JPS6258985B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカード箱、特に箱の底部に傾斜可能に
装架された支持体によつてその場所に保持される
カードを保管するため、熱可塑性材料で射出成型
するように設計されたカード箱に関する。

既知のカード箱には、意図されるカード寸法に
適合する色々の寸法のものがあり、ヨーロツパド
イツ工業規格A4、A5、A6寸法が主なものであ
る。規格寸法のものが垂直又は水平に使われる
時、箱の幅及び長さ寸法は所望のように置かれる
カードに適合するよう作られねばならない。アン
グロサクソンの国々ではカード寸法は未だ主とし
てインチ又はその分数で与えられる。又これら寸
法は垂直又は水平に使われ、各寸法は適合する箱
を必要とする。

カード箱は普通、読むのに適する開き角でカー
ドを保持する目的のため１個又はそれ以上の支持
体を設けられる。小型カード寸法用支持体の動き
を制限するため、箱の底部には１列又はそれ以上
の列の溝などが設けられ、その中に支持体の舌部
が適合する。舌部と溝とは互に支持体に必要な開
き角を与えるような形である。大型カード用の箱
では、支持体は一般にその側部に舌部を有し、こ
の舌部はカードが反転される時に箱の側部に対し
て止まる。その他の現存のカード箱は、その側部
に縁又はノブが設けられた支持体を有し、そのノ
ブによつてすべての支持体は最外支持体に平行に
保持される。箱の長さは、色々の寸法のケース又
は容器内で箱を長手方向又は幅方向に配置するた
めの、実際上の要求に適合される。

本発明の目的は、最もしばしば使われるカード
寸法に対し箱の数を１個に減らすことである。こ
の事は、カードを箱内で長手方向に、その上幅方
向に置くように配置することで達成され、このた
め、箱の寸法は箱内に保管される最大のカードの
寸法とほゞ同じ寸法を持つている。西欧には２種
の異なる寸法規格があるけれども、この事は共通
である。両者共、最もしばしば使われる手紙の寸
法にカード寸法を基準としており、小型寸法は大
型寸法を半分に分割して得られている。ドイツ工
業規格では、高さと幅との比は１：√２即ち１：
1.414である。インチ寸法に対し、適当な比は平
均として得られる。法律的寸法（カードに使われ
ない）とは別に、216×305mm（８ 1/2×12イン
チ）（コンピユーター用紙の規格）は箱に対する
最大寸法であり、小型寸法に対する基準と考える
ことが出来る。高さと幅との比は１：1.412であ
る。

箱の長さ、幅の寸法は、カードの取扱い、仕切
の設置のための隙間を設けるためカードの寸法よ
り大きくなければならず、これら隙間が長さ、幅
の比を僅かに変える。

本発明によつて、カードなどを保管する四角形
の箱は可動の、可傾の支持体を有し、箱の底には
長手方向、幅方向に一連の孔又は凹所が設けら
れ、支持体上のピンと組合つて、支持体を箱の長
手及び幅方向の色々の位置に置くことが出来る。

本発明の上記及びその他の特徴は図面に例とし
て示されている。

第１図、第２図に示すように、四角形のカード
箱１は、箱の底の対向する内縁の対の長手に沿つ
て対称的に置かれた規則的に離隔された凹所又は
孔２と、箱の底の別の対向する内縁の長手に沿つ
て対称的に置かれた規則的に離隔された同様の凹
所又は孔３とを有する。凹所又は孔はカード支持
体４，５を、各支持体の下隅から吊下るピン６と
組合わせることによつて置くように意図されてい
る。支持体はその垂直縁に沿つて側片７を有す
る。

支持体４，５の下縁の中点には各々垂直溝８，
９を有し、平らな帯の形の箱の仕切１０，１１を
置いて支持している。溝は支持体が仕切に沿つて
滑ることの出来るよう十分に大きい。

第３図はA5寸法のカードが長手方向に向けら
れて水平に配置された完成箱、又は点線で示すよ
うA6寸法のカード１２が２列に垂直に配置され
た完成箱を示している。もしより高い支持体が使
われる場合は、垂直に配置されたA4寸法のカー
ドを箱内に入れることが出来、もしより低い支持
体が設けられる場合は、箱は最小の寸法のカード
を保管するのに使うことが出来る。第４図の箱は
２列の幅方向に向けられて水平に配置されたA6
カードのための低い支持体と共に使うことが出
来、そして２列の垂直に配置されたA5カード又
は１列の水平に配置されたA4カードのための高
い支持体と共に使うことが出来る。インチ寸法の
カードは該当する方法で配置することが出来る。

ドイツ工業規格より大きいカード寸法の大部分
を収容するために、支持体４，５にはより多くの
溝８，９とその上より多くの仕切１０，１１を必
要とし、さらにより多くの高さの異なる支持体も
又必要とする。

本発明は熱可塑性材料の射出成型によつてカー
ド箱を作る利点を提供し、こゝですべての現在あ
る要求に合致するカード箱は、極めて小数の工具
で極めて多数作ることが出来る。その上本発明
は、使用者が、多くの場合支持体を変更しないで
カードを再配置出来る利点を与える。その他の利
点は小売及び卸業者が、そのカード箱の在庫量を
相当に減らせることである。

【図面の簡単な説明】

第１図は箱の長手方向の列に支持体されるよう
カードを配置した箱の斜視図、第２図は幅方向の
列にカードを配置し、より広いカード用支持体を
持つ同じ箱の斜視図、第３図はA5寸法又は127×
208mm（５×８インチ）寸法の支持体を長手に置
いた完成箱の斜視図、第４図はA4又は254×305
mm（10×12インチ）寸法のカードを水平に置くよ
う、又はA5カードを２列に水平に置くよう意図
された幅方向に置かれ支持体を持つ完成箱の斜視
図である。 １…カード箱、２，３…孔、４，５…支持体、
６…ピン、７…側片、８，９…溝、１０，１１…
仕切、１２…カード。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 可動、可傾の支持体４，５を有し、カード等
   を保管する四角形の箱１において、 前記箱の底部に箱の長手方向及び幅方向に一連
   の孔２，３が形成されており、前記支持体の下隅
   から下方にピン６が突出されており、該ピンが前
   記孔に受け入れられていることを特徴とするカー
   ド箱。 ２ 特許請求の範囲第１項記載のカード箱におい
   て、前記箱の内側の長さと幅との比は前記箱内に
   保管される最大のカードの高さと幅との比とほゞ
   同じであることを特徴とするカード箱。 ３ 特許請求の範囲第２項記載のカード箱におい
   て前記比は約１：√２であることを特徴とするカ
   ード箱。 ４ 特許請求の範囲第１項から第３項までのいず
   れか１項に記載のカード箱において、前記孔２，
   ３は前記箱の底部の縁に沿つて長さ方向、幅方向
   に規則的に、対称的に置かれることを特徴とする
   カード箱。 ５ 特許請求の範囲第１項から第４項までのいず
   れか１項に記載のカード箱において、前記支持体
   ４，５は前記箱内に仕切り１０，１１を滑り支持
   して置くためその下縁に１個又はそれ以上の垂直
   溝８，９を有することを特徴とするカード箱。