JPS6260721A - 磁性体の移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はカメラフィルム用フィルムパトローネの如（、
一端に非磁性体を有する略円筒状の磁性体を製造工程等
において一定量づつ次工程へ移送する磁性体の移送装置
に関する。

〔発明の背景〕

従来、フィルムパトローネの移送装置としては、多数の
フィルムパトローネを集積したコンテナを反転させ、ベ
ルトコンベア上に落とし、コンベアにより搬送している
（例えば特開昭５７−６４７２９号公報）。また別の従
来の移送装置として振動フィーダによる振動移送または
ロボットを利用したチャッキング移送等によるものがあ
る。

いずれもフィルムパトローネを所定のストック部から排
出部に順次に移送できるようになっている。

しかし、従来の装置では、移送時フィルムパトローネ同
士が接触してフィルムパトローネの外周塗装面を損傷す
るおそれがある。この為最近のフィルムパトローネの如
くその外周面にフィルム感度等のパターンが印刷されて
いるものにあっては、このパターンが損傷され、パター
ンの機能が阻害される不具合がある。また、従来の移送
装置はフィルムパトローネの姿勢が不規則のまま送られ
る為移送スペースを広く要し、作業速度が遅くなる原因
となっている。

〔発明の目的〕

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、一部
に非磁性体を有する略筒状の磁性体の外周塗装面を損傷
することなく、能率よく移送することができる磁性体の
移送装置を提案することを目的としている。

〔発明の概要〕

本発明は、前記目的を達成するために、コンテナ内にト
レイを介して複数の磁性体を整列状態で、かつ複数段積
層状態として収容しておき、そのトレイを順次下から押
上げるとともに、最上段のトレイの磁性体から磁気吸引
式の移載装置によって整列状態のままで他の場所に移載
するようにしたものである。

〔実施例〕

以下、添付図面に従って本発明に係る磁性体の移送装置
の好ましい実施例を詳説する。

第１図はこの実施例によるフィルムパトローネの移送工
程を概略的に示したものである。

フィルムパトローネはコンテナ１ａ内に複数段積層収容
され、ローラコンベア等の積出しコンベアによって所定
位置まで搬送される。コンテナ１内への積層収容手段に
はトレイが用いられる。即ち、各フィルムパトローネは
１枚のトレイに複数列整列して載置され、このフィルム
パトローネを載置したトレイが複数段コンテナ１内に積
重ねられている。

このコンテナ１が所定位置（イ）まで搬送されると、後
述する磁気吸引式移載装置によってフィルムパトローネ
３が（ロ）で示す如く、最上段のものから一段づつ取出
される。なお、各トレイ５は（ハ）で示す如く取外され
、積層されて回収ラインに運ばれる。

コンテナ１から移載されたフィルムパトローネ３は、移
送装置によって（ニ）で示す如く、最前列のものから、
順次分離移送され、それぞれ直立姿勢で次の工程に送ら
れる（ホ）。

一方、フィルムパトローネ３が取出された空コンテナ１
ａは（ト）で示す如く、内部にトレイ５を回収してプー
ルラインに送られ（チ）、その後、最初のフィルムパト
ローネ積込み位置まで戻される。

なお、ここでフィルムパトローネの形状について説明す
ると、第２図に示すようにフィルムパトローネ３の中心
には巻取軸の一部である非磁性体の突片（スプール）３
ｂが突出している。また、フィルムパトローネ本体３ａ
の外周の一部にはフィルム感度等を表示するパターン４
が形成されており、このパターン４は接触等による損傷
を嫌うものであることは前記した如くである。

第３図及び第４図はフィルムパトローネ３のコンテナ１
内への積層収容構造及びトレイ５の平面形状を示す。

コンテナ１は上面が開放した直方体状のもので、底壁に
は後述する押上げロンド挿入用の複数の孔７が設けられ
る。

トレイ５はフィルムパトローネ３を突片３ｂを上向きに
して縦横に複数整列載置し得る。フィルムパトローネ３
の本体部分３ａは円筒状であり、千鳥状配列とすること
が配列密度を高める上で好ましい。

このようにフィルムパトローネ３を載置したトレイ５が
コンテナ１内に複数段、積層収容される第５図はコンテ
ナ１からフィルムパトローネ３を取出す取出し装置１１
の構成を示す。また、第６図乃至第８図はその取出し装
置１１の磁気吸引式の移載装置１５の構成を詳細に示す
。

取出し装置１１は、コンテナ１内のトレイ５を下方から
突上げて最上段のフィルムパトローネ３をコンテナ１上
方に突出させる押出し装置１３と、この突出した最上段
のフィルムパトローネ３群を一括して磁力により吸着し
て他へ移載する磁気吸引式の移載装置１５とによって構
成される。

押上げ装置１３は、コンテナｌを搬送するローラコンベ
ア１７の最終搬送位置下方に配置される。この押上げ装
置１３は固定フレーム１９に取付けた駆動シリンダ２１
と、このシリンダ２１のシリングロッド２３にアーム２
５を介して連結した昇降体２７と、この昇降体２７に上
向きに突設した複数の突上げロッド２９とを有する。突
上げロッド２９は例えば４本設けられ、ローラコンベア
１７のローラ間隙及びコンテナ１底壁の孔７を介して最
下段のトレイ５の底面に当接し、フィルムパトローネ３
の高さ及びトレイ５の底面の厚さの合計距離を１ピツチ
として、トレイ５０段数分だけ順次にトレイ５を突上げ
る。

また、磁気吸引式の移載装置１５は、固定フレーム３１
に支持され第５図の紙面と直交する方向（水平方向）に
延在するガイドレール３３と、このガイドレール３３に
沿って移動する駆動用モータ３４を有する台車部３５と
、この台車部３５にガイドレール３３と直交する方向へ
突設され、ガイドレール３３に沿って横移動するアーム
３７と、このアーム３７に昇降可能に取付けた磁気搬送
手段３９とを有する。磁気搬送手段３９は第６図に示す
ようにボックス形の本体４１と、この本体４１をアーム
３７に昇降可能に支持させるシリンダ（以下本体昇降用
シリンダという）４３と、本体４１内に昇降可能に収容
され、下向きの磁界Ａを生じさせる水平な磁石体４５と
、この磁石体４５を本体４１内で所定ストローク昇降さ
せるシリンダ（以下磁石昇降用シリンダという）４７と
を有する。

磁石体４５は、第９図に示すように多数の小形な四角板
状の永久磁石エレメント４５ａを極性の異なるもの同士
縦横に隣接させて接着するなど、基盤目状に一体固定し
て、平板状に形成したものである。そして各永久磁石エ
レメント４５ａ毎に発生する小磁界ａが集合することに
より、磁石体４５の下方には全体として高さが小さく幅
広な均一磁界Ａが強力に形成される。

また、磁石用シリンダ４７は第６図に示すように、小ピ
ツチのシリンダユニット４７ａを複合して全体として大
きなピッチを有する構造にしている。即ち、各シリンダ
ロッド）４７ａは同一構成のものであるが、シリンダロ
ッド４７ｂが上向きのもの（両側のもの）と、下向きの
もの（中央のもの）とを結合している。上向きシリンダ
ユニット４７ａのシリンダロッド４７ｂを本体４１の天
板部に連結し、下向きシリンダユニット４７ａのシリン
ダロッド４７ｂで磁石体４５を吊下げている。これによ
り、磁石体４５はシリンダユニット４７ａの２倍のスト
ロークで本体４１内で昇降動作することが可能となって
いる。従って、長大なストロークのシリンダを設ける必
要がないから、本体４１を高さの小さいコンパクトなも
のとしても十分な磁石体４５の昇降動作の確保が図れる
ものとなる。

なお、磁石体４５の下方には本体４１の底壁４９が配置
している。この底壁４９は、フィルムパトローネ３の放
出性を良くする見地から、非磁性体として、残留磁気を
発生しない構成とすることが望ましい。

また、本体４１の底壁４９外周側には保持枠５１を垂下
させている。

以上の移載装置１５により、コンテナ１の上方に突出し
た一群のフィルムパトローネ３をストックコンベア５３
に移載するには次のような操作を行なう。

まず第６図に示すように、本体４１の底壁４９をコンテ
ナ１の上面に位置合せして、本体昇降用シリンダ４３に
より、本体４１を下降させる。本体４１の下降と共に磁
石昇降用シリンダ４７により磁石体４５も下降させる。

これにより、本体４１が所定高さまで下降すると、フィ
ルムパトローネ３は磁石体４５に吸引され、本体４１の
底壁４９に当接保持される。

そこで、第７図に示すように、本体４１を上昇させ、そ
の後ガイドレール３３に沿ってアーム３７を横移動させ
て、ストックコンベア５３上まで搬送し、第８図に示す
ように、本体４１を下降させる。フィルムパトローネ３
の下端部がストックコンベア５３上に載置されると、次
にシリンダ４７を作動させて磁石体４５を上昇させ、フ
ィルムパトローネ３を底壁４９から切離す。

以後、前記動作を繰り返す。なお、空になったトレイ５
の除去および押上げ装置１３による次段のフィルムパト
ローネ３の押上げを前記動作の間に行なう。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係る磁性体の移送装置によ
れば、コンテナ内に収容した多数の磁性体を押し上げ装
置で順次コンテナ上方に突出させながら磁気吸引式の移
載装置によって整列状態のままで所定の場所に移送する
ことができるから、多量の磁性体を相互の接触により表
面損傷させることなく、安全に、かつ能率よく移送でき
るようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は移送工程を示す概略工程図、第２図はフィルム
パトローネを示す斜視図、第３図はコンテナを示す縦断
面図、第４図はトレイを示す横断面図、第５図は移載装
置を示す構成図、第６図〜第８図は磁気搬送手段を動作
順に示す断面図、第９図は磁石体を示す拡大斜視図であ
る。 １・・・コンテナ、　　３・・・フィルムパトローネ（
磁性体）、　　５・・・トレイ、　　１３・・・トレイ
押上げ装置、　１５・・・移載装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一端に非磁性体の突片を有する略円筒状の磁性体を複数
   列整列して載置したトレイと、このトレイを複数段に積
   み重ねて収容するコンテナと、コンテナ内の最下段のト
   レイを突上げて最上段の磁性体をコンテナ上方に突出さ
   せるトレイ押上げ装置と、コンテナ上方に上下動および
   横移動可能に設けられ、下向きの磁場を形成する磁石体
   により、コンテナ上に突出した磁性体を吸着して側方に
   移動させる磁気吸引式の移載装置とを具備してなる磁性
   体の移送装置。