JPS6266102A - 工作物下面の傾斜角を測定する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は工作物下面の微少な傾斜角度を機械的及び電気
的作用によって測定する装置に関する。

［従来の技術］ 実開昭５８−１８１９５８号や実開昭５２−１２８８０
４号で開示されているような皿形ピストンリングおるい
は上反角ピストンリングと呼ばれるものは、第３図に示
すように上下面に傾斜面を有し、製造する際にはこの微
少な傾斜角度θを許容範囲内に収めることが重要となる
が、このような比較的小さい工作物の微少な傾斜角度を
測定する装置としては表面粗ざ計を代用することカル般
的であった。

この場合、第４図に示すように、工作物（ピストンリン
グ）１０の測定すべき傾斜した面を上にした状態でリン
グゲージ１２にセットしたものを測定台の上に載せ、傾
斜面に沿って測定子１４を矢印方向に想像線位置まで移
動させる。それによって第５図に示すように、チャート
紙に表面の粗さ状態のプロフィルを自動的に記入させた
後、測定者がプロフィルの平均値を直線として線引きし
、この直線について、Ｘ（測定子の水平方向移動量）、
Ｙ（垂直方向移動量）の大きざを読み取り、ｔａｎθ＝
Ｙ／Ｘの式によって傾斜角度θを求めていた。

［発明か解決しようとする問題点］ 上ｊホの方法においては、リングゲージ１２の水平面と
測定子移動部１６の移動方向を平行にする作業と、測定
子の移動方向をピストンリングの中心を通る最長径に合
わせる作業を測定前に予め行なわなければならないこと
、測定時にチャート紙を移動させる際、横ぶれする可能
性があり、測定値の信頼性に乏しいこと、プロフィルの
線引きと×、Ｙの読み取り値が測定者によって異なる可
能性が大きく、誤差が生じ易いこと、などの問題点があ
った。

本発明はこのような問題点を解決し、作業性と測定値の
信頼性の高い測定装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の装置は、テーブル上において前後移動するスラ
イダと、スライダの前方に被測定物を載置する載置面が
あり、スライダの先端には測定時に被測定物の傾斜した
下面を接触移動してそれ自身の上下方向の移動母を感知
するセンサーを設け、またスライダの後端はテーブルの
後方に位置するカムに接して、該カムの作用によりスラ
イダが前後移動する。

やはりテーブル上に設けたダイヤルゲージと調整ネジに
よってスライダの前後移動量、すなわらセンサーの水平
方向移動量が予め適量に設定され、これと、電気回路に
よってデジタル表示されるセンサーの垂直方向移動量と
によって測定面の傾斜角度が求められる。

また前記載置面の周辺には、被測定物の測定位置への侵
入を感知して電気回路によってカムを作動させる近接ス
イッチを設ける。

［実施例・作用］ 本発明装置の構造と作用を図面を参照して具体的に説明
する。

第１図が本発明装置の斜視図である。平らなテーブル１
８の上には固定片２０によって両側を挟まれたスライダ
２２が前後方向に移動可能に設けられている。スライダ
２２の先端には、頂部の触子２６と電子マイクロメータ
からなるセンサー２４が取り付けられていて、測定時に
は被測定物の傾斜した下面に触子２６が接触しながらス
ライダ２２の進退に伴なって移動し、傾斜面の垂直方向
の変化量を感知して表示部２８にデジタル表示する。ス
ライダの後端にはベアリング３０が取り付けられていて
、カム３２が回転するときに接触してスライダ２２を移
動させる。カムが作用していないとぎにはスライダ２２
はバネの作用により所定位置に後退している。固定片２
０にダイヤルゲージ３３が取り付けられていて、その測
定子３４の先端はスライダと一体の延長部材３６に接触
している。従って、カムの作用によってスライダ′の前
進する距離がこのダイヤルゲージ３３によって計測され
るが、調整ネジ３８を調節してスライダ２２の前後移動
量、すなわちセンサー２４の水平方向移動量を適■に設
定することかできる。

スライダ２２の前方には被測定物を載置する載置面４０
があり、図においてはリングゲージ１２に挿入されたピ
ストンリング１０が被測定物として間かれている。

載置面４０の周縁部にはゲージガイド４６とゲージ突き
当て板４８が互いに直角に固定されていて、リングゲー
ジ１２をゲージガイド４６に密着させながら先端がゲー
ジ突き当て板４８に突き当たるまで侵入させるとピスト
ンリングの下面はセンサーの触子２６に接触する。

このとき、例えば高周波を発娠する形式の近接スイッチ
（非接触スイッチ＞５０がリングゲージ１２の侵入を感
知して、制御板５２を介した電気回路によってリバーシ
ブルモータ５４を作動させ、それによってスピンドル５
６を介してカム３２か矢印方向に回転する。カムの回り
には２個のストッパー５８ａ、５８ｂが付いていて、カ
ムが矢印方向に回転するとストッパー５８８はリミット
スイッチ６０ａから離れ、次にストッパー５８ｂがリミ
ットスイッチ６０ｂに触れてモータ５４の回転、すなわ
ちカム３２の回転が停止する。この間にセンサーの触子
２６はビス１ヘンリング１０の下面に沿って所定距離だ
け前進していて、その間の垂直方向移動量が表示部２８
に表示される。

リングゲージ１２を測定位置から後退させると近接スイ
ッチ５０は切れるが、それによってモータ５１′４すな
わちカム３２は矢印と反対方向に回転し、ストッパー５
８８がリミットスイッチ６０ａに触れた所で停止して元
の状態となる。

［測定方法］ 以下、本発明装置による測定方法を説明する。

第２図に示すように、被測定物（ピストンリング＞１０
をセットしたゲージ１２（ピストンリングの上面の傾斜
角を測定したいときは天地を逆にしてゲージにセットす
る）を突き当て板４８に突き当てると近接スイッチ５０
が感知、作動して、表示部２８にＯ表示がされる。この
ときピストンリング１０下面の外周に近い所がセンサー
の触子２６の先端に触れる。

Ｏ表示よりも少し遅れてモータ５４が作動し、カム３２
が回転する。ストッパー５８８がリミットスイッチ６０
ａから離れ、カムが一定角度回転するとストッパー５８
ｂがリミットスイッチ６０ｂに接触してモータ５４が停
止する。従ってカム３２も停止する。

この間に、カム３２はスライダ２２のカム接点（ベアリ
ング＞３０に接触して偏心四と同距離だけスライダ２２
を前進させる。従ってセンサーの触子２６も同距離だけ
ピストンリング１０の下面に沿って移動するが、この前
進距離は予めダイヤルゲージ３３と調整ネジ３８によっ
て適量に設定した値Ｘでおる。

センサー２６が停止した地点までの垂直方向の変化ｆｆ
１Ｙが表示部２８にテジタル表示されて、ｔａｎθ＝Ｙ
／Ｘの式によって、又は換算表によるθの直読みによっ
て傾斜角度θを求める。

［発明の効果］ 以上の説明かられかるように、本発明装置によれば、測
定者は被測定物を測定位置に置き、自動的な作動により
表示される測定値を読み取るだけであるから単純な作業
で測定できて、また測定者が変わっても測定値に誤差は
生じない。

また本発明装置はピストンリングの測定に適しているが
、被測定物の形状や大きざが変更したときは、ゲージ１
２、ゲージガイド４６、突き当て板４８の位置や形状を
変更し、スライダ２２の移動量を調整すれば、ピストン
リング以外の工作物の下面傾斜角度の測定にも用いるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を示す斜視図、第２図は本発明装置
と被測定物の位置関係を示す要部縦断面図、第３図は上
反角ピストンリングの一部縦断面図、第４図は従来の測
定方法を示す縦断面図、第５図は従来方法で用いるチャ
ート紙の概略図である。 図において、１０は被測定物、１８はデープル、２・２
はスライダ、２４はセンサー、３２はカム、３３はダイ
ヤルゲージ、４０は載置面、５０は近接スイッチである
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 測定時に被測定物の傾斜した下面を接触移動してそれ自
   身の上下方向への移動量を感知するセンサーを先端に有
   し、後端は後方に位置するカムに接して該カムの作用に
   より前後に移動するスライダをテーブル上に設け、該ス
   ライダの前方には被測定物を載置する載置面があり、ま
   た被測定物の載置面上での測定位置への侵入を感知して
   前記カムを作動せしめるスイッチと、スライダに接して
   スライダの移動量を計測する計測器を付属してなる工作
   物下面の傾斜角を測定する装置。