JPS625736Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案はたとえば駐車場、有料道路等の出入口
における料金表示装置に関する。

従来の技術 たとえば、特開昭54−80644号公報には有料道
路の料金収受装置が示されている。この装置では
出口ゲートに料金表示器が設置されており、上記
出口ゲートから退出する車輛に対し料金等を表示
するようになつている。この装置においては、料
金表示を消去するタイミングについては何ら示さ
れていないが、通常前の車輛に続いてつぎの車輛
が進入してきた場合、つぎに車輌の運転者が入口
ゲートで発行された通行券を出口ゲートに設けら
れている読取り装置に挿入し、上記通行券に記録
されている情報が読取られたとき、又は一定時間
が経過したとき、前の車輛に対しての料金表示を
消去するようになつている。

しかし、前の車輛の運転者が料金表示器に表示
されている料金の収受を行なつた後、出口ゲート
から退出する際につぎの車輛が上記ゲートに進入
してきた場合、前の車輛に対する料金であるかど
うかを判断することができなかつた。

考案が解決しようとする問題点 このように、従来の装置においては料金表示器
に表示されている料金が消去される前につぎの車
輛が出口ゲートに進入してきた場合、前の車輛に
対して表示された料金が続いて進入した自分の車
輛に対する料金であるがどうか判断できないとい
う問題を有していた。

本考案はこのような問題点を解決するため車輛
が出口ゲートに設置されている車輛判別装置を通
過したことを制御装置が確認したとき、料金表示
器に表示されている料金を消すことにより、つぎ
の車輛が出口ゲートに進入してきたときに料金収
受を円滑に行なうことができるようにしたことを
目的とするものである。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するために、利用券
に記録された記録データを読み取る読取り装置
と、この読取り装置の出力信号により料金等を算
出する制御装置と、この制御装置の出力信号によ
り料金を表示する料金表示器と、上記車輛の通過
を判別する車輛判別装置とを設けたものである。

作 用 すなわち、本考案は上記構成としたため、料金
表示器に表示された料金は車輛判別装置が車輛の
通過を確認することにより、その表示が消去され
るものである。

実施例 以下、本考案を第１図乃至第３図に示す一実施
例にもとづいて説明する。第１図は有料道路の出
口ゲートにおける料金表示装置の配置図、第２図
はそのブロツク図を示したものである。図中、１
は出口ゲートで、この出口ゲート１には通行券に
記録された情報を読取る通行券読取機２および制
御装置３が配置されている。上記通行券読取機２
は車種および走行区間などの情報が記録された通
行券（図示しない）を読取ると制御装置３に読取
信号が入力される。すると、制御装置３は読取信
号により走行料金などを計算した後、別体に設置
された料金表示器４に該当する料金等を表示する
ようになつている。上記料金表示器４は実開昭55
−147080号公報に示されるような表示パネルが用
いられている。すなわち、表示パネルは第３図に
示すような５個×７個の円板マトリクスからなる
磁気反転表示器４１で構成され、円板４２が反転
することによつて文字、数字等の表示パターン４
３が形成される。そして、この表示パターンは黒
の地色に対して黄色の蛍光性塗料が塗布されるよ
うになつている。さらに、上記料金表示器４の横
を通過する車輛５の退出側には車輛半別装置６が
設置されている。この車輛判別装置６は複数個の
セル６ａが上下方向に配置されていて、車輛５の
通過を検知し、この検知信号が上記制御装置３を
介して上記料金表示器４に送られることにより、
表示されている料金等を消去するように構成され
ている。

つぎに、上記構成にもとづく本考案の作用を第
４図に示すフローチヤートを参照しながら説明す
る。いま、車輛５が出口ゲート１に到達すると、
出口ゲート１の収受員は上記車輛５の運転者が図
示しない入口ゲートで手渡された通行券を受取
り、通行券読取機２の通行券挿入口（図示しな
い）に挿入する（ST−１）。すると、通行券読取
機２は通行券に記録されている車種および走行区
間等を読取り、制御装置３に読取信号が入力され
る（ST−２）。ここで、上記制御装置３は読取信
号により走行料金等の計算を行ない（ST−３）、
料金表示器４に該当する料金等を表示する（ST
−４）。

つぎに、上記車輛５の運転者が料金表示器４に
表示された料金にもとづき料金の支払いを終了し
た後、上記車輛５が車輛判別装置６を通過するま
では上記料金表示器４に料金がそのまま表示され
る。そして、上記車輛５が車輛判別装置６を通過
すると（ST−５）、上記車輛判別装置６は車輛５
の通過を検知し、通過信号が上記制御装置３に送
られる。すると、制御装置３は上記料金表示器４
に表示されている料金等を消去する信号を出力
し、料金表示が消去される（ST−６）。

したがつて、後続の車輛５が先行する車輛５に
続いて進入した場合でも制御装置３は先行する車
輛５が車輛判別装置６を通過することにより、後
続の車輛５に対する料金等を料金表示器４に表示
することができる。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば車輛が車輛
判別装置を通過することにより、料金表示器に表
示されている料金等が消去されるため、つぎの車
輛は自分の料金を間違つて認識する虞れを防止す
ることができる。したがつて、出口ゲートにおけ
る料金の収受業務が円滑に行なわれ、さらに利用
者へのサービス向上が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す料金表示装置
の概略的配置図、第２図は同例の構成を示すブロ
ツク図、第３図は同例の料金表示器を示す一部正
面図、第４図は同例のフローチヤートである。 ２……通行券読取機（読取り装置）、３……制
御装置、４……料金表示器、６……車輛判別装
置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 利用券に記録された記録データを読み取る読取
   り装置と、この読取り装置の出力信号により料金
   等を算出する制御装置と、この制御装置の出力信
   号により料金を表示する料金表示器と、上記車輛
   の通過を判別する車輛判別装置とを具備し、上記
   料金表示器の料金表示は上記車輛判別装置が車輛
   の通過を確認することによりその表示が消去され
   ることを特徴とする駐車場出入口等における料金
   表示装置。