8湯が繊維成形体にその
内側および外側から充j眞され、また7トリノクスの金
属Mi織が緻密化してその強度が向上する。 (3)実施例 第1〜第3図は本発明により得られた素材からなる繊維
強化アルミニウム合金製サイアミーズ型シリンダブロッ
クSを示し、そのシリンダプロ・7りSは、直列に賄ふ
複数、図示例は4個のシリンダバレル11〜14相互を
結合してなるサイアミーズシリンダバレル1と、その事
す・イアミーズシリンダハレル1を聞1.尭する外壁部
2と、外壁部2の下縁に連設されたクランクゲース3と
より構成される。各シリンダバレル11〜14における
シリンダボア4の周囲に円筒状の繊維成形体1・゛が埋
設され、この繊維成形体Fによりシリンダボア4回りが
繊維強化される。 ザイアミーズシリンダハレル1と外壁部2間に、ザイア
ミーズシリンダハレル1の外周が臨む水ジャケソト6が
形成される。その水ジャケット6のシリンダヘット側端
部において、サイアミーズシリンダハレルlと外壁部2
間は複数の補強デツキ部8により部分的に連結され、相
隣る補強デツキ部8間はシリンダヘッド側への連imロ
アとして機能する。これによりシリンダブロックSはク
ローズドデツキ型に構成される。 第5〜第8図は、第4FAに示すシリンダブロック素材
S ntを鋳造すべく本発明の実施に用いられる鋳造装
置を示し、その装置は金型Mを備え、その金型Mは昇降
自在な上型9と、その上型9の下方に配設され、第5.
第6図において左右二つ割の第1および第2側型10.
.10□ならびに第7図において左右二つ割の第3およ
び第4側型103.104  と、各側型101”−I
O2を摺動自在に載置する下型11とより構成される。 上型9の下面に、各側型10.〜104の上半部と協働
してサイアミーズシリンダバレル1および外壁部2を成
形するための第1 =)−ヤビティC1を画成する型締
め用四部12が形成され、ぞの凹部12と嵌合する型締
め用凸部13が各側型10、〜104の上面に突設され
る。 第7.第8図に示すように、下型11に溶解炉(図示せ
ず)よりアルミニウム合金の溶湯を受ける湯溜部14と
、その湯溜部14に連通ずる給湯シリンダ15と、その
給湯シリンダL5に摺合されるプランジャ1Gと、湯溜
部I4より2木に分岐して第1キ中ビテイCIの、長手
方向に、はっそれと略同−長さに亘って延びる一対の場
’1fj 17とが設けられる。また丁型11は両湯道
17間において上方へ突出する成形ブロック1Bを有し
、その成形ブロック18は各側型10.〜lo4の下半
部とta働してクランクケース3を成形するための第2
キヤビテイC2を画成する。そのキャビティC2の上端
は前記第1キヤビテイCIに連通し、また両側の下端は
両湯道17に複数の堰19を介して連通ずる。これら第
1.第2キヤビテイc1゜C2はシリンダブロック素材
成形用キャビティを構成する。 成形ブロック18は、所定の間隔で形成された背の高い
4個のかまぼこ形第1成形部LL と、相隣る第1成形
部18.間および最外側の画筆1成形部ILの外側に位
置する凸字形第2成形部182とよりなり、各第1成形
部18.はクランクピンおよびクランクケース、用回転
空間20(第2、第3図)を成形するために用いられ、
第2成形部182はクランクジャーナルの軸受ホルダ2
1 (第2.第3図)を成形するために用いられる。 各層19は各第2成形部18□に対応して設けられてお
り、第2キヤビテイC2の容量の大きな部分に?8湯を
早期に注入するようになっている。 両湯道L7の断面積が湯溜部I4側より湯道光17aに
向げて段階的に減少するように、湯道17底面は湯溜部
14側より数段の」−り階段状に形成されている。各段
部17bに連なる各立上がり部17cは溶湯を各層19
にスムーズに導くことができるように斜めに形成される
。 このように湯1fi17の断面積を段階的に減少させる
と、断面積の大きな部分では大b1の溶湯を遅い速度で
堰19を通して第2キヤビテイC2に注入し、また断面
積の小さな部分では少量の溶湯を速い速度で堰19を通
じて第2キヤビテイC2に注入することができるので、
その−1−ヤビティC2内に溶湯が湯道17の全長に亘
って略均等に注入される。また溶湯の注入作業が効率良
く行われるので、鋳造能率を向上させることができる。 第5.第6図に示すように、各第1成形部181の頂面
に繊維成形体Fの下らゼ1部が161合する位置決め突
起22が突設され、その位置決め突起22の中心に四部
23が形成される。また両側に位置する2つの第1成形
部18.に、位置決め突起22の両側において第1成形
部18.を貫通する貫通孔24が形成され、それらW通
孔24に一対の仮設置ピン25がそれぞれ摺合される。 それら仮設iηピン25は、後述する水ジヤケツト用砂
中子の仮設置のために用いられる。両板設置ビン25の
下端は、成形ブロック18の下方に配設された取付板2
6に固定される。その取付板26に2木の支持ロッド2
7が挿通され、各支持ロッド27の下部と取付板26の
下面との間にコイルばね28が縮設される。型開き時に
は、取付板26は各コイルばね28の弾発力を受けて各
支持ロット27先端のストッパ27aに当接するまで上
昇し、これにより各仮設置ピン25の先端は第1成形部
18、頂面より突出している。各仮設置ピン25の先端
面に砂中子の下縁と係合する四部25aが形成される。 また両側に位置する2つの第1成形部18、に、両頁通
孔24間の三等分位置において第1成形部18、を貫通
ずる貫通孔29が形成され、そのiT通孔29に下端を
取付板26に固定された作動ピン30が摺合される。型
開き時には、作動ピン30の先端は凹部23内に突出し
、また型閉め時には後述するシリンダボア成形用中子に
より押し下げられ、これにより両板設置ビン25を第1
成形部18.頂面より引き込ませるようになっている。 第1および第2側型101.10□における第1キヤビ
テイC2を画成する壁部の中央部分に砂中子を本設置す
るための中子受31が2個所宛設けられている。各中子
受31は砂中子の位置決めを行う係合孔31aと、その
開口部外周に形成されて砂中子を挟持する挟持面31b
とよりなる。 上型9の型締め用凹部12に、第1キヤビテイC2に&
通して)容陽をオーバフローさせるための複数の第3キ
ヤビテイC3および連1ff1ロアを成形するだめの第
4キヤビテイC4がそれぞれ形成され、また上型9に各
第3キヤビテイC4および第44−ヤビテイC,lに連
通ずるガス抜き孔32,33がそれぞれ形成される。 それらガス抜き孔32.33に閉鎖ピン34゜35がそ
れぞれ遊挿され、それら閉ir1ビン34゜35の上端
部は」二型9の上方に配設される取付板36に固定され
る。 各ガス抜き孔32.33の、両−1−ヤビテイC3゜C
4に対する連通端から」一方へ所定の長さに亘って延び
る小径部32a、33aは各閉鎮ピン3・1゜35の下
端部と嵌合して第3キヤビテイC3および第4キヤビテ
イC4を閉鎖し得るよ・うになっている。 上型9の上面と取付板36間に油圧シリンダ3つが介装
され、その油圧シリンダ3つの作動により取付板36を
昇降して各閉鎖ピン34.35により各小径部32a、
33aを開閉するようになっている。40は取付板36
の案内し1ノドである。 上型9の型締め用四部12天面に、各ンリンダハレル1
1〜14に対応して軸線を1−・0、下方向に向けて配
設したシリンダボア成形用円柱状中子41が突設され、
各中子41の士窩11面に第1成形部+8.頂面の四部
23に嵌合し得る凸部41aが設りられる。各中子41
は上◇:L;より下端に向けて先細りとなるようにテー
バを付されている。 第9.第10図は水ジャケット川砂中子59を示し、そ
の砂中子59は、シリンダブロックSの4本のシリンダ
バレルl、〜14に対応して4木の円筒部60.〜60
4を備えると共にそれらの相隣るもの相互の111合す
る周壁を欠如させた中子本体61と、水ジャケットをシ
リンダヘッドの水ジャケットにin!通する連通ロアお
よび補強デツキ部8を形成ずべく、中子本体61の上端
面に突設された複数の突起62と、中子本体61のシリ
ンダバレル配列方向両外側面、図示例は中間に位置する
2本の円筒部60□、603の両性側面にそれぞれ突設
された幅木63とより構成される。各幅木63は中子本
体61と一体の大径部63aと、その端面に突設される
小径部63bとより形成される。 第11図は、炭素繊維とアルミナ繊維との混合繊維より
成形された円筒状繊維成形体Fを示し、その寸法は上端
における外径89龍、また内径78龍、下端における外
径89mm、また内径74龍高さ1520−で、そのか
さ密度は0.3g/c1である。繊維成形体Fの内周面
、したがってテーパ面の前記寸法は、シリンダボア成形
用中子41のそれよりも僅かに大きくなるように設定さ
れる。 繊維成形体Fは、平均直径18 tt m、平均長さ0
゜8−麿の炭素繊維(短繊維)と、平均直径3〜477
m、平均長さ0.5龍のアルミナ繊維(短繊維)とを1
対3の、リリ合で混合し、その混合繊維にシリカゾルを
バインダとして加え、吸引付着成形法を適用して成形さ
れたものである。この場合、シリカゾルの代りにアルミ
ナゾル噴体、またはシリカゾルとアルミナゾルの混合物
を用いることが可能である。 前記吸引41着成形法とは、irI記混合繊維とシリカ
ゾルの混合物を入れた槽中に、両n;面を富士・1した
通気性を有する円筒型を立設し、その円筒型の内部に吸
引作用を施して前記混合物を円筒型外周面に吸、?iさ
せる手法をいう。 前記手法により成形された繊維成形体は、離型後乾燥お
よび焼成工程を経て使用に供される。 次に前記繊維成形体Fを用いた前記鋳造装置によるシリ
ンダブロック素材6mの鋳造作業について説明する。 先ず第5図に示すように上型9を上昇させ、また相対向
する両側型101,102  ;IL、1()4を1い
に離間するように移動させて型開きを行う。上型9上の
油圧シリンダ39を作動させて取付板36を介し各閉鎖
ピン34.35を上昇させ、それらの下端部を第3.第
4キヤビテイC3゜C4に連通ずる小径部32a、33
aの1一部間口近傍に位置させて各上部開口の開度を絞
る。さらに給湯シリンダ15内のプランジャ16を下降
させる。 略300℃に予熱された各繊維成形体Fの小径側である
下部開口を各第1成形部18.の位置決め突起22にb
X合して各繊維成形体Fを各第1成形部18+ の頂面
に立設する。この場合第7八図に示すように各繊維成形
体Fの下部間l」における内周面の一部と位置決め突起
22における外周面の一部との間には、溶湯を繊維成形
体Fの下部からその内側に進入させるための間隙g+が
形成される。 第5.第10図に示すように砂中子59における各円筒
部601〜604を各繊維成形体Fの外側に遊嵌してそ
れらの間に空間Sを形成し、また両側の円筒部60..
604下縁を、下型11における両側の第1成形部18
.の頂面に突出する各仮設置ピン25の四部25aに係
合させて砂中子59の仮設置を行う。 第6図に示すように、両側型10..10□をそれらが
互いに接近する方向に所定距離移動させ、各中子受31
と各幅木63とを係合して砂中子59の本設置を行う。 即ら、各中子受31の係合孔31aに砂中子59におけ
る各幅木63の小径部63bを嵌合して砂中子59を位
J 決めし、また各大径部63aのシリンダバレル配列
ツノ向と平行な5::j面を各中子受31の挟持面31
bに?Ji合して砂中子59をそれら挟持面31bによ
り挟持するものである。また他の側型10z、104も
同様に1多動させる。 次いで一ヒ型9を下降させて各シリンダボア成形用中子
41を各繊維成形体F内に遊11χし、中子4Jの凸部
41aを第1成形部18 、 Ift面の凹部23に嵌
合する。この凹凸嵌合により作動ビン30が押し下げら
れるので各仮設置ピン25が下降して第1成形部18.
頂面より引込む。また砂中子59の各突起62が各第4
キヤビう−イC4に遊挿され、さらに上型9の型締め用
凹部12が各側型10、〜10.の型締め用凸部13に
嵌合して型締めが行われ、各繊維成形体Fは凹部12天
面と第1成形部18.頂面間に挟持固定される。さらに
中子41と繊維成形体1−′間には所定の間隙g2が形
成され、その間隙g2は前記間隙g1を介して第1キヤ
ビう一イC1下部に連通ずる。 下型11の湯溜部14に溶解炉より730〜740゛C
のアルミニウム合金(JIS  )\D e l 2)
よりなる/8陽を供給し、プランジャ16を0.08〜
0.3 m / secの速度で土、臀させてン容ン易
を両ン易道17より堰19を通して第2キヤビテイC2
の両下部よりその;)−ヤビう−イC2、第1キヤビテ
イC1および間隙8つに注入する。両キャヒテイC3,
C2内の空気等のガスは、)8場により押し上げられて
第3.第4キヤビテイCI 、  C4に連通ずるガス
抜き孔32.33を経て−1−型9の−1一方へ抜ける
。 この場合、前述のように両温i!Xl 7の断面積が場
道先17aに向けて段階的に残少するように、湯道底面
は湯溜部14側より数段の」ニリ階段状に形成されてい
るので、プランジャ1Gの上昇により溶湯は両温1i1
7より冬服19を通して第2キヤビテイC2に、その両
下部よりぞの全長に互って略均等に注入される。 また、第1.第2キャビティC1,Cz内に熔、易を?
L人する際、閉を貞ビン34.354こよりガス抜きT
L32.33における小径部32a、33aの開度が絞
られているので、その開口の絞り効果によって第1.第
2キャビティC,、C2内に背圧が発生し、ぞの背圧は
ル1面全体に均等に作用する。その結果、ン易面は波立
らを抑制されて略水平に上昇し、これにより溶湯へのガ
スの巻込みが防止され、またガス抜きも効率良く行われ
るので巣の発生が回避される。前記背圧に起因して、第
1゜第2+ャビテイc、、CZ内における溶出の注入圧
は、第12図に示すように大気圧を北回る圧力p1、例
えば2〜5kg/c品になる。 さらに繊維成形体Fが前記温度に予イJVされているの
で、溶湯の保温が行われ、これにより繊維成形体Fに対
する溶湯の凝着が回避されろ。 第3.第4キャビティC1,C,に78湯が完全に注入
された時点で、−に型9]二の油圧シリンダ39を作動
さ一已°C取付+S、36を下降させ、閉1jliピン
34、.35によって両キャビティC1,C44こ連通
ずる小径部32a、3.’l+を閉鎖する。 その後プランジ+l(iを0.14〜O,18m/=、
acの速度て1−、 ’jニーさせて7容楊を、[1:
1記圧力pIを上回る高圧力p2下、即ら400 k>
H/aIIの圧力下に保持して完全に6五固させ、7ト
リノクスであるアルミニつ1、合金の組織を緻密化して
その強度の向上を図る。この溶出の圧力−1’−胃過程
において溶湯の圧力5〜20kg/cIItで溶湯が熱
線成形体Fにその内側および外側から充填される。この
ように溶出の充填圧力が(l(いので、充填中に繊v1
m成形体Fがン容ン易により破壊されることはない。 各繊VIE成形体「?は凹部12天面と第1成形部18
、Y百面間に挟持固定されているので、第1キヤビテイ
C1内へのン8杉りのン主人時およびそのキャヒアイC
I内の溶湯の加圧時において各繊維成形体1?が移動す
ることがなく、したがってシリンダボア4回りを確実に
繊維強化することができる。また砂中子59は、それの
各幅木63を介して両側型10..10□により正確な
位置に挟持されているので、前記溶湯の注入時および溶
湯の加圧時において砂中子59が浮き上がったりするこ
とがない。また各幅木63の大径部63aの端面が両側
型10..102における中子受31の挟持面31bに
衝合しているので、砂中子59が脹らみ傾向になると、
その変形力は各挟持面31bにより支承され、これによ
り砂中子59の変形が防止されて各シリンダボア4回り
の肉厚が均一なサイアミーズシリンダハレルlが得られ
る。 溶湯が凝固を完了した後、型開きを行うと第4図に示す
シリンダブロック素材Smが得られる。 前記シリンダブロック素材Smに1iJF削加工を施し
て各第4キヤビテイC4と砂中子59の各突起62との
協働により成形された各突出部64を除去すると各連通
ロアおよび補強デツキ部8が形成され、また砂抜きを行
うことにより水シャケ、トロが得られ、さらに各シリン
ダボア4の内周面に真円加工を施して1111記間隙g
2に充填されたアルミニウム合金部分を除去し、さらに
またその他の所定の加工を施すと第1〜第3図に示すシ
リンダブロックSが得られる。 なお、繊維成形体Fは一種類の強化熱11[より成形し
てもよい。またマトリックスとしては前記アルミニうム
合金の外に鋳鉄、銅、マグネシウム合金等が用いられる
。 C1発明の効果 本発明によれば、シリンダブロック素材成形用、トヤビ
テイにそれの下部から溶湯を注入すると同時に開度を絞
られたガス抜き孔の開口を通してキャビティ内のガス抜
きを行うので、その開口の絞り効果によってキャビティ
内に発イ[、シた背圧が湯面全体に均等に作用し、その
結果、湯面ばその波立らを抑制されて略水平に上昇し、
ごれにより溶湯・\のガスの巻込みを防止し、またガス
抜きも効イ)良く行うことができる。 さらに繊維成形体の内側および外側よりそれに溶湯を充
填するので、繊維成形体に対する熔115の充填効率を
良好にすることができる。 その上溶湯を、加圧下で完全凝固させるので、マトリッ
クスの金属組織を緻密化してその強度を向上させること
ができる。 したがって前記手法を採用することにより、シリングボ
ア回りを確実に繊維強化した巣の発生の無い高強度な繊
維強化シリンダブ「1ツク素材を能率良く鋳造すること
ができる。 4、図面の簡単な説明 第1乃至第3図は本発明により得られた素材からなるサ
イアミーズ型シリンダブi:I 、、、りを示し、第1
図は上方から見た斜視図、第2図は第1 lAll−■
線断面図、第2A図は第2図II a −II a線断
面図、第3図は下方から見た斜視図、第4図は本発明に
より得られたサイアミーズ型シリンダブロック素材を上
方から見た斜視図、第5図は鋳造装置の型開き時の縦断
正面図、第〔j図はり、η造装置の型閉め時の縦断正面
図、第7図は第9図X−X線断面図、第7A図は第7図
■a −■l 、J線断面図、第8図は第9図X−X線
断面図、第9図は砂中子を上方から見たi・[視図、第
1θ図は第9図X−X線断面図、第11図は繊維成形体
の斜視図、第12図は+i ?’b4の圧力と時間の関
係を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダボア回りを繊維成形体により強化したシリンダ
    ブロック素材を鋳造するに当り、軸線を上下方向に向け
    て配設したシリンダボア成形用中子の外周面に円筒状繊
    維成形体を遊嵌する工程と;前記繊維成形体を囲繞する
    シリンダブロック素材成形用キャビティ上部のガス抜き
    孔の開度を絞り、大気圧を上回る所定の圧力下で該キャ
    ビティ下部より該キャビティに溶湯を、湯面が略水平状
    態で上昇するように注入する工程と;前記ガス抜き孔を
    閉じて前記溶湯を前記圧力を上回る高圧下で完全凝固さ
    せる工程と;を用いることを特徴とする繊維強化シリン
    ダブロック素材の鋳造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5983975A (en) * 1991-03-05 1999-11-16 Ab Volvo Method of die casting

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5983975A (en) * 1991-03-05 1999-11-16 Ab Volvo Method of die casting

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